インターネット字書きマンの落書き帳
【朝からイチャつくえりおとりひた(りひえり・BL)】
利飛太×襟尾というのを書いてみたくなったので書いてみようとするなり。(挨拶)
何かこう……。
成り行きか何か知らんけどリヒタに抱かれてしまい「うわーもう感情がグチャグチャだよ~」になるエリオが、ものっすごくリヒタに対して彼氏ヅラする所を書きたいなぁ。
と思ったので……書きました。
感情的には、エリオは成り行きでリヒタと関係をもってしまって、関係をもってしまったら「もう利飛太がかっこ良く見えて仕方ない!」みたいな身体を知ってから好きになってしまった感じが強いんですが……。
利飛太は最初からエリオの事大好きだし、エリオみたいな人間に憧れてるし可愛いとも思ってるので、総合的に「利飛太の愛情がくっそ重たいのに全然気付いてないけど露骨に嫉妬とかするのはエリオのほう」みたいな話になってます。
何故なら……おれが書きたかったから!
二次創作、だいたいが「おれの宇宙ではこうなんだよ」です!
貴方の宇宙でも「キャッキャ! たのしい!」になるといいね!
何かこう……。
成り行きか何か知らんけどリヒタに抱かれてしまい「うわーもう感情がグチャグチャだよ~」になるエリオが、ものっすごくリヒタに対して彼氏ヅラする所を書きたいなぁ。
と思ったので……書きました。
感情的には、エリオは成り行きでリヒタと関係をもってしまって、関係をもってしまったら「もう利飛太がかっこ良く見えて仕方ない!」みたいな身体を知ってから好きになってしまった感じが強いんですが……。
利飛太は最初からエリオの事大好きだし、エリオみたいな人間に憧れてるし可愛いとも思ってるので、総合的に「利飛太の愛情がくっそ重たいのに全然気付いてないけど露骨に嫉妬とかするのはエリオのほう」みたいな話になってます。
何故なら……おれが書きたかったから!
二次創作、だいたいが「おれの宇宙ではこうなんだよ」です!
貴方の宇宙でも「キャッキャ! たのしい!」になるといいね!
『襟尾純は嫉妬する』
襟尾は出勤のため、利飛太は朝食を買うため朝の街を並んで歩いていた。
「うーん、やっぱり少し目立つよなぁ」
その最中も襟尾はしげしげと利飛太を眺め、何度もそう呟く。聞こちらに聞こえるように言っている上に露骨なくらいため息をつくような仕草を見せるあたり、明らかに利飛太へ何かをアピールしているようだった。
「どうしたんだいエリオ、言いたい事があるならはっきりいいたまえよ」
わざわざ聞くのも億劫だが、これを無視していれば「何で聞かないんだ」とか「悩んでいるのも気付かないのか」なんて言われかねないと感じた利飛太はため息交じりに問いかければ、襟尾は利飛太の服を指さし大げさなくらいに嘆いて見せた。
「それ、その胸ッ。やっぱり開きすぎだぞリヒタ。もっとこう、慎みのある服とかに出来ないのかよ」
襟尾はそう言いながら利飛太の前に立つと、開いたシャツを胸元を無理矢理に閉めようとした。
「おいおい、別に僕がどんな格好をしても自由だろう。僕は会社勤めもしてなければ今はキミのような公務員でもないんだ。誰にも迷惑はかけてないんだから服装は自由なはずだぜ。それに、僕はそういったルールに縛られるのが嫌だからこういう仕事をしているんだしな」
「それはわかってるけど、でも、やっぱりダメだ。ダメダメ、おまえの服は少しハレンチすぎるって。胸なんて大事なところが零れそうだし、オヘソまで見えてるだろっ。そんなえっちな服着てたらめちゃくちゃ目立つじゃないか」
「心配しなくてもこれでもプロの探偵だよ。対象者に気付かれなければ問題はないし、依頼人にも気付いてもらいやすい。何の不便もないじゃないか、合理的なくらいだよ」
