インターネット字書きマンの落書き帳
セフレではあるが恋人になれない谷ガス概念(BL)
きのこさん×山ガス書いてみたいなぁ。
というか、山ガスに「付き合って」って土下座してお願いするきのこさん見たい!
と思ったので書きました。
山ガスとセフレ関係ではあるけど付き合ってもらえない谷原さんの話です。
土下座おねがい谷原さん好き好き大好き~。
キミも今日から好きになろうず!
というか、山ガスに「付き合って」って土下座してお願いするきのこさん見たい!
と思ったので書きました。
山ガスとセフレ関係ではあるけど付き合ってもらえない谷原さんの話です。
土下座おねがい谷原さん好き好き大好き~。
キミも今日から好きになろうず!
『ずっと同じ距離感で』
「お願いします! 付き合ってください!」
目の前で深々と土下座をし、隣の部屋にも聞こえそうなほどの大声で懇願する谷原に冷たい視線を向けると
「はぁ? 嫌だけど」
山田は間髪入れず返事をした。
バッサリと切り捨てるようなハッキリとした返事だったにも拘わらず、谷原は信じられないといった顔で山田の足に縋り付く。
「えぇ!? ねぇ、何で! どうして! 山田、今フリーだよね!? というか、僕と知り合ってからずーっとフリーだったよね!? それなのに、どうして付き合ってくれないのさ!」
「いやいやいや、確かに恋人いないけど。だからといって谷原さんと付き合う義理はないし」 「どうしてさ! 谷原さんのこと、別に嫌いじゃないよね!? 今まで何度もセックスしてるもんね!?」
「んー……それはそうだけどさぁ……」
山田は頬を抑えると、深いため息をつく。
遊ぶ約束以外で谷原に呼び出される時、いつも谷原から「付き合ってほしい」と頼まれるのはもう様式美のようになっていたからあまり気にしていなかったが、まさか土下座までするとは思ってもいなかったからだ。
「えっちしてるからって、イコール好きとか、付き合えるとかそういうのってちょっと違うよね。僕、たしかに谷原サンとえっちできるけど、彼氏として谷原さんと付き合うとか。恋人としてデート? みたいなことするの、なんか無理だから」
「なんか無理ってなに!? 何か無理って!?」
「だって、谷原サンなんかデートの時、メチャクチャ気合いいれて空回りして、僕のこと全力で置いていって自分の世界に浸っちゃうタイプでしょ?」
「そ、そんなことはっ……」
「今だって僕の気持ちとか全然考えてないし。僕さぁ、谷原サンとは今くらいの関係と距離感が好きだから、今のままセフレ扱いのほうが気が楽なんだよね」
谷原は山田から手を離すと、その場にがっくりとうなだれた。
「そんなぁ……谷原さんはね、山田とその……セックスするだけの関係っての? そういうので、山田がほかの男に抱かれるのとか嫌なんだよぉ。だから、ちゃんと恋人になってほしいの! ちゃんと山田の気持ちもわかってあげたいし、その上で寄り添ってあげるからさぁ。ね、お願い! 付き合って!」
「そ、ありがと。じゃ、僕の気持ちを汲んで……このままセフレでお願い。ってか、僕からは抱いてって言わないし、谷原サンが呼び出した時には基本、最優先で予定空けてあげるからそれで十分だよね」
「全然十分じゃないよぉ! 何でそれで十分だと思うのさ! 谷原さんは、山田がほかの誰かに取られちゃうのが嫌なの! どうしてわからないかなぁ」
「谷原サンこそ、えっちしただけで彼氏ヅラする男なんて面倒くさいって何でわかんないかなぁ」
谷原はその場にあぐらをかくと、ガシガシと頭を掻く。
比較的に温厚な谷原が、珍しく苛立っているようだった。
「わーかってるよ! 僕だってわかってるって、面倒くさいし支配欲? 独占欲? そういうのを山田がすっごく嫌ってるってのも。でもさぁ、谷原さんは、それでも山田をとられたくないの!」
「とられたくないって、別に僕、一度も谷原さんのものになったことないからね?」
「それも、わかってるけど! ……ほんと、谷原さんの何が悪いっての? ダメなところがあったら直すから教えてって。どうしたら僕のこと、好きになってくれるのさ?」
山田は腕を組むと、少しの間考える素振りを見せる。
そして
「えぇっと……そうだなぁ。僕のこと嫌いになってくれたら、かな?」
ぽつり呟くようにそう告げると、谷原は絶望顔したようにあんぐりと口を開いた。
「それって実質、無理ゲーじゃない!? 嫌いになったらって……やだやだ! 谷原さんは山田の彼氏になりたいの。もう、こうなったら力尽くで部屋に閉じ込めないとダメ?」
「あは、なにそれ。谷原サン、そういうヤンデレ系のキャラじゃないでしょ」
「でもねぇ、僕は山田を誰にも渡したくないのはホントなんだよぉ……」
再度うなだれ、あきらかにしょぼくれる谷原と山田は視線を合わせる。
「……心配しなくても、僕は谷原サン以外の相手とえっちしないよ。谷原サンが僕をセフレとして使ってくれている時は、谷原サン専用のつもりだからね」
「えぇ!? ……そうなの? ほんと、僕以外と誰もセックスしてない?」
「してないよ。僕ってそんなに軽薄に見えるかなぁ?」
「ホント? 本当に谷原さんだけ? ……そういって、明日にはほかの男とセックスしてるとかない!?」
「信用ないなー。そういうの傷つくけど? 大丈夫、ホントに谷原サンだけだよ。谷原サンが僕のこと嫌いになるまで、ずっと谷原サンのセフレでいてあげるよ」
「そ、そっか……そっかぁー」
谷原は安心したように笑うが、すぐに首を傾げる。
