インターネット字書きマンの落書き帳
風呂上がりヘンおじ概念。(ガスヘン)
相棒時代に、肉体関係があったというガスコイン神父とヘンリックの話です。
(今日の1行でまとめる挨拶を兼ねた幻覚)
いや、ガスヘンを書くのわりと久しぶりなんですが。
たまにガスヘンも書いてみたいな、と思ったので……。
今回は、風呂上がり(という概念はないかな、と思ったので身体を拭いたくらいのアレですが、イメージは風呂上がりです)に裸のままで暫く身体を冷ましていたヘンリックの家にきたガスコインが、裸に気付いてやけに狼狽える。
といった話ですよ。
ウェーイ!
(今日の1行でまとめる挨拶を兼ねた幻覚)
いや、ガスヘンを書くのわりと久しぶりなんですが。
たまにガスヘンも書いてみたいな、と思ったので……。
今回は、風呂上がり(という概念はないかな、と思ったので身体を拭いたくらいのアレですが、イメージは風呂上がりです)に裸のままで暫く身体を冷ましていたヘンリックの家にきたガスコインが、裸に気付いてやけに狼狽える。
といった話ですよ。
ウェーイ!
『見知った身体』
ヤーナムには風呂に入るといった文化はないが、獣狩りの狩人はよく水を浴び、湯で身体を拭いたりはした。
獣狩りの後は返り血と獣の脂で汚れ、非道いにおいがするからだ。
獣狩りをするにあたり、血のにおいが残っていれば獣に勘付かれることもある。
獣の病に罹患して間もない患者であれば、獣を屠るもののにおいに気付き逃げ隠れて狩りをより難しくさせるのだ。
また、逆に意識の全てを血に飲まれ真の獣へとなりはてた存在は狩人たちの身体にある血の残り香でさえ昂揚し、より凶暴になる。
そのため、狩人は自らの身体にしみついた血のにおいを落とすのを怠らなかった。
その夜、普段より遅く帰って来たヘンリックは湯を沸かし身体を拭いた後、裸のまま部屋でくつろいでいた。
夜明けの方が近い時間だったから誰も来ないと思っていたからだ。
湯で身体を拭いたから、その火照りを冷ましたというのもあったろう。
「ヘンリック、まだ起きてるか?」
だから突然ガスコインが訪れたのには少々驚いた。裸でだらしなく身体を投げ出している所を見られたと思ったからだ。
だがすぐに、ガスコインが盲目なのを思いだしそのまま応対することにした。
ヘンリックがねぐらにしている部屋はいま、彼個人が借りている空き家の一つで人の出入りなどは殆どない。
部屋を照らすのは小さなカンテラ一つだったし、周囲には人が住むような家もない。
窓も閉まっているのだから、誰に気兼ねする必用もないと思ったからだ。
「あぁ、起きてる。火急の用じゃないなら昼に来て欲しいものだったがな……」
ヘンリックは首にタオルをひかっけて裸のまま起き上がる。 すると突然、ガスコインは真っ赤になって狼狽えだした。
「へ、ヘンリック!? お、おまえまさか今、裸か?」
ガスコインは盲目だが、視力がない変わりに他の五感が極めて鋭かったので普通の狩人と同じくらいの働きを。いや、普通の狩人より遙かに素晴らしい働きをしていた。
聴力で獣の足音を区別し距離を測り、嗅覚で獣の種類を読み取るなど視覚に頼らない狩りはヘンリックにはわからない敵の情報を多く伝えてくれていたのだ。
もちろん、ヘンリックもその見返りとして目で得られる情報をガスコインと共有している。
だからこそ二人は狩りの名手として名を上げてきたのだが。
だが、まさか室内で裸になっていることまで分るとは思っていなかった。
見えていないと思って裸のままでいたから、妙に恥ずかしく思える。
「そうだが、よくわかったな……」
「あたりまえだ! ……お前の身体から、服を着てるにおいがしない。とにかく、何か着てくれ。こっちが恥ずかしくなる」
ガスコインは顔を背けると、耳まで真っ赤にしてみせる。まるで乙女のように恥ずかしがる。そんな彼の姿を見ることでヘンリックはかえって冷静になれた。
「なんだ、生娘じゃあるまいし男の身体で恥ずかしがるなんて。それに、見えてはいないんだろう?」
「見えていないがわかるんだよ! 裸の身体は、汗のにおいも体臭も俺にとっては強すぎるくらいに感じるからな」
体臭、といわれヘンリックは自分の匂いを確かめる。そんなにも匂うといわれると流石に気になる。
そんなヘンリックの所作には気付かないようで、ガスコインは相変わらず横を向いたまま早口でまくし立てた。
「それにッ、俺はお前の身体を『知ってる』からなッ……お前はいつも湯浴みをすると香水をつけたりするだろう? あの肌のにおいを思い出すからよォ……」
それを言われ、ヘンリックは顔を上げた。
最初は一夜の過ちだけのはずだった。
だが若いガスコインはその過ちに溺れ、一度ならず二度、三度と繰り返され今に至っている。
元々「神父」の肩書きがある通り、ガスコインは禁欲的で夜の関係はひどく初心だったからのめり込んでしまった、というのもあるのだろう。
そう思うと、ひどく恥ずかしがるガスコインの姿がただただ愛しく思えたから。
「……そうか。そうだったな。それならもっと『教えて』やろうか?」
顔をそらすガスコインの頬に触れると、ヘンリックは妖しく笑う。
「おまえの用件も、お互いを『知りながら』伝えることも出来るだろう?」
「そ、そう。だけど、よ……」
「それだったら、朝までゆっくり話すとしよう。なに、今夜の狩りは上手くいった。今日はゆっくり『寝て』てもいいだろう?」
ヘンリックの言葉に抗えないよう、ガスコインは頬に触れた手を握る。
「あぁ……そう、だな。もっとお前の身体を教えてくれ……もっと、もっと……」
ガスコインがヘンリックに対して抱いているのは、一時の熱病のようなものだろう。
ただ心地よくしてくれるから求めているだけ。いずれもっと広い関係性が出来上がれば、自分も過去の男になるはずだ。
だがそうなるまでは、この男を独占していたいと思う。
巨躯で、強面で、だがひどく繊細で優しいこの男から、快楽と愛情の区別も曖昧のまま抱かれる夜が一日でも長く続くように。
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