インターネット字書きマンの落書き帳
ヤマさんのいいとこ見てみたい、それ勃起! 勃起!(ヤマアル)
どうしても、ヤマアルが書きたかったの!
書いたよ!
今回は、童貞処女のアルフレートくんと恋人になって初めてのえっち!
だけど、肝心な所で勃起しなかった。
あんまりにも恥ずかしい! 消えたい!
そんなヤマアルの話だよ!
うわぁぁああああぁああああ!(書いた俺が一番ダメージ受けてる)
童貞処女概念のアルフレートくん!
健康にいい! から! 時々書きたいね~。
ね~!
書いたよ!
今回は、童貞処女のアルフレートくんと恋人になって初めてのえっち!
だけど、肝心な所で勃起しなかった。
あんまりにも恥ずかしい! 消えたい!
そんなヤマアルの話だよ!
うわぁぁああああぁああああ!(書いた俺が一番ダメージ受けてる)
童貞処女概念のアルフレートくん!
健康にいい! から! 時々書きたいね~。
ね~!
『二度目の初夜』
開け放たれた窓からは春の心地よい風が吹いていたがヤマムラの心に立ちこめるのは暗澹たる思いばかりであった。
理由を語れば他愛もない。
アルフレートとの「初めての夜」を失敗したからだ。
きっとこんな事を他人に話せば何だのろけかと鼻で笑われる事だろう。だがヤマムラにとっては全てを投げ出したくなるほどの一大事であった。
何せアルフレートはヤーナムでも良い育ちの家柄らしく「貞操を預けるのは婚姻する相手のみ」という教えを頑なに守っていたのだ。
好きになったのはヤマムラが初めてだといい、セックスはもちろんキスすらしたことないという無垢な身体であったのだ。
これほど綺麗な青年が、何ら経験もせず過ごせるものなのだろうか。
最初はそう疑ったが、手をつないで歩くだけでも赤面するようなアルフレートを見て彼の言葉に嘘偽りはないのだと知る。
そして本当に何も知らぬのだと理解してからは、アルフレートの身体と思いとを最大限に配慮してゆっくり歩んでいく事にした。
キスをする事もなく、並んで歩くだけで終わってしまうデートの日もある。
その恋にじれったさを覚えないといえば嘘であったが、ただまっすぐにヤマムラを愛し触れるだけでも戸惑う初々しい姿は長らく恋をしていなかったヤマムラにとって愛らしく、だからこそ大切にしたいと思わせるには充分な理由になっていた。
初めてキスをしたのも恋人となった後から一ヶ月は過ぎていただろう。それからベッドでは無理にはことに及ばず、手や口の奉仕で少しずつ成らしていった。
焦らされた時間が長く続いた。
耐えるのも苦痛ではなかったと言えば嘘になるだろう。
特に獣狩りを終え昂ぶった日などは熱に飲まれた勢いでその柔肌に食らいつきたい願望に飲まれそうになった時も多い。
それでも昨夜まで耐え続けたのは恥じらう彼という花弁を一息で握りつぶしてしまうのはあまりに惜しいと思ったからだ。
大切に蕾を育て、花開いた花弁を一枚ずつ愛でてゆっくりと慈しむ。
アルフレートとの愛はそのように育てて行きたいと思ったのは、ヤマムラにとってもそれが最後の恋になる予感があったからだろう。
だからこそ理性を保ち、この夜まで彼の身体が壊れないよう大切に扱ってきたというのに……。
「まったく、何がいけなかったんだ……」
肝心な時に勃たなかったのだ。
今思い出しても恥ずかしさと悔しさで押しつぶされそうになる。
散々とアルフレートの身体を焦らし、充分に慣らしもした。
最初は夜伽を恐れるような表情を見せていたアルフレートが徐々にそれを楽しみ喜ぶように変化していくのもうれしかった。
『ヤマムラさん……もう、大丈夫ですから。どうか私を、今日こそ……抱いて、くれませんか……?』
恥じらうようにそう告げられた時、ヤマムラもまた今日こそは彼を抱こうと思っていた。 同じ思いを抱き、身体も万全だったはずなのだが肝心な時にヤマムラの身体は役に立たなかったのだ。
あの時の気持ちは筆舌に尽くしがたいが、強いてどの感情が近いといえば屈辱だったろう。 あれだけ焦らして育んできたアルフレートの身体を抱けなかった残念さも強いが、それはアルフレートも同じのはずだ。
散々と身体を慣らしてすっかり熱を帯びた肌の感触はヤマムラの腕にまだ残っていたが、あの時ヤマムラを見るアルフレートの表情はどうしても思い出す事が出来ないでいた。おそらくは落胆と侮蔑の色で染まっていたに違いない。
「……アルフレートに会わせる顔がないな」
ヤマムラは誰に聞かせるともなくそう呟く。今日は外に出る気にもなれず、一人で悶々と過ごしていた。 だが如何様にしていても人間だ。喉は渇くし腹は減る。朝は部屋に残っていたビスケットをかじり空腹をしのいでいたヤマムラだったが正午を過ぎた頃から流石に腹は減ってきた。
流石にまだ食欲はないが何か食べないと身体は持たない。ヤマムラは憂鬱な気持ちを抱えたまま、部屋から出ようとした。
ヤマムラが今借りぐらしをしている宿は狩人のための宿であり、2階は寝泊まりできる住居で1階は食堂となっている。 宿も食堂も使うのはもっぱらヤーナム市内で暮らせない異邦の狩人ばかりだから今の時間はほとんど人がいないだろう。
