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インターネット字書きマンの落書き帳

   
あらいくんが監禁から助けられたよその9.5
9.5って何だよ。(挨拶)
いや、わかってます自分でも「何だよ」だってわかってますよ。

でも思いついちゃったもんは書きたいじゃねぇかよ、なぁ?(開き直り)

という訳で、9話の蛇足的なネタです。
蛇足なので読んでも読まなくても支障はないんですが新堂×荒井の話をもっとぶっこみたい俺の気持ちが止められなかったのだけは伝わってくれたら幸いです。

内容は、新堂さんからスマホを返してもらう荒井くんの話です。
9話目のあと二人で話している時の会話くらいの幕間ですね。

<俺の楽しい要素>

・新堂×荒井の世界線で話を常にしていたい
・二人ともクソデカ感情を抱いていてほしい
・いっぱい世界が存在するんだからこの世界線では生涯添い遂げるだろうよ

二次創作は思いついたら書く!
それが俺のスタイル。




『幕間』

 これは……僕のスマホですか。
 ありがとうございます、新堂さんがもっていたんですね。

 ……ロックを解除したんですか?
 そうですか。てっきり直接データを見たのだと思っていましたよ。
 と、いう事はロックナンバーが解ったということですね。解除は新堂さんが?

 そうですよね、新堂さんの誕生日ですから新堂さんが開けてくれないと僕もさすがに困ります。 他の人には、どう言い訳していいかわかりませんからね。

 ……いつからこのナンバーを使っているのか気になりますか?
 そうですね、新堂さんにバレてしまったのなら今更隠しておいても仕方ないですし……僕の話ではロックナンバーまで変える余裕がなかったのもお気づきでしょう。
 元々このナンバーを使ってました……なんて僕から言われたらあなたでも嬉しいものですか?

 ……待ってください、そんな顔しないでください。 こっちも恥ずかしいじゃないですか。
 新堂さん、けっこう純情なところがありますよね。 僕も人の事を言えた立場でもないですが……。

 えぇ、以前からこのナンバーを使ってますよ。
 僕の誕生日はこの手の解除ナンバーにはあまり向かないですし、自分の心当たりがあるナンバーは持ち主がわかっていれば解除されやすいと思ったので僕にとって覚えやすく一見すると僕とは無関係な番号にしておいたんです。
 新堂さんは誰にも僕の事を話してないでしょう? 僕も新堂さんの事を誰かに話した事はありません。ですから、一見すれば無関係な番号にしか思えませんよね。
 最初はもう少し複雑な番号も考えていたんですが、あまり複雑にしても自分で覚えていられなければ面倒ですから。

 ……最近変えた訳ではありませんよ。
 もっと以前から……このスマホを使い始めた時からずっと同じナンバーです。

 僕がスマホを与えられたのは鳴神学園に通って一ヶ月ほど経ってからなんですよ。
 本当は入学前に買ってもらう予定だったんですが欲しかった機種が注文になってしまったので少し不自由ですが待つ事にしたんです。
 モバイル端末にはあまり妥協したくありませんでしたからね。

 ですから、このスマホを使い始めた時に僕は新堂さんのことをもう知っていたんですよ。
 僕が入学して一ヶ月ほどでしたがあなたの噂は耳にしてましたから。

 そんな怪訝そうな顔をしないでくださいよ。
 僕も最初は別にそんな気はなかったんですから……。

 えぇ、最初は本当にただの憧れでした。
 僕だって男ですからね。強さに憧れくらいはあります。
 そして自分の身の程も弁えていますから、僕の体力では筋肉をつけるのだって容易じゃないのも解っています。

 ……新堂さんは僕の身体を知ってますから、わかるでしょう。
 筋肉もつきやすい体質とそうでない体質がありますが僕はどちらかというと後者のようで、これでも運動部に所属した事もあるのですが結果は芳しいものではありませんでした。
 人と同じ練習量をこなしても人並みの体力がつかない……反復練習をしても動きが覚束ない……そういった部員を過去にも見た事があるでしょう? 僕はどちらかといえばそういうタイプの人間でした。

 人は努力をすれば夢が叶う……努力が出来るのも才能だ……なんて言いますけど、やはり生まれもっての才能というのはあると思います。
 スポーツでいうのならば筋肉が付きやすさや反射神経、学力でいうのなら記憶力の良さや効率の良さ、ゲームの世界ならば思考の早さと指先の器用さなどですね。
 そして大概の舞台で活躍しているのは元々の才能がある上でさらに努力を惜しまない人々がほとんどなのです。

 そういう事を理解していましたから、二年の時点ですでにボクシングでインターハイ出場経験がありしかも鳴神学園では最年少で最高の順位まで勝ち残ったという話を聞いてぼんやりと憧れを抱いた僕は、その時に設定したナンバーを今でも使っているんです。
 その後も、あなたの活躍を何とはなしに耳にしてましたよ。
 試合で良い成績が残せた時は自分の事のように嬉しかったですし、何か問題をおこして生徒指導室に引きずられていたという話を聞いた時は他人事のはずなのに僕も随分と気を揉んだものです。

 だから日野さんに頼まれた集会にあなたがいた時は少々驚きましたよね。
 おおよそ幽霊や怪異の話とは無縁そうな人だと思っていましたから……。

 これくらいでいいでしょう?
 最初から……別に最初からそういう風になろうと思ってた訳ではないんです。
 こうしてあなたの隣にいられるとも思っていませんでしたけど……先の事なんてわからないものですね。

 何言ってるんですか、新堂さん。急に、そんな……。
 いえ、ここはごまかすのもフェアではないですよね。新堂さんがそう言ってくれるのですから……。

 僕も、あなたが好きです。
 ……愛してくれて、ありがとうございます。

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インターネット駄文書き
自己紹介:
ネットの中に浮ぶ脳髄。
紳士をこじらせているので若干のショタコンです。
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