インターネット字書きマンの落書き帳
エランドゥルの恋人になるという概念(ドヴァエラ・男CP)
よくわからないのだけれども、エランドゥルさんを書きたくなったので書きます!
理由がなくても書きたくなる。
それってきっと、良い事なんだろうな!
今回の話は、エランドゥルに告白して付き合ってもらった。
イチャイチャしているけど、恋人らしいこと。具体的にいうとセクロスしてもらえねぇな……と思って悶々としちゃう若きノルドのドヴァーキン青年と、エランドゥルさんの話です。
可愛い子は受けなのでドヴァエラ。
エランドゥルさん受けですよ。
二人ともいい年齢の成人男子なのに初々しい感じに書くの好きすぎるぜ!
少しでも「ちょっと俺、えっちな空気にしてきます!」と思ってくれたら幸いですぞい。
理由がなくても書きたくなる。
それってきっと、良い事なんだろうな!
今回の話は、エランドゥルに告白して付き合ってもらった。
イチャイチャしているけど、恋人らしいこと。具体的にいうとセクロスしてもらえねぇな……と思って悶々としちゃう若きノルドのドヴァーキン青年と、エランドゥルさんの話です。
可愛い子は受けなのでドヴァエラ。
エランドゥルさん受けですよ。
二人ともいい年齢の成人男子なのに初々しい感じに書くの好きすぎるぜ!
少しでも「ちょっと俺、えっちな空気にしてきます!」と思ってくれたら幸いですぞい。
『じれったく、ここちよい空気』
お互い愛し合っているのならば、激しく求め幾度も肌を重ね合うのが普通の事だろう。
若きノルドの青年であった彼はずっとそう思っていた。
「やぁ、来てくれたのか。ちょうど焼きたてのパンがある。スープも温めるから待っていてくれるか。すぐ支度をするから」
ナイトコーラー聖堂の扉を開けば、エランドゥルは笑顔で出迎えてくれる。
エランドゥルとは元々あるデイドラの関わる事件で知り合い、それからしばらく共に旅をしていた。
今は半ば廃墟と化していたナイトコーラー聖堂でエランドゥルは彼の帰りを待つ身となっているのは、別にエランドゥルの事を疎ましいと思ったからではない。
むしろその逆で、自分と冒険を続けることでエランドゥルが傷つくのではないか。もしドワーフの洞窟などで彼が傷つき倒れたのなら自分は生きる意味を失ってしまうと、そう思うようになっていたからだった。
もちろん、彼はその感情を明確に愛だと気付いていた。
気付いたからこそ思いもすでにエランドゥルに告げている。
彼の体を抱きしめその耳元で愛していると囁いた。
エランドゥルがマーラの司祭としてその身を捧げるのなら結婚を無理にしようとは思わないが恋人として寄り添って欲しいと、そう願ったのだ。
エランドゥルは驚き戸惑い、自分は年老いているからとか過去に大きすぎる罪を犯したのだからとか色々と告げたが、そんな事はすでに知っている。それでも共に生きて欲しいと。それとも自分と一緒にいるのが嫌だというのか。それであるのなら、二度と姿を見せないからとさらに押せば恥ずかしそうにうつむいて「それは困る」と語り、その愛を受け入れてくれた。
それから彼はエランドゥルの恋人として付き合っており、ナイトコーラー聖堂に戻るのは恋人であるエランドゥルに合うという明確な目標があっての事である。
「ありがとう、エランドゥル。会えてうれしいよ」
出迎えてくれたエランドゥルを愛しさから抱きしめる。
ダンマーの体はノルドと比べれば背が高く細身なのだが、エランドゥルはその中でも特に痩せた体をしているだろう。触れれば服の上からも肋の感覚がわかる。だがその細く華奢な体が男はいっとうにお気に入りだった。
だが、いきなり抱きしめたのは不躾だったろうか。いや、恋人同士なのだから抱きしめるくらいいいだろう。まだ体の関係には至ってないが限りなくそれに近い事はしているし、キスだったらもう何度もしている。挨拶代わりのキスなら許してくれるだろう。
そう思い体を抱き寄せふれあうだけの唇を重ねると、エランドゥルは片手で顔を隠しながら驚くほど狼狽えて見せた。
