インターネット字書きマンの落書き帳
黒沢家バニーボーイ部(黒ガス/BL)
8/2はバニーの日らしいので、
黒沢のことをバニーで待っているバニーボーイ部山ガスを書きました。
俺は! バニーの日にちゃんとバニーを着せる!
だがそれよりも、バニーじゃない素の方が好きだと嬉しいタイプ!
なんかイチャイチャしている黒沢と山ガスをお楽しみください。
黒沢のことをバニーで待っているバニーボーイ部山ガスを書きました。
俺は! バニーの日にちゃんとバニーを着せる!
だがそれよりも、バニーじゃない素の方が好きだと嬉しいタイプ!
なんかイチャイチャしている黒沢と山ガスをお楽しみください。
『どうも、黒沢家バニーボーイ部5S支店です』
黒沢が自宅に帰ってすぐに出迎えたのは、うさぎの耳をピンと伸ばした山田の姿だった。
「優弥サン、お帰りなさいですぴょーん」
山田はそう言いながら耳をピコピコ動かしてみせるが、目は笑っていなければ楽しそうにもしていない。ついでに口調も極めて平坦だ。
きわどいレオタードに網タイツに胸元がガバガバになっているが、辛うじてバニーガールの衣装なのは見てとれた。
黒沢が父に連れられて行く上等な接待の中では、バニーガール姿の女性が行き交ういかがわしい店も幾度かあったが、きちんとした店で見せるオーダーメイドのバニースタイルではなく、量販店で売ってるコスプレのような服だ。
おおかた、山田の飲み仲間のうち着れるのが山田くらいしかなく、無理矢理着させられたものをそのまま持ち帰ったのだろう。
「なーんだ、優弥サン、別にバニーガール見てもあんまり驚かないんだね」
山田はそう言いながら、わざとその場でターンをする。
お尻にあたる部分には小さなウサギの尻尾がポンポン状につけられており、山田の細い身体に食い込んでいた。
「そうだな……バニーガールの衣装を男であるお前が着ているというのは少し驚いたか。お前でも着られるもんなんだな」
「うん? そうだねー。正直、僕も着れると思っていなかったかな? 一応、女の子用の衣装だし」
「それをなんでお前が着ているんだ?」
「あー、今日集まったの、僕の高校時代の友達だから。僕ね、男子校だったからこういうの着てくれる女子の知り合いってなくて。こういう時、いつも僕が着る事になるんだよね」
山田はケラケラと笑うと上目遣いで黒沢を見る。
「で、似合ってる? バニーな僕、可愛い?」
上目遣いで微笑めば可愛いとは思うが、それにしてはバニーの耳や身体のラインをやけに強調する衣装が悪目立ちしている。
胸元がガバガバに開いているせいで、乳首まで見えてしまうのも問題だ。
「おまえ、それ他の男の前で見せてないだろうな?」
「ん? うーん、うさ耳はつけたけど、バニー服までは見せてないよ。それがどうしたの?」
「絶対に、他の奴には見せるなよ。胸元がガバガバで、全部見えてるからな」
「えっ? マジで? うわー」
山田はようやく胸元がぱっかり開いているのに気付いたようで、恥ずかしそうに胸元を隠す。
それを見た黒沢は、すっかりあきれ顔をした。
「そんなバカな服を着てないで、着替えてこい。いつもの服、あるんだろう?」
「はーい」
黒沢の声に従うよう、山田は部屋の奥へと引っ込む。
ほどなくして、バニー姿から普段の服へ着替えてリビングへ戻ってきた。
「あー、やっぱバニーって思ったより息苦しい服だよね。こっちの方が落ち着くー」
そう言って山田が着ているのは、黒沢のワイシャツだ。
最近、山田はパジャマ代わりに黒沢の部屋着を着る事が多かったのだ。
「優弥サン、何かお酒とか飲む? 僕、何か作るけど」
さらに山田はソファーに座る黒沢の前を、四つん這いになって歩きグラスと氷を持ってこようとする。
黒沢のシャツは山田にやや大きいというのもあり、山田はいつもシャツを羽織る時は下着しかつけていなかった。四つん這いになれば当然の如く尻のラインと下着とが露わになる。
黒沢はソファーの上で一度天を仰ぐと、それから大きくため息をついて四つん這いになる山田の腰をつかみ、強引に自分の方へと引き寄せた。
「ぎゃー! な、な、何するの優弥サン!?」
「何するの、か……そうだな……これからするぞ。これでわかるな?」
黒沢の小脇に抱えられ、真っ直ぐな言葉を向けられた山田は耳まで紅くして訴える。
「えっ! ど、どうして!? さっきバニー姿した時は、全然興味なかったのに!?」
「当たり前だろ。俺はな……へんな衣装着てるオモチャみたいなお前より、普段のお前がずっと好きだ」
そして山田をソファーに座らせると、そのまま唇を重ねる。
突然のキスに山田はすっかりキャパ超えしたのか、その場で蕩けそうになったまま。
「なにそれ。なにそれ……そんなの、ずるいって。もう……好きにして、って言うしかなくなっちゃうよ……」
ソファーにもたれかかって、ずるずると崩れ落ちる。
放っておくと床に落ちそうになる山田を何とかソファーに戻すと黒沢は山田と額を重ねた。
「それじゃ、好きにさせてもらおうかな」
妖しく微笑む黒沢を前に、山田はゴクリと唾を飲む。
「う、うん……その。や、優しくしてね……?」
「おいおい、俺がお前にひどい真似をしたことなんてないだろう?」