だが、今のヤマムラは人が少ない方が気が楽だった。 むしろ賑わいはかえって精神的に負担である。夕食時になれば狩人が少なからず現れるのだから、今日はもう外に出なくても良いよう水とパンを買い求めておこうか。そんな事を思いながら扉を開いたその時だった。
「あっ。あ、や、ヤマムラさん……」
扉を開いてすぐの場所にアルフレートは立っていた。
ヤマムラが起きた時にすでに姿が見えなかったのだが、気を遣って離れてくれたのか失望して姿を消したのかはわからなかった。だが「ありがたい」と思ったのは確かだ。昨夜の失態から顔を合わせてまともに会話ができるとは到底思えなかったからだ。
だが、今に顔を合わせても何を話していいかわからない。
「あ……アルフレート……」
ただ彼の名前を呼び、ヤマムラはその場に立ち尽くす。
どんな言葉をかけていいのかもどんな顔をすればいいのかもわからなかったからだ。
一瞬、二人は顔を見合わせる。
だがアルフレートはすぐにぎこちない笑顔になると、手にしたバスケットをヤマムラへ押しつけた。
「こ、これ! ごはんです。朝食……ヤマムラさん、ずっと部屋から出てこなかったし。まだ何も食べてないんでしょう?」
バスケットの中には、すっかり冷えたパンがいくつか並んでいる。
朝食と言ったのだから、アルフレートは朝起きてすぐにこのパンを買ってきたのだろう。だが今まで部屋に入る事も出来ず、何と声をかけていいのかわからぬまま立ち尽くしていたのだ。
気を遣わせてしまったか。
「アルフレート……その……」
「ご、ごはん食べましょうよ。食べてからでも、遅くないですから」
アルフレートにそう言われ、ヤマムラの腹もぐぅと鳴る。 食欲が失せる程の恥辱を受けても腹というのは減るものだ。冷めたパンでも傍にあれば口にしたい程には空腹でもある。
結局、アルフレートに押し切られる形で二人は遅い昼食をとりはじめた。 ぼそぼそのパンを口に運び、水で腹を膨らませる。 そうして半分ほど食べ終える頃にはそこそこ腹も満ち、味気ないパンには飽きも来る。
それでも惰性でパンの欠片を口に運んでいた頃。
「すいませんでした、ヤマムラさん」
急に、アルフレートは頭を下げた。
「いやいやいやいや! 謝るのは君ではないだろう? べつに、キミは何も悪い事をしてない。むしろ、この俺が……」
不甲斐ない。
男の身体が肝心な時に役に立たないのだから笑われても仕方ないだろうとも思う。
だがアルフレートは首を振ると必死の表情でヤマムラの姿を見据えていた。
「違う、違うんです。私、私が……私が魅力がないからヤマムラさんが途中で、あんな風に……私がもっと、口でも手でも上手だったら。もっと積極的に貴方の身体を楽しませる術を知っていたら、きっとこんな事には……」
その言葉を聞いて、ヤマムラはやっと気付いた。
自分も肝心な時に役に立たない身体を嘆いてはいたが、アルフレートもまた大切な時に奮い立たせる事が出来なかった事に罪悪感を抱いていたのだ。 アルフレートは性的な知識が乏しいのだからそれもまた当然だろう。
「ヤマムラさん。私、もっと上手になりますから! ヤマムラさんに何でも任せっぱなしにしませんし、ヤマムラさんの気持ちいいところ全部覚えます。だから、だから……私を、どうか私を捨てないでください……」
最後の言葉は力ない。
捨てるなんてひとかけらも思っていないのだが、きっとそれがずっと心配だったのだろう。
自分だってアルフレートに会わせる顔がなかったのは、アルフレートに呆れられ愛想を尽かされるのが怖かったからなのだから。
「ち、がう。キミは悪くないんだ、俺が……ただ、調子が悪かっただけで。キミは魅力的だし、献身的だ。だから……」
「ヤマムラさんは悪くありません! 私が、もっと出来る事があったはずですから。私はまだ無知で技術もないです。だからヤマムラさんに迷惑を……」
きっと、このままでは堂々巡りだ。
どちらも悪くないと言い合ってお互いを責め続けるのだろう。 それならば。
「……もう一度」
「えっ?」
「もう一度……やり直していいか、な? 無様な願いだとはわかっているが……キミを、ちゃんと……俺のものにしたい」
昨夜の続きをもう一度、試してみてもいいのかもしれない。
今日はまだ酒を飲んでいるワケでもない。しらふに近いし昼間からという恥ずかしさはあるが昨夜のリベンジにはちょうどいいだろう。
「い、いいんですかヤマムラさん。私……ちゃんと、出来なかったのに……」
「俺だってちゃんと出来てなかったさ。だから、今度は二人でゆっくりと……昨日より慎重に……していこう、それでいいだろう?」
ヤマムラはそう言い、アルフレートの額にキスをする。
「うれしっ……うれしいです、ヤマムラさん! ヤマムラさん……好き、です。愛してます……!」
アルフレートは心底安心したように笑い、ヤマムラへと飛びついてくる。
その大きく暖かな胸に埋まりそうになりながら、ヤマムラはぼんやりと思うのだった。
今度こそ、どうか失敗のないように、と。
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