インターネット字書きマンの落書き帳
「近畿地方のある場所について」のファン創作です
「近畿地方のある場所について」
単行本はすでに読み終わっていたんですが、文庫版も買いまして。
遅れながらも読んだらすっげぇ面白かったので……。
感想を書こう!
と思ったら、気付いたらファン創作が出来ていたので、ファン創作をおいておきます。
感想が何故か創作になる。
そういう宿業を背負っています。
※原作のネタバレがあります。(二次創作だからね)
※原作のキャラは出ません。
※何らかのレポート風の奴です。
単行本はすでに読み終わっていたんですが、文庫版も買いまして。
遅れながらも読んだらすっげぇ面白かったので……。
感想を書こう!
と思ったら、気付いたらファン創作が出来ていたので、ファン創作をおいておきます。
感想が何故か創作になる。
そういう宿業を背負っています。
※原作のネタバレがあります。(二次創作だからね)
※原作のキャラは出ません。
※何らかのレポート風の奴です。
『近畿地方において●●●●●とその周辺にある「山」にまつわる怪異』
20××年12月1日
●●地区における「MSLー38」ケースの報告をする。
報告者はOG-13。
「地形による影響」
件の地域は山の連なる土地だが、複数の連なる山の谷間に、大きなすり鉢状の地脈が確認されており、●●●●●地区においては極めて瘴気が集まりやすい状況が確認されている。
高度経済成長期以前は、地脈と並走するよう大きな水脈がいくつか存在していた。
それにより適時、瘴気は流されていたと推測される。
瘴気が穢れとなり留まることはないまま、長く過ごしてきたのだろう。
問題が深刻化したのは、比較的近代になる。
きっかけは、●●●●●地域にダムの建築だろう。
ダムの建設後、水脈が本来の流れを保てなくなる。
それによりダムの底に、へどろのように瘴気は溜まっていったことが、この地域が瘴気の影響を受けるようになった原因の一つである。
とはいえ、現在のところ日本各地のダムはそのような状態である。
また、ダムも水をしばしば放出し、別段に水が常に留まっているものでもない。
●●●●●が特殊な状況に至ったのは、山を中心としてまるで柵のように瘴気を閉じ込め囲い込むような構造が出来上がってしまったことである。
これに関して、ダムの設計段階で正規の●●●が関わっていなかったのが要因であろう。
元よりすり鉢状で溜まりやすくなっている瘴気は、他の土地より高い濃度で存在しているのが確認されている。
とりわけ、瘴気が高い地域では●●●●ほど確認されており、これは特殊な素養のない人間でも脳の共振をともなう。
つまり、非情に精神状態に干渉されやすい状況になり得る。
件の周辺にあるいくつかの怪異について、すでに顕在化しているものの正体を記載する。
「白きもの」
かつて集落では名のある人間であったとされる。
集落において、コミュニケーションに問題が多く見られたことから、何らかの脳に特性が出ていた可能性が高い。
集落の人間に騙され、人を殺し、腹いせに殺された、というのが基本の噂である。
男の死後、集落では女が多く死ぬようになり、祟りを恐れた集落のものに祀られる。
祀られているのは、男を死に至らしめた岩。(大きさは人の頭ほど推測される)
封印はしめ縄、神道の形で祠として祀られ、人形や柿を供えるなどしていた。
当時、実際に祈祷師・霊媒師などが行ったのかは不明。
岩は、その後、近代(オカルトブーム頃)にて盗まれ新興宗教の信仰対象になる。
岩が動かされて以後、「白きもの」は男に付き、女をさらう。
女は、自然と山に向かうとされる。
(瘴気の影響が男女別に作用するのは珍しい事ではない)
白きものは、イメージの元型である男が嫁を欲していた事から、「女に執着する」という特性が極めて強い。
白きものが求める女性は少女から成人女性、経産婦は省かれる傾向にある。
白きものが男を操るのは、おそらく「声をもって女性の精神を侵食し、自らの元へ向かわせる」からであり、男の肉体はマーキングした女性を自動的に追跡する機能にすぎない。
白きものの支配領域に入った男は、白きものの媒介者となり、自身の知るまだ子供を産んでいない女性にアプローチをする。
