インターネット字書きマンの落書き帳
友達と遊びに行くのを見送る話(新堂×荒井/BL)
平和な世界線で付き合ってる新堂×荒井の話を……します!
これは挨拶を兼ねた幻覚の説明。
今回はTwitter(頑な)で映画を見に行く時お洒落をしている奥さんを見て綺麗になりすぎ複雑な気分になってる旦那さんの話を見て「いいな……それ……」と思ったのでそれを……書きました!
俺はいい話だな……と思った時「推しCPもそれやってくれないかな……」と思う罪業の強い人間なんだよ……。
今日も罪を重ねて生きてます。
仕方なかったんじゃ~ やりたくなっちゃったんじゃ~(開き直り)
これは挨拶を兼ねた幻覚の説明。
今回はTwitter(頑な)で映画を見に行く時お洒落をしている奥さんを見て綺麗になりすぎ複雑な気分になってる旦那さんの話を見て「いいな……それ……」と思ったのでそれを……書きました!
俺はいい話だな……と思った時「推しCPもそれやってくれないかな……」と思う罪業の強い人間なんだよ……。
今日も罪を重ねて生きてます。
仕方なかったんじゃ~ やりたくなっちゃったんじゃ~(開き直り)
『よそいきのすがた』
「今日は午後から時田くんと映画に行く予定なので、一緒にいられるのは午前中までですよ」
予め荒井にそう伝えられていた新堂は食後すぐに帰り支度をはじめた。
休日はもっと一緒にいたいというのが本音ではあるが、だからといって荒井や時田が好むような映画についていった所で寝てしまうだけだろう。二人は映画を鑑賞したあともファミレスやコーヒー店に入りお互いに感想を語り合うというのだから邪魔をしないほうがいい。仮についていっても自分だけ話しについていけない、というのも寂しいし荒井も時田と一緒の時はこちらに気を遣いたくもないだろう。
どうせ駅までは同じ道を歩くのだから外に出るのは一緒にしようと思い荒井の様子を見に行けば、そこには普段着とはちがう服を着た荒井が立っていた。
「あ、新堂さんそろそろ出かけますか?」
ワイシャツにベストとレザー素材の鞄を持つ姿は落ち着いた荒井の雰囲気と完全な調和をしていた。 普段は俯きがちでどこか憂いのある顔も、幾分か柔和になり少年らしい顔立ちに見えるのはこれから会うのが気の置けない友人だからだろう。シックで落ち着いた飾り気のない、だが洗練された服を選んだのはこれから見る映画に対する敬意といった所か。
ここ最近、恋人として二人ですごす時間はずっと増えたが日中はほとんど学校で過ごしお互い制服姿であったし、たまにお互いの家へ行き来して泊まる事になってもパーカーやトレーナーといったラフな普段着姿の方が多かったから外出するために洒落た服を着ている姿を見るのが久しぶりという事もあって、普段とちがった装いに思える。
「お、おう……」
一瞬戸惑いを見せた後、「触っていいか」と確認してから新堂は荒井の頬に触れる。
柔らかく、そしてどこか冷たい頬は間違いなく荒井の身体だ。だが見慣れぬ服装をした荒井を前に複雑な気持ちは渦巻いていた。
「どうしたんですか? 僕に変な所ありました?」
「いや、変な所なんか無ぇんだけどな。見慣れない服着てっから……うん、似合ってるぜ。時田に妬ける程にな」
ついそう口に出て「しまった」と渋い顔をすると、荒井は僅かに頬を赤らめ新堂の手に触れた。
「別に、時田くんだから特別にお洒落した訳ではありませんよ。外に出かける時は僕だってこのくらい身なりを整えますから」
「わかってる、わかってるけどな……」
「それでもお洒落した僕が見たいならこんどデートに誘ってください。今日とはまた違った服で会いに行きますから」
荒井は悪戯めかして笑うと部屋から出て行く。
その後ろ姿を、新堂は頭を掻きながら眺めていた。
「今日は午後から時田くんと映画に行く予定なので、一緒にいられるのは午前中までですよ」
予め荒井にそう伝えられていた新堂は食後すぐに帰り支度をはじめた。
休日はもっと一緒にいたいというのが本音ではあるが、だからといって荒井や時田が好むような映画についていった所で寝てしまうだけだろう。二人は映画を鑑賞したあともファミレスやコーヒー店に入りお互いに感想を語り合うというのだから邪魔をしないほうがいい。仮についていっても自分だけ話しについていけない、というのも寂しいし荒井も時田と一緒の時はこちらに気を遣いたくもないだろう。
どうせ駅までは同じ道を歩くのだから外に出るのは一緒にしようと思い荒井の様子を見に行けば、そこには普段着とはちがう服を着た荒井が立っていた。
「あ、新堂さんそろそろ出かけますか?」
ワイシャツにベストとレザー素材の鞄を持つ姿は落ち着いた荒井の雰囲気と完全な調和をしていた。 普段は俯きがちでどこか憂いのある顔も、幾分か柔和になり少年らしい顔立ちに見えるのはこれから会うのが気の置けない友人だからだろう。シックで落ち着いた飾り気のない、だが洗練された服を選んだのはこれから見る映画に対する敬意といった所か。
ここ最近、恋人として二人ですごす時間はずっと増えたが日中はほとんど学校で過ごしお互い制服姿であったし、たまにお互いの家へ行き来して泊まる事になってもパーカーやトレーナーといったラフな普段着姿の方が多かったから外出するために洒落た服を着ている姿を見るのが久しぶりという事もあって、普段とちがった装いに思える。
「お、おう……」
一瞬戸惑いを見せた後、「触っていいか」と確認してから新堂は荒井の頬に触れる。
柔らかく、そしてどこか冷たい頬は間違いなく荒井の身体だ。だが見慣れぬ服装をした荒井を前に複雑な気持ちは渦巻いていた。
「どうしたんですか? 僕に変な所ありました?」
「いや、変な所なんか無ぇんだけどな。見慣れない服着てっから……うん、似合ってるぜ。時田に妬ける程にな」
ついそう口に出て「しまった」と渋い顔をすると、荒井は僅かに頬を赤らめ新堂の手に触れた。
「別に、時田くんだから特別にお洒落した訳ではありませんよ。外に出かける時は僕だってこのくらい身なりを整えますから」
「わかってる、わかってるけどな……」
「それでもお洒落した僕が見たいならこんどデートに誘ってください。今日とはまた違った服で会いに行きますから」
荒井は悪戯めかして笑うと部屋から出て行く。
その後ろ姿を、新堂は頭を掻きながら眺めていた。
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