「いや、どうしてそれで付き合ってくれないの!?」
悲鳴のような声をあげる谷原を見て、山田はクスクス笑う。
「だーから、言ったでしょ? 僕は谷原さんの彼氏になるより、今の距離感でえっちできる方が楽しいの」
谷原はそんな山田を、目を丸くして見つめていた。
「お願いします! 付き合ってください!」
目の前で深々と土下座をし、隣の部屋にも聞こえそうなほどの大声で懇願する谷原に冷たい視線を向けると
「はぁ? 嫌だけど」
山田は間髪入れず返事をした。
バッサリと切り捨てるようなハッキリとした返事だったにも拘わらず、谷原は信じられないといった顔で山田の足に縋り付く。
「えぇ!? ねぇ、何で! どうして! 山田、今フリーだよね!? というか、僕と知り合ってからずーっとフリーだったよね!? それなのに、どうして付き合ってくれないのさ!」
「いやいやいや、確かに恋人いないけど。だからといって谷原さんと付き合う義理はないし」 「どうしてさ! 谷原さんのこと、別に嫌いじゃないよね!? 今まで何度もセックスしてるもんね!?」
「んー……それはそうだけどさぁ……」
山田は頬を抑えると、深いため息をつく。
遊ぶ約束以外で谷原に呼び出される時、いつも谷原から「付き合ってほしい」と頼まれるのはもう様式美のようになっていたからあまり気にしていなかったが、まさか土下座までするとは思ってもいなかったからだ。
「えっちしてるからって、イコール好きとか、付き合えるとかそういうのってちょっと違うよね。僕、たしかに谷原サンとえっちできるけど、彼氏として谷原さんと付き合うとか。恋人としてデート? みたいなことするの、なんか無理だから」
「なんか無理ってなに!? 何か無理って!?」
「だって、谷原サンなんかデートの時、メチャクチャ気合いいれて空回りして、僕のこと全力で置いていって自分の世界に浸っちゃうタイプでしょ?」
「そ、そんなことはっ……」
「今だって僕の気持ちとか全然考えてないし。僕さぁ、谷原サンとは今くらいの関係と距離感が好きだから、今のままセフレ扱いのほうが気が楽なんだよね」
谷原は山田から手を離すと、その場にがっくりとうなだれた。
「そんなぁ……谷原さんはね、山田とその……セックスするだけの関係っての? そういうので、山田がほかの男に抱かれるのとか嫌なんだよぉ。だから、ちゃんと恋人になってほしいの! ちゃんと山田の気持ちもわかってあげたいし、その上で寄り添ってあげるからさぁ。ね、お願い! 付き合って!」
「そ、ありがと。じゃ、僕の気持ちを汲んで……このままセフレでお願い。ってか、僕からは抱いてって言わないし、谷原サンが呼び出した時には基本、最優先で予定空けてあげるからそれで十分だよね」
「全然十分じゃないよぉ! 何でそれで十分だと思うのさ! 谷原さんは、山田がほかの誰かに取られちゃうのが嫌なの! どうしてわからないかなぁ」
「谷原サンこそ、えっちしただけで彼氏ヅラする男なんて面倒くさいって何でわかんないかなぁ」
谷原はその場にあぐらをかくと、ガシガシと頭を掻く。
比較的に温厚な谷原が、珍しく苛立っているようだった。
「わーかってるよ! 僕だってわかってるって、面倒くさいし支配欲? 独占欲? そういうのを山田がすっごく嫌ってるってのも。でもさぁ、谷原さんは、それでも山田をとられたくないの!」
「とられたくないって、別に僕、一度も谷原さんのものになったことないからね?」
「それも、わかってるけど! ……ほんと、谷原さんの何が悪いっての? ダメなところがあったら直すから教えてって。どうしたら僕のこと、好きになってくれるのさ?」
山田は腕を組むと、少しの間考える素振りを見せる。
そして
「えぇっと……そうだなぁ。僕のこと嫌いになってくれたら、かな?」
ぽつり呟くようにそう告げると、谷原は絶望顔したようにあんぐりと口を開いた。
「それって実質、無理ゲーじゃない!? 嫌いになったらって……やだやだ! 谷原さんは山田の彼氏になりたいの。もう、こうなったら力尽くで部屋に閉じ込めないとダメ?」
「あは、なにそれ。谷原サン、そういうヤンデレ系のキャラじゃないでしょ」
「でもねぇ、僕は山田を誰にも渡したくないのはホントなんだよぉ……」
再度うなだれ、あきらかにしょぼくれる谷原と山田は視線を合わせる。
「……心配しなくても、僕は谷原サン以外の相手とえっちしないよ。谷原サンが僕をセフレとして使ってくれている時は、谷原サン専用のつもりだからね」
「えぇ!? ……そうなの? ほんと、僕以外と誰もセックスしてない?」
「してないよ。僕ってそんなに軽薄に見えるかなぁ?」
「ホント? 本当に谷原さんだけ? ……そういって、明日にはほかの男とセックスしてるとかない!?」
「信用ないなー。そういうの傷つくけど? 大丈夫、ホントに谷原サンだけだよ。谷原サンが僕のこと嫌いになるまで、ずっと谷原サンのセフレでいてあげるよ」
「そ、そっか……そっかぁー」
谷原は安心したように笑うが、すぐに首を傾げる。
「いや、どうしてそれで付き合ってくれないの!?」
悲鳴のような声をあげる谷原を見て、山田はクスクス笑う。
「だーから、言ったでしょ? 僕は谷原さんの彼氏になるより、今の距離感でえっちできる方が楽しいの」
谷原はそんな山田を、目を丸くして見つめていた。
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