インターネット字書きマンの落書き帳
山ガスは犬になりたい(松ガス/BL)
犬を飼っていた松田概念と、じゃ、犬になるね! の山ガス概念です。
犬飼ってたんだ!
そっかー、じゃ、僕犬になるね。
の勢いで全部進んでいきます。
ハッピーだね!
脳をいつもよりゆでるか半分ババロアにしてお付き合いください。
犬飼ってたんだ!
そっかー、じゃ、僕犬になるね。
の勢いで全部進んでいきます。
ハッピーだね!
脳をいつもよりゆでるか半分ババロアにしてお付き合いください。
『わんわんお! 今日からわんわんだお!』
「お帰り松田さん! 僕、今日は松田さんの犬になるから! 首輪もリードもつけたし、公園でもどこでも……好きな場所に散歩、つれていっていいよ!」
弾ける笑顔でそう伝える山田を前に、松田は50m先から見ても困惑しているのが分かるような表情を浮かべた。
「何でやねん!」
――何で犬になろうとしてるんだ。一度も犬になれと希望・要望を出した事などない。
――何で首輪とリードつけてるんだ。買ったのか? いつ? どこで? Amaz○nでか?
――何で散歩に連れて行くこと前提で話をしてるんだ。そんな変態プレイを嘆願した覚えは一度だってない。何考えてんだ?
これらを全てひっくるめた上での「なんでやねん」である。
だが、山田は何に対して疑問を抱いているのか、とんと見当も付かないといった顔で首をかしげた。
「いや、ほら。松田さん犬飼ってたんでしょ?」
その話はしたことがある。
実家では犬を柴犬を飼ったのをきっかけに、犬を飼い続けていて、今は縁があってポメラニアンを飼っている。
勝手に松田のスマホをいじり、カメラロールの写真を見ていた山田が「この犬可愛い!」「松田さんショルダーバッグみたいに抱っこしてる」とはしゃぎながら見ていたから、実家で飼っていたこと。許されるなら今でも犬を飼いたいと思っていることを、軽い雑談として話したのだ。
「だから、僕のこと犬にしていいよ。大丈夫、こういうのやったことあるし、ちゃんと言われるまで、犬らしくワンって言うからね」
「なんでお前が犬になっとんのや!」
だからといって、山田に犬になってくれと頼んだ事は一度もない。
予想外の展開に、つっこまずにはいられなかった。
自分でも、かなり的確に要点を把握してツッコんでいる自信はある。それなのに。
「えー? なんで? どうして?」
山田は断られた理由が、全くわかってないようだった。
「松田さん、僕のこと嫌い?」
それどころか、松田に嫌われたと思っているらしい。
上目遣いでこちらを見る目は少し涙ぐんでいる。
自分の善意が通用せず、驚きを隠せないといった塩梅だ。
「いや、好きとか嫌いとか、そういう話じゃなくてな――何でおまえが犬になっとんのや、って話やねん」
「だって、松田さん犬飼いたいっていうから。犬なら僕、経験あるし。やれる! って思って」
あー……。
声に出さず天を仰ぐ。
松田と付き合う前に、山田にも恋人がいたのは知っている。
詳しい話も、相手も誰かは知らないが、その恋人にかなり尽くし、求められたことには全て応じていたこともだ。
その中には、普通だったら憚られるような行為も少なからず含まれていた。
だから山田はひとたび体を重ねれば、必要以上に尽くすし、乱暴に扱われるのも拒まない。
松田としては普通に接しているつもりなのだが、時々「優しすぎる」とか「もっと乱暴にしていいよ?」と聞かれるので、どれだけひどい扱いをされていたのかと心配になる事もあったのだが――。
――まさか、犬になるのに躊躇ないほどだとは。
完全に想定外だった。
――誰やねん、前の恋人。いくら何でも恋人にそれやるんか? 大概にせぇよ。
かなりそう思った。
「あ、もし尻尾つけたほうがいいんなら、そうしようか? 外付けの尻尾、ちゃんと作ったから……」
「そないなことせんでもえぇ! しまえ! というか作るなアホ!」
松田はリードを引っ張り、嫌がる山田を抑えつk無理矢理首輪を外す。
人間に戻った山田は、きわめて遺憾といった顔で口を尖らせた。
「何するのさ。せっかく、ペットになってあげようと思ったのに」
「善意100%みたいな顔して言うなや! 俺にはお前に首輪をつけて引っ張り回す趣味なんて無いわ!」
そして山田に向けて手をを延ばした。
「首輪なしで、ちゃんと人間のお前でいるんなら、散歩くらい付き合うたるわ。ほら、行くで」
山田の顔がぱっと輝き、延ばした手をしっかり握る。
「うん、いこっ! ……久しぶりに、ちょっと遠回りしてさ。いろいろ話してくれたら、嬉しいな」
すぐに腕をからめ隣で笑う山田を前に、自然と笑顔になる。
何も言わずとも嬉々としてついて歩く山田を前に、ほんの少しだけ思うのだ。
――首輪をつけて散歩をするのも、こいつだったら似合うのだろう。
「お帰り松田さん! 僕、今日は松田さんの犬になるから! 首輪もリードもつけたし、公園でもどこでも……好きな場所に散歩、つれていっていいよ!」
弾ける笑顔でそう伝える山田を前に、松田は50m先から見ても困惑しているのが分かるような表情を浮かべた。
「何でやねん!」
――何で犬になろうとしてるんだ。一度も犬になれと希望・要望を出した事などない。
――何で首輪とリードつけてるんだ。買ったのか? いつ? どこで? Amaz○nでか?
