インターネット字書きマンの落書き帳
悪魔だったら契約する?(新堂荒/BL)
平和な世界線で付き合ってる新堂×荒井の話をします!(挨拶)
今回は、悪魔のコスプレをしている新堂の写真を見ながらなんとなーく。
「僕が悪魔だったらどうします?」
なんて話をはじめる、荒井と新堂の話ですよ。
Twitterに放流したネタですが、結構好きなタイプの話なのでこっちにも置いておきます。
新堂×荒井。
幸せになってくれ~!
今回は、悪魔のコスプレをしている新堂の写真を見ながらなんとなーく。
「僕が悪魔だったらどうします?」
なんて話をはじめる、荒井と新堂の話ですよ。
Twitterに放流したネタですが、結構好きなタイプの話なのでこっちにも置いておきます。
新堂×荒井。
幸せになってくれ~!
『悪魔と契約の意味』
荒井と並んで歩きながら、新堂は自分のスマホを荒井の前へとかざした。
スマホには、山羊のような角に蝙蝠に似た羽をつけ、悪魔のコスプレをする新堂が映っている。
「何ですか、これは」
呆れながらも、普段と違う新堂の姿に戸惑いつつ問いかければ、新堂はさして気にしてない、といった風にこたえた。
「6月6日は悪魔の日だー、って大倉がコスプレグッズもってきて、着させられたんだよ。写真1枚とって3000円も小遣いくれたぜ」
きっとその3000円を得て、裏に手をまわし1枚いくらかで売る商売を大倉はしているのだろう。 新堂の鍛え上げられた肉体は男子生徒にもファンが多いようで、男女問わず1枚1000円~3000円を相場にでよく売れているなんて、以前大倉が話していたのを聞いた事がある。
もちろん新堂は大倉がそんな事をしているのは知らないだろうし、知っていてもさして気にしないだろうが、こんな姿の新堂が他の生徒に見られるというのは少し悔しい気持ちがあった。
「あまり大倉さんの言う事をホイホイ聞かないでください、あの人、何でもお金にしますからね」
一応、釘を刺しておくが新堂はきっと聞かないだろう。
自分の身体に魅力があるだなんてちっとも思ってない男だ、そういう点ではひどく鈍感で無防備なのだから。
「まぁ、いいじゃ無ぇの。けっこうリアルな悪魔の角と羽で面白かったぜ。でも、俺よりお前の方が似合うと思うんだけどな」
新堂はカラカラ笑うと、そんな事を言う。
悪魔の姿が似合うとは、一体どういう意味だろう。
荒井はためしに自分の頭に角がつき、蝙蝠の羽を背負っている所を想像してみるが今ひとつピンと来ない。そこまで似合うとは思えないのだ。
「僕が悪魔っぽいって事ですか?」
「そういう事じゃ……いや、どうだろうな? ちょっと浮世離れしてる、っちゃぁお前の見た目はそういう所あるよな」
実際、荒井はその外見が人形のようだとよく他人から言われていた。
荒井が冗談でも「僕は悪魔なんですよ」なんて話したら、本気にする生徒もいるかもしれない。
「そうですか……では、もし僕が悪魔だとしたらどんな契約をしますか?」
「契約?」
「えぇ、どんな願いでもかなえて差し上げますよ、悪魔ですから」
たまには他愛もない冗談を語るのもいいだろう。
そう思い、聞いてみれば新堂は少し考えた素振りだけ見せ、すぐに荒井へと向き直った。
「願いってのはもう叶ってるから契約する理由が思いつかねぇな……」
「はい?」
「いや、いつもお前が傍にいてくれてるだろ。今の所、それだけで充分って奴だよ」
新堂は恥ずかしげもなく告げるが、だからこそ荒井の心に強く響く。
恥ずかしいが、嬉しい。
新堂はいつだって荒井に、欲しい言葉をくれていた。
「ところで、悪魔と契約したら代償って何なんだ。なんか、鳴神学園ではけっこういるらしいよな、悪魔と契約してる奴」
「そうですね、死んだら魂を奪う、みたいな話だと思うんですけど」
