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インターネット字書きマンの落書き帳

   
衝動を揺さぶるキスの話(新荒・BL)
新堂さんと荒井くんが恋人として付き合っている世界線の話をかきました。
(挨拶を兼ねた幻覚の説明)

暴力衝動を抑えられない加虐性欲をもつ新堂さんが、攻められて虐められ命の危険にさらされるような行為でしか満たされない被虐欲求の強い荒井くんとSM調教プレイの主従関係を兼ねた恋人としてイチャイチャしている話です。
(あふれ出す書き手の欲望を一切抑えられなかった説明)

今回は、事後で冷静になったら想像以上に傷だらけになっていた荒井くんの身体を見て自分のしたことでドン引きしてしまう新堂さんの話です。

教師とか年の離れた大人が未成年に手を出すのは倫理的に良くないかな~とか考えるんですが、高校生同士だとまぁ、仕方ないかな……みたいな気持ちで割り切れる気がしますよね。
でも、流石にかいてる僕もこれは「高校生のするプレイの領域じゃ無ぇのよ」と思っています。

だけど、理性でNGだと思っていてもかきたい気持ちはおさえられないから仕方ないよね!
CPとしては新堂さん×荒井くんですが、精神的なイニシアチブは荒井くんにある、新堂さんを操縦する荒井くんです。

俺の好きなもの詰め合わせだよ!
やったね今日はハンバーグが主食でハンバーグがおかずだ!



『口づけより目覚める王』

 荒縄の痕が残った両腕を荒井は暫く見つめた後学校規定のシャツを羽織る。
 元々肌が白いのもあり紫に浮かび上がる痣は鮮やかすぎるくらいで遠目にもよく目立っていた。
 まだ夏は長い。
 半袖の夏服では明らかに縄の痕であるのがわかる痣は流石に周囲から訝しまれるだろう。それでなくとも今の荒井はシャツを脱げば殴られ鞭で打たれた傷痕がおびただしい程に残っているのだから尚更だ。

「あー……その、悪ィな荒井。手加減できなくてよ……」

 ベッドの上に寝転がり着替える荒井の姿を見ながら、新堂は虚ろにつぶやく。
 それは自分自身に募る衝動を抑えられないふがいなさよりも呆れと諦めの色がうかがえた。
 どんなに大切にしようと思い接しても、互いの行為が盛り上がれば熱に浮かされたようになり歯止めのきかぬ暴力が荒井の身体を容赦なく貪るのだ。
 理性ではダメだと分かっていても欲しいがままに暴力を振るう自分の拳を見ると、何のために鍛えて強くなったのかその理由さえ見失いそうだった。
 最も、荒井に対して激しい劣情をぶつけているおかげか最近の新堂は精神的に安定しており以前のように他人を茶化したり苛立って殴ったりという行為はずっと減ったのだが。

「べつにいいですよ、元々用がなければ学校には行ってませんし……皆は勝手に虐待か何かだと思ってますからね。恐れて僕に聞いてくる相手なんて時田くんくらいですよ」

 荒井はそう言いシャツのボタンをとめるとまだ横になったままの新堂がいるベッドへ腰掛けた。

「着替えないんですか、新堂さん。学校に遅れますよ」
「ん……あぁ……いや、今日はフケるかな……どうせ誰も帰って来ねぇし……」

 新堂の両親は急に親戚の不幸があったという理由で昨日の夜に出かけた。どんなに早くても明日までは戻ってこないだろう。
 誰もいないのならばと荒井に連絡し家に連れ込んだ後その身体でたっぷり遊びつくしたから眠たのは早朝5時ごろだ。 荒井が起き出して着替える音に気付いたから目を覚ましたがまだ非道く眠い。もともと真面目に授業に出ているタイプでもないのだから今日くらい休んでもいいだろうと思いながら天井を眺める。カーテンの隙間から日が差しており部屋は随分と明るくなっていた。

「だったら僕も今日は休みますよ。まだご家族は戻らないんですよね? 僕も別に無理して学校に行こうとは思いませんから、今日はゆっくりと僕の身体を使って遊んでみるてはいかがですか?」

