インターネット字書きマンの落書き帳
心中事変(カズ荒・文豪モチーフネタ)
カズ荒を書きました。(挨拶)
カズのイメージを太宰と重ねた時、荒井の立ち位置が檀一雄だったら……それはちょっと面白いな!?
そう思い、太宰と檀がしでかした「心中事件」をパク……モチーフに二次創作に落とし込んでみました。
この事件。
すごくザックリ言うと。
「自殺するならどこがいい!」って話が白熱した太宰と檀。
檀が「瓦斯だろやっぱ!」と提案し「そうだな、瓦斯だよな!」と二人で瓦斯心中をしようと思ったところ、途中で覚醒した檀が怖くなってトットと逃げ出す、みたいな事件なんですが。
そういうの、カズ荒も案外似合うだろうなと思って書いてみました。
カズが逃げた荒井に告げた言葉も、だいたい太宰が檀に告げた言葉と似たような感じだったはずなので興味があるかたは、太宰というコンテンツを楽しんでくださいね。
オデ、太宰というコンテンツ、好き……。
物語は、ひょっこりと何もなかったようにカズが荒井のところに戻ってきた。
そんな話しですよ。
ちなみに、原作(?)の太宰と檀くんは知らない人の部屋でこれをしでかしたらしいので、この作品でも知らない人のアパートという設定にしておこうと思います。
文豪の迷惑おもしれー!
カズのイメージを太宰と重ねた時、荒井の立ち位置が檀一雄だったら……それはちょっと面白いな!?
そう思い、太宰と檀がしでかした「心中事件」をパク……モチーフに二次創作に落とし込んでみました。
この事件。
すごくザックリ言うと。
「自殺するならどこがいい!」って話が白熱した太宰と檀。
檀が「瓦斯だろやっぱ!」と提案し「そうだな、瓦斯だよな!」と二人で瓦斯心中をしようと思ったところ、途中で覚醒した檀が怖くなってトットと逃げ出す、みたいな事件なんですが。
そういうの、カズ荒も案外似合うだろうなと思って書いてみました。
カズが逃げた荒井に告げた言葉も、だいたい太宰が檀に告げた言葉と似たような感じだったはずなので興味があるかたは、太宰というコンテンツを楽しんでくださいね。
オデ、太宰というコンテンツ、好き……。
物語は、ひょっこりと何もなかったようにカズが荒井のところに戻ってきた。
そんな話しですよ。
ちなみに、原作(?)の太宰と檀くんは知らない人の部屋でこれをしでかしたらしいので、この作品でも知らない人のアパートという設定にしておこうと思います。
文豪の迷惑おもしれー!
『あなたという作品の一部に、僕がありたい』
その人は、二度と僕の前に現れるはずない人でした。
少なくても、僕はそう思っていたでしょう。
あれこそが今生の別れであり、僕とあの人の人生が二度と交わる事なんてないと、心のどこかで諦めていたのにもかかわらず、あの人はまるで最初から僕と別れたつもりなど微塵もないといった様子で、僕の前に現れたのです。
「やぁ、荒井くん。如才ないかい」
あの夏に見たのとおなじ、物憂げな表情を浮かべて。笑っているのか泣いているのかもわからない涼しい顔立ちをして立っていました。
変わっていたのは1年前と比べて衣服が少しよれて、古くなっていた事くらいでしょうか。
僕はすぐに周囲を見渡して誰もいないのに安心したのを覚えています。
だってその人は、指名手配犯なのですから。
