インターネット字書きマンの落書き帳
バニーなコンカフェ写真をおくっちゃうタイプの松ガス(BL)
バニーの日:延長戦です。
なんでバニーの日~2日目をやるのか! いやすでに3日過ぎているのだが!
と思ったらそう
書きたいからやる。
これが全てです。
といっても、完全にバニーの話ではないですけどね。
ソフトタッチバニーです。
平和な世界線で特に何もなくイチャイチャしている松田と山ガスの話ですよ。
なんでバニーの日~2日目をやるのか! いやすでに3日過ぎているのだが!
と思ったらそう
書きたいからやる。
これが全てです。
といっても、完全にバニーの話ではないですけどね。
ソフトタッチバニーです。
平和な世界線で特に何もなくイチャイチャしている松田と山ガスの話ですよ。
『山田コンカフェマスク』
家に帰りドアの前に立った松田は、すぐにドアを開けずにしばし鍵をもてあそぶ。
脳裏によぎるのは昼休みの時、山田から送られてきた写真だった。
「今日はコンカフェで取材してまーす」
山田はそんなメッセージとともに、ウサギの耳をつけたフリフリの衣服でポーズをつけている。胸元がやや大胆に開き、スカートはやけに短く薄っぺらい生地なのは女性のセクシーさをより際立たせる服といえた。
胸も腰も真っ平らを通り越して細く痩せぎすな山田が着ると、ただ貧相な身体にしか見えなかったが、それでも顔が火照るほど照れくさい気持ちになったのははっきりと覚えている。
「……まさか、あのどエラい衣装、着っぱなしってことはないわな」
自分に言い聞かせるようドアを開ければ、そこにはソファーの上で寝転びパソコンを眺める山田の姿があった。
「あっ、松田さんおかーえり。ごめん、ソッコーで記事あげないといけないから、ずっと作業してた。晩ご飯できてないけど、冷蔵庫に色々入っているから好きなの食べてー」
そう言う山田の服は、いつも通りオーバーサイズのパーカーだ。
松田はほっと胸をなで下ろし、キッチンへ向かった。
昼に見せられたコンカフェ嬢のようなフリフリで露出の多い服を山田が着てウロウロしていたら、流石に気が散るし、山田がウザ絡みしてくるのが目に見えていたからだ。
大胆に開いた胸元をチラつかせながら「僕のこういう服好き?」なんて迫ってきたら、鬱陶しくてたまらない。女性のように乳房のない山田だと開いた胸元から乳首まで丸見えなのもタチが悪い。
山田なら絶対に「松田サン。年下の僕、やっぱ可愛いでしょー?」なんて挑発してくるに決まっている。そうなったら、あのクソガキを徹底的に仕置きしなければ気が済まない。
……なんや、今俺はガッカリしとるんか?
気持ちが定まらないまま冷蔵庫を開ければ、冷蔵庫の中にはエナジードリンクと栄養補給用のゼリーがぎっちりと詰まっていた。
そういえば、山田はそういう奴やったなぁ。
松田は無言で冷蔵庫を閉め、冷凍室から凍らせたご飯を取りだし解答するとなれた手際でチャーハンをつくり、それを片手にリビングに戻る。
その時、山田はWeb記事を仕上げている最中だった。
山田の場合、ライターだけではなく写真もスマホ撮影ながら全て準備しておくという。そして、記事につかわれる写真はコンカフェ嬢の服を着たガスマスク姿の写真だった。
「おまえ、ガスマスクにフリフリの衣装着て写真なんか出すんか?」
出来たてのチャーハンを頬張る松田を見ないまま、山田は作業を続ける。
「うん。だって僕、一般的に顔出ししてないもんねー。Webライターとして写真出す時、全部ガスマスクだよ。SNSのアイコンもガスマスクだしね。素顔の僕を知ってるの、最近のファンにはいないんじゃないかなー」
カタカタとキーボードを叩きながら、山田はどこか暢気に言う。
それを聞いた松田はつい、
「そうか。ほんなら、良かったわ」
そう、口走ってしまった。
「んー、良かったって何が?」
「いや、せやからなぁ。お前があの……」
そう言いかけて、松田は口をつぐむ。
何だ、これではまるで自分が、山田の露出した姿をあまり見られたくないと言っているようではないか。
山田の素顔が存外に整っているということも、その上であのようなセクシーな服を着たらやけに扇情的に見えるのも、他の連中には知られたくないと密かに思っているような事を言うのは避けたい。
そんなこと、断じて思っていないのだから。
「あの、ってなーに? あー、ひょっとして、昼間僕がおくったコンカフェ衣装、けっこう気に入ったんじゃないのー? もしそうならさ、特別にあの服でえっちしてあげようか。ホント、松田さんだけとくべ……」
松田はそんなことを言う山田の額を、指先で思いっ切り弾く。
バチンという強い音の後、
「いたたたた、なにするのさ」
と、山田は泣きそうな顔で訴えた。
「アホぬかすな! それと、あの写真他の連中には送ったらアカンで。お前みたいな貧相な身体、人目に晒したら相手が可哀想や」
「えー、何いってるのさもー」
山田は額を撫でながら、それでもどこか安心したように笑う。
