インターネット字書きマンの落書き帳
うまく誘えない新堂とそれでいい荒井(新堂×荒井/BL)
平和な世界線で普通に付き合ってる新堂×荒井の話をしますよ。
冬の寒くなった時期。
家に両親がいないから荒井に来て欲しいな~それでイチャイチャしたい!
と思うけど、しゃれた口説き文句は思いつかない新堂の話をします。
新堂×荒井。
新堂の行動を見て荒井がなんか楽しい気持ちになっている、みたいだとhappyだね!
新堂×荒井を読んでみんなhappyになろうな♥
冬の寒くなった時期。
家に両親がいないから荒井に来て欲しいな~それでイチャイチャしたい!
と思うけど、しゃれた口説き文句は思いつかない新堂の話をします。
新堂×荒井。
新堂の行動を見て荒井がなんか楽しい気持ちになっている、みたいだとhappyだね!
新堂×荒井を読んでみんなhappyになろうな♥
『こたつの季節』
週末、新堂の両親が家を空ける事になった。
いつも荒井の家で過ごす事が多いから、せっかくなら両親がいない時くらい自分の家に誘いたい。 そうは思うのだが、いつも荒井から
「今日は両親がいないので、来てもいいですよ」
なんて誘われるのが当然だったから、こちらから誘う事はあまりないので、なんと声をかけていいかわからないままとうとう下校の時間になっていた。
荒井と並んで歩きながら、チャンスは今しかないとあれこれ考える。
荒井のように「今日は両親がいない」と言って誘えばいいのではないか。
いや、だが自分がそれを言うといかにも下心があるような気がする。実際に下心があるのだから、尚更恥ずかしい。
かといって他に荒井の興味をひけそうなものなど、新堂の家にはない。
荒井は流行りの漫画やゲームには興味がなく、どちらかといえばマニアックでもきちんとしたインディー作品を好む傾向がある。 新堂の家にあるようないかにもミーハーな作品には感心が薄いのだ。
当然、一緒に筋トレやるかとか、うちに来てジョギングやらないかなんて言葉は喜ぶはずもない。
荒井は自他とも認めるインドア派で、本当は学校に来るのだって億劫なタイプなのだ。
一体、何をいったら自然に誘えるのだろう。
考えているうちにもう、荒井の家まですぐそこだ。今誘わなければ、荒井はこのまま家に帰ってしまうだろう。
「……どうかしましたか、新堂さん」
その時、荒井が心配そうにこちらをのぞき込んで来た。
「ずっと黙って何かを考え込んでいるようですから……何か悩みでもあるんですか?」
優しく問いかける荒井の口から、白い息が立ち上る。
ずっと無言だったから不思議に思ったのだろう。だが、気の利いた言葉などやはり何も思い浮かばない。
「いや、別に何でもねぇんだよ。何でもねぇんだけどな……」
今誘わなければ、絶対に後悔する。
これから家に帰るまで1時間近くも電車に乗る中、一人で反省会をし、誰もいない家に帰るなど絶対に嫌だ。
こうなったら出たとこ勝負だ。新堂は勢いに任せて口を開いた。
「何でもねぇんだけど、あのな荒井。俺ん家、昨日こたつ出したんだよ。だから、ウチに来ないか?」
新堂の言葉に、荒井はポカンと口を開ける。
新堂もまた、自分の言葉を振り返り信じられない気持ちになった。
どうしてこたつなんだよ。
確かに荒井の部屋にはエアコンしかないけど、こたつに入って温まりたいなんて理由で家に誘うとかあるか。
近所に住んでるならまだしも、新堂の家まで電車で1時間はかかり、さらにそれから自転車に乗らないといけないというのに。
「あー、違うんだ。違わないんだけど、その……今日、うち、親がいないからよぉ。一緒にどうだって思って……」
慌ててそう付け足すが、これなら最初から下心がミエミエでも普通に誘った方がよかった。
後悔が渦巻き口をぱくぱくさせるだけで言葉が出ない新堂を見て、荒井はさも楽しそうに笑う。
「わかってますよ。誘ってくれたんですよね。週末ですから……僕だって新堂さんと一緒にいたいです。行きますよ。家に帰ったら着替えて荷物をとってくるので、少し待っていてくれませんか」
「お、おう……その、何だ。悪いな。もっと格好良く誘いたかったんだけどよ……」