身内に適切な女性がいなかった場合は、白きものがマーキングをした女性を狙う。
白きものが「マーキング」するのは、基本的に媒介者男性による五感であり、白きものにも一定の嗜好はある様子。
女性であることと、まだ子供を産んでいない事には執着がある。
これは、噂の根源である男の目標が「子孫繁栄」ではなく「婚姻」に執着しているからだと推測される。
(子孫繁栄に執着がある場合、子供を産んだ経験のある女性も喜ばれる傾向がある)
特に、10代後半~20代前半の女性が好まれる。
一部の子供たちの間には、知識を与える存在とされている。
だが、実際に与えられるのは知識ではなく「白きもの」という存在が実在している、という事実であり、「白きもの」の影響から排されるためには、贄を与えるのが普通である。
白きものに接触されたものは、常に、そして突然に代償を求められる。
女性は人形で災いを避けられる事が多い。
男性は意識・命をも侵食することが多いため、代理として別の命(ペットの動物)などをそばに置くのを推奨される。
そばにある小さき命を先に支配し、連れ去る傾向が「白きもの」にはある。
だが、実際にどれだけの期間、「動物での代替」が可能であるかはわかっていない。
白きものは、不完全ながら白き姿で人間を真似ることも可能とされる。
だが、根本的に本体が山から出ることは不可能だと推測される。
山という領域内でも、人間の姿を保てるわけではない。
影響は支配領域から出ないため、基本的に、その土地に近づかなければ災いはない。
今後、●●●●●にて、ニュータウン計画や復興、新興宗教の施設建築など、大人数が集まるような施設の建築は全て白紙にするよう求められる。
白きものは、口承で現れ、場に縛られた怪異である。
人々が忘れていくことで、自然と消滅する。
軽々しく近づくより、放射をまち落ち着くまで様子見をするのがよい。
生半可な知識や能力をもつものを送り込む事で、かえって悪影響を及ぼす可能性ある。
無理な討伐、浄化などは避ける事が賢明である。
「赤きもの」
白きものの影響下で生まれた呪詛の素養が強い存在。
我が子を生き帰らせる、という強い目的がある。
死者蘇生のために必要なものは、「多くの人間に認知されること」である。
これは赤きものの素体が、強い信仰は多くの信者がある、という信仰ベースの考えに影響を受けていると思われる。
信じるものがいれば、我が子が生き帰る。
それを絶対の摂理として行動をする様子が見られる。
都市伝説において、多くの人間に伝播した怪異が実体化することは稀にある。
赤きものは、それを「信仰」と定義し「信仰の多い神は強くなる」という理論を元に「我が子に信仰をあつめ、一個の存在とする」のを目的に動いているのだ。
(信仰が多いほど神が強くなる、という分野は現在のところ否定されている)
赤きものの素体は、一人の母親だったとされる。
白きものを封じた岩、それを祀っていた宗教団体に所属し、その岩を盗み、崇めていた。
その後、岩のそばで自殺したとされる。
一連の流れから、岩に残る瘴気にあてられ、実際に我が子の姿を見た可能性は極めて高い。
その子が、生前の時から全く姿を変えていなかった事から、彼岸に行くための死であった、と推測される。
なお、岩を祀るようになってから、その家は独自の札で封じられていた。
札に大きな意味合いはなかったが、日の光を遮断した室内において充満した瘴気を、ただ一人の人間が常に得ていたのなら、領域に向かうのも難しい事ではないだろう。
超越し、赤きものになった後も、息子(あるいは死んだ家族)を存続させるため、人に見られるように動く。
見られる、認知されるという行為により、存在が伝播することが、彼女とそして失った子供を繋ぐ方法である。
彼女は母として守れなかった家族を守る。ただそれだけが行動動機として残っている。
影響力は極めて低く、自己の記録を残す力はほとんどない。
現在のところ、赤きものの記録を流布したのは、彼女の娘ではないか、と言われている。
赤きもの、そのものに情報を伝播する能力は極めて乏しいようだ。
「岩」
集落や新興宗教のなかで崇められていたものである。
