インターネット字書きマンの落書き帳
誕生日にひどいセクロスをするアライショージ概念(新堂×荒井/BL)
荒井昭二誕生日おめでとう、蠍座の男!
というわけで、平和な世界線で普通に付き合ってる新堂×荒井を書く俺も、誕生日祝いをしたいと思います。
誕生日だから、思いきって新堂に「もっと激しいセクロスをしてくれ」と言われ「えぇ……それじゃ、やるねッ!」と、望み通り激しく責め立ててしまう新堂×荒井の話を……します!
事後だからエッチじゃないよ。
エッチなことはしているけどね♥
どうしてえっちなことをしているんですか!?
それはね、学生は多少ただれた性を持て余しているのがちょうどいいと思っているからだよ。
というわけで、平和な世界線で普通に付き合ってる新堂×荒井を書く俺も、誕生日祝いをしたいと思います。
誕生日だから、思いきって新堂に「もっと激しいセクロスをしてくれ」と言われ「えぇ……それじゃ、やるねッ!」と、望み通り激しく責め立ててしまう新堂×荒井の話を……します!
事後だからエッチじゃないよ。
エッチなことはしているけどね♥
どうしてえっちなことをしているんですか!?
それはね、学生は多少ただれた性を持て余しているのがちょうどいいと思っているからだよ。
『獣と贄』
荒井は心地よい倦怠感から目を覚ますと、柔らかなベッドで横たわっていた。
両手首からヒリヒリとした痛みを感じ視線を落とせば、荒縄で縛られた痕がくっきりと残っている。少しでも傷が残らないようにと、新堂が気を遣いタオルをかませてくれたがそれでもきつく縄を絞めた上、自由にならない体で散々と藻掻いたのだから痕が残って当然だろう。
こんな傷、きっと袖山が見たら心配するに違いない。
赤川だったら訳知り顔をし、笑いながらあれこれ茶化すことだろう。
カーテンの隙間から月明かりだけが入る部屋で傷が疼くのを確かめながらのろのろと上体を起こせば、隣で横になっていた新堂が声をかけてきた。
「よぉ、荒井。起きたのか」
「新堂さん……すいません、寝ていましたよね。起こしてしまいましたか」
「いや、起きてた。横になってボーっとしてただけだ。目ぇ閉じても眠れなかったからな」
新堂はそう言いながら起き上がると、まだどこか呆けたままでいる荒井の額に口づけをした。
「大丈夫か? 痛くなかった……ワケねぇよな。傷になってるもんな。包帯でも巻いた方がいいか?」
薄明かりの下で、荒井の手首を心配そうに見つめる。
荒井は手首をぐるぐる回し大丈夫だ、とアピールをしながら不安げな視線に微笑みを返した。
「大丈夫ですよ。へんに傷痕アピールをしたらかえって目立ってしまいますから。そうですね……新堂さんが普段しているように、リストバンドでもして誤魔化しますよ。それに、気にしないでください。僕がそうしてほしいと言ったんですから」
今日は荒井の誕生日だ。
『お前がいくら言っても欲しいモンを言わなかったから、こっちでお前に似合いそうなもん選んだけどよ……気に入らなかったら捨てるなり、なんなりしてくれ。それと、何か他に欲しいもんがあるなら言ってくれよな。あんまり高いものじゃなければ、何とかするからよ』
そう言われたのは朝、学校に来て間もない頃だ。
プレゼントを渡す新堂のどこか申し訳なさそうな姿を見た時、荒井はそれにつけ込めると思った。そして、以前から心に抱いていた思いを打ち明けてみたのだ。
恋人なのだから、もっとひどく扱ってほしい。
腕を縛り自由を奪い、目を閉ざした姿で、乱暴に抱いてほしい……。
以前から思っていた願いを口に出した時、新堂はひどく驚き、そしてうろたえた。
普段から荒井のことを壊れ物のように扱い、優しくしてくれているのがわかっていたから、もっと乱暴にしてほしいと望んだ事に戸惑ったのだろう。
『いいのか? 俺は力加減なんてよくわかんねぇし……お前みたいな細っこい体の奴だったら、本気で壊しちまうかもしれねぇぞ』
新堂は一切の冗談なしに、それを心配していた。