最近はテレビでの放送などすっかり下火になったとはいえ、公開捜査もされている身の上です。おまけにとびっきり美しい顔をしていますから、黙って立っているだけでもそれが一つの作品のように美しく収まってしまうのです。
よほど愚鈍な連中じゃなければ、彼の異質な美しさにすぐ気付いてしまうでしょう。
そして彼が特別な存在だと気づき、やがて殺人鬼として指名手配されているのも明るみに出るのです。
僕の家はまだ先ですし、学校にかくまう訳にもいきません。
どうしたらこの人を隠す事ができるのか、その場に立ち止まり思案する僕の気など知らぬといった様子で、その人は路地裏へひょいと入っていきました。
「ま、まってください」
僕は慌ててその人の背中を追いかけました。
とはいっても、背の高い人ですし、夕暮れ時の通学路は人もまばらでしたから、殆ど誰にも会いませんでしたし見失う事はなかったです。
あるいはあの周辺は、普段から日中働くサラリーマンばかりで夕方は誰もいないのかもしれませんし、あの人の事ですから人に見つからない魔法の一つでも使っていたとしても、おかしくないかもしれませんが。
僕が何とか追いつくと、その人は日当たりの悪いアパート一階の角部屋を開けてから、ゆっくり僕に手招きをしてきたのです。
僕はその人が追われているのを知っています。
家族を殺した事も、いままで心中に何度も失敗して相手を殺してしまったことも何度もあり、そのせいで人殺しと呼ばれ指名手配をされているのです。
ですが、それを知っていても僕は彼の誘いに抗う事ができませんでした。
あの人が招いてくれている。僕をまた同じステージに登らせてくれている。その歓喜と興奮とが勝り、他の事など何も考えられませんでした。
彼はそれほどの人だったのです。
入った部屋は日当たりが悪く、分厚い遮光カーテンが引かれているのもあって西日が微かに零れるだけで、室内は暗く灰色に染まっていました。
そんな中、部屋に入った僕のすぐ後ろで、その人は囁いたのです。
「荒井くん、この街で死ぬのなら、どこがいいのかな。あの川なんて流れも速く、深く、冷たく、冬になんてちょうどよさそうだけれども」
まるで乾いた土の上に染みる地下水のように清々しく、そして涼しげな声でした。
僕はあまりの心地よさに、すっかり酔いがまわったように陶酔してしまいうまく言葉が紡げない程のぼせてしまいました。
「いけません、あの川はもともと幽霊譚の多い場所なのです。今は季節も夏で、水は温いばかり。あんな汚い川に、貴方のような美しい人を水ぶくれの屍体にするのは勿体ないじゃぁありませんか」
あの人は薄い唇に指で触れ、思案するような素振りを見せてじっと僕を見つめました。
「だったら荒井くん、キミはどういうのが似合いだと思うんだい。理想の死が、きっとキミにもあるのだろうね」
今思えば、あの人とともに心中するのなら毒しかない。それが一番美しいのだとわかっています。
ですが僕の心持ちはどうにも不思議で、まるで誰かが乗り移ったみたいに、毒を拒否していたのです。
毒なんて飲んで本当に死んでしまうという怖れがあったのでしょうか。
それとも、僕だけ死ねず生き残る恐怖を幾ばくか覚えたからでしょうか。
いえ、きっと僕の心に、ひっかかっていた言葉があったのです。知識と置き換えてもいいのかもしれません。
「瓦斯がいいですよ。瓦斯なら、苦しまずに死ねるはずですから」
