インターネット字書きマンの落書き帳
心を繋ぐため、その身体を抱く(フルカネ×デカ)
フルカネリだけは絶対に手放したくない。
そんな思いがあるものの、どうしたら心を繋いでいられるのか理解できない故、彼の身体を抱いて何とか心をつなげようとするデカラビア……。
という概念が好きなので書きました。
初っぱなから抱いてる描写が入るけど、これを書いている時間が朝なので元気になってください!
イニシアチブはデカラビアにあるけど、フルカネリ×デカラビアです。
フルカネリお爺ちゃん、足が悪いけど勃つのかな……。
という不安は正直あったんですが、勃起フォトンがある。という気持ちを強くもったので勃ちます!
そんな思いがあるものの、どうしたら心を繋いでいられるのか理解できない故、彼の身体を抱いて何とか心をつなげようとするデカラビア……。
という概念が好きなので書きました。
初っぱなから抱いてる描写が入るけど、これを書いている時間が朝なので元気になってください!
イニシアチブはデカラビアにあるけど、フルカネリ×デカラビアです。
フルカネリお爺ちゃん、足が悪いけど勃つのかな……。
という不安は正直あったんですが、勃起フォトンがある。という気持ちを強くもったので勃ちます!
『キミは心が分らない』
牢獄の中は決して狭くはないが、それでも響く甘美な喘ぎに気付かぬ者ないなかっただろう。
「ぁっ……あぁっ!?」
デカラビアは時々甘い吐息を漏らし、身体を仰け反らせ全身で快楽を示す。
その態度は堂々としたものでこれが初めてのセックスだとは到底思えないほどフルカネリの身体を乗りこなしてはいたが、その身体はまだ少年の身体と言っても差し支えがない程度に細くまだ未成熟に思えた。
「あまり無理はいけないよ、キミの身体が壊れてしまっては私も困るからね」
フルカネリは仰向けになったまま、デカラビアの白い身体に指を這わす。
その指が身体に触れるのさえ心地よいといった様子で、デカラビアは涎を垂らしながら相棒でありただ一人信頼できる仲間でもあるフルカネリを見た。
「大丈夫、だ……それより、お前は気持ちいいか?」
「あぁ……足も動かなくなっていたし、久しく女を抱こうとも思っていなかったからねぇ……こんな快楽がある事もすっかり忘れていたよ」
フルカネリの言葉に、デカラビアは微かに安心したような笑みを浮かべる。
看守がこの音と行為に気付いてないとは思わなかったが咎めない事を見るとこのまま見て見ぬ振りをしてくれるのだろう。
「もっと動くぞ? ……その方がヴィータの身体というのは気持ちが良いのだろう?」
デカラビアはそう言いながら、窮屈そうに身体を動かす。
実際のところまだ成熟しているとは言い難いデカラビアにとって、もう老人の部類にさしかかっているとはいえ一応は成人している男の身体をもつフルカネリの楔が穿たれるのは快楽より苦痛の方が勝っているのかもしれない。
「いいのかい? でも、無理はしなくていいんだよ。キミはこういう事をするのは初めてなんだろう?」
「あぁ、そうだ……だがそれなりに理解しているつもりだ。悪くはないだろう?」
「そうだけどねぇ……」
何故そんな事をするのだろうと、フルカネリは思っていた。
突然ベッドに押し倒したかと思えば服を脱ぎ出しまだ未成熟な肢体を晒した時、デカラビアが自分の身体を求めているのはすぐに理解した。
まだつぼみのような身体からそれまで一度たりとも経験がないのも分ったし自身の口から 『ヴィータの身体を相手にするのは初めてだが』 と告げもしたから間違いはないだろう。
「私は、こんな事をしなくても……」
デカラビアの信頼を裏切るつもりは欠片も持ち合わせてはいない。
そう伝えようとしたが辞めたのは、デカラビア自身がそれを納得しないと思ったからだろう。
デカラビアの心は、フルカネリと少し違った構造をしている。
それはヴィータとしての生まれや育ちが違うといったのも勿論あるが、デカラビア自身の本質がメギドであるという事も大きいだろう。
比較的幼い時からメギドとしての自我をもっていたデカラビアは、人間らしい情緒が育ちきる事のないまま「悪魔」と呼ばれる価値観に目覚めた。
それまで育ててくれた両親もいる。
突如メギドとしての自覚に目覚め大仰な態度へ変貌したデカラビアを、「少し変わった奴」程度にしか捉えず普段通りに接してくれた友人たちもいる。
そんな身であってもデカラビアはメギドとしての自我と自覚とが大きかったのだろう。
かつて自分がヴィータらしい感情で両親に甘え、子供同士で野山を駆けまわって遊んだ記憶やその時感じていた友情や愛情などもデカラビアによる「全てに破滅という変化をもたらす」というあまりに強い個が押し流してしまったに違いない。
だからデカラビアは分らないのだ。
どうしたらヴィータの心をつなぎ止めておけるのか。どうしたらずっと自分の傍らにいてくれる仲間でいられるのか……。
(そんな事をしなくても、私はキミを裏切ったりはしない。私にとってキミは紛れもなく英雄で、目の前に突然現れた希望の光であり、老いた私に夢を見せてくれた……そんなキミを今でも信頼しているし、尊敬もしている。だがキミは……)
自分の上で必死に腰を動かし、時に苦しそうに顔を歪めるデカラビアの白い肌からうっすらと汗が浮ぶ。
(だがキミは不安なんだろうね。ヴィータの心がわからないから。私の心が離れていってしまうのではないかと。だから心を繋ぐため必死に考えた結果がこれなのなら、私はそれを受け入れよう。キミがそれで満たされるというのなら……)
フルカネリはデカラビアのその白い肌に指を滑らす。
爪先が胸を引っ掻いていたか、デカラビアは何度目かも分らぬ甘美な声をあげ、身体を仰け反らせた。
初々しい反応だ。そう思いながら、フルカネリは柔らかな視線を向ける。
「キミに、一つだけ言っておきたい事があるんだけど、いいかな?」
「んっ……何だ、一体……」
「キミがこんな事をしなくとも、私はキミを裏切ったりしないよ。私にとってキミは仲間であり、良き相棒であり、信頼できる家族のようなものだからね……」
デカラビアは苦痛と快楽の入り混じった顔で、フルカネリを見つめる。
「そうか……分かった。心に留めておいてやろう……」
微かに笑ったデカラビアの笑顔の意味は苦痛に耐えるための強がりか、快楽に打ち震える歓喜か、それともフルカネリに対する信頼か。
分らないまま、フルカネリはまだ少年の面影すら残るデカラビアの手を握っていた。
そうしてやる事しか、出来ないでいた。
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