「わかってる! けど……優弥サンには、いっぱい優しくされたいから」
真っ赤になって、懸命にお願いをする山田にたまらなくなってキスをする。
あぁ、やはり妙な仮装をされるより、山田は普段の姿で。普段通りに振る舞ってくれるほうが、ずっと可愛くてずっと愛おしい。
黒沢は改めて、そう思うのだった。
黒沢が自宅に帰ってすぐに出迎えたのは、うさぎの耳をピンと伸ばした山田の姿だった。
「優弥サン、お帰りなさいですぴょーん」
山田はそう言いながら耳をピコピコ動かしてみせるが、目は笑っていなければ楽しそうにもしていない。ついでに口調も極めて平坦だ。
きわどいレオタードに網タイツに胸元がガバガバになっているが、辛うじてバニーガールの衣装なのは見てとれた。
黒沢が父に連れられて行く上等な接待の中では、バニーガール姿の女性が行き交ういかがわしい店も幾度かあったが、きちんとした店で見せるオーダーメイドのバニースタイルではなく、量販店で売ってるコスプレのような服だ。
おおかた、山田の飲み仲間のうち着れるのが山田くらいしかなく、無理矢理着させられたものをそのまま持ち帰ったのだろう。
「なーんだ、優弥サン、別にバニーガール見てもあんまり驚かないんだね」
山田はそう言いながら、わざとその場でターンをする。
お尻にあたる部分には小さなウサギの尻尾がポンポン状につけられており、山田の細い身体に食い込んでいた。
「そうだな……バニーガールの衣装を男であるお前が着ているというのは少し驚いたか。お前でも着られるもんなんだな」
「うん? そうだねー。正直、僕も着れると思っていなかったかな? 一応、女の子用の衣装だし」
「それをなんでお前が着ているんだ?」
「あー、今日集まったの、僕の高校時代の友達だから。僕ね、男子校だったからこういうの着てくれる女子の知り合いってなくて。こういう時、いつも僕が着る事になるんだよね」
山田はケラケラと笑うと上目遣いで黒沢を見る。
「で、似合ってる? バニーな僕、可愛い?」
上目遣いで微笑めば可愛いとは思うが、それにしてはバニーの耳や身体のラインをやけに強調する衣装が悪目立ちしている。
胸元がガバガバに開いているせいで、乳首まで見えてしまうのも問題だ。
「おまえ、それ他の男の前で見せてないだろうな?」
「ん? うーん、うさ耳はつけたけど、バニー服までは見せてないよ。それがどうしたの?」
「絶対に、他の奴には見せるなよ。胸元がガバガバで、全部見えてるからな」
「えっ? マジで? うわー」
山田はようやく胸元がぱっかり開いているのに気付いたようで、恥ずかしそうに胸元を隠す。
それを見た黒沢は、すっかりあきれ顔をした。
「そんなバカな服を着てないで、着替えてこい。いつもの服、あるんだろう?」
「はーい」
黒沢の声に従うよう、山田は部屋の奥へと引っ込む。
ほどなくして、バニー姿から普段の服へ着替えてリビングへ戻ってきた。
「あー、やっぱバニーって思ったより息苦しい服だよね。こっちの方が落ち着くー」
そう言って山田が着ているのは、黒沢のワイシャツだ。
最近、山田はパジャマ代わりに黒沢の部屋着を着る事が多かったのだ。
「優弥サン、何かお酒とか飲む? 僕、何か作るけど」
さらに山田はソファーに座る黒沢の前を、四つん這いになって歩きグラスと氷を持ってこようとする。
黒沢のシャツは山田にやや大きいというのもあり、山田はいつもシャツを羽織る時は下着しかつけていなかった。四つん這いになれば当然の如く尻のラインと下着とが露わになる。
黒沢はソファーの上で一度天を仰ぐと、それから大きくため息をついて四つん這いになる山田の腰をつかみ、強引に自分の方へと引き寄せた。
「ぎゃー! な、な、何するの優弥サン!?」
「何するの、か……そうだな……これからするぞ。これでわかるな?」
黒沢の小脇に抱えられ、真っ直ぐな言葉を向けられた山田は耳まで紅くして訴える。
「えっ! ど、どうして!? さっきバニー姿した時は、全然興味なかったのに!?」
「当たり前だろ。俺はな……へんな衣装着てるオモチャみたいなお前より、普段のお前がずっと好きだ」
そして山田をソファーに座らせると、そのまま唇を重ねる。
突然のキスに山田はすっかりキャパ超えしたのか、その場で蕩けそうになったまま。
「なにそれ。なにそれ……そんなの、ずるいって。もう……好きにして、って言うしかなくなっちゃうよ……」
ソファーにもたれかかって、ずるずると崩れ落ちる。
放っておくと床に落ちそうになる山田を何とかソファーに戻すと黒沢は山田と額を重ねた。
「それじゃ、好きにさせてもらおうかな」
妖しく微笑む黒沢を前に、山田はゴクリと唾を飲む。
「う、うん……その。や、優しくしてね……?」
「おいおい、俺がお前にひどい真似をしたことなんてないだろう?」
「わかってる! けど……優弥サンには、いっぱい優しくされたいから」
真っ赤になって、懸命にお願いをする山田にたまらなくなってキスをする。
あぁ、やはり妙な仮装をされるより、山田は普段の姿で。普段通りに振る舞ってくれるほうが、ずっと可愛くてずっと愛おしい。
黒沢は改めて、そう思うのだった。
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