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インターネット字書きマンの落書き帳

   
ゼロさん×光の戦士(女子)の夢小説です
ゼロさん×光の戦士(女子)の夢小説です。
俺が夢小説って言い張るから夢小説なんでしょう。

ゼロさんに対してほのかな憧れや乙女の恋心みたいなのを抱いている一般光の戦士さんが、ゼロさんと一緒に軽くお外に散歩へいき、勢いでゼロさんに「好き』って言う話ですよ。

一応、6.2まで終わっている内容なのでそのへんのネタバレとかあるから色々すまんな!
口で謝っているけど特に後悔はしてません。
俺ってそういうやつなので……。

ヒカセン女子は女子であること意外設定とかはないです。
女の子版ひろしみたいな感じでもない、ちょっと内気な乙女っぽい女の子のイメージですよ。

俺の健康にいい作品をかきました!
みんなも健康になるといいよね!




『彼女のために』

 彼女はゼロを宮殿から連れ出すと二人乗りのチョコボで空を舞う。
 あまり乗り気ではなかったゼロを連れ出したのは自分の住む原初世界を見て欲しかったというのもあるがゼロと一緒に過ごす時間をもっと長く欲しいと思ったのも大きかっただろう。

 異界の地・ヴォイドの世界はこちらの常識とはあまりに異なっていた。
 そんな中で比較的に人間らしい姿をし人間であった頃の記憶をもつゼロの存在に彼女は惹かれていたのだ。

 それはゼロの姿が美しいというのもあったが、長らく孤独にあった彼女の強さには一定の脆さや危うさも感じていたというのもあったろう。
 見ていなければ自分の知らないうちに雲や霞のように消えてしまうのではないか……そんな不安すら抱きはじめていた彼女はよりそばにゼロを感じていたかったのだ。

「はい、ここが薫風の丘です。綺麗な景色でしょう。ラザハンの海は特別に青くて綺麗なんですよ」

 丘の上に降り立ち、彼女は笑う。
 エオルゼア三国と比べればラザハンはいつでも蒸し暑く永遠の夏にあるような島だったが薫風の丘から吹く風は心地よく、またそこから望む海の青さは鮮やかで美しいと彼女は思っていた。
 ここに来てからずっと宮殿で一人手持ち無沙汰にしているゼロの退屈しのぎになればいい。出来ればゼロもこの景色を気に入ってくれればいい。そう思いながら彼女は振り返る。
 だがゼロは表情を変えるコトもなく帽子のつばを指先で撫でた。

「そうか」

 そして気のない返事をする。 あまりに短い返答に、彼女は不安な顔をしてゼロを見つめていた。

「あ、あの……気に入りませんでしたか?」

 気晴らしになればいいと思ったが、そもそもゼロは自分から好んで動こうとしないタイプだ。
 もともとエーテルの乏しいヴォイドにいたのだからなるべくエーテルを使わないよう無駄な動きを避けるのは当然だろう。だが原初世界はエーテルに満ちあふれている。ヴォイドとは違い呼吸するだけでも肺にエーテルが満たされるはずだ。
 だから原初世界にいれば色々なところに行って二人で色々なものを見れるのではないか。そう思って誘ったのだが、元々ゼロはあまり外に出るのが好きではなかったのかもしれない。
 だとしたら無理につれてきた自分にうんざりしているだろう。嫌われてしまったかもしれない。そう思うと涙が出そうになってきた。彼女はゼロに嫌われるのがただひたすらに恐ろしかったのだ。

「いや、そうではないんだが……」

 そこでゼロはまた帽子のつばに触れる。傾けた帽子は彼女の表情を覆い隠した。

「私は長く生きていた……死なないから、という理由だけで延々とな。そうして死なないためにエーテルを喰らうという作業を気が遠くなるほどの年月、繰り返してきたせいだろう……お前の感じる美しい、というものが理解できない。それだけだ」

 彼女はゼロを見て、小さく息を吐く。
 そうだ、ゼロは自分よりずっと長くを死ねずにいて、合理的すぎるほどに簡素な契約だけの関係しかない世界で過ごしているのだ。
 何かを見て美しいと思う気持ちも、誰かとともにあり楽しいと思う感情も全て忘れてしまっているのだろう。あるいはほとんど摩耗して薄っぺらくなってしまったのだ。

「そう……そう、ですよね……」

 自分はきっとゼロに対して不躾なことをしたのだろう。
 だけどゼロにも知って欲しい。自分がゼロといる時に心が躍るように、ゼロもまた自分といる時のように心を弾ませるには至らずとも多少寄り添えるようになりたい。  
 そう思うのも自分のエゴだというのはわかっているのだが、例えエゴでもゼロに楽しいと思ってもらうこと。それが彼女の願いだった。

「あの、ここ……嫌いですか? 私と一緒にここに来るの……」
「そうだな……お前は興味深い存在だ。だからお前といるのは……別に嫌いではない。今回は契約もしているしな」

 ゼロはそこで彼女のもつバスケットからリンゴを一つ取り出してかじる。 食べるという感覚を久しく忘れていたゼロがこの頃は皆に言われてリンゴを口に含むようになっていた。まだ味を楽しむには至っていないようだが、そのような手間をかけてもリンゴを食べようとするのは思い出したいという気持ちが多少はあるからだろう。
 彼女はそう思っていたのだが、ゼロは違うのだろうか。

「悪いな。私はこの世界を見ても心が動くコトはない……」

 彼女の視線に気付いたのか、ゼロは帽子を傾けてその視線から逃れるように俯いた。

「原初世界はヴォイドと違い彩りに満ちている。様々な音がし、においがする。人間も多い。刺激的と言えるだろう。だが……その中にいても私はなお、何かに激しく心動かされるコトなどないのだ……」

 そして帽子をあげると、どこか自嘲気味に口角を上げた。

「私は、ゼロだ。すでに何もない存在だからな」

 その言葉で彼女はとっさにゼロの手を握る。そして頬を紅くすると知らぬうちに声を大にしていた。

「そんなコトありません! ゼロさんはここにいます! ゼロさんはちゃんとここにいる! 話しもするし声も聞ける、こうして触るコトもできるのに、自分は何もないとか。そんな最初からいなかったみたいに言わないでください!」

 ゼロはそんな彼女を、不思議そうに見つめている。その視線で彼女はようやく自分が思いのほか大きな声を出していたコトに気付いて、急に恥ずかしくなった。

「だから、あの……私の、好きなひとのことを、あんまり悪く言わないでください。ゼロさんがそんなことをいうと、私が悲しいです……」
「……好きな、ひと」
「私は、ゼロさんが好きですから……好きなひとのこと、非道くいうのはやです!」

 そこでゼロは彼女の頭を軽く撫でる。

「……そうか、お前は好きなのか……私を」
「は、はい……だめ、ですか……」
「私の許可があろうとなかろうと、お前は私を好いているコトが変えられるのか? お前の感情はお前のものだ。それこそ好きにしろ……だが、そうだな。お前が悲しく、嫌だというのなら私も自らを何もないと語るのはやめにしよう」

 頭を撫でられるなど子供扱いをされているようで気恥ずかしいが、ゼロが自分に何もないなどと言わないでくれる。それだけで嬉しかったから。

「はい、ゼロさんは何もない人じゃない……私が、いますから!」

 彼女は自然と笑顔になる。
 その後ろにはラザハンの青い海が広がり水平線は空と海の境界もなく混じり合って輝いていた。

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インターネット駄文書き
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紳士をこじらせているので若干のショタコンです。
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