インターネット字書きマンの落書き帳
ネコやインコの如くつつみを吸うえりおの話
急にもうれつにアホな話を書きたくなったので、ボスの胸に顔をうずめてボスの匂いを嗅ぐタイプの襟尾を書きました。
インコを吸うリヒタみたいなノリで襟尾がボスを吸います。
ボス吸い、オレも書きたかったから許してください。
書いているオレを含め、全ての知力は下がってます。
インコを吸うリヒタみたいなノリで襟尾がボスを吸います。
ボス吸い、オレも書きたかったから許してください。
書いているオレを含め、全ての知力は下がってます。
「ボス吸い」
三度目の午前零時をまわり、襟尾は限界は突破していた。
目の下にクマを作り、無精髭がやや伸びている。デスクの上には書類の山がつもり、置かれた灰皿は吸い殻でいっぱいだ。眠気覚ましにかった缶コーヒーの空き缶も随分と溜まっている。
流石に、今日はもう帰った方がいいだろう。そう思ったが、終電はもうとっくに終わっている。せめて2,3時間仮眠をとらせたほうがいいか。
「おい、襟尾。悪いこと言わねぇ、ちょっと休め」
津詰は冷めた珈琲を飲みながら、書類へと目を通す。
刑事といえば捜査で外を出歩くイメージが大きいが書かねばならぬ書類も多く、津詰と襟尾は立て続けにおこった事件の書類を作っている最中であった。
捜査の後に続けざまの書類仕事ではあるが、これを書かなければ立件も何もないのだから文句は言えない。また、捜査に関わった人間でなければ書けない書類だから他の人間に変わってもらうこともできない。
片付けなければいけない仕事はまだあったが、合間に仮眠や休憩をとっていた津詰と違いずっと動きっぱなしの働きづめだった襟尾はとうに限界を越えていたのだ。
「ダイジョブです、ボス、マダマダやれますって」
口ではそう言うが、襟尾の言葉はどこか片言だ。無理をしているのは明らかだろう。これはもう無理矢理にでもソファーに転がさなければ寝ないのかもしれない。津詰がそう思った矢先に襟尾はやおら立ち上がると
「ボス! 失礼します!」
といいながら、津詰の椅子をぐるりと回し自分の方を向けると津詰の胸元へ顔を埋めて大きく深呼吸などをしはじめた。
「って何をやってるんだお前はッ! 正気になれ!」
「……うーん、ボスのにおい、煙草とコーヒーと洗ってない犬のにおいがする」
「あたりまえだ風呂にも入ってないんだぞッ! というかおまえ何なんだ」
とそこで襟尾は津詰から離れると指を一本高く上げる。
「実は、最近久しぶりにリヒタと会ったんですよ」
「あぁ、おまえの同僚で今は警察やめて探偵をしてるってあいつか……」
「リヒタのやつ、オレの前で飼ってるインコを吸っていたんですよ。可愛がってるペットのインコ、その匂いを嗅ぐと元気が出るとか落ち着くとか……なんで、オレも元気になるためボスの匂い嗅がせていただきました!」
「そうか、なるほどな……って、俺はおまえのペットじゃ無ェだろ! というか、可愛いって分類なのかお前にとって俺は、オッサンだぞもう」
「かっこ良くて可愛いですよボス……いや、でもっ……そんな、まさか。しまった!」
「ど、どうした」
「ボスにいずれかはオレのシャツを嗅いでもらうつもりが、オレがボスのシャツを先に嗅いでしまった……これはもう敗北じゃないですか、ボス。これで勝ったと思わないでくださいね、まだまだオレのシャツを嗅がせるの、諦めてませんから!」
津詰は確信した。
これはだいぶ疲れているから、一刻も早く休ませなければならない。
津詰は無言で襟尾の首根っこを掴むと。
「いいから寝ろっ、上司命令だ!」
そう言いながら襟尾をソファーの上にぽいと投げ捨てた。襟尾は最初の2,3分は「なんでですかー」「どうしてですかー」「恥ずかしがらないでー」と呻いていたが、それから先は声のかわりに寝息をたてはじめる。
