インターネット字書きマンの落書き帳
風間さんはショタコンではありません(風坂/BL)
突然の風間×坂上!
坂上くんの事好きだとショタコンなのだろうか、どうだろうか。
俺としては、坂上くんはショタっぽい外見ではあるけど、鳴七は登場人物全員が高校生だからそこまでショタァ~って感じはしないなー。
と思っていますが世間的にはショタかもね。
みたいな気持ちで書きました。
「ショタコンでキモいのかもしれない」と不安になる風間の話です。
特に下書きをしないで一気に書いたから誤字とかそういうのがあったらえーと。
可愛い俺のすることなので許してあげてください♥
坂上くんの事好きだとショタコンなのだろうか、どうだろうか。
俺としては、坂上くんはショタっぽい外見ではあるけど、鳴七は登場人物全員が高校生だからそこまでショタァ~って感じはしないなー。
と思っていますが世間的にはショタかもね。
みたいな気持ちで書きました。
「ショタコンでキモいのかもしれない」と不安になる風間の話です。
特に下書きをしないで一気に書いたから誤字とかそういうのがあったらえーと。
可愛い俺のすることなので許してあげてください♥
『ぼくはショタっこではありません』
「坂上くん、ボクはショタコンってやつなのかもしれないよ」
二人きりになった時、やけにシリアスな顔をして落ち込んでいる風間のことが心配になり声をかけたところ、飛び出した言葉がそれだったため、坂上はチベットスナギツネのような表情になっていた。
何でショタコンになってしまったのだろう。
いや、ショタコンという言葉の意味を知っていただけでもすごいと褒めるべきだろうか。
様々な思考がぐるぐる渦巻く中、辛うじて冷静を装いながら坂上は笑顔を向けた。
「ショタコンって、どうしてそう思ったんですか。風間さん、そういう趣味に目覚めたとか?」
「ボクも気付いていなかったんだ、だけどね、今日の新聞部でこんな事があったんだよ」
風間は坂上の肩を掴むと、必死になって語る。
夏休みが終わり二学期になってすぐ、風間は新聞部に入り浸るようになっていた。
集会からすっかり坂上のことを気に入り、彼にちょっかいをかけるのが日課になっていたからだ。
その日もホームルームが終わってすぐ新聞部に向かった所、珍しく先に新堂が来ていた。
新堂もまた最近、新聞部に入り浸っている人間の一人だ。
だが彼の場合は暇つぶしではない。
夏の大会で自己ベストともいえる結果を残した新堂は、スポーツ推薦の声がかかっているのだが、試験の一つに小論文があるのだ。
喋るのは上手いが作文に関してはからっきしの新堂は、新聞部で日野から直々に小論文の指導を受けているという訳だ。
もちろん、大会が終わって実質ボクシング部を引退した身だから暇だというのもある。
「幾分かマシになってきたな、もう少し社会性のあるテーマで書けば、小論文も問題無くパスできると思うぞ」
日野は新堂の描いた小論文を読みながら笑う。
一方の新堂は、机に突っ伏しため息をついていた。
「あー、反省文は死ぬほど書いたからまだわかるんだが、小論文は全然わかんねぇよ……言いたい事はあるんだけど、言葉が全然思いつかないんだよな。さんきゅ、日野」
風間が机に目をやれば、お世辞にも綺麗とは言えない字で書かれた小論文が置かれている。テーマは鳴神学園の怪異についてだが、この内容だと流石に大学は通じないだろう。
新堂は鳴神学園付属大学にでも行くのだとしたら、こういう内容のほうが喜ばれるのかもしれないが。
そんな事を考えながら、風間は当然のように椅子に座る。