「ま、まってくれ。スープ鍋を火にかけたばかりで、かき混ぜないと焦げてしまう」
「大丈夫だろう。今、火にかけたばかりじゃないか」
「そ、そ、そうなんだが。その……キミにそうやって情熱的に迫られると恥ずっ……恥ずかしい、んだ。まだ……こういう事には不慣れで……」
エランドゥルはエルフであり年齢だけでいえばノルドである彼よりずっと年上だったはずだが色恋沙汰に関しては全くといっていい程初心な表情を見せた。
それがエランドゥルの生来の性格なのか、それとも過去に犯した罪の意識が邪魔をして自然と人を遠ざけていたのかはわからないが、彼がエランドゥルのそういった純粋さを好ましく思っている事は間違いない。
こちらを見つめ恥ずかしそうにうつむく姿はたまらなく愛しく思えたし、本心から自分を大切に思ってくれているのだと思えて幸せだったがじれったいと思うのもまた正直なところだった。
以前の彼なら好きになった相手であれば無理矢理にでもキスをしていただろう。
相手もその気だとわかれば出会ったその日にベッドをともにする事だって珍しくはない。
彼は冒険者なのだから明日が必ず来るとは限らないのだから、愛を囁き肌を重ねるのに時間を要している暇はなかったのだ。
だがエランドゥルに対してはそこまで強引に迫る事はできないでいた。
エランドゥルが恥ずかしそうにする姿を見るだけでこちらも気恥ずかしくなるからだ。
自分の体格なら彼を組み伏せるのも容易いと思うし優しいエランドゥルなら多少嫌だと思ってもこちらを傷つけるような抵抗はしないのもわかっていたが、彼に酷い事をするというのは考えただけで心苦しい。
愛しているからふれあいたいと思うしこの細い体を激しく求めてみたいとも願うのだが、エランドゥルにそれをする気になれないのは嫌われるのが怖かったからだろう。
竜も恐れず巨人に挑みドワーフの遺跡にすら足を踏み入れる命知らずと言わる冒険者や英雄と呼ばれる男の正体はただ一人の男に嫌われるのが恐ろしいいたって普通の青年だった。
「……わかった、エランドゥルが嫌ならやらないよ。だけど傍にいていいか?」
「あぁ……いまパンとスープを出すから手伝ってくれ」
エランドゥルが鍋をかき混ぜている最中、彼の細い腰を抱いて鍋を見る。トマトをたっぷり使い煮込んだスープは肉も野菜も沢山使われてた。普段から質素な暮らしをしているエランドゥルが、いつ帰るかも知れない自分のために準備しておいてくれたのは見るだけでもわかるほど豪華な食材が沢山入っている。
自分のために作ってくれている。
エランドゥルにとっても、自分は特別な存在なのだ。
そう思うとたまらなく愛しくなり腰に回した手を引き寄せ無理矢理にでも唇を奪ってしまおうと思いたくなるが、同時に心配になる。
火をつかっているエランドゥルがや火傷でもしないだろうか。
もしそれで痕など残してしまったら一生悔やんでも悔やみきれない。
自分のせいでエランドゥルが痛い思いや辛い思いをするのはベッドの上以外では極力避けたかった。
「さぁ、できたよ。スープを器にもって、パンを準備してくれ」
そんな事を考えているうちに夕食ができあがる。
食材こそ豪華だがスープの味付けはシンプルで、焼きたてのパンをつけても素朴な料理といえただろう。だがエランドゥルと食事が出来るだけで彼にとっては特別だ。
他愛も無い話でもエランドゥルに聞いてもらうと思えばうれしいし、エランドゥルの口から出る何気ない日常はペイルの白い雪景色のことばかりだが結晶が輝き舞い散る音まで聞こえてくる気がする。
何気ない日常で、ただ食事をするだけ。
それだけが。今の彼にとってはどんな名声にも勝る喜びであった。
食事を終え、男はすぐに食器をたらいに浸す。
「飯はエランドゥルが作ってくれたから、後片付けは俺がやる! エランドゥルはゆっくりしててくれよな」
ペイルはスカイリムでも北方で特に雪深い。
こんな寒い場所で水仕事など大変だろうと思ったし、冷たい水で食器を洗わせたらエランドゥルの細い指が凍えて気の毒に思えたからだ。
