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インターネット字書きマンの落書き帳

   
【シンドーさんがあらいくんをお姫様抱っこするだけのはなし(しんあらBL)】
平和な世界線で付き合いはじめた新堂さんと荒井くんの話をします。
(その時彼は見ているように狂気を語ったのだ)

ただ新堂さんにお姫様抱っこをされる荒井くんを書きたかっただけなんですけどね。
それでチョロチョロ書いてたら色々な人が出ていてました。

まっ、俺が楽しいからいいよね!

特に色気もなくえっちな事をするワケでもない……せいぜい軽くキスをするくらいの話ですがはっちゃけていたらやや長くなりました。

まっ、いっぱい読めてお得だよね!

いつも「きっとお得に違いない」という精神で己を鼓舞します。
きっとお得! お得に違いない! お買い得パックだぞ!

pixivに格納しておきましたので興味があるかたは コチラ からどうぞ。
web用にも書きましたので web用はコチラ から~

新堂×荒井にはいつ興味をもってもいいからね!


『燻る蛹』

 荒井昭二は廊下で尻もちをついたまま忌々しそうに踊り場を見つめた。
 階段を降りるのを急きすぎたのが原因かあるいは怪異の噂が絶えない鳴る神学園だ。階段を降りる時に見えざる存在に足でも掴まれたのかもしれない。そう思うほどに不自然な程突然に足の力が抜け、身体が傾いたかのを認識した時には視界が反転していたのだ。

 踊り場から下までかなりの高さがあり、そこから落ちたのだから当然だろうが身体全体が鈍く痛み思うように動かない。特に足は僅かに動かすだけで激痛が走る程に非道い状態だった。
 折れていやしないかとズボンの裾をまくって見れば足首は紫に腫れ上がって随分と熱をもっている。僅かに動かしただけで貫くような激しい痛みもあるのを見ると骨折こそしてないがすぐに歩ける程に軽い怪我ではなさそうだ。

 周囲を眺め誰の姿もないのを確認し荒井は大きくため息をついた。
 時田の映画を編集する作業に熱中していて思った以上に帰りが遅れてしまい気付いた時は校庭から聞こえる運動部の練習する声すら聞こえなくなっていた。頻繁に視聴覚室へ出入りする時田と荒井は他の棟から離れた特別棟の鍵を渡されておりそれは信頼されているという証拠であると同時に放任されているという意味でもある。  
 特別棟は授業の時でもなければ生徒が立ち入る事もなく放課後になれば教師もまたほとんどが職員室へ籠もってしまうため周囲に誰もいないのは当然のことだろうがそれでも夕暮れもすぎ一気に周囲が暗くなる中で身動きもとれず一人でいるという状態は滅多なことで物怖じする事のない荒井でも恐怖心が募るのだった。

 ましてやここは鳴神学園だ。
 失踪者や自殺者などの噂が後を絶えず夜遅くまで居残りをしていた生徒がそのまま行方知れずになるといった噂話であれば荒井もいくつか知っている。
 そんな噂は大概が「気付いたら遅くなっていた」「周囲には誰もいない」「闇が広がる」「時間が曖昧になる」と語られていることもだ。

「怪異など起きないといいんですけれどもね……」

 荒井はそう呟きながら周囲を見渡し、やや離れた場所に落ちている自分の鞄へと手を伸ばした。階段から落ちた時に手を離してしまい鞄だけ別方向に飛ばされていたのだろう。
 幸い鞄はそれほど遠くへ飛んではおらずさして動かずとも紐に手が届いたこちらへと引き寄せる事は出来たが、すぐ手に取れる場所に入れて置いたスマホだけは別の方へと投げ出されており精一杯身体を伸ばしても届きそうにはなかった。
 せめてスマホが手元にあれば誰かに助けも呼べただろうが、そのスマホはとても手に届く場所にはない。もう少し休んでいれば足の痛みが幾分か和らぐだろう。それを信じて今は身体を休めるか、誰かが偶然通りかかるまで待つしか無いだろう。
 派手に落としてしまったから画面が割れていなければいいのだが、割れてしまっては手痛い出費だ。まったく、少し考え事をしていたばかりに自分らしくないミスをした。
 荒井はその場で小さくなり壁を背もたれにして一休みする。
 もう少し様子を見れば足の痛みも引き歩けるようになるかもしれない。もし歩けなかったとしてもスマホはやや遠くに落ちているとはいえ目の届く場所にあるのだ。這ってでもスマホさえ取る事ができれば助けは呼べるだろう。

