インターネット字書きマンの落書き帳
友達の家に泊まり慣れている新堂さん(新堂×荒井)
平和な世界線で特に付き合ってない新堂と荒井の話をします。
特に付き合ってないんですが、新堂←荒井みたいな話ですよ。
部活が終わって家に帰る気力もねぇ、誰か泊めてくれないかな……。
なんて思い、一番近くに住んでいる荒井にダメ元でお願いしてみる新堂さん概念が登場します。
この二人は今は付き合ってない。
だがきっと近い将来付き合うんだぜ、俺は詳しいからわかるんだよ……。
だから新堂×荒井になってます。
この後急激に付き合う気持ちになる可能性もあるからね。
特に付き合ってないんですが、新堂←荒井みたいな話ですよ。
部活が終わって家に帰る気力もねぇ、誰か泊めてくれないかな……。
なんて思い、一番近くに住んでいる荒井にダメ元でお願いしてみる新堂さん概念が登場します。
この二人は今は付き合ってない。
だがきっと近い将来付き合うんだぜ、俺は詳しいからわかるんだよ……。
だから新堂×荒井になってます。
この後急激に付き合う気持ちになる可能性もあるからね。
『他の誰のところでもなく』
夏の大会を控えますます練習が激しくなる中、部活を終えた新堂はほとんど歩く気力も尽きていた。
もう少し部室で休んだ方がいいのだろうが、夜の鳴神学園には残りたくはない。かといって公園や駅で休むのも目立つ。
普段はあまり気にならない1時間の電車通学が、今日は恨めしかった。
「誰か……泊めてくれそうな奴、いねぇか……徒歩圏内に住んでて、転がり混んでも大丈夫なやつ……」
通学路の途中にある公園のベンチに腰掛け疲れた体を休めながら、スマホを手にして知り合いの名前を探す。
「栗原はうちの近所だから、電車に乗って1時間はかかる。ダメだな……日野の家は近いが、アイツは家に泊まるといつもコッチを見る目が不穏なんだよな。後輩なら……袖山の家はわりと近かったか」
知り合いの連絡先を眺めていると、荒井昭二の名前が目に入る。
この前、日野から頼まれて参加した七不思議の集会で一緒になった語り部の一人で、集会が終わった後も他の面々と同じように雑談程度はするくらいの距離感になっていた。
確か荒井も鳴神学園の徒歩圏内に住んでいたはずだ。
「荒井か……どんな奴かわからないけど、確かこの公園の近くに住んでたよな。ダメ元で連絡してみるか……」
新堂はそう呟きながら、荒井にメッセージを飛ばす。
『悪い、荒井。部活が終わってもうヘトヘトで動けそうにないんだが、今日泊めてくれねぇか』
とはいえ、荒井とは知り合って日も浅い。ちょっとした雑談くらいはするが、親密という訳でもない。
断られたら潔く家に帰ろう。1時間も電車に乗ってれば寝てしまうかもしれないが、その時はその時だ。
少し待った後送られてきたメッセージは意外にも。
『わかりました。今どこにいますか? 迎えに行きます』
というものだった。
「マジかよ、ラッキー。荒井、思ったより人付き合いいいじゃねーか」
新堂は公園にいることを伝えると、荒井は自宅までの道筋を簡単に説明してくれた。
『少し進んだ所に自動販売機がありますから、そこで待っていてください』
届いたメッセージの通りに進むと、確かに自動販売機がある。
せっかく泊めてもらうんだし、手土産の一つもないのは悪いかと思い、新堂はスポーツドリンクを2本買った。
すると薄手のパーカーを羽織った荒井が姿を現す。
「新堂さん、お待たせしました」
湯上がりだったのか、青白いと思っていた肌が幾分か紅潮していた。
サンダル姿に短パンと部屋着のまま出てきた様子がうかがえる。
「おぉ、悪いな。これ、泊めてくれる礼がわりだ。後でちゃんとした礼はするから、ひとまず受け取ってくれよ」
新堂からスポーツドリンクを受け取ると、荒井は小さく頭を下げた。
「ありがとうございます、いただきます。あの、新堂さん。僕の家はこの近所なんですけど、家族にはこの自動販売機までジュースを買うために出てます。できるだけ、家族にばれないよう僕の部屋に入ってください。僕は家族の気を引いておきますので、そのうちに二階に上がれば大丈夫です。二階に僕の部屋があるんですけど、そっちまで家族は来ませんから」
「何だよ荒井、お前の家、家族が友達来るのとか厳しい方なのか」
「いえ、そうでもないとは思います。ただ、僕の周囲には新堂さんのようなタイプの友人がいないので両親が驚くと思うんです。新堂さんも、僕の両親から変な目で見られるのは嫌ですよね」
「あぁ……まぁ、確かにな。俺が家に行くと、いかにも不良が優等生を脅してます、って感じになるもんなぁ」
「両親は10時頃にはもう寝てしまうので、その後でしたらお風呂でもキッチンでも自由につかって構わないですよ。ただ、最初だけ不便な思いをさせてしまうと思います。申し訳ありません」
ぺこりと頭を下げる荒井を見て、新堂は申し訳ない気持ちになる。
「おいおい、そんな……気にするなよ、俺が無理に頼んだ訳だし。荒井もそんなにリスクがあるなら断っても良かったんだぜ?」
「いえ、それは……」
荒井は顔を上げると、聞こえないほど小さな声でぽつりと呟く。