この岩そのものに瘴気を集める事は可能だが、総量は少ない。
反面、特定の波長をもち、その波長は極めて多くの人間と合致する。
つまり、これは普通の岩でしかないのだが、適正の高い人にとっては極めて高い水準のある種睡眠状態に至る事が可能をするということになる。
主たる効果は、多幸感、痛みや恐怖の消失、愛されているという幸福感など。
波長があった人間は、あらゆる幸福に満たされたまま、多くは死に向かう。
死ぬ先がとりわけダムに多いのは、ダムに強い瘴気が集まっているからであろう。
行方不明者も一定数いるが、それは山に向かっていると推測される。
山中にいくつか、非情に瘴気の強い箇所が見られる。
形状から行方不明者の多くはそこに集まっている可能性は高い。
だが、件の地点は極めて強い瘴気のため、装備を調えても危険は避けがたい。
地脈・水脈をずらすか、大きくバランスを変えるのが適正ではあるだろうが、そもそも「近づかなければ良い」箇所なので、他の地域と比べて優先順位は下がるだろう。
近づきさえしなければ何もおこらないが、危険な場所ではある。
急いて行動はおこさぬよう、各々注意されたし。
なお、この岩は現在のところ行方はわかっていない。
今後は遺失物捜査班の調査となる。
「備考」
調査において、ある一連のレポートに触れる。
今回の調査に関わる部分も多かったので、一つ記録しておく。
まず、一連の情報より、この瘴気は人間の視覚に訴え、存在しないものを見せる効果を示す傾向にある。
この存在しないものは、とりわけ「一番会いたいもの」であることが大きい。
人は、失ったものに執着する。
とりわけ、死により失ったものに強い後悔を抱けば、それは死に至る病。あるいは死を越えた冒涜をも越える原動力になり得る。
意図的に瘴気を受け入れ、「見える」能力を得ることは可能である。
だが、この地域においての「可視化」は一定のルールが存在する。
それは「体験したことのないものを見ることができない」ということである。
写真や映像ではなく、実際に自らの脳がもつ感覚器官全てで認識した相手でなければ、可視化ができないということだ。
いくら情報を積み重ねても、実際に「その人物」を知らない人間は、見る事ができない。
さて、天国とは神により救済された魂が行き着く場所である。
赦しを得た魂はそこで安寧を迎えるのだ。
許されたいと思い、会いたいと願って再び会えたのだとしたら、それは天国に至る道ではないのだろうか?
研究員諸兄の意見を賜りたいところである。
(追記 )※赤字で乱雑に書き殴られている。
そのような天国があってたまるものか。
20××年12月1日
●●地区における「MSLー38」ケースの報告をする。
報告者はOG-13。
「地形による影響」
件の地域は山の連なる土地だが、複数の連なる山の谷間に、大きなすり鉢状の地脈が確認されており、●●●●●地区においては極めて瘴気が集まりやすい状況が確認されている。
高度経済成長期以前は、地脈と並走するよう大きな水脈がいくつか存在していた。
それにより適時、瘴気は流されていたと推測される。
瘴気が穢れとなり留まることはないまま、長く過ごしてきたのだろう。
問題が深刻化したのは、比較的近代になる。
きっかけは、●●●●●地域にダムの建築だろう。
ダムの建設後、水脈が本来の流れを保てなくなる。
それによりダムの底に、へどろのように瘴気は溜まっていったことが、この地域が瘴気の影響を受けるようになった原因の一つである。
とはいえ、現在のところ日本各地のダムはそのような状態である。
また、ダムも水をしばしば放出し、別段に水が常に留まっているものでもない。
●●●●●が特殊な状況に至ったのは、山を中心としてまるで柵のように瘴気を閉じ込め囲い込むような構造が出来上がってしまったことである。
これに関して、ダムの設計段階で正規の●●●が関わっていなかったのが要因であろう。
元よりすり鉢状で溜まりやすくなっている瘴気は、他の土地より高い濃度で存在しているのが確認されている。
とりわけ、瘴気が高い地域では●●●●ほど確認されており、これは特殊な素養のない人間でも脳の共振をともなう。
つまり、非情に精神状態に干渉されやすい状況になり得る。
