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インターネット字書きマンの落書き帳

   
あらいくんが誘拐監禁記憶操作される話その10(最終回)
ご愛読ありがとうございました、東吾先生の次回作にご期待ください!(挨拶)

実質2週間、1日~2日に1回男子高校生を誘拐した上監禁、記憶操作をし自分のことを「兄さん」と呼ばせる変態を書いてしまいましたね。
我ながら欲望を解放した話を遠慮なく書けたと思います。

なお今後も特に変わらず欲望はぶつけて行きたいと思いますのでよろしくな!

最終回は坂上くん視点のエピローグ。
新聞部に集まった楽しい人たちと不穏な〆です。
ホラーなんだから最後は不穏な〆でいかないとね!

<前回までのあらすじ>

 荒井くんは変態の錬金術師に誘拐されて監禁、記憶操作をされた後拷問を受けてボロボロにされたが無事に助けられたよ。

<俺に楽しい栄養素>

・新堂×荒井の世界線で全ての話をしている
・変態は死なない

・新聞部が全体的に仲良し
・坂上くんはやんわりアホの子
・将棋が強い朝比奈部長という概念

それでは最後までよろしくお願いします。
これ書いたら暫く真面目に原稿をやります!(今月いっぱい頑張ります)




『interlude』

 目覚めなければいけない、あまり微睡んでいると自我を失ってしまうから。
 あぁそれにしてもこの身体は何て不便なのだろう。間接がひどく軋み動かすのも億劫だ。
 緊急避難で仕方ないとはいえ、命を持たない無機物の身体はどうにも不自由極まりない。
 心臓の鼓動のかわりに空洞から風が吹く音ばかりがする。
 早く人間の身体を得なければ、このままだとじきに意識も途絶えてしまう。
 せめて少しでもこの不自由な身体を愉しむために、仮面だけは良いものを選ぼう。
 一目見た時から美しいと思い、そしてとうとう手に入らなかった愛しくも憎らしいこの顔を使い、いっときの慰めにしよう。

 愛しい者よ、僕のモノにならないのならせめて僕の傀儡としてこの手元へ置こう。
 そしてこれからもただ美しいものとして僕の傍にあり続けてくれ。


『epilogue』


 荒井さんが退院したというのを聞いたのは終業式も終わり夏休みに入った新聞部での事だった。

「じゃぁ、お見舞いにいっても病室には誰もいないんですね」

 僕は夏休みの課題をやりながら日野先輩に聞く。
 荒井さんが入院していた病院は鳴神学園のすぐ近くにあったから今日新聞部の活動が終わったら顔を出そうと思っていたのだけれども退院しているなら行く必用はないか。
 新聞部も夏休みに入って活動があるなんてどういう事なのかと思うけど、活動というより毎週決まった時間に部員で集まって記事の打ち合わせをする……という名目で部員同士で遊んでいるようなゆるい集まりだ。
 僕は夏休みの課題を日野先輩や朝比奈部長に見てもらうために来ている所があるし、日野先輩は朝比奈部長と何故か将棋なんか指していた。

「あぁ、もう自宅療養でいいという話だから退院したそうだ……いや、本当はもう少し早く退院できていたんだけどな。今の荒井は家に両親がいない状態で一人で過ごすには心許ないからと少し退院を遅らせてただけだからな」

 日野先輩は将棋盤を見ながら熟考した後、次の一手を指す。
 朝比奈先輩は「ふぅん」と小さく声を漏らしてから自分の手にある駒を確認していた。

「そういえば荒井さん、人形の館に行った時からご両親が家に不在だって言ってましたよね」
「長期の出張に出ているらしくてな、9月半ば頃まで戻ってこないらしい……海外にいるからすぐに戻れなかったそうだ……って、うぉっ、ちょ、朝比奈!? その手は……」
「ふふっ、待ったはなしだよ日野。勝ったらジュースおごってもらうからね」

 朝比奈先輩は手持ちの駒をいじりながら背もたれに身体を預け、余裕の笑みを浮かべている。
 日野先輩は頭の回転が速くて卓上ゲームも全般的に強いんだけど将棋に関しては朝比奈部長の方が一枚上手みたいだ。 日野先輩、小声で「優柔不断な癖にどうして将棋の指し手はこんなに早いんだよ……」なんて文句を言っていた。

「それだと、荒井さんは家で一人なんですか? それはそれで心配ですね……足はまだ完治してる訳ではないんでしょう?」

 聞いた所だと、荒井さんの足は医学的に何ら問題はない状態だったらしい。
 それでも歩けない程に非道く痛むような症状があったのは館の主が処置した何らかの薬が原因だろうと、荒井さんの病室前にいた双子のお医者さん……? らしい人たちが話をしていたのを僕は偶然聞いてしまったのだ。
 あの足はもう大丈夫なんだろうか?
 僕が見ている限り、歩くのが辛い状態だからリハビリも思うように出来ていなかったみたいだけど。
 日野先輩はしばらく将棋盤と自分の手駒を見比べている。

