インターネット字書きマンの落書き帳
お手伝い山ガス概念(松ガス)
ダーマツの家でいろいろお手伝いをする山ガス概念とかを……書きます。
美術館の学芸員で研究者、みたいな設定のダーマツにすると……とたんに生活が窮屈そう!
でも学芸員だからね、大学をかけもちで講師しなくていいからねッ……。
毎日、仕事で忙しいけど家でもなんかしらやってる。
しかも思ったより難しいことをやっているダーマツに対して「僕いなくても松田さんって幸せなんだろーなー」と思ってしまう山ガスの話ですよ。
美術館の学芸員で研究者、みたいな設定のダーマツにすると……とたんに生活が窮屈そう!
でも学芸員だからね、大学をかけもちで講師しなくていいからねッ……。
毎日、仕事で忙しいけど家でもなんかしらやってる。
しかも思ったより難しいことをやっているダーマツに対して「僕いなくても松田さんって幸せなんだろーなー」と思ってしまう山ガスの話ですよ。
「孤独」
プリンターが止まると、山田は印刷された内容をすべて確認する。
モニタ上に載っている写真は全て印刷されているだろうか。解像度も問題なく、資料としてのサイズに適しているだろうか。
全て大丈夫だと確認し終えたら、すぐさま松田の部屋へ向かう。
「松田さん、頼まれた資料印刷しておいたよ。ここにおいておくね」
ごちゃごちゃの机の上にかろうじてスペースを見つけると、そこに資料とファイルを置く。
少しは役に立てればと思い、以前似たような写真をこちらで編集して並べ直し印刷したら、かえって松田を困らせたことがあるから、今は余計な事はせず言われたことだけをやるようにしていた。
「ほんま、面倒かけて悪かったな」
松田の視線が書類から、山田の方へと向く。
机にはいくつもの資料が積まれていた。
「いいのいいの、僕が好きでやってるんだけだし。それに、ちゃんと仕事片付けてもらわないと、僕のことかわいがってくれる暇もないでしょ」
「アホか。調子にのんなや」
そういいつつ、松田はまんざらでもない顔で書類に向かう。
博物館の学芸員をしながら自身も古代史研究を続けている松田は、家に帰ってからも資料と向き合っている事が多い。
休日も、山田から誘わなければ積極的に外に出ることも少なかった。下手をすれば、食事すら忘れるほど没頭するくらいだ。
「まだ時間かかるから、俺にかまわんと好きなとこ行ったらえぇよ」
松田はそういいながら、コーヒーを飲む。
今日のコーヒーを淹れたのは山田だが、普段はだいたい松田が淹れている。コーヒー豆を選んでくるのも、家にあるコーヒーメーカーも全て松田のものだ。
――松田さんって、趣味多いよね。
何となく、そう思う。
研究員をしながら学芸員も兼ねている日常は忙しいだろうが、松田はそれに恨み言のようなものは一つも吐いたりしない。
いつも楽しそうに資料を読み込む姿を見ると、仕事という枠を通り越して充実しているのがうかがえる。
趣味も、充実している。
山田が転がり込む前は長期休暇があれば遠方に磯釣りに出かけていたと話すし、煙草もコーヒーも香水も、随分と詳しい。
こうしている間にも頻繁にスマホが光り、友人や同業者と頻繁に連絡を取り合っているのはわかる。
仕事の連絡は必要最低限。
趣味のキャンプは人と話すのが煩わしいから、という自分と比べればよっぽど人付き合いが達者だろう。
松田の世界は、山田がいなくても何事もないように回るのだ。
「ん、どうしたん?」
呆けたまま立ち尽くす山田に気付いたのか、松田は不思議そうな声をあげる。
「え? うーん、別にたいした事じゃないんだけどさ」
山田はぎこちなく笑うと、
「僕がいなくても、松田さんって結構楽しい人生送ってるよなー。と思って」
そんなこと言っても、しょうがないというのについ口に出していた。
別に、松田のせいじゃない。
他人を拒んで距離をおいていたのは山田自身が選んだ事だ。
それでも、自分には松田しかいないのに、松田の周囲には誰かしらがいつも隣にいるのだと思うと寂しくなる。
身勝手なのはわかっているが――。
「ごめんね、変なこといって」
慌てて部屋から出ようとするが、その前に松田が声をあげる。
「せやなぁ……だから、お前も早う、俺のそばにいるのが当たり前になれや」
「ふぇっ!? な、何いってんのさ……」
「せやから、もっと一緒にいて、それが当たり前になればいい。って話しや。さ……この仕事片付けたら、来週はどっか行こか。行きたいところあったら、言うとけよ」
過去があるから今がある。
歴史を学ぶ松田らしい考え方だろう。
まだ、少ないのならこれから時間を作ればいい。
そうしたら、きっともっと特別になれるのだから。
「ふふ、僕が決めていいんだ。だったら……一緒にキャンプとか、行く?」
「おぉ、えぇな。川で釣り出来るような場所で頼むわ」
