インターネット字書きマンの落書き帳
えっちおぼえたてフレートくん(ヤマアル)
ヤマアルには無限の可能性があってもいいと思いませんか?
ぼくは思います!
というワケで今回はヤマムラさんとしたサックス(意図的な誤字)が初めてだったアルフレートくんが、覚えたての快楽が楽しくてダイレクトすぎるお誘いをしちゃうからヤマムラさんがちょっとお仕置きをしちゃうような話です。
えっちな話してる!?
えっちな話!
ヤッター! えっちなはなし書きたかったのですいません! ヤッター!
初心えっちなわかもの! 楽しいね! キャッキャ!
ぼくは思います!
というワケで今回はヤマムラさんとしたサックス(意図的な誤字)が初めてだったアルフレートくんが、覚えたての快楽が楽しくてダイレクトすぎるお誘いをしちゃうからヤマムラさんがちょっとお仕置きをしちゃうような話です。
えっちな話してる!?
えっちな話!
ヤッター! えっちなはなし書きたかったのですいません! ヤッター!
初心えっちなわかもの! 楽しいね! キャッキャ!
『彼はいたずらに純粋で』
ヤマムラが部屋に帰るなりアルフレートは飛びつくように抱きつくと、開口一番こう言った。
「おかえりなさいヤマムラさんっ、セックスしてください!」
恥ずかしげも躊躇いもなく大きな声でそう告げるアルフレートの姿に、逆にヤマムラが気恥ずかしくなる。 彼はアルフレートの体を優しく抱きしめ返すと、その頭を撫でながら困ったような顔をした。
「お、おい。アル……俺を求めてくれるのは嬉しいが、言い方ってものがあるだろう……」
「言い方ですか?」
「俺くらいの歳になるとキミみたいに真っ直ぐな言葉を伝えるのが恥ずかしいんだよ」
アルフレートは暫し考えるような顔をした後、合点がいった様子でヤマムラに笑顔を向けた。
「言い方が悪かったんですね。わかりました、ヤマムラさん! 性交しましょう!」
「ち、違うっ! 言い方は確かに変えて欲しいが、そういう方向じゃないんだ」
「……えっ、じゃあ……激しい交尾しましょう、とか? 流石にそれはあまりに獣染みていて、激しそうですよね」
激しい交尾、という言葉に何か思う事でもあったのか、アルフレートは恥ずかしそうに俯いて見せる。 こんな仕草をするのならセックスに対する恥じらいはあるのだろう。だが抱いて欲しい気持ちの方が今は恥じらいを上回っているのだ。
この部屋に今は二人きりだから何でも明け透けに話せるというのもあるのだろうが。
「とにかく、少し待ってくれ。まだ帰ったばかりで食事も着替えもまだなんだ……」
「はいッ! ご飯食べないと元気が出ませんもんね」
アルフレートは屈託なくそう言うが、前にしていた会話が会話だけに意味ありげにも思えた。
裕福な家庭に産まれ厳格に育てられたアルフレートは固い貞操概念をもっていた。
婚前交渉などもってのほか。家柄を守るために名家の子女を娶るべき……といった考えで育てられた彼は守るべき家がなくなった後もずっとその言葉を守り続けていたのだ。
そんな中でヤマムラと恋仲になり、お互いの気持ちが近づくうちに自然と体の関係になったワケなのだが、初めて体験したセックスはそれまで禁じられていた事も相まって背徳と羞恥と快楽とそれら全ての感情が混ざり想像以上の快楽をもたらしたのだろう。
初めての時はひどく怖がって涙を見せていたアルフレートも今は積極的に求めるようになっていた。
(考えてみれば今まで一度も経験がなかった体なんだ……アルフレートの若さからすれば毎日だって欲しくても当然だろうな)
ヤマムラはテーブルに置きっぱなしにしてある渇いたパンと水を口にする。
夕食にしては簡素だがアルフレートを待たせるのも気の毒と思ったからなのだが。
「ヤマムラさん、食事それだけですか? ダメですよっ、ちゃんと栄養とらないと……途中で元気なくなっちゃったら困ります! 私、宿のマスターに頼んで栄養つくようなものお願いしてきますね!」
アルフレートはその食事を見て心配そうな顔をすると、止める暇もなく部屋を出て行った。
ヤマムラが常駐する宿は狩人向けのもので、一階は食堂、二階は狩人たちが寝泊まりする宿となっている。殆どの狩人が1階の食堂で食事をしながら情報を集め、二階の宿はヤマムラと同じく常駐する異邦の狩人が多かった。
ヤーナムにある他の宿と比べれば辺鄙な場所に建っているしお世辞にも治安のよい場所ではなかったが、それでもこの排他的なヤーナムで温かな食事と寝床が得られるだけでマシな方だろう。
「遅いな……随分待たせるが何を頼んでるんだ」
ヤマムラは固いパンをしまい武器などの手入れをしながら待つがアルフレートはなかなか戻ってこない。
宿のマスターも夕食時は狩人たちのために大鍋でかなりの量を仕込んでいる。食事を出すのがそれほど遅くはならないと思うのだが。
まさか何かトラブルでもあったのかと心配になりはじめた頃になってやっとアルフレートは帰って来た。