当然だろう。荒井は同年代の少年と比べても小柄だし、明らかに細身だ。腕の太さも新堂と比べれば一回りは違う。しかも新堂はボクシングをしており、人より明らかに力が強いのだ。骨を折るかもしれないという心配も、大げさなものではない。
『いいですよ。もし、それで骨が折れたとしても、僕の責任です。僕が望んだことなんですから』
だからせめて新堂が罪悪感を抱かぬよう、笑顔で告げる。
激しく抱かれたいと思ったのは本心だし、それを告げなければ新堂はこれからもずっと手加減をしたまま、優しいまま荒井の体を抱き続けるのだろうと思っていた。
また、そんな生やさしい抱き方では新堂が本心から満足しないというのもわかっていたのだ。
少しでも新堂が喜んでくれるように善処したいと、以前から密かに願っていた。
『それに……僕は、ずっと貴方にひどいことをされたかった。軽蔑しますか? 僕は、虐げられ追い詰められた時に激しい快楽を抱く、そういう穢らわしい人間なんです』
だがそれは詭弁、あるいは建前にすぎない。
自分はただ、もっと激しく攻められ、追い詰められ、恐怖を与えられたい。自分のもつ自由や尊厳を蹂躙されるような経験をしなければ快楽に至ることが出来ない。そのような、どうしようもない性分を持つ人間なのだ。
新堂を選んだのも、彼が内に秘めたむき出しの本能。原始的な狩猟欲。他人を追い詰め、追い立てて恐怖を煽るような本質を失ってない人間だから。そういう所に惹かれたのは、紛れもない事実だった。
荒井の渇望に気付いたのか、新堂は望み通りにしてくれた。
荒井の体を縛り上げ、視覚を奪った上で激しく責め立て、体を噛み、腕に、背中に、爪を立て傷痕を残す。果てた時の記憶もすでに曖昧だが、身体中は疼くような痛みと熱を帯びた傷の感覚がはっきりと残っていた。
「悪い、荒井。手加減しようと思ったンだけどな……」
ヒリヒリと痛む体に触れながら、新堂は申し訳なさそうな顔をする。
荒井の体を貪る時に見せた狂気の入り交じった笑みとはあまりに違う殊勝な姿が、荒井の心を昂ぶらせた。
「そんな顔しなくていいんです。新堂さん。あなたは、もっともっと僕にひどいことを出来るはずです……もっと、もっと……自分の体を満足させるため、僕の体を貪ってください。乱暴に扱い、餌のように暗い尽くしてください。僕の爪一欠片も、髪の毛一本も、すべて貴方の糧になれば……僕はそれで、幸せですから」
新堂の胸元に体を預け、荒井は甘えた声を出す。
そんな荒井の肩を抱くと、新堂は微かに囁いた。
「あぁ……わかった。荒井……ありがとうな。それと……ハッピーバースデー」
今日は誕生日。
新しい一年が始まる日に、秘めた獣が産声をあげ、供物が捧げられようとしていた。
荒井は心地よい倦怠感から目を覚ますと、柔らかなベッドで横たわっていた。
両手首からヒリヒリとした痛みを感じ視線を落とせば、荒縄で縛られた痕がくっきりと残っている。少しでも傷が残らないようにと、新堂が気を遣いタオルをかませてくれたがそれでもきつく縄を絞めた上、自由にならない体で散々と藻掻いたのだから痕が残って当然だろう。
こんな傷、きっと袖山が見たら心配するに違いない。
赤川だったら訳知り顔をし、笑いながらあれこれ茶化すことだろう。
カーテンの隙間から月明かりだけが入る部屋で傷が疼くのを確かめながらのろのろと上体を起こせば、隣で横になっていた新堂が声をかけてきた。
「よぉ、荒井。起きたのか」
「新堂さん……すいません、寝ていましたよね。起こしてしまいましたか」
「いや、起きてた。横になってボーっとしてただけだ。目ぇ閉じても眠れなかったからな」
新堂はそう言いながら起き上がると、まだどこか呆けたままでいる荒井の額に口づけをした。
「大丈夫か? 痛くなかった……ワケねぇよな。傷になってるもんな。包帯でも巻いた方がいいか?」
薄明かりの下で、荒井の手首を心配そうに見つめる。
荒井は手首をぐるぐる回し大丈夫だ、とアピールをしながら不安げな視線に微笑みを返した。
「大丈夫ですよ。へんに傷痕アピールをしたらかえって目立ってしまいますから。そうですね……新堂さんが普段しているように、リストバンドでもして誤魔化しますよ。それに、気にしないでください。僕がそうしてほしいと言ったんですから」