 そんな新堂の唇を撫でると、荒井はすこし悪戯っぽく笑う。
 新堂は一つため息をつくと億劫そうに起き上がった。

 今の新堂は荒井と恋人関係であり主従関係でもある。
 荒井は新堂の事を「ご主人様」として肉体的にも精神的にも責め苦を与えられ悦び縛られ自由のない状態で犯されるのを何よりも好んでいると同時に新堂もまた自分の言葉すべてを受け入れ苦痛に身をよじる荒井の姿や痛みと快楽が入り交じった声を漏らす表情が何よりも高ぶり、身動きとれず抵抗も出来ない彼の身体を激しく貫いている時は今までのどんな相手よりも満たされていたのだ。
 お互いのフェチズムが合致していたから始まった関係は互いの心と体を縛り逃れられない程に深い関係へと落ちていた。

「テメェの話は悪くねぇが……大丈夫なのか? 昨日……俺ァ結構非道ェことしてんだぜ」

 髪をかき上げながら新堂は昨日のことを思い出す。荒井の両手をきつく縛りベッドに押し倒した上で幾度も平手を打ち据えて屈服させるよう頭を枕に押し沈める……狂気に身をまかせ感情が望むままに暴力を振るっている時は心地よいが冷静に戻った今は罪悪感が勝っていた。
 もう少し強く殴っていたのなら骨くらいは折れていたかもしれないし、一歩間違えば殺してしまうような行為もあったからだ。
 こうして少し時間が経てば客観的に自分を省みる事が出来るのだが、とにかく荒井の相手をしているとそんな理性が吹き飛んで暴君と化してしまうのだから仕方ない。

「大丈夫ですよ、見ての通り生きてますし怪我もしていませんし……別に新堂さんになら殺されてもいいですから」

 荒井は本心からそう思っているのだろう。新堂に殺されるのなら本望だし、死に至る直前でも自分の身体におこる変化を冷静に観察し見つめながらこれが死なのかと納得し死んでいくのだ。荒井はそういう男だから。
 だが新堂は違う。
 今は荒井を失うのが恐ろしいし、彼を殺してしまったら生きる道に迷う程度に狼狽えることはわかっていた。
 主従関係として荒井を従えているのは新堂であり普段の行為も新堂が上にいるのだが新堂にとって人生のイニシアチブを握っているのは間違いなく荒井だろう。

「俺が良く無ェんだよ……なぁ、荒井。もっと手加減して欲しい時は言ってくれ。無理な時は抵抗してくれ。そうじゃ無ぇと俺ぁ……お前のこと、殺しちまいそうで……」

 新堂は強く拳を握る。その手に血がにじんでいたのは無意識に力が入っていたからだろう。
 鮮血がこぼれる手に気付いた荒井は彼の手を開くと傷に舌を這わせ血を舐める。

「それに、僕だって自分の痛み加減はわかりますから本当に不味い時は止めますよ。言うでしょう、いい主人を育てるのも奴隷のつとめです。僕はあなたが立派な主になるまで、あなたに付き添うつもりですから」

 そして舐った手のひらをそのまま頬にあて、荒井はどこか陶酔するような目を向けた。
 その表情も仕草も艶めかしく新堂の内にある情欲をかき乱し、制御できない暴力衝動を研ぎ澄ませていく。 きっと荒井はそれをすべてを理解した上で挑発しているのだろう。
 新堂をより良き「主」に育てるために。

「テメェのいいように転がされてる、ってのは気に入らねぇ。けどな……」

 新堂は荒井の身体を抱き寄せ、唇を重ねる。
 そして暫く舌で彼の唇を弄んだあと笑うのだ。

「今はテメェの言う通りに使われてやる。だからせいぜいいい奴隷として俺を楽しませろ……そのうちにお前が俺から離れられなくなるようにしてやるからな」

 荒井もまた妖しく笑うと、その言葉に答えないかわりに唇を重ねる。
 交わる舌の熱さを感じながら、新堂は内に秘めたどうしようもない暴力衝動をゆっくりと目覚めさせていくのだった。

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インターネット駄文書き
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ネットの中に浮ぶ脳髄。
紳士をこじらせているので若干のショタコンです。
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