インターネット字書きマンの落書き帳
驚いて起きる朝の話(ヤマアル)
アルフレートくんを少し可愛く書きたい!(新年の挨拶)
可愛く書きたいけど、あまり可愛く書きすぎるとアルフレートくんらしくない。
可愛いけどちゃんと男の子である姿を書いていたい。
そういった案配は大事にしていきたいですよね。
(心の挨拶)
ヤマムラさんは攻めの時、スパダリをどんどん盛ってもいいだろう!
そう思っているのでスパダリ感はどんどんマシマシで生きていきたいとも思います。
(心の挨拶)
今回は、ヤマムラさんのお手伝いに行こうと思ったのにあんまり手伝えない上に野営で寝過ごしちゃうアルフレートくんのお話ですぞい!
付き合っていない、お互いにわりとピュアピュアな気持ちを抱いている初々しい頃合いの二人を書きました。
お正月でもいつでもBLを書いていきて生きたい!
いつも心にBLを、を合い言葉に頑張るのは楽しいです!
可愛く書きたいけど、あまり可愛く書きすぎるとアルフレートくんらしくない。
可愛いけどちゃんと男の子である姿を書いていたい。
そういった案配は大事にしていきたいですよね。
(心の挨拶)
ヤマムラさんは攻めの時、スパダリをどんどん盛ってもいいだろう!
そう思っているのでスパダリ感はどんどんマシマシで生きていきたいとも思います。
(心の挨拶)
今回は、ヤマムラさんのお手伝いに行こうと思ったのにあんまり手伝えない上に野営で寝過ごしちゃうアルフレートくんのお話ですぞい!
付き合っていない、お互いにわりとピュアピュアな気持ちを抱いている初々しい頃合いの二人を書きました。
お正月でもいつでもBLを書いていきて生きたい!
いつも心にBLを、を合い言葉に頑張るのは楽しいです!
『愛しい眠り』
朝日が頬を撫で小鳥のさえずりに促されて目を覚ましたアルフレートは驚きと焦りから飛び起きていた。野営をし先に仮眠をとらせてもらったのだが、起きる事が出来ずに寝過ごしてしまったのに気付いたからだ。
「あぁ、アルフレート。起きたのかい、おはよう」
寝ずの番をしたはずのヤマムラは怒る訳でもなく笑顔のまま火にかけた鍋をかき回ぜる。朝食用にひよこ豆の缶詰を煮詰めていたようだ。
「おはようじゃないですよ、ヤマムラさん。どうして起こしてくれなかったんですか」
ついヤマムラを責めるような語調になっている自分に気付き、アルフレートはますます自己嫌悪へと陥る。
野営の最中、起きる事が出来なかったのはアルフレート自身の責任だ。それだというのに起こさなかったヤマムラを責める筋合いはないだろう。
だが今回の狩りはヤマムラを手伝うために自分から申し出た狩りなのだ。
それはヤマムラ一人をヤーナムの寂しい森へ行かせたくないという思いからであり、自分勝手な申し出だというのはわかっている。
ヤマムラは手練れの狩人なのだから当然一人でも大丈夫だろうし、一人のほうが動きやすい時もあるだろう。全てをわかった上で無理について来たのだから人一倍働かなければいけないというのに野営ではヤマムラに先に寝るよう言われそのまま寝過ごし朝まで迎えたなどあまりにも格好付かない。朝食まで作って待っていてくれたのだからなおさらだ。
一人で憤るアルフレートを前に、ヤマムラは普段と変わらぬ優しい笑みを浮かべていた。
「ごめんごめん、キミがあまり良く眠っているから声をかけるのが悪くなっちゃって」
ヤマムラはやけに水っぽく煮たひよこ豆を皿へと取り分ける。
その姿を見る限りアルフレートが寝過ごした事など何ら気にしてはいない様子だったが、それがいっそう申し訳ない気持ちを加速させた。
「ですが、これでは貴方に申し訳ないです……私は貴方のお役に立ちたくて同行を申し出たというのに……」
受け取った皿を見つめアルフレートは俯く。
ヤマムラの役に立ちたい、出来れば彼の笑顔が見たいと思って付いて行ったというのに逆に迷惑をかけてしまった後悔ばかりが募っていた。
そんなアルフレートの様子に気付いたのか、ヤマムラは微かに笑う。
「正直なことを言うとね、キミの寝顔を見ていたいと思ったから起こすのをやめたんだ」
「なっ、何言ってるんですかヤマムラさ……」
「キミがあまりに良く寝ているし、とても可愛い寝顔をしていたからね。起こしてしまうより、キミの寝顔を眺めながら野営をしているほうがよっぽどいいなんて思ってしまったんだよ。だから寝過ごしてしまったのは気にしないでくれ、これは俺のワガママだからね」
スプーンでひよこ豆をすくいながら語るヤマムラの表情は柔らかく少し照れているのか顔も赤らんで見える。