僕がそう告げた時、あの人は声を殺して笑うと、名案だと顔をあげ、それなら瓦斯で死のうとすぐさま瓦斯栓を弄りはじめたのです。そして、瓦斯の元栓が開いたのを確認すると冷蔵庫から冷えたビールやら、ウイスキーやら、チューハイやら、その他色々な度数ばかりが強い酒を並べて、僕にも飲めと勧めたのです。
僕は、あまり安酒を飲む趣味はないんですが、あの人の誘いでしたしね。それに、楽しむために飲む酒ではないともわかっていたので、適当に開けた缶を重い想いに飲み、時々タバコなどを吹かして、二人で他愛もない話をしてました。
何を話したかは、さっぱり覚えてないんですけれども、楽しかったことだけはやけにはっきりと覚えています。
そうして気付いた時、僕もあの人も布団などかけずその場で寝てしまいました。
しかし、布団もない床の上で寝るのは存外に冷えるものですね。
先に目覚めたのは、僕でした。強かに酒を飲んでいたので喉が渇いたのとトイレに行きたくなったので身体をおこし水を飲めば、瓦斯がシュゥシュゥと漏れる音がするじゃぁないですか。
その時、僕は急に死ぬのが怖くなってしまったのです。
臆病風に吹かれたのだと言ってよいでしょう。
それから、あわてて鞄をもつと誰も起こさぬようこっそり抜け出して、大慌てで走り出しました。
夜の街ですし、今更家に帰れません。
死ぬ気だったのに親に怒られるのは面倒だと思ってしまった自分はとことん俗世に染まりきり、諦めきれてないのだと皮肉な笑みを貼り付けたまま、僕は知り合いを頼ってスマホで連絡をいれていました。
知り合いはこの手の厄介ごとも日常茶飯事だったようで、すぐにバイクで迎えにきてくれました。
あの時の僕ときたらひどく酒臭かったとも思いますし、服も汚れていたとも思います。ですが知り合いはさほどそれを追求することなく僕を家までつれていくと、暖かい風呂に入れ、柔らかい寝間着に着替えさせて、ゆるめの粥を食べさせてもらいやっと人心地つくと、ついさっきまで死のうと思っていた自分と、自分があの人を殺してしまったのかもしれないという恐怖から布団をかぶってガタガタ震えていました。
もうそうすることしか出来なかったる僕に。
「何でもねぇし、何ともねぇさ」
そういって迎えにきてくれた友人は、夜通し付き添ってくれたのです。
翌日になって幾分か正気を取り戻しましたが、それからはひどい罪悪感に押しつぶされそうになりました。
だって僕は瓦斯の元栓を開けっぱなしで逃げてきたんですから、これであの人が死んだのなら僕が人殺しです。
あの人が僕のせいで死んだのなら、その罪を背負い生きていく覚悟はありましたが、そんなあっけない結末で僕だけ置いて行かれるのはあんまりだと思ったのです。
あの人はもっと美しい結末が相応しい。それを僕が無粋な物語のたたみ方をしてしまったのだとしたら、そう思うと恐ろしかったのです。
物語の結末を見ないで逃げ出した後ろめたさや、臆病風に吹かれた自分の情けなさでどうしていいのかわからないまま学校にも行かず、友人の家で身動ぎせず塞ぎ込んでいる僕のスマホが、不意に知らない番号からメッセージが届きました。
そう、あの人からの、メッセージです。
「はは、荒井くんは薄情だねぇ。馴染みにしていた芸子が他の男と駆け落ちした、なんて言われたら、きっとこんな気分だと思うよ」
生きていたのです。
あの人は、生きて……そしてまた、死にに行くのでしょう。
どうでしょうか。
あの人はまた、僕の前に現れると思いますか?