 もちろん、怪異に巻き込まれたりしなければの話だが。
 荒井は膝をかかえると新聞部での事を何とはなしに思い出していた。


 新聞部ではない荒井が新聞部の部室まで足を運んだのは先日招かれた集会の記事が出来たので確認をしてほしいと坂上修一から連絡をもらったからだった。
 あの集会は途中で細田とトイレ巡りをした結果とんでもない事になってしまったのだがそれでも坂上は何とか記事を仕上げたらしい。
 坂上にとって初めて担当する大きな特集ではあったし、近頃鳴神学園で頻発していた行方不明事件の真相を明らかにする意欲的な内容でもあったため同じ体験をした荒井や細田、新堂などにも内容を確認してほしいと頼まれたのだ。
 荒井としてもあの事件がどのようにまとめられていたのか興味があったので部室に入れば新堂の前に数人の生徒が並び新堂はその生徒を次々と抱きかかえているのを目の当たりにする。

「……どうしたんですか、新堂さん」

 驚きつつ荷物を椅子に置けば、記事を前にした坂上は少し困ったように笑っていた。

「ええっと、僕の書いた記事で新堂さんが僕と、細田さんと荒井さんを一人で引っ張って助けてくれたことに触れたんですよ」
「あぁ……そんなことがありましたね」
「それを読んだら倉田さんとか福沢さんとかが『お姫様抱っことか出来るんですか』って言い出して……それで、皆で並んで新堂さんにしてもらっているんです。お姫様だっこ」

 荒井は何とも言えぬ顔になる。
 確かに新堂は一人で巨漢といっても差し支えない細田だけではなく荒井や坂上を引きずって歩ける程の体力があるがかといってわざわざ抱きかかえられて楽しいものだろうか。
 そうは思うが倉田や福沢は新堂を囲んで楽しそうに「次は私」「次は私」と笑いながら飛び跳ねている。よく見れば日野や細田も一緒になって並んでいた。

「……って細田さんも何やってるんですか?」

 女子に交じってしれっと並ぶ日野は悪ふざけが好きな性質なのを知っているからスルーできたが細田まで並んでいたので思わずキツめのツッコミが口に出る。 すると細田は照れたように笑いながら頭を掻いてみせた。

「いやぁ、ほら荒井くん。僕って太ってるじゃないですか。だから普段から人に抱き上げられるなんて経験したことないので、思い切ってやってもらおうかなと思って……」

 それは随分思い切りが良い事だ。
 細田は内気で消極的、おどおどしている風に見えて実はそうとう芯の強い所があるから時として思いがけぬ行動力を示す。
 本人は「虐められっ子だったから虐められ慣れているんで案外メンタルはタフなんです」等とのたまっていたが実は元々図太い神経の持ち主なのかもしれない。

「でも驚きました、新堂さん。僕でもひょいっともちあげてお姫様みたいに横抱きにしてくれるんですね。いやぁ、あんな事されたら女の子は嬉しいですよね……僕だってどきっとしましたもん」

 しかもすでに抱いてもらった後のようだ。
 荒井は静かな目で新堂を見据えれば新堂はその視線に気付いたのかばつが悪そうな顔をして見せた。

「し、仕方ねぇだろ……そんなに力があるんですか~って言われたかと思ったら何か皆を横抱きにするよう言われて、気付いたら細田も並んでたんだ。腰がぶっ壊れるかと思ったぜ……」