「例えそうでも、オレが嫌なの!」
襟尾は唇を尖らせると、自分の苛立ちをどこにぶつけていいのか分からないのだろう。その場で足を踏みならす。
「そんな服着てたら元々格好いいおまえがますますかっこ良く見えちゃうだろっ。それで、可愛い女の子に言い寄られたり、依頼人と二人っきりになって誘惑されたりとか、探偵ならそういうのもあるんだろッ。そういうのはさぁ、なんか……オレが嫌なんだよッ」
利飛太の前でもだもだと身をよじり頭を掻いて、襟尾は必死に訴える。利飛太が誰かに取られやしないか、そう思うと心配だというのはわかるがこれではまるで駄々っ子だ。
「キミが心配しなくても、誰かに口説かれて妙な気を起こすような真似はしないさ。それともエリオは僕がそんなに浮気性に見えるとでもいうのかい?」
「そ、それは。そんな事ないよ。けどさ、やっぱおまえって格好いいし。背も高いし鍛えてるし、性格だっていいし、頭もすっごい良いだろ。こんな格好いいんだから……心配したくもなるって」
「そっくりそのまま同じ言葉をお返しするよ、エリオ。キミだって可愛いし、性格だっていい。仕事も良く出来るし何だって嫌がらずやれるじゃないか。まったく、こんな魅力的なキミが誰にでも愛想よく笑って見せるんだから、僕の方がよっぽど心配だよ」
「え、そうかな? オレはリヒタみたいにモテる方じゃないと思うけどなぁ」
どうやら襟尾は自分が他人からどれだけ魅力的に見えているのか、全く分かってないらしい。
襟尾は昔から親しい間柄になると一気に距離が近くなるという所があった。利飛太が警察官時代から同期の友人たちとはゼロ距離という位に近づいて話をするし、刑事になった今でも津詰をはじめとした同僚の刑事に「何でもします」といった顔でグイグイと近づいてとびっきり可愛い笑顔を向けてくれるのだから傍目からすると随分と親密に見える行為だ。
実際、襟尾にそうやって距離を詰められると誰もが一度は「彼は自分が好きなのではないだろうか」と錯覚してしまうほどなのだが、当人はそんな気など微塵も抱いてないのだからタチが悪い。
「どうやら僕の心配は尽きそうにないね……」
帽子を目深にかぶると利飛太は大きくため息をつく。
そして襟尾の両肩をつかみ自分の方へと抱き寄せると
「ちょ、なっ。何するんだよっ」
なんて、慌てて目を丸くする襟尾の耳元まで唇を近づけ彼にだけ聞こえるよう囁いた。
「最初から僕にはキミだけしかいないよ、エリオ。だから何も不安にならなくていい、信じてくれ」
「ひぅっ……えぇぇ。あ、あっ……」
「信じて……くれるね」
「あ、はっ、は、はい……」
念を押すように二度言えば、襟尾の口から聞いた事がないほど頼りない返事が漏れる。
見ればその顔は見ているこちらが恥ずかしくなるほど赤くなり、どうしていいのか分からないまま戸惑った顔を向けていた。
「それに、どうせなら恋人がモテるほうがキミだって嬉しいだろう?」
利飛太はさらに悪戯っぽく笑うと軽くウィンクして見せる。
すると襟尾はますます顔を赤くして。
「や、やめろよ。もう、無理。耐えられない……」
か細い声を出しながら、顔を隠すよう利飛太の胸へと顔を埋めた。
その姿は、たまらなく愛おしい。まったく、どうしてこんなにも可愛らしいのだろう。心配させないよう一言告げるだけだったが、愛しさが勝りつい唇を重ねれば熱を帯びた襟尾の頬はますます赤くなり唇が熱い程だった。
「さ、そろそろ行くといい。遅刻なんかをしていい仕事でもないだろう」
「う、うん。そう、だけど……」
キスを終えた後も襟尾は恥ずかしそうに口を押さえ、上目遣いで利飛太を見る。