件の周辺にあるいくつかの怪異について、すでに顕在化しているものの正体を記載する。
「白きもの」
かつて集落では名のある人間であったとされる。
集落において、コミュニケーションに問題が多く見られたことから、何らかの脳に特性が出ていた可能性が高い。
集落の人間に騙され、人を殺し、腹いせに殺された、というのが基本の噂である。
男の死後、集落では女が多く死ぬようになり、祟りを恐れた集落のものに祀られる。
祀られているのは、男を死に至らしめた岩。(大きさは人の頭ほど推測される)
封印はしめ縄、神道の形で祠として祀られ、人形や柿を供えるなどしていた。
当時、実際に祈祷師・霊媒師などが行ったのかは不明。
岩は、その後、近代(オカルトブーム頃)にて盗まれ新興宗教の信仰対象になる。
岩が動かされて以後、「白きもの」は男に付き、女をさらう。
女は、自然と山に向かうとされる。
(瘴気の影響が男女別に作用するのは珍しい事ではない)
白きものは、イメージの元型である男が嫁を欲していた事から、「女に執着する」という特性が極めて強い。
白きものが求める女性は少女から成人女性、経産婦は省かれる傾向にある。
白きものが男を操るのは、おそらく「声をもって女性の精神を侵食し、自らの元へ向かわせる」からであり、男の肉体はマーキングした女性を自動的に追跡する機能にすぎない。
白きものの支配領域に入った男は、白きものの媒介者となり、自身の知るまだ子供を産んでいない女性にアプローチをする。
身内に適切な女性がいなかった場合は、白きものがマーキングをした女性を狙う。
白きものが「マーキング」するのは、基本的に媒介者男性による五感であり、白きものにも一定の嗜好はある様子。
女性であることと、まだ子供を産んでいない事には執着がある。
これは、噂の根源である男の目標が「子孫繁栄」ではなく「婚姻」に執着しているからだと推測される。
(子孫繁栄に執着がある場合、子供を産んだ経験のある女性も喜ばれる傾向がある)
特に、10代後半~20代前半の女性が好まれる。
一部の子供たちの間には、知識を与える存在とされている。
だが、実際に与えられるのは知識ではなく「白きもの」という存在が実在している、という事実であり、「白きもの」の影響から排されるためには、贄を与えるのが普通である。
白きものに接触されたものは、常に、そして突然に代償を求められる。
女性は人形で災いを避けられる事が多い。
男性は意識・命をも侵食することが多いため、代理として別の命(ペットの動物)などをそばに置くのを推奨される。
そばにある小さき命を先に支配し、連れ去る傾向が「白きもの」にはある。
だが、実際にどれだけの期間、「動物での代替」が可能であるかはわかっていない。
白きものは、不完全ながら白き姿で人間を真似ることも可能とされる。
だが、根本的に本体が山から出ることは不可能だと推測される。
山という領域内でも、人間の姿を保てるわけではない。
影響は支配領域から出ないため、基本的に、その土地に近づかなければ災いはない。
今後、●●●●●にて、ニュータウン計画や復興、新興宗教の施設建築など、大人数が集まるような施設の建築は全て白紙にするよう求められる。
白きものは、口承で現れ、場に縛られた怪異である。
人々が忘れていくことで、自然と消滅する。
軽々しく近づくより、放射をまち落ち着くまで様子見をするのがよい。
生半可な知識や能力をもつものを送り込む事で、かえって悪影響を及ぼす可能性ある。
無理な討伐、浄化などは避ける事が賢明である。
「赤きもの」
白きものの影響下で生まれた呪詛の素養が強い存在。
我が子を生き帰らせる、という強い目的がある。
死者蘇生のために必要なものは、「多くの人間に認知されること」である。
これは赤きものの素体が、強い信仰は多くの信者がある、という信仰ベースの考えに影響を受けていると思われる。
信じるものがいれば、我が子が生き帰る。
それを絶対の摂理として行動をする様子が見られる。
都市伝説において、多くの人間に伝播した怪異が実体化することは稀にある。
赤きものは、それを「信仰」と定義し「信仰の多い神は強くなる」という理論を元に「我が子に信仰をあつめ、一個の存在とする」のを目的に動いているのだ。