今日は坂上が来るのだろうか。来たら何と声をかけよう。ぼんやりと考えながら椅子を揺らしていれば、新堂は何か思い出したように顔をあげた。
「そうだ、日野。おまえ、『しょたこん』って言葉知ってるか?」
その言葉に、日野と朝比奈は目を丸くする。
おおよそ新堂が使うとは思えない言葉が出てきたからだ。
「いや、知ってるけど新堂。お前どこでそんな言葉を覚えてきたんだよ」
「あ? あぁ、いや、荒井と一緒に歩いてたら、クラスの吉田がニヤニヤ笑いながら言うんだよ。『何だ新堂、おまえってショタコンだったのか』って……あいつが言うなら悪口なんだろうと思ってケツ蹴っておいたけど、どういう意味なんだろうなーって」
何と説明したものか、朝比奈と顔を見合わせる日野を横に、倉田は元気に手を上げた。
「はいはいはいはーい! 私知ってます、ショタコンってのは、少年のことがだいだいだーい好きな人のことなんですよ」
「はぁ? ……じゃあ荒井と連んでても別に俺はショタコンって訳じゃねぇだろ、あいつ一つしか違わないぜ」
「そこなんですけどね、ショタコンは、年齢問わず、少年っぽい少年とか、美少年とか、ぷにぷにの可愛い少年とか、そういうキャラクター的な属性で言われる事があるんですよー。ほら、荒井さんって男の人として見たら小柄だし、顔も人形みたいに綺麗ですよね。だから、吉田さんは荒井さんを見て、ショタだ! って思ったんじゃないですか」
こういう話になると、倉田はいつも饒舌だ。
新堂は全て理解しないものの、一通りは合点がいったという風な顔をした。
「ふーん、なるほどなぁ。俺は別段荒井のことをガキっぽいとか、ショタ? って風に思った事はねぇけど、吉田はそう思ってんだろうな」
「そうですねー、ある意味で吉田さんのほうが、ショタコンかもしれませんよ。私も、荒井さんはショタというより美少年枠だと思います。彼氏もいーっぱいいそうですしね。くふふふふ……」
倉田は悪い笑みを浮かべる。
そこで新堂は当然のように問いかけた。
「ちなみに、どういう感じの奴だったらショタ……ってのに見えるんだ?」
「やっぱり、童顔で、小柄で、華奢で、小動物っぽい人じゃないですか? うちの部でいえば、坂上くんとか!」
「あぁ、なるほど、坂上はたしかに、ちっさいよな。リスとかウサギって感じだ」
「そうそう、だから坂上くんみたいな男の子にご執心なら、きっとショタコンですよ!」
そうだったのか、坂上くんはショタという存在なのか。
風間は今まで知らなかった真実に初めて気付いた。
「ところで恵美ちゃん、きみ……その、ショタコンというのは悪いものなのかい?」
唐突に話しかけてきた風間に、倉田は驚き少し小さく飛び上がる。その様子は突然触られて驚いたウサギや猫の動きによく似ていて、倉田もまた小動物っぽいと思わせるのだ。
「えっと、そうですねー。私的にはおにショタもショタおにも上等なんですけど、世間的にはやっぱり、何も知らない無垢な少年に手をだすのは犯罪ですから、ヤバくて陰湿なナメクジみたいな人だって悪口みたいに言う人は、いると思いますよー」
「そ、そうか……つまり、エレガントではないということだね」
「ある意味でロイヤルでエレガントだと思うんですけどぉ、現代の倫理観的には、ノットエレガントです!」
「そ、そうか。そうだったんだ……」
風間はそのまま椅子にこしかける。
そして今日、新聞部に坂上が来て、坂上一人が居残って記事を書く今の時間まで一言も喋らず悩んでいる素振りを見せていた、というわけだ。
「そんな事があったんですね……」
坂上は半ば呆れながら全ての話を聞く。
しかし倉田さんひどいな、僕のことをショタキャラだと思っていたのかな?
