インターネット字書きマンの落書き帳
セフレ関係から少し進みたくなるタイプのBL(眉ガス)
ひょっとしたら、俺は俺が思っている以上に眉崎×山ガスを書くのが好きかもしれない……!
やったね!
というわけで、日頃わりとDV眉崎を書いているので、今日はイチャイチャ系の話を書きたいと思います。
山ガスとセフレとして関係を続けている眉崎が、つい本気になる話です。
前提条件がイチャイチャじゃねぇんだよな。
ま、いいか!
ギリギリ一般誌に載せられるラインでエロとチキンレースしてます。
どうぞ。
やったね!
というわけで、日頃わりとDV眉崎を書いているので、今日はイチャイチャ系の話を書きたいと思います。
山ガスとセフレとして関係を続けている眉崎が、つい本気になる話です。
前提条件がイチャイチャじゃねぇんだよな。
ま、いいか!
ギリギリ一般誌に載せられるラインでエロとチキンレースしてます。
どうぞ。
『ミントと蜂蜜酒』
「眉崎サン、えっちしたいの? 別にいいけど。僕、ベッドで寝てるから好きにして」
山田はそういいながらベッドに寝そべりスマホを弄る。
きっかけが何だったかはもう覚えていない。
ただ、気付いた時時には眉崎は山田と体だけの関係になっていた。
山田は、抱かれたからといって恋人ヅラをすることもなければ、好きだとか愛しているなんてしゃらくさい言葉を交わさない。
この距離感は楽ではあったが、全てを淡々と済ませる山田の態度に面白みがないとは常々思っていた。
そもそも、眉崎はちやほやされるのが好きだ。
今までの相手は異性ばかりだったが、自分が抱く前、大概の相手は頬を赤らめ恥じらいながらも喜びを隠しきれない顔で笑っていた。
終わった後も幸せそうな顔をして、「嬉しい」「好き」「愛している」という有り体の言葉を惜しみなく与えてくれた。
そういう環境が当然だったから、やりました、終わりましたで「それじゃ、おやすみ」とすぐに疲れてグースカ眠る山田の態度は、楽ではあったが物足りさも感じていたのだ。
恋人になれとも思わないが、もう少し愛想よくできないものだろうか。
そうとは思うが、あれこれ注文つければ山田の性格だ。嫌そうに睨み付けてため息をついたあと、「面倒くさ」の一言で一蹴されるのは目に見えている。
山田の機嫌を取る訳ではないが、溜まった時に処理できる相手を手放すには惜しいのも本音だ。
「どうしたの、眉崎サン? 黙ってぼーっとしてるけど、考え事? 眉崎サン、そういうの似合わないと思うけど」
俯く眉崎を、山田は茶化すように笑う。
本当に、可愛げがない。コイツに何か頼むのは癪に障る。
「うるせェな。この俺が抱いてやるんだから、もう少し感謝しろっての」
眉崎は舌打ちしながら、山田の肌に触れた。
一瞬、びくりと体が震え、スマホに触れる指が止まった気がする。
いや、気のせいか。
眉崎はいつものように、山田のシャツをたくし上げた。
蒼白の肌は血管がはっきり浮き出るのはどこか病的で、体もひどく痩せぎすだ。
ふわりとした女性の柔らかな曲線と比べれば、角張って筋張ったつまらない体だろう。
それなのに、肌に触れればそこからじわりと熱が広がり、体の奥まで熱くなる。
心底気に食わない男だが、体の相性はいいのだ。
これで、もっと愛想が良ければよかったのにと、つくづく思う。
普段の山田は本当に鼻につく奴で、ふたつ年上の眉崎を小馬鹿にする態度もそうだし、こちらが何を話しても全く興味がないように生返事ばかりするのも腹が立つ。
俺の方が先輩なんだから、もう少し俺を立てろっての。
以前から小さく燻っていた気持ちが、抑えきれなくなるのも当然だろう。
普段なら言われた通り、ベッドに横たわる山田の体を後ろから好きなように突き上げていたが、その日は無理矢理ひっくり返すと、仰向けにして見下ろした。
「ちょっ、まって! 何すんのさ眉崎サン……」
スマホを取り落とした山田は、焦ったように眉崎を見る。
驚いてこちらを見る顔も、狼狽えた姿も、見ていると少しばかり優越感が満たされる。
今までバックのまましていたのは、見知った山田の顔を前にすれば気分が萎えると思ったし、男だと意識したら雰囲気も台無しになると思っていたからなのだが、自分の方が上にいるのだ。
対面すれば自然と山田を見下せるような形になり、それは少し気分がいい。
――なんだ、別に顔を見ても萎えないもんだな。
慣れた、ってのもあるんだろうが――これなら、顔を見ながらヤってもいいか。
そう思う眉崎を前に、山田は身をよじりながら体勢を変えようとしていた。
「馬鹿野郎。逃げんな。今は俺の相手してんだろうが」
「いや、まって! 嫌だ。僕、顔見ながらするの好きじゃないから……」
「何いってんだ。俺の顔が気に入らないってのか?」
返事がない。
よく見れば、山田は唇を噛み、目をそらしていた。
何だよ、そんなに俺が気に入らないのか?