「お待たせしました! 少し大きめの肉を焼いてもらいましたよ。ささ、暖かいうちにどうぞ!」
差し出された皿には分厚いステーキ肉と山盛りの揚げじゃがでいっぱいになっている。
精は付きそうだが、脂物がキツくなってきたヤマムラにとっては辛いメニューだった。
「いーっぱい食べて、いーっぱい愛して下さいね」
無邪気に笑うアルフレートの前で食べないというのも気が引ける。それでなくてもヤマムラは食事を粗雑に扱う気質ではないのだ。
ゆっくりと肉を噛みしめながら、ヤマムラはアルフレートを見た。
「……そんなに俺に抱かれたいのかい、キミは」
「はいッ! ヤマムラさんに抱かれるのは……まだ恥ずかしい気持ちもあるんですけど。でも、ヤマムラさんの手はいつも優しく手暖かくて……体を奥まで貫かれると今まで経験した事のないような気持ちよさが全体に……」
そう語るアルフレートはどこか夢見る乙女のような表情をしていた。
確かに今までヤマムラはアルフレートが壊れないよう大切に扱ってきた。 自分が初めての相手であるという事もあったのでなるべく傷つけたくはなかったし、あまり激しく求めるような歳でもないと思っていたからだ。
だが、あまりに明け透けなのも問題だ。そろそろ少しばかり「教育」したほうがいいだろう。
「そんなに俺に抱かれるのが良かったのか?」
「はいッ! あっ、ヤマムラさんしか知らないから比べる事は出来ないんですけど……でも、私も頑張ってヤマムラさんの事気持ち良くしたいって思いますから、いっぱい抱いて欲しいんです。いっぱい抱いて、もっと、私の知らないような事もヤマムラさんに教えて欲しいですから」
アルフレートの言葉は純粋で真っ直ぐだ。一欠片の嘘偽りもなくヤマムラに愛されたいのだろう。唇や肌を重ねる事はアルフレートにとって恥ずかしいだろうが、それ以上にヤマムラの事を愛しているのがはっきりと伝わってきた。
もしヤマムラがアルフレートと同じくらいの年頃であれば求められるがままを受け入れお互いの体力が果てるまで貪るように激しく抱き合ったりもしたのだろう。
だが生憎とヤマムラはそこまでの体力も性欲も残っていない。かといって体を持て余したアルフレートが他の誰かに抱かれるような事は避けたかった。
「そうか……キミの気持ちは嬉しいよ。だけど……俺はキミの思っているような優しい男じゃない。本当はひどい男で、その純粋なまなじりでキミに求められてしまうと……」
ヤマムラは皿の上に乗せられた沢山の肉と揚げじゃがを全て平らげると、舌なめずりをしながらアルフレートの肩を抱く。
「少しばかり、悪戯の血が騒いでしまうな……どうだ? 俺がキミに非道い事をしたいと願っていたとしても……キミは俺の思いにそれでも、答えてくれるかい?」
「はいっ、もちろんです!」
アルフレートは間髪入れずにこたえる。
それはヤマムラを全面的に信頼してくれているからこそ出る言葉なのだろうが、同時にまだ「深み」を知らない無知さもあるのだろう。
「……あぁ、本当にいいんだね。今まではキミが壊れてしまうと思ったから加減してたんだけど」
アルフレートを抱き寄せ、その耳たぶを甘噛みする。
一瞬アルフレートの体がこわばったのはヤマムラの様子が普段と違ったからだろう。
「今日は思う存分、抱き倒すから覚悟しておいてくれ」
優しく微笑み唇を重ねる。
アルフレートの記憶があったのはそこまでだった。
気付いた時、アルフレートはベッドの上にいた。
身体中に心地よい疲労と疼くような痛みが残る。
そんな彼に気付いたのかヤマムラはベッド脇に立つと未だ呆然とするアルフレートの頭を撫でてやった。
「……昨日は悪かったな。キミがあまりに積極的すぎるから俺もつい、どこまで出来るのか試してみたくなってしまってね」
申し訳なさそうに言うが、アルフレートは昨晩の事など殆ど覚えていなかった。
ただ、覚えていられない程の事をされた……その実感だけが体に残っている。それは歓喜でも幸福でもあったが、アルフレートの体には耐えきれないほどのものでもあったのだ。
「ヤマムラさっ、わた、わたし、あのっ……」
もしいつもこんな事をされたら、頭がどうにかなってしまいそうだ。 血に酔った狩人のように嗜好が蕩けて自分が自分でなくなってしまうかもしれない。
声が上ずるアルフレートの耳元で、ヤマムラはそっと囁く。
「だからあまり俺を挑発しないでくれ。キミがあまり情熱的に迫られると俺も……歯止めがきかなくなってしまうからな」
耳にかかる吐息は、ほとんど記憶が曖昧になった激しい夜に交わる呼吸を呼び覚ます。
アルフレートはただただ顔を赤くすると、黙って俯き頷くのであった。
それから二人がどうなったのかは多く語る必用はないだろう。
ただ、アルフレートからのお誘いはいくぶんかしおらしくなったという事だけは伝えておいてもいいかと思う。
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