確かに僕は小柄だけど一応高校生だし、これから背もぐんぐん伸びると思う。
それなのにショタコンが好きそうな男呼ばわりなんて……。
あれこれ考える坂上の肩をより強く掴むと、風間は強く問いかけた。
「なぁ、坂上くん、ボクがショタコンだったら気持ち悪いと思うかい?」
「えっ? いえ、別に……」
そもそも、風間はもう気持ち悪いとかそういった部類の存在ではない。
ウザくて、面倒くさくて、うるさくて、しつこい。そういう部類の人間だ。この評価が気持ち悪いに覆る事は早々ないだろう。
だが風間は坂上の返答を聞くと、上機嫌になりその場でターンをしてみせた。
「そうかい、よかった。坂上くんに嫌われないんなら、別にショタコンでも何でもいいんだよ。うん、それじゃ帰ろうかな」
「えっ、帰っちゃうんですか。というか、今日はずっと部室で黙っていたけど、その悩みで黙ってただけですか」
「そうだよ、ボクにとっては重要な悩みだったんだけど、もう解決したから」
風間は鞄をもつと嬉しそうに笑いながら部室を出る。
去り際に。
「だって坂上くんの事を好きなボクはショタコンなんだろう? 坂上くんがショタコンのことを嫌いなら、ボクは坂上くんのこと、好きでいられないもんね」
そういってウインクなどしていくものだから。
「なぁ、何いってるんですか風間さん! だいたい僕はショタじゃないですし、例えショタコンとか言われても、僕のことが好きだって言えばいいだけでしょ!」
坂上はつい、声が大きくなる。
その声は、開け放たれた新聞部のドアから廊下にまで響いていた。
「坂上くん、ボクはショタコンってやつなのかもしれないよ」
二人きりになった時、やけにシリアスな顔をして落ち込んでいる風間のことが心配になり声をかけたところ、飛び出した言葉がそれだったため、坂上はチベットスナギツネのような表情になっていた。
何でショタコンになってしまったのだろう。
いや、ショタコンという言葉の意味を知っていただけでもすごいと褒めるべきだろうか。
様々な思考がぐるぐる渦巻く中、辛うじて冷静を装いながら坂上は笑顔を向けた。
「ショタコンって、どうしてそう思ったんですか。風間さん、そういう趣味に目覚めたとか?」
「ボクも気付いていなかったんだ、だけどね、今日の新聞部でこんな事があったんだよ」
風間は坂上の肩を掴むと、必死になって語る。
夏休みが終わり二学期になってすぐ、風間は新聞部に入り浸るようになっていた。
集会からすっかり坂上のことを気に入り、彼にちょっかいをかけるのが日課になっていたからだ。
その日もホームルームが終わってすぐ新聞部に向かった所、珍しく先に新堂が来ていた。
新堂もまた最近、新聞部に入り浸っている人間の一人だ。
だが彼の場合は暇つぶしではない。
夏の大会で自己ベストともいえる結果を残した新堂は、スポーツ推薦の声がかかっているのだが、試験の一つに小論文があるのだ。
喋るのは上手いが作文に関してはからっきしの新堂は、新聞部で日野から直々に小論文の指導を受けているという訳だ。
もちろん、大会が終わって実質ボクシング部を引退した身だから暇だというのもある。
「幾分かマシになってきたな、もう少し社会性のあるテーマで書けば、小論文も問題無くパスできると思うぞ」
日野は新堂の描いた小論文を読みながら笑う。
一方の新堂は、机に突っ伏しため息をついていた。
「あー、反省文は死ぬほど書いたからまだわかるんだが、小論文は全然わかんねぇよ……言いたい事はあるんだけど、言葉が全然思いつかないんだよな。さんきゅ、日野」
風間が机に目をやれば、お世辞にも綺麗とは言えない字で書かれた小論文が置かれている。テーマは鳴神学園の怪異についてだが、この内容だと流石に大学は通じないだろう。
新堂は鳴神学園付属大学にでも行くのだとしたら、こういう内容のほうが喜ばれるのかもしれないが。
そんな事を考えながら、風間は当然のように椅子に座る。
今日は坂上が来るのだろうか。来たら何と声をかけよう。ぼんやりと考えながら椅子を揺らしていれば、新堂は何か思い出したように顔をあげた。
「そうだ、日野。おまえ、『しょたこん』って言葉知ってるか?」
その言葉に、日野と朝比奈は目を丸くする。
おおよそ新堂が使うとは思えない言葉が出てきたからだ。
「いや、知ってるけど新堂。お前どこでそんな言葉を覚えてきたんだよ」
「あ? あぁ、いや、荒井と一緒に歩いてたら、クラスの吉田がニヤニヤ笑いながら言うんだよ。『何だ新堂、おまえってショタコンだったのか』って……あいつが言うなら悪口なんだろうと思ってケツ蹴っておいたけど、どういう意味なんだろうなーって」