 そう言っている合間にも「もう一回お願いします」「私ももう一回」と倉田と福沢が代わる代わる新堂の周りを取り囲む。
 お姫様抱っこというものをされてみたいという乙女心に混じり新堂をからかいたいという気持ちが二人から痛いほどに伝わったが新堂も自分を頼られるようでまんざらでもなかったのだろう。 言われるがまま二人を交互に抱きかかえ、時々からかうように日野も混じる。
 それを部長である朝比奈はただオロオロとみているばかりだった。

「……岩下さんは来てないんですね」

 あの集会でいま、姿が見えないのは岩下だけか。 そんな事を思いながら荒井は坂上が書いた記事を読む。

「あ、風間さんも来てないです。岩下さんは忙しくてこられないみたいだったので……風間さんは呼びませんでした」

 風間のことを忘れていたがどうやら坂上にとっても忘れたい記憶だったらしいからさして問題ではなさそうだ。坂上の書いた記事は荒井も知る件の話が主であったが集会で出た話もきちんと取り上げられており自信が無いと言っていたわりにしっかりした記事となっていた。
 これなら生徒たちの目にもとまるだろうしオカルトや怪談が身近にある鳴神学園でも充分満足させられるだろう。

「きちんと書けているじゃないですか。充分ですよ、こんなに形になっているとは思いませんでした」
「全部自分でやれたってワケじゃないですけど、そう言ってもらえると嬉しいです。日野さんも倉田さんも色々アドバイスしてくれたから……」

 素直に感心しそう告げれば坂上は照れたように笑う。
 倉田恵美という人物が新聞部の若きエースとしてすでにあちこち取材と称し様々な事に首を突っ込んでいるその行動力は荒井も聞いている。 また日野は面倒見がよく様々なことに気が回る性格だ。自分がメインに動く時は勿論、誰かのサポートをする時もそれとなく相手を立てるよう立ち回れる。
 この二人がサポートしてくれたのなら校内新聞としては充分な内容が出来るのも当然だろうがそれを差し引いても良い記事だったろう。
 坂上はまだ入部したてで文才もないと思っているようだが実は当人が思っている以上の才能を秘めているのかもしれない。

「では、記事を確認したので僕はもう行きますね」

 試し刷りをした新聞を坂上のほうへ向け立ち上がる。

「えっ、もう行っちゃうんですか荒井さん。もう少しゆっくりしていても……あ、おしるこドリンクありますよ」

 坂上は名残惜しそうな顔をしてテーブルに置かれたおしるこドリンクを差し出す。 荒井としても坂上は話していて苦痛ではない数少ない人物の一人であるからもう少し他愛もない雑談を楽しみたい気持ちはあったのだが。

「もう一回! ねね、新堂さーん」
「何回めだいい加減にしてくれ……」
「新堂、俺もそろそろ頼んでいいか?」
「日野おまえ俺よりデケぇくせに何を俺に求めてんだ!? 細田はもうやらねぇからな!? 期待した顔で並ぶんじゃねぇ!」

 背後からそんな声が響き、自然とそちらへ目がいってしまう。
 今日の新聞部は荒井にとって少し騒がしすぎた。
 それに目の前で新堂が他の誰かに向けて愛想良く接しているのを見るのは妙に腹立たしい。

「えぇ……時田くんの手伝いもありますので、今日はこれで失礼します」

 荒井は挨拶もそこそこに新聞部を後にすると扉を閉めてもなお響く賑やかな声に背を向け歩き出すのだった。
 誰にも言えぬ苛立ちを胸に秘めながら。


 廊下はますます暗くなっていく。
 なぜ今になって新聞部での事など思い出すのだろう。時田の手伝いで映画編集をすることで気を紛らわせていたというのに。

「何ですか……新堂さんの、あの態度……皆に迫られたからってデレデレして……まったく、腹立たしい……」

 思い出せばまた腹が立ってくる。
 新堂はお調子者というワケではないが空気が全く読めない程気の利かない人間でもない、どちらかといえばノリは良い性格だからおだてられればそれが世辞と解っていても面白そうという理由だけでやってしまうのだろう。
 新堂の性格はよくわかっているつもりであったがそれでも自分がいる前で平然と他人の前でもいい格好をする態度が荒井は気に入らなかった。