「後は家で通常に生活をしたほうが早く治るだろうって話だったかな……日常生活に支障はない程度には回復したんだろう……それに今は新堂があいつの家に泊まり込みで面倒見てるから大丈夫じゃないか」

 そしてそんな事を言いながらようやく次の一手を指した。すぐに朝比奈部長がまるでその一手を待っていたかのように次の手を繰り出す。

「それ、王手。はい、詰みだよ日野。ははー、日野に勝ったー」
「うぉっ……嘘だろう!? 朝比奈、待った……今の手……」
「待ってもいいけど、もうどう指しても難しいと思うけどな……ほら、こっちもダメ。こっちもダメー……ね?」
「あぁ……朝比奈、おまえ将棋強いんだな……よし、おしるこドリンクを奢ろう」
「えー……ウーロン茶でいいんだけどな……」

 どうやら日野先輩と朝比奈部長の将棋は勝敗を決したらしい。僕も夏休みの課題をきりの良い所まで終わらせないと。
 新聞部まで来るのは面倒だけど家にいるよりずっと早く課題が終わるし、変に家で一人でいると「友達いないの」とか「遊びに行ったら」なんて色々言われるから僕にとってこの部に来るのはそれほど苦痛ではなかった。
 そうだ、せっかくだから二人に読書感想文によさそうな本も紹介してもらおう。まだ何の本を読んだらいいのかも決めてないんだよね。
 僕はそんな事を思いながら、今しがた聞いた日野先輩の言葉を思い返していた。

「へぇ……新堂さんが荒井さんの家に泊まり込みで……ですか?」
「あっ!? あ、あぁ……」

 僕の言葉を聞いて、日野さんは驚いたような顔をして見せる。何か僕はまずい事言っただろうか。それとも日野先輩が何か失言でもしていたかな。
 そんな日野さんの背中を、朝比奈さんは「おしるこドリンクは嫌だー。ウーロン茶かストレートティーがいいなー」といいながらパチパチ叩いていた。

 新堂さんがわざわざ泊まり込みで荒井さんの世話をしているのは正直ちょっと意外だ。
 二人ともそれほど仲がよさそうには見えなかったし、一学年違うんだから顔見知りという訳でもないだろう。そもそも二人は日野先輩が企画した七不思議の集会で初対面だったはずだ。
 そういえば荒井さんのスマホ、解除したのも新堂さんだったし管理してたのも新堂さんだ。
 だとすると……まさか……。

「日野先輩、新堂さんって荒井さんのこと凄く気遣ってますよね……ひょっとして……」
「ど、どうした坂上。いや、何もひょっとしないぞ! 新堂はほら、荒井と学区も近いし……」
「あれ、そうだっけ? 新堂は鳴神学園から結構離れた所に住んでたよね、たしか。バイクでも結構時間かかるって言ってたし、朝練の時は始発に近い電車乗ってるって話だし……荒井くんは徒歩圏内だったと思うけど。よく通学路で会うから……」
「朝比奈! おまえ結構物覚えいいな朝比奈! ダメだろめっ! めっ!」

 何か日野先輩は慌てて朝比奈さんをめっ! している。
 新堂さんは通学に電車を使っていて荒井さんは徒歩圏内、その荒井さんの家に入り浸っているということはやっぱりそうだったのか……。

「日野先輩、やっぱりもしかして……」
「まて、坂上、ここには朝比奈もいる落ち着け!」
「? 何かいたらまずい事があるのか日野」

 日野先輩は何故か止めようとするけど、僕は思った事を口にした。
 だってこれがもし本当だったらすごい事実だ。朝比奈部長にも聞いてもらわないといけない。

「もしかして新堂さん……荒井さんのことイジメてたりしてませんか?」
「えっ?」

 僕の言葉に、日野先輩は呆気にとられた顔をした。

「だってそうでしょ? 新堂さんボクシング部でインターハイも近くて練習が厳しい時期に入ってますよね。それなら学校から近い荒井さんの家の方が長く休めるだろうからって……荒井さんを暴力で脅して無理矢理家にいついてるとか……そういうこと、してるんじゃないですか!?」