「……松田さん以外に、あんな写真おくらないよ。だって松田さん、僕のこと大好きだもん。他の男にあんな僕の姿見られるの、悔しがっちゃうでしょー?」
「アホぬかせ。調子こいてると、もう一発叩くで?」
「あー、ごめんごめん、冗談冗談!」
そうして他愛もない話をし、何でもないような話で笑うこの時間が何よりも心地よかった。
家に帰りドアの前に立った松田は、すぐにドアを開けずにしばし鍵をもてあそぶ。
脳裏によぎるのは昼休みの時、山田から送られてきた写真だった。
「今日はコンカフェで取材してまーす」
山田はそんなメッセージとともに、ウサギの耳をつけたフリフリの衣服でポーズをつけている。胸元がやや大胆に開き、スカートはやけに短く薄っぺらい生地なのは女性のセクシーさをより際立たせる服といえた。
胸も腰も真っ平らを通り越して細く痩せぎすな山田が着ると、ただ貧相な身体にしか見えなかったが、それでも顔が火照るほど照れくさい気持ちになったのははっきりと覚えている。
「……まさか、あのどエラい衣装、着っぱなしってことはないわな」
自分に言い聞かせるようドアを開ければ、そこにはソファーの上で寝転びパソコンを眺める山田の姿があった。
「あっ、松田さんおかーえり。ごめん、ソッコーで記事あげないといけないから、ずっと作業してた。晩ご飯できてないけど、冷蔵庫に色々入っているから好きなの食べてー」
そう言う山田の服は、いつも通りオーバーサイズのパーカーだ。
松田はほっと胸をなで下ろし、キッチンへ向かった。
昼に見せられたコンカフェ嬢のようなフリフリで露出の多い服を山田が着てウロウロしていたら、流石に気が散るし、山田がウザ絡みしてくるのが目に見えていたからだ。
大胆に開いた胸元をチラつかせながら「僕のこういう服好き?」なんて迫ってきたら、鬱陶しくてたまらない。女性のように乳房のない山田だと開いた胸元から乳首まで丸見えなのもタチが悪い。
山田なら絶対に「松田サン。年下の僕、やっぱ可愛いでしょー?」なんて挑発してくるに決まっている。そうなったら、あのクソガキを徹底的に仕置きしなければ気が済まない。
……なんや、今俺はガッカリしとるんか?
気持ちが定まらないまま冷蔵庫を開ければ、冷蔵庫の中にはエナジードリンクと栄養補給用のゼリーがぎっちりと詰まっていた。
そういえば、山田はそういう奴やったなぁ。
松田は無言で冷蔵庫を閉め、冷凍室から凍らせたご飯を取りだし解答するとなれた手際でチャーハンをつくり、それを片手にリビングに戻る。
その時、山田はWeb記事を仕上げている最中だった。
山田の場合、ライターだけではなく写真もスマホ撮影ながら全て準備しておくという。そして、記事につかわれる写真はコンカフェ嬢の服を着たガスマスク姿の写真だった。
「おまえ、ガスマスクにフリフリの衣装着て写真なんか出すんか?」
出来たてのチャーハンを頬張る松田を見ないまま、山田は作業を続ける。
「うん。だって僕、一般的に顔出ししてないもんねー。Webライターとして写真出す時、全部ガスマスクだよ。SNSのアイコンもガスマスクだしね。素顔の僕を知ってるの、最近のファンにはいないんじゃないかなー」
カタカタとキーボードを叩きながら、山田はどこか暢気に言う。
それを聞いた松田はつい、
「そうか。ほんなら、良かったわ」
そう、口走ってしまった。
「んー、良かったって何が?」
「いや、せやからなぁ。お前があの……」
そう言いかけて、松田は口をつぐむ。
何だ、これではまるで自分が、山田の露出した姿をあまり見られたくないと言っているようではないか。
山田の素顔が存外に整っているということも、その上であのようなセクシーな服を着たらやけに扇情的に見えるのも、他の連中には知られたくないと密かに思っているような事を言うのは避けたい。
そんなこと、断じて思っていないのだから。
「あの、ってなーに? あー、ひょっとして、昼間僕がおくったコンカフェ衣装、けっこう気に入ったんじゃないのー? もしそうならさ、特別にあの服でえっちしてあげようか。ホント、松田さんだけとくべ……」
松田はそんなことを言う山田の額を、指先で思いっ切り弾く。
バチンという強い音の後、
「いたたたた、なにするのさ」
と、山田は泣きそうな顔で訴えた。
「アホぬかすな! それと、あの写真他の連中には送ったらアカンで。お前みたいな貧相な身体、人目に晒したら相手が可哀想や」
「えー、何いってるのさもー」
山田は額を撫でながら、それでもどこか安心したように笑う。
「……松田さん以外に、あんな写真おくらないよ。だって松田さん、僕のこと大好きだもん。他の男にあんな僕の姿見られるの、悔しがっちゃうでしょー?」
「アホぬかせ。調子こいてると、もう一発叩くで?」
「あー、ごめんごめん、冗談冗談!」
そうして他愛もない話をし、何でもないような話で笑うこの時間が何よりも心地よかった。
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