男にとって、エランドゥルの爪ひとかけらも、髪の毛一本さえも自分のものであったから彼の大切な細指を冷たい水であかぎれにさせるな訳にはいかなかったのだ。
そうして食器を洗い終えれば、エランドゥルは彼をすぐ暖炉のそばに座らせた。
「冷たかっただろう。少しお湯を入れたんだが、すぐ冷めてしまうから……手を出してくれ。傷にならないよう、膏薬を塗ろう」
エランドゥルはそう言いながら、彼の手をとり丁重に膏薬を塗る。貝殻に入った膏薬はいくつかの薬草と獣の脂を混ぜ合わせたものだろう。ただの獣の脂より心地よい花の香りがした。
「そんなに大事にしなくても、俺は怪我なんかしないさ」
実際、ノルドである彼の手はエランドゥルと比べ手の皮も厚く大きかっただろう。 元々寒さに強い傾向のある彼らの体は水仕事くらいではびくともしないものだ。
だがエランドゥルは少し頬を赤くしてうつむくと。
「私が、したいやらやっているんだ。させてくれ。こうして、少しずつキミに触れるのを許して欲しい。こうでもしないと、キミと手をつなぐのも慣れないからな……」
恥ずかしそうに、そう呟く。
その言葉も表情も、抱きしめて溶かしてしまいたいほど愛しかった。
自分がエランドゥルに嫌われたくないと、壊したくないと思うようにエランドゥルもまたそう思ってくれているのだろう。
だがお互いがお互いを大切に思いすぎているから、内心では求め合っていても心赴くまま、貪るように求め合うことが未だに出来ていないのだ。
あぁ、何てじれったいんだろうと思う。
お互いにこんなにも愛しているのに嫌われる事に臆病でふれあう事すらままならないのだから。
男はエランドゥルの体を壊れないように優しく抱き寄せると、触れるだけのキスをする。貪るように求める深いキスをしたらエランドゥルがどうなるのか、全く予想がつかなかったからだ。
実際そのキスだけでもエランドゥルはかなり驚いたのだろう。赤い目を見開きながらこちらを見るその頬は赤いのは暖炉のせいだけではなかったろう。
「そろそろ寝ようか、エランドゥル」
夜も更けてきた。食事をして体が温かいうちに二人で暖を取り眠れればそれがいいだろう。
そのつもりで誘ったのだが。
「あ、あぁ。わ、わかった。その……私は、何か、その、あれを、したほうがいいか? ……すまん、キミより年上だっていうのに、経験に乏しいもので、こういう時の作法は……」
しどろもどろに告げるエランドゥルを見て、男は慌ててつい早口になる。
「いや、そういうつもりじゃないんだ! 本当に、エランドゥルと二人で……何もしなくてもいい。傍にいて欲しいと思うんだ。一緒に寝て、互い温かいと思う。そういう時間だけでもさ、俺は結構幸せだと思ってるから……」
彼の言葉に嘘偽りはなかった。
今まで、愛していると知れればその夜互いの熱を確かめるのなんて普通だったのに、エランドゥルとの距離は違う。お互いに強く、大切に思っているからこそゆっくりと育みたい。そういう愛もあるのだと彼は知ったのだから。
「だから、気負わずに傍に居てくれ。俺はエランドゥル。あなたが拒むのなら何も……すくなくとも、貴方が嫌がる事は何もしないから」
その言葉で、エランドゥルは幾分か安心したような。だが少しだけ落胆したような表情で男の手を握る。 握った手は相変わらず折れそうな程に小さく思えるが。
「あ、でももし本当にエランドゥルがしたい、っていうなら……準備、手伝ってやってもいいけど。どうする?」
「えっ。あっ、あっ。そ、それは、手伝ってもらえるような……え、あ、その……」
「冗談だよ。今日は二人で、温かくしような」
だからこそ、守ってやりたいと思う。
この純粋でまっすぐで繊細で、でも誰よりも優しい男の全てを。
ダークエルフのペースで待たされたらこちらが先に死んでしまうかもしれないが、エランドゥルが望むのならこの関係をもう少だけ楽しんでいよう。
言葉を交わし手を握り、時々体を抱きしめて温もりを感じるだけ。
そんなじれったい空気にも今の彼は、どこか心地良さを感じていた。
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