それとも二度と現れてはくれないのでしょうか。
僕は……。
会いたいと思ってしまうけれども、会わない方がいいと、そんな気持ちがいつもせめぎ合いひどい葛藤をしているのです。
でもそれで、きっといいのでしょう。
こんな僕のちっぽけな悩みも、あの人にとってはそれられた松葉のようなもの。
彼という作品の一部に僕が添えられているだけで、僕にとっては充分すぎるほど、生きて死ぬ価値があるのですから。
その人は、二度と僕の前に現れるはずない人でした。
少なくても、僕はそう思っていたでしょう。
あれこそが今生の別れであり、僕とあの人の人生が二度と交わる事なんてないと、心のどこかで諦めていたのにもかかわらず、あの人はまるで最初から僕と別れたつもりなど微塵もないといった様子で、僕の前に現れたのです。
「やぁ、荒井くん。如才ないかい」
あの夏に見たのとおなじ、物憂げな表情を浮かべて。笑っているのか泣いているのかもわからない涼しい顔立ちをして立っていました。
変わっていたのは1年前と比べて衣服が少しよれて、古くなっていた事くらいでしょうか。
僕はすぐに周囲を見渡して誰もいないのに安心したのを覚えています。
だってその人は、指名手配犯なのですから。
最近はテレビでの放送などすっかり下火になったとはいえ、公開捜査もされている身の上です。おまけにとびっきり美しい顔をしていますから、黙って立っているだけでもそれが一つの作品のように美しく収まってしまうのです。
よほど愚鈍な連中じゃなければ、彼の異質な美しさにすぐ気付いてしまうでしょう。
そして彼が特別な存在だと気づき、やがて殺人鬼として指名手配されているのも明るみに出るのです。
僕の家はまだ先ですし、学校にかくまう訳にもいきません。
どうしたらこの人を隠す事ができるのか、その場に立ち止まり思案する僕の気など知らぬといった様子で、その人は路地裏へひょいと入っていきました。
「ま、まってください」
僕は慌ててその人の背中を追いかけました。
とはいっても、背の高い人ですし、夕暮れ時の通学路は人もまばらでしたから、殆ど誰にも会いませんでしたし見失う事はなかったです。
あるいはあの周辺は、普段から日中働くサラリーマンばかりで夕方は誰もいないのかもしれませんし、あの人の事ですから人に見つからない魔法の一つでも使っていたとしても、おかしくないかもしれませんが。
僕が何とか追いつくと、その人は日当たりの悪いアパート一階の角部屋を開けてから、ゆっくり僕に手招きをしてきたのです。
僕はその人が追われているのを知っています。
家族を殺した事も、いままで心中に何度も失敗して相手を殺してしまったことも何度もあり、そのせいで人殺しと呼ばれ指名手配をされているのです。
ですが、それを知っていても僕は彼の誘いに抗う事ができませんでした。
あの人が招いてくれている。僕をまた同じステージに登らせてくれている。その歓喜と興奮とが勝り、他の事など何も考えられませんでした。
彼はそれほどの人だったのです。
入った部屋は日当たりが悪く、分厚い遮光カーテンが引かれているのもあって西日が微かに零れるだけで、室内は暗く灰色に染まっていました。
そんな中、部屋に入った僕のすぐ後ろで、その人は囁いたのです。
「荒井くん、この街で死ぬのなら、どこがいいのかな。あの川なんて流れも速く、深く、冷たく、冬になんてちょうどよさそうだけれども」
まるで乾いた土の上に染みる地下水のように清々しく、そして涼しげな声でした。
僕はあまりの心地よさに、すっかり酔いがまわったように陶酔してしまいうまく言葉が紡げない程のぼせてしまいました。
「いけません、あの川はもともと幽霊譚の多い場所なのです。今は季節も夏で、水は温いばかり。あんな汚い川に、貴方のような美しい人を水ぶくれの屍体にするのは勿体ないじゃぁありませんか」
あの人は薄い唇に指で触れ、思案するような素振りを見せてじっと僕を見つめました。
「だったら荒井くん、キミはどういうのが似合いだと思うんだい。理想の死が、きっとキミにもあるのだろうね」
今思えば、あの人とともに心中するのなら毒しかない。それが一番美しいのだとわかっています。
ですが僕の心持ちはどうにも不思議で、まるで誰かが乗り移ったみたいに、毒を拒否していたのです。
毒なんて飲んで本当に死んでしまうという怖れがあったのでしょうか。