「それに、キミの寝顔を守っていると思えたらやけにやる気が出てしまってね。はは、年甲斐なく格好いいところを見せようと思って朝まで見張りなど頑張ってしまったんだけど……もしそれでキミを傷つけてしまったのなら謝るよ。悪かったね、アルフレート」
それはヤマムラも少なからずアルフレートを思ってくれているという事だろうか。自分を好いてくれているからこそ、自分の前で奮起してくれたのだろうか。
嬉しいが少しくすぐったい思いを前に、アルフレートは困惑する。こんなにも胸がむず痒い気持ちになるのは初めてだったからだ。
「も、もういいです。ヤマムラさんが私を気遣ってくれたのはわかりましたから。で、ですがその……今度は、私にも貴方の寝顔を守らせてくれませんか。貴方ばかりに守って頂いては申し訳ないですから」
アルフレートはそう言うと、ゆっくりと食事を口に運ぶ。
その姿をヤマムラは相変わらず優しい笑みで見つめていた。
朝日が頬を撫で小鳥のさえずりに促されて目を覚ましたアルフレートは驚きと焦りから飛び起きていた。野営をし先に仮眠をとらせてもらったのだが、起きる事が出来ずに寝過ごしてしまったのに気付いたからだ。
「あぁ、アルフレート。起きたのかい、おはよう」
寝ずの番をしたはずのヤマムラは怒る訳でもなく笑顔のまま火にかけた鍋をかき回ぜる。朝食用にひよこ豆の缶詰を煮詰めていたようだ。
「おはようじゃないですよ、ヤマムラさん。どうして起こしてくれなかったんですか」
ついヤマムラを責めるような語調になっている自分に気付き、アルフレートはますます自己嫌悪へと陥る。
野営の最中、起きる事が出来なかったのはアルフレート自身の責任だ。それだというのに起こさなかったヤマムラを責める筋合いはないだろう。
だが今回の狩りはヤマムラを手伝うために自分から申し出た狩りなのだ。
それはヤマムラ一人をヤーナムの寂しい森へ行かせたくないという思いからであり、自分勝手な申し出だというのはわかっている。
ヤマムラは手練れの狩人なのだから当然一人でも大丈夫だろうし、一人のほうが動きやすい時もあるだろう。全てをわかった上で無理について来たのだから人一倍働かなければいけないというのに野営ではヤマムラに先に寝るよう言われそのまま寝過ごし朝まで迎えたなどあまりにも格好付かない。朝食まで作って待っていてくれたのだからなおさらだ。
一人で憤るアルフレートを前に、ヤマムラは普段と変わらぬ優しい笑みを浮かべていた。
「ごめんごめん、キミがあまり良く眠っているから声をかけるのが悪くなっちゃって」
ヤマムラはやけに水っぽく煮たひよこ豆を皿へと取り分ける。
その姿を見る限りアルフレートが寝過ごした事など何ら気にしてはいない様子だったが、それがいっそう申し訳ない気持ちを加速させた。
「ですが、これでは貴方に申し訳ないです……私は貴方のお役に立ちたくて同行を申し出たというのに……」
受け取った皿を見つめアルフレートは俯く。
ヤマムラの役に立ちたい、出来れば彼の笑顔が見たいと思って付いて行ったというのに逆に迷惑をかけてしまった後悔ばかりが募っていた。
そんなアルフレートの様子に気付いたのか、ヤマムラは微かに笑う。
「正直なことを言うとね、キミの寝顔を見ていたいと思ったから起こすのをやめたんだ」
「なっ、何言ってるんですかヤマムラさ……」
「キミがあまりに良く寝ているし、とても可愛い寝顔をしていたからね。起こしてしまうより、キミの寝顔を眺めながら野営をしているほうがよっぽどいいなんて思ってしまったんだよ。だから寝過ごしてしまったのは気にしないでくれ、これは俺のワガママだからね」
スプーンでひよこ豆をすくいながら語るヤマムラの表情は柔らかく少し照れているのか顔も赤らんで見える。
「それに、キミの寝顔を守っていると思えたらやけにやる気が出てしまってね。はは、年甲斐なく格好いいところを見せようと思って朝まで見張りなど頑張ってしまったんだけど……もしそれでキミを傷つけてしまったのなら謝るよ。悪かったね、アルフレート」
それはヤマムラも少なからずアルフレートを思ってくれているという事だろうか。自分を好いてくれているからこそ、自分の前で奮起してくれたのだろうか。
嬉しいが少しくすぐったい思いを前に、アルフレートは困惑する。こんなにも胸がむず痒い気持ちになるのは初めてだったからだ。
「も、もういいです。ヤマムラさんが私を気遣ってくれたのはわかりましたから。で、ですがその……今度は、私にも貴方の寝顔を守らせてくれませんか。貴方ばかりに守って頂いては申し訳ないですから」
アルフレートはそう言うと、ゆっくりと食事を口に運ぶ。
その姿をヤマムラは相変わらず優しい笑みで見つめていた。
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