インターネット字書きマンの落書き帳
獣のように愛されて(ヤマアル)
やぁ、ヤマアルの事は好きかい?
今日から好きになるといい。キミもヤマアルの民にならないか。
(挨拶)
というわけで、ヤマアルの民からヤマアルの民へ思いをしたためました。
普段は優しすぎるくらい大切にアルフレートくんを抱いているのに、獣狩りの後だと理性を失って本能のまま激しく求めてしまうヤマムラさん概念です。
すけべなはなしをしてますか?
すけべなはなしをしてます!
でも小説だから……大丈夫に違いない。
いつも人生をチキンレースで生きています。
今日から好きになるといい。キミもヤマアルの民にならないか。
(挨拶)
というわけで、ヤマアルの民からヤマアルの民へ思いをしたためました。
普段は優しすぎるくらい大切にアルフレートくんを抱いているのに、獣狩りの後だと理性を失って本能のまま激しく求めてしまうヤマムラさん概念です。
すけべなはなしをしてますか?
すけべなはなしをしてます!
でも小説だから……大丈夫に違いない。
いつも人生をチキンレースで生きています。
『獣のようなあなたと、獣をあいするわたし』
首筋に貪るよう吸い付く唇はすぐに鋭い歯を立ててアルフレートの肉を食いちぎらんばかりの痛みを与えた。
「ひぐっ! ぁ、ぁっ、ヤマムラさっ……」
突然の痛みに驚きヤマムラを突き放そうとするが、すでに体へと食い込んだ肉体はアルフレートの体をベッドに穿ち離そうとはしない。 逃げる事も出来ぬままベッドへと押し沈められるアルフレートの首筋には赤い血が滴っていた。
「……綺麗だよ、アル」
口のまわりを血でぬらして笑う姿は普段ヤマムラが見せる優しさなど影もなくその目は焦点も定まってないようだった。 さながら夢と現実の狭間に落ちこの夜がどちらか区別がついてないといった所だろうか。
獣狩りを終えたばかりの狩人は気分がやけに高ぶり粗暴になる事が多々ある。幾度も死地を乗り越えより多くの血を浴びた狩人はもっと深く、もっと激しい獣性を露わにする事も珍しくない。
今のヤマムラは理性を失い本能ばかりがギラギラと尖っているのだろう。
そんな状態でもなければ彼はアルフレートの体にこんな無体を強いるような男ではなかった。
普段のヤマムラはアルフレートをまるで壊れやすいガラス細工か飴細工かのように丁寧に扱い優しく抱き寄せキスをして退屈なくらいにゆっくりと彼を抱く事を好むような男なのだから。
ヤマムラの扱いが優しさと愛情からくるものだとわかっていても、もどかしい程にゆっくりとアルフレートの体を慈しむヤマムラの態度には時々やきもきする事もあった。 もっと激しく抱いてもいいし別にそれくらいでは壊れはしないというのにと不満に思う事も何度だってあるが、いざこうして獣が血肉を貪るごとく性欲を向きだしにされ乱暴かつ淫らに扱われるとそれが単なる甘えだった事をはっきりと理解する。
何度も爪を立て、何度もかみついてアルフレートの体中に所有者の証を残してもまだヤマムラは血に飢えた目をし彼の体を穿ち続けた。
「あっ、あっ……ぁ……あっ……」
あえぎ声はこらえようとしても自然と大きくなる。元々あまり声をガマンする方ではないが、これでは隣室まで聞こえるだろう。男二人で狭い部屋を使っているのだからとっくに察しているとは思うがそれでも。
「ひぐっ、や、めてくださいヤマムラさぁ……っぁ! ぁ……こ、え……出て、しまいますからッ……」
それでも、こんな淫らなあえぎ声を隣人にまで聞かせたくはない。 ヤマムラにならもっと酷い事をされても受け入れる自信はあったが、酷く激しく情欲を貪られてみればどうだろう。まるで生娘にでもなったように羞恥心が募るばかりだった。
こんなにも恥ずかしいと思うのは、外に声が漏れてしまうからだろうか。こんな淫らな姿はヤマムラにだけしか見せたくないと思っていたし、自分の恥ずかしい声は彼だけの秘密にしてほしいと思っていた。だが今はそんな事すら考える暇もなく責め立てられ、ただ体をのけぞらせ甘美な息を吐くばかりである。
あるいは、心のどこかでヤマムラはずっと自分には酷い真似などしないと高をくくっていたのかもしれない。期待していたが想像はしていなかった獣のような性欲を露わにしたヤマムラは激しく、貪欲であり、だが。
「アル、アル……俺の名前を呼んでくれ。アル、好きだ。好きだ……愛してる、愛しているから……」
よどみなく告げられる愛の言葉には、獣のような粗暴さは見られない。 ヤマムラは理性が蹂躙され本能ばかりが先立ってもなお「アルフレートを愛するヤマムラという一人の男」であり続けようとしていた。
「あぁ、わたしも。わたしも、愛してます……ヤマムラさん。ヤマムラさん、ヤマムラさぁん……」
半ば朦朧としながら、アルフレートはヤマムラと手を重ねる。
自然と交わした唇は血の味がしたが。
「アル……愛してる、愛してる……」
そうつぶやき抱きしめて首に流れた血を舐るヤマムラの目は、少しずつ狩人の理性が戻ろうとしていた。
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