何と説明したものか、朝比奈と顔を見合わせる日野を横に、倉田は元気に手を上げた。
「はいはいはいはーい! 私知ってます、ショタコンってのは、少年のことがだいだいだーい好きな人のことなんですよ」
「はぁ? ……じゃあ荒井と連んでても別に俺はショタコンって訳じゃねぇだろ、あいつ一つしか違わないぜ」
「そこなんですけどね、ショタコンは、年齢問わず、少年っぽい少年とか、美少年とか、ぷにぷにの可愛い少年とか、そういうキャラクター的な属性で言われる事があるんですよー。ほら、荒井さんって男の人として見たら小柄だし、顔も人形みたいに綺麗ですよね。だから、吉田さんは荒井さんを見て、ショタだ! って思ったんじゃないですか」
こういう話になると、倉田はいつも饒舌だ。
新堂は全て理解しないものの、一通りは合点がいったという風な顔をした。
「ふーん、なるほどなぁ。俺は別段荒井のことをガキっぽいとか、ショタ? って風に思った事はねぇけど、吉田はそう思ってんだろうな」
「そうですねー、ある意味で吉田さんのほうが、ショタコンかもしれませんよ。私も、荒井さんはショタというより美少年枠だと思います。彼氏もいーっぱいいそうですしね。くふふふふ……」
倉田は悪い笑みを浮かべる。
そこで新堂は当然のように問いかけた。
「ちなみに、どういう感じの奴だったらショタ……ってのに見えるんだ?」
「やっぱり、童顔で、小柄で、華奢で、小動物っぽい人じゃないですか? うちの部でいえば、坂上くんとか!」
「あぁ、なるほど、坂上はたしかに、ちっさいよな。リスとかウサギって感じだ」
「そうそう、だから坂上くんみたいな男の子にご執心なら、きっとショタコンですよ!」
そうだったのか、坂上くんはショタという存在なのか。
風間は今まで知らなかった真実に初めて気付いた。
「ところで恵美ちゃん、きみ……その、ショタコンというのは悪いものなのかい?」
唐突に話しかけてきた風間に、倉田は驚き少し小さく飛び上がる。その様子は突然触られて驚いたウサギや猫の動きによく似ていて、倉田もまた小動物っぽいと思わせるのだ。
「えっと、そうですねー。私的にはおにショタもショタおにも上等なんですけど、世間的にはやっぱり、何も知らない無垢な少年に手をだすのは犯罪ですから、ヤバくて陰湿なナメクジみたいな人だって悪口みたいに言う人は、いると思いますよー」
「そ、そうか……つまり、エレガントではないということだね」
「ある意味でロイヤルでエレガントだと思うんですけどぉ、現代の倫理観的には、ノットエレガントです!」
「そ、そうか。そうだったんだ……」
風間はそのまま椅子にこしかける。
そして今日、新聞部に坂上が来て、坂上一人が居残って記事を書く今の時間まで一言も喋らず悩んでいる素振りを見せていた、というわけだ。
「そんな事があったんですね……」
坂上は半ば呆れながら全ての話を聞く。
しかし倉田さんひどいな、僕のことをショタキャラだと思っていたのかな?
確かに僕は小柄だけど一応高校生だし、これから背もぐんぐん伸びると思う。
それなのにショタコンが好きそうな男呼ばわりなんて……。
あれこれ考える坂上の肩をより強く掴むと、風間は強く問いかけた。
「なぁ、坂上くん、ボクがショタコンだったら気持ち悪いと思うかい?」
「えっ? いえ、別に……」
そもそも、風間はもう気持ち悪いとかそういった部類の存在ではない。
ウザくて、面倒くさくて、うるさくて、しつこい。そういう部類の人間だ。この評価が気持ち悪いに覆る事は早々ないだろう。
だが風間は坂上の返答を聞くと、上機嫌になりその場でターンをしてみせた。
「そうかい、よかった。坂上くんに嫌われないんなら、別にショタコンでも何でもいいんだよ。うん、それじゃ帰ろうかな」
「えっ、帰っちゃうんですか。というか、今日はずっと部室で黙っていたけど、その悩みで黙ってただけですか」
「そうだよ、ボクにとっては重要な悩みだったんだけど、もう解決したから」
風間は鞄をもつと嬉しそうに笑いながら部室を出る。
去り際に。
「だって坂上くんの事を好きなボクはショタコンなんだろう? 坂上くんがショタコンのことを嫌いなら、ボクは坂上くんのこと、好きでいられないもんね」
そういってウインクなどしていくものだから。
「なぁ、何いってるんですか風間さん! だいたい僕はショタじゃないですし、例えショタコンとか言われても、僕のことが好きだって言えばいいだけでしょ!」
坂上はつい、声が大きくなる。
その声は、開け放たれた新聞部のドアから廊下にまで響いていた。
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