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インターネット字書きマンの落書き帳

   
ちょっかいかけたい新堂さん(新堂×荒井/BL)
平和な世界線で付き合ってる新堂×荒井の話をします。(挨拶)

今回の話は、まぁまぁえっちな事する気満々でお泊まりしている日に、荒井が荒井フレンズからきたメッセージの返信をしている最中、お預けをくらって荒井におねだりするような……。

そんな!
イチャイチャ・ラブラブコンテンツですよ!

久しぶりに新堂×荒井のイチャイチャを書きたくなったので……平和でえっちな雰囲気のイチャイチャを書きました。
沢山のイチャイチャを接種して幸せになってください。

新堂×荒井のこと好きかい?
今日から興味持とうぜ!



『僕のかわいい人』

 荒井がベッドで横になりながらスマホを眺めていれば、その肩越しに新堂が顔を出し画面をのぞき込んで来た。

「おい、荒井。なーにさっきからスマホばっかり見てんだよ」

 かまってほしいのだろう。荒井と並びながらベッドで横になる新堂は荒井の腰を抱き、肩に顎をのせ耳元で囁く。
 スマホの画面を見られていてはかえってやりづらいのだが、そんな事はお構いなしだ。

「友達からメッセージが届いているから返事をしているだけですよ、すぐ終わりますから待っていてください」

 スマホには少し見ていないうちに友人たちからのメッセージが溜まっている。
 時田からは封切り間もない映画のお誘いが来ている。きっと映画を見たあとは感想を交わす時間の後、自主映画についての相談が色々と出てくるだろう。
 赤川からは珍しいレトロゲームが手に入ったから一緒にプレイしないか、というお誘いだ。8ビットの古いゲームだからこそ難易度が高いことで有名で、さしもの赤川でもクリアまでに時間を要するだろう。最近、赤川は自分でもゲームを作り始めたからその話もするだろう。荒井も中学の頃に自作ゲームに挑戦したことがあるから、久しぶりにその時の話が出来るかもしれない。
 袖山からは届いているのは一見何でも無い雑談だが、些末なように見えるがきっと色々考え、悩んでいるに違いない。彼の心情に寄り添い、一緒に悩んで考える事ができればいいと思うのは袖山が優しく直向きだからだ。少しでも袖山の力になれればいいのだが。
 中村からもメッセージが届いているが、彼の場合、既読無視をしたらそれを詰るようなメッセージが届き、返事をしたのなら長々とメッセージが届く。メッセージを無視していてもメッセージが届くのだが、どう扱っても何度もメッセージが届くのなら無視するのが一番、精神的負担が少なくてすむだろう。
 さて、誰から返事をするか。最近の映画は上映期間が短いから、時田の返事が優先だろうか。
 そんな事を考える暇も与えないよう、新堂は荒井の耳たぶを甘噛みする。突然の柔らかな刺激に、荒井は思わず身体をびくりと震わせた。

「何するんですか新堂さん、やめてくださいよ。返事を書いたら遊んであげますから」
「おい、ガキをあやすみたいに言うなよ。なー、早く終わらせて相手してくれよ、な」

 そんな事を言うなんて、子供そのものじゃないですか。
 言いかけた言葉を飲み込み、荒井は再びスマホを見る。子供扱いすれば新堂はますますへそを曲げて妨害してくるだろうし、下らない言い争いをしてる暇があったら友人に返事を出さなければいけない。
 時田の見たい映画なら平日、授業が終わった後からでも見られるがお互い感想を言い合っていれば終電まで話が終わらないかもしれない。時田は電車通学だからあまり引き留めるのも悪いだろう。かといって休日は、出来れば新堂のために開けておきたい。新堂はこれでさみしがり屋だしかなり甘えたがり屋だから、休日に時田と遊ぶは納得しないだろう。かといって、映画につれていった所で新堂はきっと退屈するに違いない。上級生と一緒だと時田も気を遣うはずだ。休日でも、新堂はボクシング部の練習があるからその時間を使えればいいのだが。
 考えている最中、新堂は耳たぶを甘噛みし、唇をゆっくり首筋へと這わす。微かな吐息が身体をくすぐり、胸の内にある火種がくすぶりはじめた。

「だから、やめてくださいって……もう少し待ってくださいよ」
「ダメだ、待てない」

 腰を抱いていた腕が胸元に伸び、シャツごしに荒井の身体を撫でる。服の上からでも荒井の身体など全て分かっているかのように、新堂の指先は的確に荒井の身体を悦ばせた。
 これではダメだ、とても返事どころじゃない。素直に新堂を受け入れよう。
 今日はもともとそのつもりで新堂を部屋に呼んでいるのだ。皆への返事は後からでもいいし、何よりこの状態では自分が冷静な返事を出す事ができない。
 荒井は新堂と手を重ねると彼の方を向いた。

「……わかりましたよ、えっち、しましょうか?」

 お互いもうシャワーも浴びている。このまま抱かれても大丈夫だ。
 そもそも、スマホのメッセージが随分たまっている事に気付いたから今まで焦らしてしまったのだ。
 耐えきれず、荒井からいつもより急いたキスをすれば、新堂はやや驚いた様子で荒井の身体から離れた。

「お、おい、急に何すんだよッ……恥ずかしいだろ」

 新堂は耳まで赤くしてひどく狼狽えて見せる。
 もう何度もキスもしているし、セックスに至っては新堂の方がかなり激しいだろう。それまで散々と荒井にちょっかいも出しているのに、不意にこちらからキスをして、いざ抱いてもらおうとねだったとたん、何も知らない初心な様子を見せたりするのだから相変わらず新堂は面白い。
 根は純情だから、毎回羞恥心がリセットされてしまうのだろうか。

「もう、相変わらず可愛いですね新堂さんは。僕より年上なのに」
「か、可愛いとか言うなっての。俺みたいな奴に可愛いとか言うの、お前くらいだぞ……」
「当たり前です、新堂さんが可愛いのを知っていていいのは僕だけなんですから」

 荒井は新堂と向き合い、彼身体を抱きしめ唇を重ねる。
 頬の赤みが唇ごしに感じられるキスは、普段より少しくすぐったくそして温かだった。

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紳士をこじらせているので若干のショタコンです。
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