それとも、僕だけ死ねず生き残る恐怖を幾ばくか覚えたからでしょうか。
いえ、きっと僕の心に、ひっかかっていた言葉があったのです。知識と置き換えてもいいのかもしれません。
「瓦斯がいいですよ。瓦斯なら、苦しまずに死ねるはずですから」
僕がそう告げた時、あの人は声を殺して笑うと、名案だと顔をあげ、それなら瓦斯で死のうとすぐさま瓦斯栓を弄りはじめたのです。そして、瓦斯の元栓が開いたのを確認すると冷蔵庫から冷えたビールやら、ウイスキーやら、チューハイやら、その他色々な度数ばかりが強い酒を並べて、僕にも飲めと勧めたのです。
僕は、あまり安酒を飲む趣味はないんですが、あの人の誘いでしたしね。それに、楽しむために飲む酒ではないともわかっていたので、適当に開けた缶を重い想いに飲み、時々タバコなどを吹かして、二人で他愛もない話をしてました。
何を話したかは、さっぱり覚えてないんですけれども、楽しかったことだけはやけにはっきりと覚えています。
そうして気付いた時、僕もあの人も布団などかけずその場で寝てしまいました。
しかし、布団もない床の上で寝るのは存外に冷えるものですね。
先に目覚めたのは、僕でした。強かに酒を飲んでいたので喉が渇いたのとトイレに行きたくなったので身体をおこし水を飲めば、瓦斯がシュゥシュゥと漏れる音がするじゃぁないですか。
その時、僕は急に死ぬのが怖くなってしまったのです。
臆病風に吹かれたのだと言ってよいでしょう。
それから、あわてて鞄をもつと誰も起こさぬようこっそり抜け出して、大慌てで走り出しました。
夜の街ですし、今更家に帰れません。
死ぬ気だったのに親に怒られるのは面倒だと思ってしまった自分はとことん俗世に染まりきり、諦めきれてないのだと皮肉な笑みを貼り付けたまま、僕は知り合いを頼ってスマホで連絡をいれていました。
知り合いはこの手の厄介ごとも日常茶飯事だったようで、すぐにバイクで迎えにきてくれました。
あの時の僕ときたらひどく酒臭かったとも思いますし、服も汚れていたとも思います。ですが知り合いはさほどそれを追求することなく僕を家までつれていくと、暖かい風呂に入れ、柔らかい寝間着に着替えさせて、ゆるめの粥を食べさせてもらいやっと人心地つくと、ついさっきまで死のうと思っていた自分と、自分があの人を殺してしまったのかもしれないという恐怖から布団をかぶってガタガタ震えていました。
もうそうすることしか出来なかったる僕に。
「何でもねぇし、何ともねぇさ」
そういって迎えにきてくれた友人は、夜通し付き添ってくれたのです。
翌日になって幾分か正気を取り戻しましたが、それからはひどい罪悪感に押しつぶされそうになりました。
だって僕は瓦斯の元栓を開けっぱなしで逃げてきたんですから、これであの人が死んだのなら僕が人殺しです。
あの人が僕のせいで死んだのなら、その罪を背負い生きていく覚悟はありましたが、そんなあっけない結末で僕だけ置いて行かれるのはあんまりだと思ったのです。
あの人はもっと美しい結末が相応しい。それを僕が無粋な物語のたたみ方をしてしまったのだとしたら、そう思うと恐ろしかったのです。
物語の結末を見ないで逃げ出した後ろめたさや、臆病風に吹かれた自分の情けなさでどうしていいのかわからないまま学校にも行かず、友人の家で身動ぎせず塞ぎ込んでいる僕のスマホが、不意に知らない番号からメッセージが届きました。
そう、あの人からの、メッセージです。
「はは、荒井くんは薄情だねぇ。馴染みにしていた芸子が他の男と駆け落ちした、なんて言われたら、きっとこんな気分だと思うよ」
生きていたのです。
あの人は、生きて……そしてまた、死にに行くのでしょう。
どうでしょうか。
あの人はまた、僕の前に現れると思いますか?
それとも二度と現れてはくれないのでしょうか。
僕は……。
会いたいと思ってしまうけれども、会わない方がいいと、そんな気持ちがいつもせめぎ合いひどい葛藤をしているのです。
でもそれで、きっといいのでしょう。
こんな僕のちっぽけな悩みも、あの人にとってはそれられた松葉のようなもの。
彼という作品の一部に僕が添えられているだけで、僕にとっては充分すぎるほど、生きて死ぬ価値があるのですから。
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