そう、思ったその時――。
「……見られると……好きになっちゃうから……」
微かに唇が動き、か細い声が耳をくすぐる。
好きになる?
お前が、この俺を?
……何だよ。
そんなこと言われたら、俺だって……。
気付いた時、唇が触れていた。
肌を重ねるのは何度かあるが、キスするのは初めてだ。
セフレは別に恋人じゃない。体に寄り添うことがあっても、心に寄り添う必要はない。そう思っていたから、キスはしていなかった。
だけど、その顔は愛おしい。
恥じらって、焦って、真っ赤になりながら好きといわれるのが、こんなにも嬉しいものなのか。
一度だけではなく、二度、三度、キスばかり繰り返す。
組み敷き従わす優越感よりも心地よい喜びが、胸の中に注がれていった。
「眉崎サン……」
唇が僅かに離れた時、山田は恥ずかしそうに眉崎を呼ぶ。
今は、言葉じゃなくていい。
今、あるがままのお前だけがいればいい。
それを示すかのように、唇で言葉を塞ぐ。
「黙ってろ。今日はこのまま、俺を見てるんだ。いいな?」
「ん……うん……」
小さく声をあげ頷く山田と、もう一度キスをする。
その日のキスは今までしてきたどのキスよりも甘く香しい蜜のように、心も体も満たしていった。
「眉崎サン、えっちしたいの? 別にいいけど。僕、ベッドで寝てるから好きにして」
山田はそういいながらベッドに寝そべりスマホを弄る。
きっかけが何だったかはもう覚えていない。
ただ、気付いた時時には眉崎は山田と体だけの関係になっていた。
山田は、抱かれたからといって恋人ヅラをすることもなければ、好きだとか愛しているなんてしゃらくさい言葉を交わさない。
この距離感は楽ではあったが、全てを淡々と済ませる山田の態度に面白みがないとは常々思っていた。
そもそも、眉崎はちやほやされるのが好きだ。
今までの相手は異性ばかりだったが、自分が抱く前、大概の相手は頬を赤らめ恥じらいながらも喜びを隠しきれない顔で笑っていた。
終わった後も幸せそうな顔をして、「嬉しい」「好き」「愛している」という有り体の言葉を惜しみなく与えてくれた。
そういう環境が当然だったから、やりました、終わりましたで「それじゃ、おやすみ」とすぐに疲れてグースカ眠る山田の態度は、楽ではあったが物足りさも感じていたのだ。
恋人になれとも思わないが、もう少し愛想よくできないものだろうか。
そうとは思うが、あれこれ注文つければ山田の性格だ。嫌そうに睨み付けてため息をついたあと、「面倒くさ」の一言で一蹴されるのは目に見えている。
山田の機嫌を取る訳ではないが、溜まった時に処理できる相手を手放すには惜しいのも本音だ。
「どうしたの、眉崎サン? 黙ってぼーっとしてるけど、考え事? 眉崎サン、そういうの似合わないと思うけど」
俯く眉崎を、山田は茶化すように笑う。
本当に、可愛げがない。コイツに何か頼むのは癪に障る。
「うるせェな。この俺が抱いてやるんだから、もう少し感謝しろっての」
眉崎は舌打ちしながら、山田の肌に触れた。
一瞬、びくりと体が震え、スマホに触れる指が止まった気がする。
いや、気のせいか。
眉崎はいつものように、山田のシャツをたくし上げた。
蒼白の肌は血管がはっきり浮き出るのはどこか病的で、体もひどく痩せぎすだ。
