インターネット字書きマンの落書き帳
存在しない名探偵ホンル
存在しないリンバスカンパニーのホンルが探偵小説の探偵役になったワンシーンを書きました。
存在しないので唐突にはじまり唐突に終わります。
存在しないので事件の内容はよくわかりません。
存在しないワンシーン……たまには書きたいよね!
個人的に、リンバスの面々で探偵役向いてるのは、イサン、ファウスト、ホンルあたり。
助手に向いてるのは、シンクレア、イシュメール。
何もしないけど「で、どういうことだよ!」って言ってくれる親切な人がヒースクリフって感じします。
そして、逆転裁判だったら証言台に立ち、存在しない目撃証言を「私は見ましたぞ!」って一生懸命語ってくれるのがドンキホーテです。(確信)
存在しないので唐突にはじまり唐突に終わります。
存在しないので事件の内容はよくわかりません。
存在しないワンシーン……たまには書きたいよね!
個人的に、リンバスの面々で探偵役向いてるのは、イサン、ファウスト、ホンルあたり。
助手に向いてるのは、シンクレア、イシュメール。
何もしないけど「で、どういうことだよ!」って言ってくれる親切な人がヒースクリフって感じします。
そして、逆転裁判だったら証言台に立ち、存在しない目撃証言を「私は見ましたぞ!」って一生懸命語ってくれるのがドンキホーテです。(確信)
『名探偵ホンルの日常』
「わぁー、大きいハンバーガーですねぇ。これ、本当に僕一人で食べていいんですか? いただきまーす」
給仕が届けたハンバーガーを手に取ると、ホンルは大口を開けてかぶりつく。確かそれはヒースクリフが注文したハンバーガーだったはずだが、ホンルが食べてしまって良いのだろうか。
シンクレアは心配そうにヒースクリフへ視線を向けるが、ヒースクリフはメモ帳を手に頭を掻くばかりだった。考え事に集中しており、ホンルにハンバーガーを食べられた事に気付いてないようだ。
「くっそ、わかんねぇな……ホンルの言う通りなら、犯行時刻は全員にアリバイがあるってことだよな」
ヒースクリフはそう言い、メモ帳を投げつける。
メモには思いの外几帳面な字で、犯行時刻の各人が何をしていたのか記載されていた。
「夜中の1時まで、確かに俺と良秀姐さん、グレゴールの旦那はリビングにいた。俺は1時半頃、テーブルで寝ちまったドンキホーテを担いでベッドに転がした時以外には席を立ってねぇ。トイレくらいにはいったがな」
「ぼ、僕はその時ヒースクリフさんに会ってます、トイレに起きて、確かにドンキホーテさんを運んでました」
ヒースクリフの言葉に付け足すよう、シンクレアは声をあげる。自分が犯人だと思われるのが嫌だったので、少しでも自分の存在証明をしたかったのだが、周囲は全く聞いてないようだ。
シンクレアはしょんぼり項垂れると冷めたポテトをもそもそと口に運んだ。
「あの時、時間的に犯行が可能だったのはイシュメールだけだ、それは間違いねぇ。間違いねぇってのに……」
ヒースクリフはちらりとホンルを見る。ホンルは口の周りをケチャップだらけにしながら、夢中でハンバーガーにかじり付いていた。
「間違いねぇってのに、お前がイシュメールにも犯行はムリだって証明しちまったからな。これで、事件は振り出しだぜ」
犯行時刻、唯一アリバイがないのはイシュメールだけだった。
それどころか、イシュメール自身犯行を認めている。
それだというのに、ホンルはイシュメールの嘘を暴き、彼女には鉄壁のアリバイがあることを証明してしまったのだ。
全ての人物に鉄壁のアリバイが存在する事件、果たして解決ができるのだろうか。
誰もがそう思ったその時。
「あれ、言ってませんでしたっけ」
ホンルはきょとんとした顔で首を傾げながら、指についたケチャップを舐める。
「僕、もう犯人わかっちゃってるんです。すごいでしょー」
そして屈託無く笑うと、ハンバーガーの最後の一口を口の中に押し込んだ。
「わぁー、大きいハンバーガーですねぇ。これ、本当に僕一人で食べていいんですか? いただきまーす」
給仕が届けたハンバーガーを手に取ると、ホンルは大口を開けてかぶりつく。確かそれはヒースクリフが注文したハンバーガーだったはずだが、ホンルが食べてしまって良いのだろうか。
シンクレアは心配そうにヒースクリフへ視線を向けるが、ヒースクリフはメモ帳を手に頭を掻くばかりだった。考え事に集中しており、ホンルにハンバーガーを食べられた事に気付いてないようだ。
「くっそ、わかんねぇな……ホンルの言う通りなら、犯行時刻は全員にアリバイがあるってことだよな」
ヒースクリフはそう言い、メモ帳を投げつける。
メモには思いの外几帳面な字で、犯行時刻の各人が何をしていたのか記載されていた。
「夜中の1時まで、確かに俺と良秀姐さん、グレゴールの旦那はリビングにいた。俺は1時半頃、テーブルで寝ちまったドンキホーテを担いでベッドに転がした時以外には席を立ってねぇ。トイレくらいにはいったがな」
「ぼ、僕はその時ヒースクリフさんに会ってます、トイレに起きて、確かにドンキホーテさんを運んでました」
ヒースクリフの言葉に付け足すよう、シンクレアは声をあげる。自分が犯人だと思われるのが嫌だったので、少しでも自分の存在証明をしたかったのだが、周囲は全く聞いてないようだ。
シンクレアはしょんぼり項垂れると冷めたポテトをもそもそと口に運んだ。
「あの時、時間的に犯行が可能だったのはイシュメールだけだ、それは間違いねぇ。間違いねぇってのに……」
ヒースクリフはちらりとホンルを見る。ホンルは口の周りをケチャップだらけにしながら、夢中でハンバーガーにかじり付いていた。
「間違いねぇってのに、お前がイシュメールにも犯行はムリだって証明しちまったからな。これで、事件は振り出しだぜ」
犯行時刻、唯一アリバイがないのはイシュメールだけだった。
それどころか、イシュメール自身犯行を認めている。
それだというのに、ホンルはイシュメールの嘘を暴き、彼女には鉄壁のアリバイがあることを証明してしまったのだ。
全ての人物に鉄壁のアリバイが存在する事件、果たして解決ができるのだろうか。
誰もがそう思ったその時。
「あれ、言ってませんでしたっけ」
ホンルはきょとんとした顔で首を傾げながら、指についたケチャップを舐める。
「僕、もう犯人わかっちゃってるんです。すごいでしょー」
そして屈託無く笑うと、ハンバーガーの最後の一口を口の中に押し込んだ。
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