今日は荒井の誕生日だ。
『お前がいくら言っても欲しいモンを言わなかったから、こっちでお前に似合いそうなもん選んだけどよ……気に入らなかったら捨てるなり、なんなりしてくれ。それと、何か他に欲しいもんがあるなら言ってくれよな。あんまり高いものじゃなければ、何とかするからよ』
そう言われたのは朝、学校に来て間もない頃だ。
プレゼントを渡す新堂のどこか申し訳なさそうな姿を見た時、荒井はそれにつけ込めると思った。そして、以前から心に抱いていた思いを打ち明けてみたのだ。
恋人なのだから、もっとひどく扱ってほしい。
腕を縛り自由を奪い、目を閉ざした姿で、乱暴に抱いてほしい……。
以前から思っていた願いを口に出した時、新堂はひどく驚き、そしてうろたえた。
普段から荒井のことを壊れ物のように扱い、優しくしてくれているのがわかっていたから、もっと乱暴にしてほしいと望んだ事に戸惑ったのだろう。
『いいのか? 俺は力加減なんてよくわかんねぇし……お前みたいな細っこい体の奴だったら、本気で壊しちまうかもしれねぇぞ』
新堂は一切の冗談なしに、それを心配していた。
当然だろう。荒井は同年代の少年と比べても小柄だし、明らかに細身だ。腕の太さも新堂と比べれば一回りは違う。しかも新堂はボクシングをしており、人より明らかに力が強いのだ。骨を折るかもしれないという心配も、大げさなものではない。
『いいですよ。もし、それで骨が折れたとしても、僕の責任です。僕が望んだことなんですから』
だからせめて新堂が罪悪感を抱かぬよう、笑顔で告げる。
激しく抱かれたいと思ったのは本心だし、それを告げなければ新堂はこれからもずっと手加減をしたまま、優しいまま荒井の体を抱き続けるのだろうと思っていた。
また、そんな生やさしい抱き方では新堂が本心から満足しないというのもわかっていたのだ。
少しでも新堂が喜んでくれるように善処したいと、以前から密かに願っていた。
『それに……僕は、ずっと貴方にひどいことをされたかった。軽蔑しますか? 僕は、虐げられ追い詰められた時に激しい快楽を抱く、そういう穢らわしい人間なんです』
だがそれは詭弁、あるいは建前にすぎない。
自分はただ、もっと激しく攻められ、追い詰められ、恐怖を与えられたい。自分のもつ自由や尊厳を蹂躙されるような経験をしなければ快楽に至ることが出来ない。そのような、どうしようもない性分を持つ人間なのだ。
新堂を選んだのも、彼が内に秘めたむき出しの本能。原始的な狩猟欲。他人を追い詰め、追い立てて恐怖を煽るような本質を失ってない人間だから。そういう所に惹かれたのは、紛れもない事実だった。
荒井の渇望に気付いたのか、新堂は望み通りにしてくれた。
荒井の体を縛り上げ、視覚を奪った上で激しく責め立て、体を噛み、腕に、背中に、爪を立て傷痕を残す。果てた時の記憶もすでに曖昧だが、身体中は疼くような痛みと熱を帯びた傷の感覚がはっきりと残っていた。
「悪い、荒井。手加減しようと思ったンだけどな……」
ヒリヒリと痛む体に触れながら、新堂は申し訳なさそうな顔をする。
荒井の体を貪る時に見せた狂気の入り交じった笑みとはあまりに違う殊勝な姿が、荒井の心を昂ぶらせた。
「そんな顔しなくていいんです。新堂さん。あなたは、もっともっと僕にひどいことを出来るはずです……もっと、もっと……自分の体を満足させるため、僕の体を貪ってください。乱暴に扱い、餌のように暗い尽くしてください。僕の爪一欠片も、髪の毛一本も、すべて貴方の糧になれば……僕はそれで、幸せですから」
新堂の胸元に体を預け、荒井は甘えた声を出す。
そんな荒井の肩を抱くと、新堂は微かに囁いた。
「あぁ……わかった。荒井……ありがとうな。それと……ハッピーバースデー」
今日は誕生日。
新しい一年が始まる日に、秘めた獣が産声をあげ、供物が捧げられようとしていた。
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