「いいんですよ。こういうのは、きっと後で笑える方がいいんです。それに……かっこ悪い姿を見せてくれる新堂さんのこと、嫌いじゃないですよ」
荒井はそう言って、家に戻る。 僅かに見せた笑顔を思い出し。
「……俺がバカやって、荒井があんな風に笑ってくれるなら、少しくらいかっこ悪くてもいいよな」
新堂はそう独りごちるのだった。
週末、新堂の両親が家を空ける事になった。
いつも荒井の家で過ごす事が多いから、せっかくなら両親がいない時くらい自分の家に誘いたい。 そうは思うのだが、いつも荒井から
「今日は両親がいないので、来てもいいですよ」
なんて誘われるのが当然だったから、こちらから誘う事はあまりないので、なんと声をかけていいかわからないままとうとう下校の時間になっていた。
荒井と並んで歩きながら、チャンスは今しかないとあれこれ考える。
荒井のように「今日は両親がいない」と言って誘えばいいのではないか。
いや、だが自分がそれを言うといかにも下心があるような気がする。実際に下心があるのだから、尚更恥ずかしい。
かといって他に荒井の興味をひけそうなものなど、新堂の家にはない。
荒井は流行りの漫画やゲームには興味がなく、どちらかといえばマニアックでもきちんとしたインディー作品を好む傾向がある。 新堂の家にあるようないかにもミーハーな作品には感心が薄いのだ。
当然、一緒に筋トレやるかとか、うちに来てジョギングやらないかなんて言葉は喜ぶはずもない。
荒井は自他とも認めるインドア派で、本当は学校に来るのだって億劫なタイプなのだ。
一体、何をいったら自然に誘えるのだろう。
考えているうちにもう、荒井の家まですぐそこだ。今誘わなければ、荒井はこのまま家に帰ってしまうだろう。
「……どうかしましたか、新堂さん」
その時、荒井が心配そうにこちらをのぞき込んで来た。
「ずっと黙って何かを考え込んでいるようですから……何か悩みでもあるんですか?」
優しく問いかける荒井の口から、白い息が立ち上る。
ずっと無言だったから不思議に思ったのだろう。だが、気の利いた言葉などやはり何も思い浮かばない。
「いや、別に何でもねぇんだよ。何でもねぇんだけどな……」
今誘わなければ、絶対に後悔する。
これから家に帰るまで1時間近くも電車に乗る中、一人で反省会をし、誰もいない家に帰るなど絶対に嫌だ。
こうなったら出たとこ勝負だ。新堂は勢いに任せて口を開いた。
「何でもねぇんだけど、あのな荒井。俺ん家、昨日こたつ出したんだよ。だから、ウチに来ないか?」
新堂の言葉に、荒井はポカンと口を開ける。
新堂もまた、自分の言葉を振り返り信じられない気持ちになった。
どうしてこたつなんだよ。
確かに荒井の部屋にはエアコンしかないけど、こたつに入って温まりたいなんて理由で家に誘うとかあるか。
近所に住んでるならまだしも、新堂の家まで電車で1時間はかかり、さらにそれから自転車に乗らないといけないというのに。
「あー、違うんだ。違わないんだけど、その……今日、うち、親がいないからよぉ。一緒にどうだって思って……」
慌ててそう付け足すが、これなら最初から下心がミエミエでも普通に誘った方がよかった。
後悔が渦巻き口をぱくぱくさせるだけで言葉が出ない新堂を見て、荒井はさも楽しそうに笑う。
「わかってますよ。誘ってくれたんですよね。週末ですから……僕だって新堂さんと一緒にいたいです。行きますよ。家に帰ったら着替えて荷物をとってくるので、少し待っていてくれませんか」
「お、おう……その、何だ。悪いな。もっと格好良く誘いたかったんだけどよ……」
「いいんですよ。こういうのは、きっと後で笑える方がいいんです。それに……かっこ悪い姿を見せてくれる新堂さんのこと、嫌いじゃないですよ」
荒井はそう言って、家に戻る。 僅かに見せた笑顔を思い出し。
「……俺がバカやって、荒井があんな風に笑ってくれるなら、少しくらいかっこ悪くてもいいよな」
新堂はそう独りごちるのだった。
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