インターネット字書きマンの落書き帳
新堂パイセンの服を借りて着る荒井のはなし(BL)
平和な世界線で普通に付き合ってる新堂×荒井の話をしているBlogがこちらです。
以上、一行でコンセプトがわかる挨拶終了。
今回の話は、彼氏の上着ちょっと大きいよね♥ シチュエーションです。
新堂×荒井はまぁまぁ体格差がありそうなCPなので「新堂さんの上着大きいですね……」が出来るじゃん! ラッキー! オレに都合がいい! と思い書きました。
余談ですが、今回は「新堂の家に遊びに行っている荒井」なので、新堂のことを荒井が「誠さん」と呼んでいますが、普段は「新堂さん」呼びというのがオレの脳内基準です。
新堂の家はみんな新堂だから、新堂の家にいるときに「新堂さん」っていったらお父さんも! お母さんも! 「私も新堂だが」になっちゃうもんね、しかたないよね。
以上、一行でコンセプトがわかる挨拶終了。
今回の話は、彼氏の上着ちょっと大きいよね♥ シチュエーションです。
新堂×荒井はまぁまぁ体格差がありそうなCPなので「新堂さんの上着大きいですね……」が出来るじゃん! ラッキー! オレに都合がいい! と思い書きました。
余談ですが、今回は「新堂の家に遊びに行っている荒井」なので、新堂のことを荒井が「誠さん」と呼んでいますが、普段は「新堂さん」呼びというのがオレの脳内基準です。
新堂の家はみんな新堂だから、新堂の家にいるときに「新堂さん」っていったらお父さんも! お母さんも! 「私も新堂だが」になっちゃうもんね、しかたないよね。
『ひとまわり大きい一つ上の先輩』
新堂が風呂から上がった後、自室に戻ると荒井は新堂のトレーナーを羽織るとクッションの上へちょこんと座っていた。
「誠さん、すいません。部屋着をもってくるのを忘れてしまって、上着をお借りしました」
きっと新堂のクローゼットからよさそうな服を引っ張り出してきたのだろう。
着ている服は新堂自身が普段から自室で部屋着に使っているトレーナーだったし、今日は急に呼び出して家につれてきてしまったから準備が出来ないのもしかたない。
「別に気にするなよ、いまさら服の一つでとやかく言いやしねぇって」
新堂は濡れた髪を拭きながら荒井の隣に座る。学校で出た宿題をやっているのか、それとも予習や復習をしているのか、テーブルには教科書とノートが出ており几帳面な字で細かい数式が並んでいた。
頭がいい奴は家でも勉強を欠かさないもんなんだな。感心しながらシャープペンを握る荒井の指先に目をやれば、やはり新堂の服は大きいのだろう。袖を上げていないのもあり、袖口から僅かに指が覗くだけになっていた。
「やっぱ少しデカいよな、袖まくった方がいいか」
気になって袖を上げてみるが、腕の周りも荒井のほうが圧倒的に細いのだろう。まくり上げた袖もすぐにストンと落ちてしまい元の場所に戻るのだった。
「大丈夫ですよ、気になる程じゃありませんし。これもすぐ終わらせてしまいますから」
言葉通り、荒井は最後の問題を解き終えるとノートを閉じる。そして指先だけを出した袖をこちらに向けて悪戯っぽく笑って見せた。
「それよりも、見てください。誠さんの方が僕より随分と大きいから萌え袖になってます」
荒井はそう言いながら僅かに袖から出た指先を見る。
萌え袖、というのは可愛いキャラクターがオーバーサイズの服を着て袖口から手が見えなくなるような服のことを言うらしい。 大きめの服を着せることで小柄なキャラクターはより小柄に見え、そういう姿を可愛いと思う文化があるのだそうだ。新堂は元々そういった方面には明るくなかったのだが、荒井が色々と話してくるので自然と二次元の萌えや属性というものも理解するようになっていた。
先日などは風間と連んで授業をサボった時、暇つぶしに映像室でアニメを見ていたらヒロインらしき女性キャラが手が見えないほど大きな服を着ていたのを見て「これが萌え袖ってやつか」とうっかり口走ってしまい、「変なこと知ってるんだね、新堂。まさかそういうオタクだったのかい?」と随分訝しがられた。
「どうです、可愛いですか? 萌えキャラ、ってやつですよ」
口元へ手を当て指先を僅かに動かして見せたのは、きっとそれが萌え袖キャラクターの定番ポーズか何かなのだろう。
新堂は呆れながらも荒井の頭に手をやると
「何いってんだ、そんなことしてなくてもお前はいつも可愛いっての」
当然だろうと思って言ったのだが、荒井はそんなことを言われるなど思ってもいなかったのだろう。青白い肌を真っ赤に染めると袖から指を引っ込めて顔を隠してしまった。