――何で散歩に連れて行くこと前提で話をしてるんだ。そんな変態プレイを嘆願した覚えは一度だってない。何考えてんだ?
これらを全てひっくるめた上での「なんでやねん」である。
だが、山田は何に対して疑問を抱いているのか、とんと見当も付かないといった顔で首をかしげた。
「いや、ほら。松田さん犬飼ってたんでしょ?」
その話はしたことがある。
実家では犬を柴犬を飼ったのをきっかけに、犬を飼い続けていて、今は縁があってポメラニアンを飼っている。
勝手に松田のスマホをいじり、カメラロールの写真を見ていた山田が「この犬可愛い!」「松田さんショルダーバッグみたいに抱っこしてる」とはしゃぎながら見ていたから、実家で飼っていたこと。許されるなら今でも犬を飼いたいと思っていることを、軽い雑談として話したのだ。
「だから、僕のこと犬にしていいよ。大丈夫、こういうのやったことあるし、ちゃんと言われるまで、犬らしくワンって言うからね」
「なんでお前が犬になっとんのや!」
だからといって、山田に犬になってくれと頼んだ事は一度もない。
予想外の展開に、つっこまずにはいられなかった。
自分でも、かなり的確に要点を把握してツッコんでいる自信はある。それなのに。
「えー? なんで? どうして?」
山田は断られた理由が、全くわかってないようだった。
「松田さん、僕のこと嫌い?」
それどころか、松田に嫌われたと思っているらしい。
上目遣いでこちらを見る目は少し涙ぐんでいる。
自分の善意が通用せず、驚きを隠せないといった塩梅だ。
「いや、好きとか嫌いとか、そういう話じゃなくてな――何でおまえが犬になっとんのや、って話やねん」
「だって、松田さん犬飼いたいっていうから。犬なら僕、経験あるし。やれる! って思って」
あー……。
声に出さず天を仰ぐ。
松田と付き合う前に、山田にも恋人がいたのは知っている。
詳しい話も、相手も誰かは知らないが、その恋人にかなり尽くし、求められたことには全て応じていたこともだ。
その中には、普通だったら憚られるような行為も少なからず含まれていた。
だから山田はひとたび体を重ねれば、必要以上に尽くすし、乱暴に扱われるのも拒まない。
松田としては普通に接しているつもりなのだが、時々「優しすぎる」とか「もっと乱暴にしていいよ?」と聞かれるので、どれだけひどい扱いをされていたのかと心配になる事もあったのだが――。
――まさか、犬になるのに躊躇ないほどだとは。
完全に想定外だった。
――誰やねん、前の恋人。いくら何でも恋人にそれやるんか? 大概にせぇよ。
かなりそう思った。
「あ、もし尻尾つけたほうがいいんなら、そうしようか? 外付けの尻尾、ちゃんと作ったから……」
「そないなことせんでもえぇ! しまえ! というか作るなアホ!」
松田はリードを引っ張り、嫌がる山田を抑えつk無理矢理首輪を外す。
人間に戻った山田は、きわめて遺憾といった顔で口を尖らせた。
「何するのさ。せっかく、ペットになってあげようと思ったのに」
「善意100%みたいな顔して言うなや! 俺にはお前に首輪をつけて引っ張り回す趣味なんて無いわ!」
そして山田に向けて手をを延ばした。
「首輪なしで、ちゃんと人間のお前でいるんなら、散歩くらい付き合うたるわ。ほら、行くで」
山田の顔がぱっと輝き、延ばした手をしっかり握る。
「うん、いこっ! ……久しぶりに、ちょっと遠回りしてさ。いろいろ話してくれたら、嬉しいな」
すぐに腕をからめ隣で笑う山田を前に、自然と笑顔になる。
何も言わずとも嬉々としてついて歩く山田を前に、ほんの少しだけ思うのだ。
――首輪をつけて散歩をするのも、こいつだったら似合うのだろう。
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