「それならなおさら、契約する必要は無ぇな。荒井、俺が死んだら俺の魂はお前が好きにしていいぜ」
さらにそう続ける新堂を前に、荒井はすっかり毒気が抜かれる。
「もう、そういう所ですよ新堂さん」
赤くなった顔を気取られないよう俯くと、荒井はただそう告げ新堂の隣を歩く。
新堂は、そんな荒井を愛しそうに眺めていた。
荒井と並んで歩きながら、新堂は自分のスマホを荒井の前へとかざした。
スマホには、山羊のような角に蝙蝠に似た羽をつけ、悪魔のコスプレをする新堂が映っている。
「何ですか、これは」
呆れながらも、普段と違う新堂の姿に戸惑いつつ問いかければ、新堂はさして気にしてない、といった風にこたえた。
「6月6日は悪魔の日だー、って大倉がコスプレグッズもってきて、着させられたんだよ。写真1枚とって3000円も小遣いくれたぜ」
きっとその3000円を得て、裏に手をまわし1枚いくらかで売る商売を大倉はしているのだろう。 新堂の鍛え上げられた肉体は男子生徒にもファンが多いようで、男女問わず1枚1000円~3000円を相場にでよく売れているなんて、以前大倉が話していたのを聞いた事がある。
もちろん新堂は大倉がそんな事をしているのは知らないだろうし、知っていてもさして気にしないだろうが、こんな姿の新堂が他の生徒に見られるというのは少し悔しい気持ちがあった。
「あまり大倉さんの言う事をホイホイ聞かないでください、あの人、何でもお金にしますからね」
一応、釘を刺しておくが新堂はきっと聞かないだろう。
自分の身体に魅力があるだなんてちっとも思ってない男だ、そういう点ではひどく鈍感で無防備なのだから。
「まぁ、いいじゃ無ぇの。けっこうリアルな悪魔の角と羽で面白かったぜ。でも、俺よりお前の方が似合うと思うんだけどな」
新堂はカラカラ笑うと、そんな事を言う。
悪魔の姿が似合うとは、一体どういう意味だろう。
荒井はためしに自分の頭に角がつき、蝙蝠の羽を背負っている所を想像してみるが今ひとつピンと来ない。そこまで似合うとは思えないのだ。
「僕が悪魔っぽいって事ですか?」
「そういう事じゃ……いや、どうだろうな? ちょっと浮世離れしてる、っちゃぁお前の見た目はそういう所あるよな」
実際、荒井はその外見が人形のようだとよく他人から言われていた。
荒井が冗談でも「僕は悪魔なんですよ」なんて話したら、本気にする生徒もいるかもしれない。
「そうですか……では、もし僕が悪魔だとしたらどんな契約をしますか?」
「契約?」
「えぇ、どんな願いでもかなえて差し上げますよ、悪魔ですから」
たまには他愛もない冗談を語るのもいいだろう。
そう思い、聞いてみれば新堂は少し考えた素振りだけ見せ、すぐに荒井へと向き直った。
「願いってのはもう叶ってるから契約する理由が思いつかねぇな……」
「はい?」
「いや、いつもお前が傍にいてくれてるだろ。今の所、それだけで充分って奴だよ」
新堂は恥ずかしげもなく告げるが、だからこそ荒井の心に強く響く。
恥ずかしいが、嬉しい。
新堂はいつだって荒井に、欲しい言葉をくれていた。
「ところで、悪魔と契約したら代償って何なんだ。なんか、鳴神学園ではけっこういるらしいよな、悪魔と契約してる奴」
「そうですね、死んだら魂を奪う、みたいな話だと思うんですけど」
「それならなおさら、契約する必要は無ぇな。荒井、俺が死んだら俺の魂はお前が好きにしていいぜ」
さらにそう続ける新堂を前に、荒井はすっかり毒気が抜かれる。
「もう、そういう所ですよ新堂さん」
赤くなった顔を気取られないよう俯くと、荒井はただそう告げ新堂の隣を歩く。
新堂は、そんな荒井を愛しそうに眺めていた。
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