「また、すぐそんなことを……僕はそんな可愛くなんかないですし、別に可愛いとか言われても嬉しくなんかないです……」
耳まで赤くして嬉しくないなど、説得力の欠片もない。
新堂は面白くなりそのまま頭をぐりぐりと撫でてやった。
「わかってるっての、お前は全然可愛くねぇ性格してるし素直じゃ無ェ口ばっかり叩くから、すげぇ可愛いぜ」
「や、やめてください。怒りますよ誠さん……」
頭を撫でれば撫でるほど、荒井は顔を赤くしてわたわたと焦りだす。
普段から冷静に一歩下がって全てを見ているような荒井が自分の前では年相応の少年らしく振る舞う姿を見る、この瞬間が新堂はたまらなく愛しかった。
新堂が風呂から上がった後、自室に戻ると荒井は新堂のトレーナーを羽織るとクッションの上へちょこんと座っていた。
「誠さん、すいません。部屋着をもってくるのを忘れてしまって、上着をお借りしました」
きっと新堂のクローゼットからよさそうな服を引っ張り出してきたのだろう。
着ている服は新堂自身が普段から自室で部屋着に使っているトレーナーだったし、今日は急に呼び出して家につれてきてしまったから準備が出来ないのもしかたない。
「別に気にするなよ、いまさら服の一つでとやかく言いやしねぇって」
新堂は濡れた髪を拭きながら荒井の隣に座る。学校で出た宿題をやっているのか、それとも予習や復習をしているのか、テーブルには教科書とノートが出ており几帳面な字で細かい数式が並んでいた。
頭がいい奴は家でも勉強を欠かさないもんなんだな。感心しながらシャープペンを握る荒井の指先に目をやれば、やはり新堂の服は大きいのだろう。袖を上げていないのもあり、袖口から僅かに指が覗くだけになっていた。
「やっぱ少しデカいよな、袖まくった方がいいか」
気になって袖を上げてみるが、腕の周りも荒井のほうが圧倒的に細いのだろう。まくり上げた袖もすぐにストンと落ちてしまい元の場所に戻るのだった。
「大丈夫ですよ、気になる程じゃありませんし。これもすぐ終わらせてしまいますから」
言葉通り、荒井は最後の問題を解き終えるとノートを閉じる。そして指先だけを出した袖をこちらに向けて悪戯っぽく笑って見せた。
「それよりも、見てください。誠さんの方が僕より随分と大きいから萌え袖になってます」
荒井はそう言いながら僅かに袖から出た指先を見る。
萌え袖、というのは可愛いキャラクターがオーバーサイズの服を着て袖口から手が見えなくなるような服のことを言うらしい。 大きめの服を着せることで小柄なキャラクターはより小柄に見え、そういう姿を可愛いと思う文化があるのだそうだ。新堂は元々そういった方面には明るくなかったのだが、荒井が色々と話してくるので自然と二次元の萌えや属性というものも理解するようになっていた。
先日などは風間と連んで授業をサボった時、暇つぶしに映像室でアニメを見ていたらヒロインらしき女性キャラが手が見えないほど大きな服を着ていたのを見て「これが萌え袖ってやつか」とうっかり口走ってしまい、「変なこと知ってるんだね、新堂。まさかそういうオタクだったのかい?」と随分訝しがられた。
「どうです、可愛いですか? 萌えキャラ、ってやつですよ」
口元へ手を当て指先を僅かに動かして見せたのは、きっとそれが萌え袖キャラクターの定番ポーズか何かなのだろう。
新堂は呆れながらも荒井の頭に手をやると
「何いってんだ、そんなことしてなくてもお前はいつも可愛いっての」
当然だろうと思って言ったのだが、荒井はそんなことを言われるなど思ってもいなかったのだろう。青白い肌を真っ赤に染めると袖から指を引っ込めて顔を隠してしまった。
「また、すぐそんなことを……僕はそんな可愛くなんかないですし、別に可愛いとか言われても嬉しくなんかないです……」
耳まで赤くして嬉しくないなど、説得力の欠片もない。
新堂は面白くなりそのまま頭をぐりぐりと撫でてやった。
「わかってるっての、お前は全然可愛くねぇ性格してるし素直じゃ無ェ口ばっかり叩くから、すげぇ可愛いぜ」
「や、やめてください。怒りますよ誠さん……」
頭を撫でれば撫でるほど、荒井は顔を赤くしてわたわたと焦りだす。
普段から冷静に一歩下がって全てを見ているような荒井が自分の前では年相応の少年らしく振る舞う姿を見る、この瞬間が新堂はたまらなく愛しかった。
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