「……新堂さんに、来て欲しいと思ったんです。新堂さんが、他の人の家に行くのも嫌だったので」
荒井はきっと、聞こえないように言ったのだろう。
だが普通よりずっと耳の良い新堂はその言葉が聞こえてしまい、何だか気恥ずかしくなる。
「そっか、悪いな。何つーか、今日はよろしく頼むぜ。心配しなくても、部屋を汚したりはしねーから」
新堂はそう言い、荒井の頭をくしゃくしゃと撫でる。
その手を、荒井はくすぐったそうにしながらも受け入れるのだった。
夏の大会を控えますます練習が激しくなる中、部活を終えた新堂はほとんど歩く気力も尽きていた。
もう少し部室で休んだ方がいいのだろうが、夜の鳴神学園には残りたくはない。かといって公園や駅で休むのも目立つ。
普段はあまり気にならない1時間の電車通学が、今日は恨めしかった。
「誰か……泊めてくれそうな奴、いねぇか……徒歩圏内に住んでて、転がり混んでも大丈夫なやつ……」
通学路の途中にある公園のベンチに腰掛け疲れた体を休めながら、スマホを手にして知り合いの名前を探す。
「栗原はうちの近所だから、電車に乗って1時間はかかる。ダメだな……日野の家は近いが、アイツは家に泊まるといつもコッチを見る目が不穏なんだよな。後輩なら……袖山の家はわりと近かったか」
知り合いの連絡先を眺めていると、荒井昭二の名前が目に入る。
この前、日野から頼まれて参加した七不思議の集会で一緒になった語り部の一人で、集会が終わった後も他の面々と同じように雑談程度はするくらいの距離感になっていた。
確か荒井も鳴神学園の徒歩圏内に住んでいたはずだ。
「荒井か……どんな奴かわからないけど、確かこの公園の近くに住んでたよな。ダメ元で連絡してみるか……」
新堂はそう呟きながら、荒井にメッセージを飛ばす。
『悪い、荒井。部活が終わってもうヘトヘトで動けそうにないんだが、今日泊めてくれねぇか』
とはいえ、荒井とは知り合って日も浅い。ちょっとした雑談くらいはするが、親密という訳でもない。
断られたら潔く家に帰ろう。1時間も電車に乗ってれば寝てしまうかもしれないが、その時はその時だ。
少し待った後送られてきたメッセージは意外にも。
『わかりました。今どこにいますか? 迎えに行きます』
というものだった。
「マジかよ、ラッキー。荒井、思ったより人付き合いいいじゃねーか」
新堂は公園にいることを伝えると、荒井は自宅までの道筋を簡単に説明してくれた。
『少し進んだ所に自動販売機がありますから、そこで待っていてください』
届いたメッセージの通りに進むと、確かに自動販売機がある。
せっかく泊めてもらうんだし、手土産の一つもないのは悪いかと思い、新堂はスポーツドリンクを2本買った。
すると薄手のパーカーを羽織った荒井が姿を現す。
「新堂さん、お待たせしました」
湯上がりだったのか、青白いと思っていた肌が幾分か紅潮していた。
サンダル姿に短パンと部屋着のまま出てきた様子がうかがえる。
「おぉ、悪いな。これ、泊めてくれる礼がわりだ。後でちゃんとした礼はするから、ひとまず受け取ってくれよ」
新堂からスポーツドリンクを受け取ると、荒井は小さく頭を下げた。
「ありがとうございます、いただきます。あの、新堂さん。僕の家はこの近所なんですけど、家族にはこの自動販売機までジュースを買うために出てます。できるだけ、家族にばれないよう僕の部屋に入ってください。僕は家族の気を引いておきますので、そのうちに二階に上がれば大丈夫です。二階に僕の部屋があるんですけど、そっちまで家族は来ませんから」
「何だよ荒井、お前の家、家族が友達来るのとか厳しい方なのか」
「いえ、そうでもないとは思います。ただ、僕の周囲には新堂さんのようなタイプの友人がいないので両親が驚くと思うんです。新堂さんも、僕の両親から変な目で見られるのは嫌ですよね」
「あぁ……まぁ、確かにな。俺が家に行くと、いかにも不良が優等生を脅してます、って感じになるもんなぁ」
「両親は10時頃にはもう寝てしまうので、その後でしたらお風呂でもキッチンでも自由につかって構わないですよ。ただ、最初だけ不便な思いをさせてしまうと思います。申し訳ありません」
ぺこりと頭を下げる荒井を見て、新堂は申し訳ない気持ちになる。
「おいおい、そんな……気にするなよ、俺が無理に頼んだ訳だし。荒井もそんなにリスクがあるなら断っても良かったんだぜ?」
「いえ、それは……」
荒井は顔を上げると、聞こえないほど小さな声でぽつりと呟く。
「……新堂さんに、来て欲しいと思ったんです。新堂さんが、他の人の家に行くのも嫌だったので」
荒井はきっと、聞こえないように言ったのだろう。
だが普通よりずっと耳の良い新堂はその言葉が聞こえてしまい、何だか気恥ずかしくなる。
「そっか、悪いな。何つーか、今日はよろしく頼むぜ。心配しなくても、部屋を汚したりはしねーから」
新堂はそう言い、荒井の頭をくしゃくしゃと撫でる。
その手を、荒井はくすぐったそうにしながらも受け入れるのだった。
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