 僕は大真面目なつもりだったけど、日野先輩は思いっきりずっこける。
 何かおかしい事言ったかな……僕。

「いや、たぶんそれはない……ないな。時と場合によって荒井にとって多少苦しい事はしているかもしれんが、イジメなどはない……はずだ」

 そんな僕の言葉を、日野先輩はすぐに否定した。

「そうなんですか?」
「あぁ、荒井はあれで結構怖い……というか、何をしでかすか解らないタイプだからな。下手に茶化したりすると何をしでかすかわからない、執念深く嫉妬深い爆弾みたいな男だぞ? それをつつく程新堂もバカじゃないはずだ」

 僕は新堂さんのことも荒井さんのことも良く知らないけど二人のことをもっとよく知っている日野さんがそう言うならたぶんそうなんだろう。

「だが新堂もな……荒井がどういう奴か知っているとは思うんだがそれでも……それでもなぁ……火薬庫でライターの火を付けて遊んでるって自覚はあるんだろうが、よっぽど火の扱いに慣れてるのかよっぽど無知なのか……微妙なラインだよな……」


 日野先輩、なんかよくわからない独り言もいってるけど……。
 でも荒井さんってそんな怖い人だったんだ……たしかに冷静に見えるけど感情の揺れ幅が大きいような所があるし、何がきっかけで怒るかよくわからない所もあるんだよね。
 僕が何も言ってないのに時々こちらを見透かしたような目もするし……それならもしかして……。

「じゃぁ、ひょっとして荒井さんと新堂さん……」
「何だ!? まだあるのか坂上!」

 ジュースを買いに行こうと廊下から出ようとしていた日野先輩はまた足を止める。
 日野先輩の背中を朝比奈部長はまだ「おしるこドリンクは嫌だなー、ウーロン茶かストレートティー。コーヒーならミルク入り砂糖なしでー」といいながらぺちぺち叩いていた。

「荒井さんが新堂さんの弱みを握っているとかないですよね? それもイジメですよ! もしそうなら注意とかしたほうが……」

 僕の言葉に、また日野先輩は前のめりに突っ込みそうになる。
 そして心底安心したような顔を向けて笑った。

「……よかった! 坂上おまえが鈍感で本当に良かった」

 えぇー……僕、へんな事言ってたかな……?

「まぁ、新堂にとって荒井が弱みそのもの、って所ではあるだろうが……別に新堂も嫌でやってる訳でもないだろうし荒井のやつも本当に迷惑だったらたたき出しているだろうから心配する事はないと思うぞ……っと。じゃ、俺はジュースを買いにいってくるな」

 日野先輩は財布を片手に部室を出ていく。
 それと入れ替わるように倉田さんが部室へと入ってきた。

「遅くなりましたー! あれ、坂上くん何やってるの?」

 倉田さんは入ってくるなり僕の方をのぞき込む。 新聞部で1年生は僕と倉田さんだけ……少なくともよく活動で顔を出すのは僕らだけだから何かと僕に絡んでくるのだ。

「何って、夏休みの課題だけど。わからない所があったら日野先輩とか朝比奈部長が教えてくれるっていうから……」
「えっ、じゃあまだこの前の荒井さんの事件、記事にしてないの? あれ号外ものでしょ?」

 倉田さんは落ち着きのない様子で手をバタバタしながら僕に訴える。そんな彼女に朝比奈部長は困ったような顔を向けた。

「うーん、確かにすごい事件だったけど学校内の新聞にしては少し刺激が強すぎるからねぇ……怒られちゃうといけないし、荒井くんの許可もとれてないから……記事にするのはどうしようかって日野とも話をしていたんだ」
「でも、犯人まだ捕まってないんですよね。だったら注意喚起の意味もこめて、早めに記事にしたほうがいいんじゃないですか」
「そうかもしれないけど……今記事にしても、夏休みだしなぁ……」

 倉田さんは朝比奈部長にグイグイと迫っていく。
 彼女は荒井さんを救出した時にいなかったから事件の全容を知らない。だから犯人が逃亡していると思っているんだろう。
 実際は溶けて消えてしまったから、たぶんもう現れないんだろうけど……。

「それに、荒井さんもう元気そうでしたよ。私、いま通学路で会いましたから」

 倉田さんの言葉に、僕と朝比奈さんは顔を見合わせる。
 荒井さんは確かにもう退院はしている。だけど日野さんの話を聞くかぎり家からほとんど出てないように思えた。家から出られるほど長く歩ける程回復してないから新堂さんが買い物を手伝ったりしているので、外を出歩いているとは思えない。
 そもそも荒井さんは引きこもり気質で用もないのに学校まで来るとは思えないのだが。

「それ、見間違いじゃないかな……荒井さん、たぶん学校には来てないと思うけど。だいたい、夏休みに入ってるし部にも入ってない荒井さんが学校に来ると思えないし……」
「じゃあ見間違いだったのかな?」