 もちろん、荒井がそれに腹を立てる権利などはないのもわかっていた。
 今の新堂とは「特別な関係」でこそあるもののが周囲にそれを言ってはいないし表面上はお互いのことなどほとんど知らないといった素振りをしているのだから気付いている者もいないだろう。
 そうである以上は荒井に気を遣い立ち振る舞う方がおかしいといえばその通りだ。
 それを解っていても苛立ちは抑えられないほど、今の荒井は感情が抑えられないでいた。

「腹立たしい……何よりも、こんな事で苛立つ自分が一番……一番、腹立たしいです……」

 膝を抱えて俯き一人そうつぶやく。
 以前の自分だったら感情を乱され冷静さを欠くなど愚の骨頂だと笑い飛ばしていただろう。
 新堂と関係をもった時も肉体がもたらす快楽に興味があっただけで恋愛感情をもっていたワケではなかったはずだ。
 だが今は新堂が他人と話しているだけでも苛立つ。自分の事など忘れているのではないかと不安にもなる。
 想像していなかった感情に支配されていく自分に戸惑い、不自由さを覚えていたがその不自由ささえも心地よく思えるのがひどく恐ろしかった。

 周囲が暗くなっていく中、スマホが震え画面が光る。
 突然震えたスマホの音に一瞬驚いたがスマホの明かりが幾分か荒井を冷静にさせた。
 スマホはすぐに静かになったから電話があったのではなく何かしらのメッセージが届いたかメールでも入ったのだろう。誰から来たのか確かめたいとは思うが足の痛みはまだひかず動けそうにもない。

 全く痛みが引かない足を前に、もしこのまま動けなくなってしまったらと不安にもなる。
 だがこの学校には宿直の教師もいる。今が何時頃かはわからないが一度くらいは見回りに来るだろう。
 もし仮に誰もこなかったとしても今は極寒の冬場というワケでもなければ灼熱の夏という時期でもない。この場で一晩明かしても死にはしないだろう。

 もっとも、ここな鳴神だ。
 悪霊やら怪異、妖怪変化の姿などの噂は後を絶たない校内で一夜を過ごすのは普通の学校と違い極めて危険な判断だと言えるだろう。せめて少しでも足が動いてくれればいいのだが……。
 祈るような気持ちで足に触れてみるが足の腫れはますますひどくなっている気がする。試しに動かしてみようと思うが少し曲げただけで悶える程激しい痛みが身体を貫くのだった。

「……ったく、こんな所にいたのかよ」

 そうしてどれだけ時を過ごしていただろうか。
 ふと聞き慣れた声がしたので顔をあげればこちらを見下ろす新堂の姿があった。

「新堂さん……?」

 どうしてこの場所にいるのだろう。ボクシング部でもこんな時間までは練習などしてないはずだ。
 そもそも今は何時頃なんだろうか。見える範囲に時計がないため足を滑らせてから今に至るまでどれだけ時間が経っているのかもわからない。
 不思議そうに彼を見上げる荒井を前に新堂は割れたスマホを差し出した。階段から落ちた時に鞄からこぼれて手のとどかない場所まで滑っていった荒井のスマホだ。

「ほら、落ちてたぞ。まさかこの階段から落ちたのか? ……お前らしくねぇな」


 スマホを受け取り、割れた画面をなぞる。液晶パネルにひびが入り非道い状態だがそれでもまだ使えるようだ。
 一度光ったと思った時に来ていたのはどうやら新堂からのメッセージだったようだ。「まだ学校にいるのか」「まだ帰ってないなら一緒に帰るか」という誘いが入っていた。

