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インターネット字書きマンの落書き帳

   
シャワー中の年上彼氏とバッティングする話(みゆしば)
平和な世界線で普通に付き合っている手塚と芝浦の話です。
(挨拶を兼ねた幻覚の説明)

正直なところ……この作品は読んでくれている人が少ない!
少ないんです!

だけど……俺のパトスが! 情熱が! ほとばしる熱意が!
書け、書けと身体の中から訴えてくるんで……書き続ける、命がある限りッ……!

そんなワケで、俺は俺の書きたいものを書く精神がまったく荒れ狂う雷雨の如く元気。
むしろ暴虐といったまま話を綴りました。

普段はわりと留守にしているコトが多い手塚の家にいったら手塚がシャワー中だったはなしです。
みんなもどんどん概念坊っちゃんの話をしていこうな!



『隙間から伸びる濡れた手』

 芝浦が手塚の家に訪れた時、手塚はどうやらシャワーを浴びている最中のようだった。
 普段の手塚ならまだ外で店を出している時間だろう。平日なのに家にいるのは珍しいとは思ったが、外は思いの外強い雨が降っていたのに気付いて一人納得した。
 手塚は普段、外で占いの店を出している。そこは雨露がしのげるような屋根は一切ない、テーブルクロスと粗末な椅子だけといった店というのも烏滸がましいような簡素なものだ。雨に降られたら商売にならないのだ。 だから今日は店を出さなかったか、早めに帰って来たのだろう。

 いつもだったら芝浦が大学を終えて手塚の家に行けば、手塚は大概留守にしていた。
 そして手塚が帰ってくる前に料理をしたり片付けをするのが芝浦の日課のようになっていたから、手塚がすでに戻って来ているというのは何だか新鮮な気がした。

(なんて、どれだけ手塚の家に入り浸ってんだろうね。俺も……)

 荷物を置いて部屋着に着替え、ウェットティッシュで丁重に手を拭く。手塚の家はユニットバスでありシャワールームに洗面所があるから風呂場を使われていると手が洗えないのだ。
 だが、キッチンで手を洗うのは抵抗がある。そういう意味で芝浦は「育ちの良いお坊ちゃん」なのだった。

「……ん、淳? 来てるのか」

 等と思っているうちに、風呂場のドアが少し開く。
 隙間から濡れた手塚の髪と肌とが僅かにのぞいたものだから、芝浦は無意識に視線をそらしていた。

「あ、あぁ。海之がいるとは思ってなくて勝手に入っちゃったけど……」
「別にそれはいい。お前には合鍵渡してるのは自由に入っていい、という意味だからな……それより、タオルを取ってくれないか? そこの……棚に入ってるはずだから……」

 手塚はそう言い、浴室のドアから手を伸ばす。 タオルはその先の棚に畳んでいつも入れている。手を伸ばしたくらいでは届く場所にはないのだが。

「何だよ海之、タオルもって入らなかったの? そこから届くワケないじゃん」

 芝浦はしぶしぶ棚の前に立つと大判のバスタオルを探す。 タオルを探す最中も浴室のドアは開いたままで、その向こうに手塚が裸身を晒しているのだと思うと妙にドキドキする。

「お前がこんなに早く来ると思っていなかったからな……風呂から出たら少し裸でいるつもりだったんだ」

 その言葉で芝浦は、湯上がりの後手塚は熱が冷めるまで裸でいるコトが多いのを思い出した。  最も、それはおおむね「事後」にシャワーを浴びた時に見せる姿であり普段から裸でいるワケではない。
 だからこそタオルを取ってくるよう頼んでいるのだろうが、そんな事を言われれば自然と行為の時を思い出してしまう。

「バカ言うなよ、ほら……」

 視線をそらしたまま、芝浦はひとまずタオルをわたす。
 バスタオルがすぐにとれる位置になかったから、先に髪でも拭いていてもらおうと思ったからだ。 手塚はそんな芝浦を見は僅かに口角を上げ笑って見せた。

「何だ淳、照れてるのか? ……俺の裸なら見慣れてるだろう」
「そりゃっ、そうだけどさ。でも、こういう時とそういう時とじゃ違うでしょ。覚悟とか……心構えとかさ……」

 しどろもどろになりながらバスタオルを探しあてれば、ドアは隙間がそのままになっていた。  濡れた髪と身体を拭く手塚の姿が自然と目に入る。

 ……恋人のひいき目もあるとは思うが、綺麗な身体をしていると思った。
 一見すれば細身だがその身体は鍛えられており、華奢に見られがちだが腕っ節もかなり強いのだから驚きだろう。 そのしなやかな身体が芝浦の前では妖艶で扇情的な姿になり、激しく責め立てるギャップも愛おしいかった。

「どうした、淳。ボーっとして……」

 手塚に声をかけられ、芝浦は彼の身体に見入っていたのに気付く。

「何だ? ……何なら俺と一緒に入るか、二人で風呂に入れる程は広くないが……シャワーなら何とか二人でも入れる。久しぶりに一緒に入るのも悪くないと思うが、どうだ?」

 不意にそう言われ、何だか無性に恥ずかしいような気持ちになった。

「ば、バカいうなって! ……このっ」

 芝浦は乱暴に大判のバスタオルを浴室に投げ込むと、開きっぱなしだったドアを閉める。
 ドアの向こうからは「冗談だ」「怒ったのか」と声が聞こえるが、それらを全て無視して芝浦はソファーの上に座り込んだ。

「ほんと、バカ言うなっての……」

 一人呟く芝浦の心臓は早鐘のように鳴り響き、自然と顔は赤くなっていた。

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インターネット駄文書き
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ネットの中に浮ぶ脳髄。
紳士をこじらせているので若干のショタコンです。
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