「もう一回……いいか? もう一回してくれたら、オレ頑張るからッ」
利飛太が返事をするより先に、襟尾は目を閉じてキスを待つ。
キスをするとは言ってないのだが、こんな風にされたら断りようもないだろう。利飛太は微かに笑うともう一度キスをする。
だが、やっぱり自分より、よっぽど襟尾の方が心配だ。
無意識かつ無防備にこんなに可愛い姿をさらすというのに、これで刑事なのだから凶悪犯相手にさらわれでもしないか気を揉んでしまう。
いっそこのまま離さずに閉じ込めておけたのならどんなに良いのだろう。
「ありがとな、リヒタ。じゃ、行ってくる。ぜーったい、浮気とかするなよ」
利飛太の思いと裏腹に襟尾は輝く笑顔を見せると、大きく手を振って駅へと向かう。
「……閉じ込めてなんておけないね、あんなに自由な小鳥なんだから」
その姿を見送ると、利飛太は一人呟く。
朝の駅は少しずつ人が増え始め、慌ただしい都会の一日が始まろうとしていた。
襟尾は出勤のため、利飛太は朝食を買うため朝の街を並んで歩いていた。
「うーん、やっぱり少し目立つよなぁ」
その最中も襟尾はしげしげと利飛太を眺め、何度もそう呟く。聞こちらに聞こえるように言っている上に露骨なくらいため息をつくような仕草を見せるあたり、明らかに利飛太へ何かをアピールしているようだった。
「どうしたんだいエリオ、言いたい事があるならはっきりいいたまえよ」
わざわざ聞くのも億劫だが、これを無視していれば「何で聞かないんだ」とか「悩んでいるのも気付かないのか」なんて言われかねないと感じた利飛太はため息交じりに問いかければ、襟尾は利飛太の服を指さし大げさなくらいに嘆いて見せた。
「それ、その胸ッ。やっぱり開きすぎだぞリヒタ。もっとこう、慎みのある服とかに出来ないのかよ」
襟尾はそう言いながら利飛太の前に立つと、開いたシャツを胸元を無理矢理に閉めようとした。
「おいおい、別に僕がどんな格好をしても自由だろう。僕は会社勤めもしてなければ今はキミのような公務員でもないんだ。誰にも迷惑はかけてないんだから服装は自由なはずだぜ。それに、僕はそういったルールに縛られるのが嫌だからこういう仕事をしているんだしな」
「それはわかってるけど、でも、やっぱりダメだ。ダメダメ、おまえの服は少しハレンチすぎるって。胸なんて大事なところが零れそうだし、オヘソまで見えてるだろっ。そんなえっちな服着てたらめちゃくちゃ目立つじゃないか」
「心配しなくてもこれでもプロの探偵だよ。対象者に気付かれなければ問題はないし、依頼人にも気付いてもらいやすい。何の不便もないじゃないか、合理的なくらいだよ」
「例えそうでも、オレが嫌なの!」
襟尾は唇を尖らせると、自分の苛立ちをどこにぶつけていいのか分からないのだろう。その場で足を踏みならす。
「そんな服着てたら元々格好いいおまえがますますかっこ良く見えちゃうだろっ。それで、可愛い女の子に言い寄られたり、依頼人と二人っきりになって誘惑されたりとか、探偵ならそういうのもあるんだろッ。そういうのはさぁ、なんか……オレが嫌なんだよッ」
利飛太の前でもだもだと身をよじり頭を掻いて、襟尾は必死に訴える。利飛太が誰かに取られやしないか、そう思うと心配だというのはわかるがこれではまるで駄々っ子だ。
「キミが心配しなくても、誰かに口説かれて妙な気を起こすような真似はしないさ。それともエリオは僕がそんなに浮気性に見えるとでもいうのかい?」
「そ、それは。そんな事ないよ。けどさ、やっぱおまえって格好いいし。背も高いし鍛えてるし、性格だっていいし、頭もすっごい良いだろ。こんな格好いいんだから……心配したくもなるって」
