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インターネット字書きマンの落書き帳

   
星野に抱いてもらう、新堂に片想いしている大倉概念(BL)
新堂に片想いしている大倉が、新堂に告白して嫌われたりするのが嫌すぎるから、他の誰かに抱かれて気を紛らわせる話、書きてぇなぁ!

と思ったので書きました。
星野に頼んで抱いてもらうタイプの大倉です。

星野×新堂に片想いをしている大倉みたいな話ですよ。
星野は別段、好きな人とかいないけど新堂のことは部活で知ってる関係です。

内容はR18にならないように書いてあるけど、えっちな雰囲気なのでR15くらいの気持ちで見てね♥



『焦れる』

 噎せ返るに強い雄の臭いが室内に充満しているのは、部屋を閉め切っていたことと湿度がやけに高いせいだろう。
 こんな部屋にいたら熱中症になってぶっ倒れる。
 星野は半ば朦朧としながらシャツを手に取ると慌ててボタンを閉めた。

 窓から日が差し込んでいる。
 まだ朝方だとは思うが、それでも誰かにこんなところを見られたら、茶化されからかわれるのは目に見えていた。
 とりあえずシャツを着て、脱ぎ散らかした下着とズボンを探していると

「もう行っちゃうの、星野ちゃん」

 床で寝転んだまま、大倉の声がした。
 まだ眠っているだろうと思っていたが、起きていたのか。
 一糸まとわぬ姿のまま、逃げるように立ち去ろうとしていた星野をニヤニヤ笑いながら眺めている。

「……授業、遅れるとヤバいんで」

 星野はとってつけたような理由を吐き、視線を逸らす。
 今は一刻も早く、この部屋から逃げたかった。

「非道いねぇ、星野ちゃん。昨日、さんざん抱き潰した相手が目を覚ましたら、隣に誰もいないと寂しがるとか思わないのかな。そういう態度だと、モテないよ」

 大倉は笑いながら煙草をくわえるが、ライターが近くにないのに気づきしぶしぶと煙草を投げる。
 煙草はころころ転がり、粘る液体に絡め取られて止まった。

 昨晩、星野は大倉を抱いた。
 愛しているからではない。金が貰えたからだ。

『ねぇ、星野ちゃん。男も抱けるクチ?』

 愛用のモノクルを拭きながら何ともなしに告げていた大倉の言葉が、冗談でないのがすぐに分かったのは、似たような話をもちかけられた経験があるからだ。

 あの時はいくら握らされて、いくらで舐ってやっただろう。
 金を何に使ったかも、もう覚えていない。
 生活費で消えてしまったような気がするが。

『もし抱けるなら、俺のこと抱いてくんないかな? 最近どうしても体が疼いて、どうしようもないんだよね』

 事もなげに告げる大倉の表情は、普段と変わりない。

『一応、男子高校生だし。このブランドでお金もらって遊べるのはわかってるんだけどさ。知らないオッサン相手より、知ってる相手のほうが安心できるでしょ? 支払いは、そのへんのおっさんより高めに出してあげるよ』

 そうして出した紙幣の数は、言葉通り、はじめて知らない男の体を舐った時の倍以上はあったか。
 今は特別金に困っている訳ではないが、知らない相手よりはマシだというのはわかる。

 それに、大倉は顔も体も悪くない。
 金で買わなければ相手にされないような連中のだらしない体を相手にするよりよほどマシだ。

 言い訳をあれこれ並べたが、もっとシンプルに語るのなら金など貰わなくても大倉だったら抱ける。
 好意がある、という訳ではないが、体だけの関係で割り切って付き合うならそれほど悪い相手じゃない。

 黙って金に手を伸ばし、無言のままシャツを脱ぐ。

『星野ちゃん、話が早くて助かるよ~。吉川ちゃんもちょっとふってみたんだけど、嫌そうな顔したからさ』

 笑う大倉の体を押し倒したのは、服を脱がせる所からやりたかったからだ。

『ん……情熱的だね、星野ちゃん。でも、あんまり焦っちゃダメだよ。これじゃ、どっちがお金出してるかわかんないでしょ~?』

 リップも塗ってない唇がやけに艶やかに見えたのは、差し込む月の光が青白く部屋全体を照らしていたからに違いない。
 曖昧のまま、肌に舌を滑らす最中。

『あのさ、星野ちゃん……俺、好きな人の名前呼びながらしてもいいかな?』

 大倉は一瞬だけ、寂しげに笑う。

『星野ちゃんも、好きなやつの名前呼んでいいから。ははっ……本命に嫌われるの嫌で、代わりに後輩に金払ってえっちする最低の男ってことでいいから。そのほうが、金受け取るのに罪悪感ないでしょ』

 ほんの少しだけ、悔しかった。

 別に大倉のことが好きだという訳ではない。
 金儲けが上手く羽振りが良い男だから、旨味が多いので連んでいる。それだけの関係だ。
 それでも、体の関係がある時に他人のことを考えられるのは、少しだけ焦れる。

 これもある種の嫉妬なのかもしれないが……。

『んぅ……新堂ちゃん……新堂ちゃん、新堂ちゃん……』

 あるいは大倉の呼んだ男を、知っていたからかもしれない。
 今でもボクシング部で顔を合わせる、強面だが懐に入ると人なつっこく笑う先輩――。

『好き……好き。愛してる……』

 こんなにも愛されているのに、その愛に気づかない、鈍感で――。
 ――愛しいけど、憎らしい男。


 星野は大倉が落とした煙草を拾うと、それを手渡す。

「……金もらって、終わったら用はないっすから」
「はぁ、つれないねぇ……知らない仲じゃないのに?」
「特別って訳でもないっすから」

 それじゃぁ、と頭を下げて鞄を引っつかむと、星野は外へ出る。
 照りつく太陽の日差しは肌を刺し、じりじりとどこかを焼き付けていた。

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インターネット駄文書き
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