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インターネット字書きマンの落書き帳

   
黒沢社長はぴばネタ(黒ガス・BL)
エッホ、エッホ。
黒沢社長の誕生日を祝わなきゃ。
エッホ、エッホ。

※2025年の流行語です。

というワケで、急いで頑張って何とか黒沢誕に間に合わせようと尽力しました!
はぴばネタの黒ガスです。

優弥サンおめでと♥

「年始のハッピーバースディ」

 山田が実家に帰省しないというのは知っていた。
 黒沢は、実家が近いのもありわざわざ帰省する必用はないと思っていた。

 だから、山田を自宅に誘うのは自然な事だったろう。
 年の瀬のつまらないテレビ番組を流し、初日の出を見に行って、初詣に行く。よくある正月の行事を楽しんだ後は、自然と唇と肌を重ね、互いの熱を交差させる。よくある恋人同士のふれ合いだ。

 そうして、目を覚ました時、隣に山田の姿がなくなっていた。

(山田……どこに行ったんだ?)

 からっぽのベッドは冷たく、初夢が何だったのかも吹き飛ぶ。
 山田は全体、敏感で体力も乏しいから、抱いた後はいつもぐったりし、翌日の昼頃まで寝ていることはざらにある。黒沢より早く起きて、どこかに出かけるなんて滅多にないのだが。

 時刻は、朝の10時。
 寝坊といえばその通りだが、正月だったらこのくらいだらけて寝てても不思議ではない。

(俺に何も言わないで、出ていったのか? どうして……)

 黒沢はスマホをとり、メッセージを確認するが、画面は昨日見た時のままだ。
 気怠い体を起こして部屋を確認するが、書き置きなども残ってない。

 コンビニにでも出かけたのか。
 いや、普段の山田ならそれでも声をかけていく。どうしても外せない用事があったのか。それほど行きたい所があったのだろうか。

(言ってくれれば、どこにでも連れて行ってやるのに……)

 黒沢はソファーに腰かけ、髪を掻き上げる。
 慌てなくてもいい。山田は自分から逃げたりしない。年上なのだから、冷静にならなければ。頭ではそう思うが、隣に誰もいないソファーはひどく冷たく思えた。

(連絡するか……どこにいるのか。無事なのかだけでも聞いておかないとな……)

 スマホを取り出し、文面を考える。
 大丈夫か。どこにいる。どうして出て行った。
 だめだ、何を言おうとしても、言葉がつい重くなる。

 あまり山田を束縛したり、支配したりするのは好きではない。
 油断すると山田の従順と献身に甘えてしまい、自分の欲望がもたげてくる。

 大丈夫、放っておいても帰ってくる。
 そう思いテーブルに置いたスマホを手に取り、またスマホをテーブルに置く。そんな作業を幾度か繰り返していると。

「ただいまー。あれ、優弥サン起きてたんだ」

 厚手のダウンジャケットにフカフカの耳当てをした山田は、普段と変わりのない様子で戻ってくる。

 なんだ、どこにいってたんだ。
 何をしていた。
 一声くらいかけていけ。

 様々な言葉が廻るが、それより先に自然と体が動き、山田を強く抱きしめていた。

「良かった……」

 ただ、一言だけ零す黒沢を前に、山田は顔を真っ赤にする。

「や、やめてよ! もう……子供じゃないから。ちゃんと戻ってこれるし。優弥サンって結構心配性だよね」

 そして腕からするりと抜けると、赤くなった頬を隠すように手を添えた。

「それで……どこに行ってたんだ?」
「んー……これ」

 山田は少し、戸惑いながら手にした紙袋を差し出す。
 何だと思い開けてみれば、そこには小さなホールケーキが入っていた。

「……ほら、優弥サン、誕生日でしょ? お正月に誕生日が来るから、あんまりケーキで祝った事がない、っていってたからさ。冷凍のケーキだけど、買っておいたの。僕の家に置きっぱなしだったから、それ、とりにいってて……」

 ぐすぐすと鼻を擦りながら、山田は笑う。

「ハッピーバースデー、優弥サン。優弥さんが生まれてくれて……優弥サンが一緒にいてくれて、本当によかった」

 普段は斜に構えた山田が、黒沢の前では真っ直ぐな好意を口にする。
 それは温かく、優しく、嬉しいことで……。

「あぁ……ありがとう」

 黒沢は山田の、冷えた唇に触れる。
 交わる温もりは紛れもない幸せに満ちていた。

 だからこそ、溢れた思いがどこにいくのかわからず、手にしたケーキは甘さより冷たさを指に残していた。

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東吾
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インターネット駄文書き
自己紹介:
ネットの中に浮ぶ脳髄。
紳士をこじらせているので若干のショタコンです。
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