「そっくりそのまま同じ言葉をお返しするよ、エリオ。キミだって可愛いし、性格だっていい。仕事も良く出来るし何だって嫌がらずやれるじゃないか。まったく、こんな魅力的なキミが誰にでも愛想よく笑って見せるんだから、僕の方がよっぽど心配だよ」
「え、そうかな? オレはリヒタみたいにモテる方じゃないと思うけどなぁ」
どうやら襟尾は自分が他人からどれだけ魅力的に見えているのか、全く分かってないらしい。
襟尾は昔から親しい間柄になると一気に距離が近くなるという所があった。利飛太が警察官時代から同期の友人たちとはゼロ距離という位に近づいて話をするし、刑事になった今でも津詰をはじめとした同僚の刑事に「何でもします」といった顔でグイグイと近づいてとびっきり可愛い笑顔を向けてくれるのだから傍目からすると随分と親密に見える行為だ。
実際、襟尾にそうやって距離を詰められると誰もが一度は「彼は自分が好きなのではないだろうか」と錯覚してしまうほどなのだが、当人はそんな気など微塵も抱いてないのだからタチが悪い。
「どうやら僕の心配は尽きそうにないね……」
帽子を目深にかぶると利飛太は大きくため息をつく。
そして襟尾の両肩をつかみ自分の方へと抱き寄せると
「ちょ、なっ。何するんだよっ」
なんて、慌てて目を丸くする襟尾の耳元まで唇を近づけ彼にだけ聞こえるよう囁いた。
「最初から僕にはキミだけしかいないよ、エリオ。だから何も不安にならなくていい、信じてくれ」
「ひぅっ……えぇぇ。あ、あっ……」
「信じて……くれるね」
「あ、はっ、は、はい……」
念を押すように二度言えば、襟尾の口から聞いた事がないほど頼りない返事が漏れる。
見ればその顔は見ているこちらが恥ずかしくなるほど赤くなり、どうしていいのか分からないまま戸惑った顔を向けていた。
「それに、どうせなら恋人がモテるほうがキミだって嬉しいだろう?」
利飛太はさらに悪戯っぽく笑うと軽くウィンクして見せる。
すると襟尾はますます顔を赤くして。
「や、やめろよ。もう、無理。耐えられない……」
か細い声を出しながら、顔を隠すよう利飛太の胸へと顔を埋めた。
その姿は、たまらなく愛おしい。まったく、どうしてこんなにも可愛らしいのだろう。心配させないよう一言告げるだけだったが、愛しさが勝りつい唇を重ねれば熱を帯びた襟尾の頬はますます赤くなり唇が熱い程だった。
「さ、そろそろ行くといい。遅刻なんかをしていい仕事でもないだろう」
「う、うん。そう、だけど……」
キスを終えた後も襟尾は恥ずかしそうに口を押さえ、上目遣いで利飛太を見る。
「もう一回……いいか? もう一回してくれたら、オレ頑張るからッ」
利飛太が返事をするより先に、襟尾は目を閉じてキスを待つ。
キスをするとは言ってないのだが、こんな風にされたら断りようもないだろう。利飛太は微かに笑うともう一度キスをする。
だが、やっぱり自分より、よっぽど襟尾の方が心配だ。
無意識かつ無防備にこんなに可愛い姿をさらすというのに、これで刑事なのだから凶悪犯相手にさらわれでもしないか気を揉んでしまう。
いっそこのまま離さずに閉じ込めておけたのならどんなに良いのだろう。
「ありがとな、リヒタ。じゃ、行ってくる。ぜーったい、浮気とかするなよ」
利飛太の思いと裏腹に襟尾は輝く笑顔を見せると、大きく手を振って駅へと向かう。
「……閉じ込めてなんておけないね、あんなに自由な小鳥なんだから」
その姿を見送ると、利飛太は一人呟く。
朝の駅は少しずつ人が増え始め、慌ただしい都会の一日が始まろうとしていた。
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