「既読も付かないから流石におかしいと思ってな……おまえ、既読無視はしょっちゅうだが連絡に気付かないって事は早々ないだろ? 何かあったんじゃ無ぇかと思ってな」
「それで探してくれたんですか? ……ありがとうございます」
「まさかこんな校舎の隅にいるとは思ってなかったけどな」

 新堂は荒井と目線を合わせるよう座った。

「……歩けないのか?」
「はい、足をひねってしまったみたいで……スマホだけ遠くに投げ出されてしまい、手が届かなかったんです」
「他に痛いところはあるか?」
「いえ、幸い他には……ただ足の痛みがひどくて……」
「そうか、それなら……足にさえ触れなければ大丈夫ってことだな。よし」

 新堂はそう言うが早いか荒井の身体を抱きかかえた。 新聞部で他の面々に囲まれせがまれていた「お姫様抱っこ」だ。
 他人にしている所を見せられていた時は苛立ちばかりが募っていたがいざ自分がされると妙に照れくさい。

「ちょっ、と、まってください新堂さん。その……ぼ、僕結構重いですよ……」
「重くねぇよむしろ軽すぎるくらいだぜ。ちゃんとメシ食ってんのかテメェは? ……一応、保健室まで行ってみるが誰もいなかったらそうだな……お前の家まで運ぶか?」
「やめてください……僕の家までどれだけ離れてると思っているんですか。そんな……人に見られるのは恥ずかしいですから」

 新堂なら落としたりはしないと思うがそれでも一応身体を寄せ新堂の首へと手を回す。 新堂もまたより強く荒井の身体を抱きしめると顔を鼻先に近づけた。

「さっきは悪かったな」
「……何の事です?」
「新聞部で他の奴らと連んでた時、あれお前そうとう腹立ててただろ?」
「そんなこと……そんなことありませんよ。僕が、何で……」
「見てわかるっての。悪かったって、調子乗って福沢たち構ってやってたのもよ、お前が怒ってるのがちょっと面白かったからってのはあるんだわ。そしたらよ、気付いたらお前いなくなってるだろ? 謝り損ねたと思ってな……もし校内に残ってるなら早めにワビ入れときてぇなと思って探してたんだが……見つかってよかったぜ」

 こっちの視線に気付いて意図的に嫉妬心を煽っていたのならタチが悪いとも思うがそれに腹を立てて出て行ったこちらも随分と子供っぽかっただろう。
 今になってそんな事を思い、荒井は自然と笑っていた。

「お互い様です。僕だって……あなたが取られるような気がして我慢できなかったような子供ですから」

 抱きしめられる温もりで自分が何てつまらない嫉妬をしていたんだろうと改めて気付く。他の誰に何をしていたとしても新堂にとって自分は特別なのだ。
 自分のことを良く知り、自分の変化に気づき心配して探しにまで来てくれることが愛なのかはわからないがその位の労力をかけてくれる程度に愛着をもってくれているのだろう。

「でも、悪いと思っているならキスもしてください。いいでしょう?」

 特別なのだから、この位は言ってもいいだろう。
 手を伸ばし新堂の唇をなぞれば、新堂は少し笑って躊躇いなくキスをした。

「……あぁ、そうだ。お前は特別だからな」

 触れるだけのキスの後、互いに笑う吐息が頬を撫でる。
 つまらない嫉妬でつまらない怪我をしたとは思ったが互い特別に思える時間を過ごし戯れにキスを交わせるのなら悪くない。 もう少しだけキスの温もりが欲しくて唇に触れればそれに誘われるよう二度、三度とキスを繰り返す。
 その間はくすぶる嫉妬の心も足の痛みもすべて闇へと溶け消えていくような気がした。

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プロフィール
HN:
東吾
性別:
男性
職業:
インターネット駄文書き
自己紹介:
ネットの中に浮ぶ脳髄。
紳士をこじらせているので若干のショタコンです。
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