(信仰が多いほど神が強くなる、という分野は現在のところ否定されている)
赤きものの素体は、一人の母親だったとされる。
白きものを封じた岩、それを祀っていた宗教団体に所属し、その岩を盗み、崇めていた。
その後、岩のそばで自殺したとされる。
一連の流れから、岩に残る瘴気にあてられ、実際に我が子の姿を見た可能性は極めて高い。
その子が、生前の時から全く姿を変えていなかった事から、彼岸に行くための死であった、と推測される。
なお、岩を祀るようになってから、その家は独自の札で封じられていた。
札に大きな意味合いはなかったが、日の光を遮断した室内において充満した瘴気を、ただ一人の人間が常に得ていたのなら、領域に向かうのも難しい事ではないだろう。
超越し、赤きものになった後も、息子(あるいは死んだ家族)を存続させるため、人に見られるように動く。
見られる、認知されるという行為により、存在が伝播することが、彼女とそして失った子供を繋ぐ方法である。
彼女は母として守れなかった家族を守る。ただそれだけが行動動機として残っている。
影響力は極めて低く、自己の記録を残す力はほとんどない。
現在のところ、赤きものの記録を流布したのは、彼女の娘ではないか、と言われている。
赤きもの、そのものに情報を伝播する能力は極めて乏しいようだ。
「岩」
集落や新興宗教のなかで崇められていたものである。
この岩そのものに瘴気を集める事は可能だが、総量は少ない。
反面、特定の波長をもち、その波長は極めて多くの人間と合致する。
つまり、これは普通の岩でしかないのだが、適正の高い人にとっては極めて高い水準のある種睡眠状態に至る事が可能をするということになる。
主たる効果は、多幸感、痛みや恐怖の消失、愛されているという幸福感など。
波長があった人間は、あらゆる幸福に満たされたまま、多くは死に向かう。
死ぬ先がとりわけダムに多いのは、ダムに強い瘴気が集まっているからであろう。
行方不明者も一定数いるが、それは山に向かっていると推測される。
山中にいくつか、非情に瘴気の強い箇所が見られる。
形状から行方不明者の多くはそこに集まっている可能性は高い。
だが、件の地点は極めて強い瘴気のため、装備を調えても危険は避けがたい。
地脈・水脈をずらすか、大きくバランスを変えるのが適正ではあるだろうが、そもそも「近づかなければ良い」箇所なので、他の地域と比べて優先順位は下がるだろう。
近づきさえしなければ何もおこらないが、危険な場所ではある。
急いて行動はおこさぬよう、各々注意されたし。
なお、この岩は現在のところ行方はわかっていない。
今後は遺失物捜査班の調査となる。
「備考」
調査において、ある一連のレポートに触れる。
今回の調査に関わる部分も多かったので、一つ記録しておく。
まず、一連の情報より、この瘴気は人間の視覚に訴え、存在しないものを見せる効果を示す傾向にある。
この存在しないものは、とりわけ「一番会いたいもの」であることが大きい。
人は、失ったものに執着する。
とりわけ、死により失ったものに強い後悔を抱けば、それは死に至る病。あるいは死を越えた冒涜をも越える原動力になり得る。
意図的に瘴気を受け入れ、「見える」能力を得ることは可能である。
だが、この地域においての「可視化」は一定のルールが存在する。
それは「体験したことのないものを見ることができない」ということである。
写真や映像ではなく、実際に自らの脳がもつ感覚器官全てで認識した相手でなければ、可視化ができないということだ。
いくら情報を積み重ねても、実際に「その人物」を知らない人間は、見る事ができない。
さて、天国とは神により救済された魂が行き着く場所である。
赦しを得た魂はそこで安寧を迎えるのだ。
許されたいと思い、会いたいと願って再び会えたのだとしたら、それは天国に至る道ではないのだろうか?
研究員諸兄の意見を賜りたいところである。
(追記 )※赤字で乱雑に書き殴られている。
そのような天国があってたまるものか。
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