「探してみるよ。あんまり遠くないところで……二人で行けるところね」
山田はそう言い部屋を出ると、すぐスマホに触れる。
来週か、再来週か。
今の時期に行って、思い切り楽しめるキャンプ場はどこだろう。
自分だけのためではない、誰かと行くためのキャンプ場を探すのは初めてだが、なぜだろう。
スマホごしの風景が、いつもよりどこも明るく輝いて見えていた。
プリンターが止まると、山田は印刷された内容をすべて確認する。
モニタ上に載っている写真は全て印刷されているだろうか。解像度も問題なく、資料としてのサイズに適しているだろうか。
全て大丈夫だと確認し終えたら、すぐさま松田の部屋へ向かう。
「松田さん、頼まれた資料印刷しておいたよ。ここにおいておくね」
ごちゃごちゃの机の上にかろうじてスペースを見つけると、そこに資料とファイルを置く。
少しは役に立てればと思い、以前似たような写真をこちらで編集して並べ直し印刷したら、かえって松田を困らせたことがあるから、今は余計な事はせず言われたことだけをやるようにしていた。
「ほんま、面倒かけて悪かったな」
松田の視線が書類から、山田の方へと向く。
机にはいくつもの資料が積まれていた。
「いいのいいの、僕が好きでやってるんだけだし。それに、ちゃんと仕事片付けてもらわないと、僕のことかわいがってくれる暇もないでしょ」
「アホか。調子にのんなや」
そういいつつ、松田はまんざらでもない顔で書類に向かう。
博物館の学芸員をしながら自身も古代史研究を続けている松田は、家に帰ってからも資料と向き合っている事が多い。
休日も、山田から誘わなければ積極的に外に出ることも少なかった。下手をすれば、食事すら忘れるほど没頭するくらいだ。
「まだ時間かかるから、俺にかまわんと好きなとこ行ったらえぇよ」
松田はそういいながら、コーヒーを飲む。
今日のコーヒーを淹れたのは山田だが、普段はだいたい松田が淹れている。コーヒー豆を選んでくるのも、家にあるコーヒーメーカーも全て松田のものだ。
――松田さんって、趣味多いよね。
何となく、そう思う。
研究員をしながら学芸員も兼ねている日常は忙しいだろうが、松田はそれに恨み言のようなものは一つも吐いたりしない。
いつも楽しそうに資料を読み込む姿を見ると、仕事という枠を通り越して充実しているのがうかがえる。
趣味も、充実している。
山田が転がり込む前は長期休暇があれば遠方に磯釣りに出かけていたと話すし、煙草もコーヒーも香水も、随分と詳しい。
こうしている間にも頻繁にスマホが光り、友人や同業者と頻繁に連絡を取り合っているのはわかる。
仕事の連絡は必要最低限。
趣味のキャンプは人と話すのが煩わしいから、という自分と比べればよっぽど人付き合いが達者だろう。
松田の世界は、山田がいなくても何事もないように回るのだ。
「ん、どうしたん?」
呆けたまま立ち尽くす山田に気付いたのか、松田は不思議そうな声をあげる。
「え? うーん、別にたいした事じゃないんだけどさ」
山田はぎこちなく笑うと、
「僕がいなくても、松田さんって結構楽しい人生送ってるよなー。と思って」
そんなこと言っても、しょうがないというのについ口に出していた。
別に、松田のせいじゃない。
他人を拒んで距離をおいていたのは山田自身が選んだ事だ。
それでも、自分には松田しかいないのに、松田の周囲には誰かしらがいつも隣にいるのだと思うと寂しくなる。
身勝手なのはわかっているが――。
「ごめんね、変なこといって」
慌てて部屋から出ようとするが、その前に松田が声をあげる。
「せやなぁ……だから、お前も早う、俺のそばにいるのが当たり前になれや」
「ふぇっ!? な、何いってんのさ……」
「せやから、もっと一緒にいて、それが当たり前になればいい。って話しや。さ……この仕事片付けたら、来週はどっか行こか。行きたいところあったら、言うとけよ」
過去があるから今がある。
歴史を学ぶ松田らしい考え方だろう。
まだ、少ないのならこれから時間を作ればいい。
そうしたら、きっともっと特別になれるのだから。
「ふふ、僕が決めていいんだ。だったら……一緒にキャンプとか、行く?」
「おぉ、えぇな。川で釣り出来るような場所で頼むわ」
「探してみるよ。あんまり遠くないところで……二人で行けるところね」
山田はそう言い部屋を出ると、すぐスマホに触れる。
来週か、再来週か。
今の時期に行って、思い切り楽しめるキャンプ場はどこだろう。
自分だけのためではない、誰かと行くためのキャンプ場を探すのは初めてだが、なぜだろう。
スマホごしの風景が、いつもよりどこも明るく輝いて見えていた。
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