「まったく、本当にどうしようもねぇ部下だってのに寝顔は可愛いじゃねぇか」
その顔を見て、津詰はそう独りごちるのだった。
三度目の午前零時をまわり、襟尾は限界は突破していた。
目の下にクマを作り、無精髭がやや伸びている。デスクの上には書類の山がつもり、置かれた灰皿は吸い殻でいっぱいだ。眠気覚ましにかった缶コーヒーの空き缶も随分と溜まっている。
流石に、今日はもう帰った方がいいだろう。そう思ったが、終電はもうとっくに終わっている。せめて2,3時間仮眠をとらせたほうがいいか。
「おい、襟尾。悪いこと言わねぇ、ちょっと休め」
津詰は冷めた珈琲を飲みながら、書類へと目を通す。
刑事といえば捜査で外を出歩くイメージが大きいが書かねばならぬ書類も多く、津詰と襟尾は立て続けにおこった事件の書類を作っている最中であった。
捜査の後に続けざまの書類仕事ではあるが、これを書かなければ立件も何もないのだから文句は言えない。また、捜査に関わった人間でなければ書けない書類だから他の人間に変わってもらうこともできない。
片付けなければいけない仕事はまだあったが、合間に仮眠や休憩をとっていた津詰と違いずっと動きっぱなしの働きづめだった襟尾はとうに限界を越えていたのだ。
「ダイジョブです、ボス、マダマダやれますって」
口ではそう言うが、襟尾の言葉はどこか片言だ。無理をしているのは明らかだろう。これはもう無理矢理にでもソファーに転がさなければ寝ないのかもしれない。津詰がそう思った矢先に襟尾はやおら立ち上がると
「ボス! 失礼します!」
といいながら、津詰の椅子をぐるりと回し自分の方を向けると津詰の胸元へ顔を埋めて大きく深呼吸などをしはじめた。
「って何をやってるんだお前はッ! 正気になれ!」
「……うーん、ボスのにおい、煙草とコーヒーと洗ってない犬のにおいがする」
「あたりまえだ風呂にも入ってないんだぞッ! というかおまえ何なんだ」
とそこで襟尾は津詰から離れると指を一本高く上げる。
「実は、最近久しぶりにリヒタと会ったんですよ」
「あぁ、おまえの同僚で今は警察やめて探偵をしてるってあいつか……」
「リヒタのやつ、オレの前で飼ってるインコを吸っていたんですよ。可愛がってるペットのインコ、その匂いを嗅ぐと元気が出るとか落ち着くとか……なんで、オレも元気になるためボスの匂い嗅がせていただきました!」
「そうか、なるほどな……って、俺はおまえのペットじゃ無ェだろ! というか、可愛いって分類なのかお前にとって俺は、オッサンだぞもう」
「かっこ良くて可愛いですよボス……いや、でもっ……そんな、まさか。しまった!」
「ど、どうした」
「ボスにいずれかはオレのシャツを嗅いでもらうつもりが、オレがボスのシャツを先に嗅いでしまった……これはもう敗北じゃないですか、ボス。これで勝ったと思わないでくださいね、まだまだオレのシャツを嗅がせるの、諦めてませんから!」
津詰は確信した。
これはだいぶ疲れているから、一刻も早く休ませなければならない。
津詰は無言で襟尾の首根っこを掴むと。
「いいから寝ろっ、上司命令だ!」
そう言いながら襟尾をソファーの上にぽいと投げ捨てた。襟尾は最初の2,3分は「なんでですかー」「どうしてですかー」「恥ずかしがらないでー」と呻いていたが、それから先は声のかわりに寝息をたてはじめる。
「まったく、本当にどうしようもねぇ部下だってのに寝顔は可愛いじゃねぇか」
その顔を見て、津詰はそう独りごちるのだった。
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