インターネット字書きマンの落書き帳
赤川くんの誕生日の話(赤袖/BL)
赤川くんの誕生日が近いので(11/23)誕生日プレゼントを渡しに来る袖山くんの話を書きました。
赤川×袖山の世界で話をしています。
誕生日のネタは当日に投下できたら一番いいんですけどねッ。
当日に更新できるかわからないので早めに書いてお出ししておきました。
誕生日におそろいのプレゼントをわたすタイプの袖山と、それを喜ぶタイプの赤川の話ですよ。
赤川×袖山の世界で話をしています。
誕生日のネタは当日に投下できたら一番いいんですけどねッ。
当日に更新できるかわからないので早めに書いてお出ししておきました。
誕生日におそろいのプレゼントをわたすタイプの袖山と、それを喜ぶタイプの赤川の話ですよ。
『いつもいつでも持っていたい』
赤川が登校してくると、先に教室に着いていた袖山はしきりに周囲の様子を気にしながら小走りで近づいてきた。
「おはよう赤川くん、いま時間空いてるかな? 渡したいものがあるんだけど」
袖山は手にした紙袋をしっかり握り顔を真っ赤にしてこちらを見る。その所作だけで赤川は今日が自分の誕生日なのを思い出し、きっと袖山は自分のためにプレゼントを持ってきてくれたのだろうと察した。
「もちろんだよ袖山くん。君のためになら例え予定が入っていても空けてくるさ。それで、何の用かな?」
「あ、ありがとう。これ、誕生日プレゼントなんだけど良かったらもらってくれないかな……」
そう言いながら袖山はおずおずとプレゼントを差し出す。
プレゼントを渡す側なのだから何も遠慮する必要はないのにこちらへ気を使うなど、実に袖山らしいと思いながら赤川は感謝とともに紙袋を受け取った。
「ありがとう、開けてもいいかな」
「いいよ。気に入ってくれるといいんだけど……」
袖山の心配そうな視線を受けながら紙袋を開ければ中に入っていたのはシックなデザインのハンカチだった。手触りも良く、触れただけで良い品なのはわかる。
「ハンカチか、ありがとう、使わせてもらうね」
「う、うん。あのね、赤川くん。実はそれ……」
と、そこで袖山はポケットからハンカチを取り出す。
そのハンカチは今しがたプレゼントされた赤川のハンカチと同じものだった。
「僕のとお揃いなんだ。僕が使ってるハンカチで一番使いやすくて気に入ってるものを赤川くんにも使ってほしいなって思って選んだんだけど、嫌だったかな……もし嫌だったら返してくれてもかまわないけど」
袖山はうろたえながらも懸命に説明をする。それだけで自分のために考え悩んでくれたのは充分すぎるほど伝わったし、袖山が自分と同じものを持っていたい気持ちも嬉しい。
当然、嫌ではないし赤川も袖山とおそろいで使えるものがあれば良いと、ぼんやり考えていたのだからこれほど嬉しいプレゼントはなかった。
「ありがとう袖山くん、本当にうれしいな。僕はハンカチを忘れがちだけど袖山くんとお揃いなら肌身はなさず持ち歩くようにするね」
「そんなに大切にしなくてもいいよ、たまにはちゃんと洗濯してね」
「あぁ、そうか、ハンカチだもんな、洗濯しないと不潔か」
二人はそう話し、クスクスと笑いながら顔を見合わせる。
それは赤川にとって今までで一番嬉しい誕生日プレゼントであり、流行りのゲームを遊ぶ前と同等かそれ以上に胸が弾むようなプレゼントでもあった。
赤川が登校してくると、先に教室に着いていた袖山はしきりに周囲の様子を気にしながら小走りで近づいてきた。
「おはよう赤川くん、いま時間空いてるかな? 渡したいものがあるんだけど」
袖山は手にした紙袋をしっかり握り顔を真っ赤にしてこちらを見る。その所作だけで赤川は今日が自分の誕生日なのを思い出し、きっと袖山は自分のためにプレゼントを持ってきてくれたのだろうと察した。
「もちろんだよ袖山くん。君のためになら例え予定が入っていても空けてくるさ。それで、何の用かな?」
「あ、ありがとう。これ、誕生日プレゼントなんだけど良かったらもらってくれないかな……」
そう言いながら袖山はおずおずとプレゼントを差し出す。
プレゼントを渡す側なのだから何も遠慮する必要はないのにこちらへ気を使うなど、実に袖山らしいと思いながら赤川は感謝とともに紙袋を受け取った。
「ありがとう、開けてもいいかな」
「いいよ。気に入ってくれるといいんだけど……」
袖山の心配そうな視線を受けながら紙袋を開ければ中に入っていたのはシックなデザインのハンカチだった。手触りも良く、触れただけで良い品なのはわかる。
「ハンカチか、ありがとう、使わせてもらうね」
「う、うん。あのね、赤川くん。実はそれ……」
と、そこで袖山はポケットからハンカチを取り出す。
そのハンカチは今しがたプレゼントされた赤川のハンカチと同じものだった。
「僕のとお揃いなんだ。僕が使ってるハンカチで一番使いやすくて気に入ってるものを赤川くんにも使ってほしいなって思って選んだんだけど、嫌だったかな……もし嫌だったら返してくれてもかまわないけど」
袖山はうろたえながらも懸命に説明をする。それだけで自分のために考え悩んでくれたのは充分すぎるほど伝わったし、袖山が自分と同じものを持っていたい気持ちも嬉しい。
当然、嫌ではないし赤川も袖山とおそろいで使えるものがあれば良いと、ぼんやり考えていたのだからこれほど嬉しいプレゼントはなかった。
「ありがとう袖山くん、本当にうれしいな。僕はハンカチを忘れがちだけど袖山くんとお揃いなら肌身はなさず持ち歩くようにするね」
「そんなに大切にしなくてもいいよ、たまにはちゃんと洗濯してね」
「あぁ、そうか、ハンカチだもんな、洗濯しないと不潔か」
二人はそう話し、クスクスと笑いながら顔を見合わせる。
それは赤川にとって今までで一番嬉しい誕生日プレゼントであり、流行りのゲームを遊ぶ前と同等かそれ以上に胸が弾むようなプレゼントでもあった。
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