ふわりとした女性の柔らかな曲線と比べれば、角張って筋張ったつまらない体だろう。
それなのに、肌に触れればそこからじわりと熱が広がり、体の奥まで熱くなる。
心底気に食わない男だが、体の相性はいいのだ。
これで、もっと愛想が良ければよかったのにと、つくづく思う。
普段の山田は本当に鼻につく奴で、ふたつ年上の眉崎を小馬鹿にする態度もそうだし、こちらが何を話しても全く興味がないように生返事ばかりするのも腹が立つ。
俺の方が先輩なんだから、もう少し俺を立てろっての。
以前から小さく燻っていた気持ちが、抑えきれなくなるのも当然だろう。
普段なら言われた通り、ベッドに横たわる山田の体を後ろから好きなように突き上げていたが、その日は無理矢理ひっくり返すと、仰向けにして見下ろした。
「ちょっ、まって! 何すんのさ眉崎サン……」
スマホを取り落とした山田は、焦ったように眉崎を見る。
驚いてこちらを見る顔も、狼狽えた姿も、見ていると少しばかり優越感が満たされる。
今までバックのまましていたのは、見知った山田の顔を前にすれば気分が萎えると思ったし、男だと意識したら雰囲気も台無しになると思っていたからなのだが、自分の方が上にいるのだ。
対面すれば自然と山田を見下せるような形になり、それは少し気分がいい。
――なんだ、別に顔を見ても萎えないもんだな。
慣れた、ってのもあるんだろうが――これなら、顔を見ながらヤってもいいか。
そう思う眉崎を前に、山田は身をよじりながら体勢を変えようとしていた。
「馬鹿野郎。逃げんな。今は俺の相手してんだろうが」
「いや、まって! 嫌だ。僕、顔見ながらするの好きじゃないから……」
「何いってんだ。俺の顔が気に入らないってのか?」
返事がない。
よく見れば、山田は唇を噛み、目をそらしていた。
何だよ、そんなに俺が気に入らないのか?
そう、思ったその時――。
「……見られると……好きになっちゃうから……」
微かに唇が動き、か細い声が耳をくすぐる。
好きになる?
お前が、この俺を?
……何だよ。
そんなこと言われたら、俺だって……。
気付いた時、唇が触れていた。
肌を重ねるのは何度かあるが、キスするのは初めてだ。
セフレは別に恋人じゃない。体に寄り添うことがあっても、心に寄り添う必要はない。そう思っていたから、キスはしていなかった。
だけど、その顔は愛おしい。
恥じらって、焦って、真っ赤になりながら好きといわれるのが、こんなにも嬉しいものなのか。
一度だけではなく、二度、三度、キスばかり繰り返す。
組み敷き従わす優越感よりも心地よい喜びが、胸の中に注がれていった。
「眉崎サン……」
唇が僅かに離れた時、山田は恥ずかしそうに眉崎を呼ぶ。
今は、言葉じゃなくていい。
今、あるがままのお前だけがいればいい。
それを示すかのように、唇で言葉を塞ぐ。
「黙ってろ。今日はこのまま、俺を見てるんだ。いいな?」
「ん……うん……」
小さく声をあげ頷く山田と、もう一度キスをする。
その日のキスは今までしてきたどのキスよりも甘く香しい蜜のように、心も体も満たしていった。
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