 普段の倉田さんなら「私が見間違えたとでもいうの」と僕を責めるくらい詰め寄ってくるんだけど、今日は随分素直だな……何かへんなもの食べたんだろうか。
 いつもこのくらい大人しいといいから、常に変なモノを食べて大人しくしていてほしいな。

「いやー、実はチラっとしか見てないから荒井さん? もう治ったのかなー? くらいにしか思ってなかったんだよね。私、荒井さんと喋った事ないし顔くらいしか知らないから……私服だったし通りがかりにあれって思っただけで……」
「それだったら荒井さんに似てる人だったんじゃないかな……」

 あぁ、倉田さんが来たら急にうるさくなったなぁ。計算、間違えちゃったよ。でも荒井さんに似てる人って沢山いるものかな……。
 消しゴムをかける僕の隣に座り、倉田さんはスマホを弄りだした。

「荒井さんに似てる人……そうだったのかも。顔は似てたけど雰囲気はちょっと違う気がしたから私も声かけなかったんだよね……それでさ、坂上くんは荒井さん救出作戦の立役者なんでしょ? どうだったの? 話聞かせてよ。もし記事にするってなったら、私が書くから」
「えぇー……嫌だよ、僕だってけっこう怖い思いしたんだし……」

 スマホを弄っているんじゃなくて、僕から体験談を聞きたくてボイスメモを起動しているようだ。 倉田さんは僕よりずっと新聞に対しての情熱があるんだよね……何か作るのが好きなのかもしれないけど。

「館の主って綺麗な顔してたんでしょ? それが荒井さんを誘拐して監禁して、密室に閉じ込められた二人がナニをしていたのか……絶対普通の関係じゃないよね。くふふふ……」

 あ、これダメだすごく悪い顔してる。
 絶対に話しちゃいけないって頭でも心でも理解した。

「荒井さんを直接使うのは失礼だから、坂上くんが誘拐された設定とかいいよね。誘拐した日野先輩があーんなことやこーんなこと……くふふふ……いいネタになるかも。夏はもう本出来ちゃったけど、冬の方で……」

 もうダメだ絶対に話すわけにはいかない。
 僕を勝手に本に出すの止めて欲しいし、何でその本の内容を僕に伝えるのか意味がわからなすぎる。
 公式凸するナマモノ作家とかどこの世界にいるんだよ!

「だめだめ、ちょっと暴力的すぎる体験だったからね」
「そんなー、本当は私が行きたかったんだよ! それなのに女の子は危険だからダメだって……話くらい聞かせてよー!」

 倉田さんは僕の顔にスマホを押しつけてくる。本当、グイグイくるな……。
 創作意欲(?)に火がついた倉田さんは見境がないんだ。特に僕に対しては。

「もう、やめてよ課題が出来ない……」
「新聞部で課題やってるほうがおかしいでしょー、ほらほら坂上くーん、ネタ提供!」

 そんな僕らを朝比奈部長は困ったような笑顔を浮かべて見ていた。もう、笑ってるなら止めてください。
 将棋を指すのは早いけど、こういう時はやっぱり優柔不断は朝比奈部長だ。

「おー、オマエたち元気だなー。よし、皆におしるこドリンク買ってきたぞー」

 などと思ってたら日野先輩が多めにおしるこドリンクを買ってくる。
 時計を見ればそろそろ休憩にいい時間だ。

「おしるこドリンクじゃない奴がいいって言っただろ、日野ぉ……」
「やったー、日野先輩のオゴリですか、いただきまーす」

 机においたおしるこドリンクを朝比奈部長と倉田さんがそれぞれもらっていく。
 僕ももらおうと思っていると日野先輩が直々におしるこドリンクを渡してくれた。

「坂上もほら、もらっておけ。今回はオマエにも世話になったし……やっぱり皆が無事でこうして下らない事で笑っていられるのは良い事だもんな」
「はい、そうですね……」

 僕はおしるこドリンクを受け取り、日野先輩に笑顔を向ける。
 そうだ、日常はもう帰ってきた。誰も死なないで全てが終わったんだから良かった事だろう。

 だけど、少しだけひっかかる。
 倉田さんが見た荒井さんに良く似た人が鳴神学園の近くにいたということ、本当にただの見間違いなのだろうか。
 僕はおしるこドリンクの缶を振りながら何の気なしに窓から下の景色をのぞき込む。
 そこには黒髪で蒼白の肌をした「何か」がこちらを見上げる姿が目に入った。

「……荒井さん?」

 顔は、確かにそうだ。だけど髪が少し長い。
 それに服装が妙だ。夏だというのに黒い長袖と長ズボンで肌を見せないようにしている。
 背も少し高い気がする。

「おい、どうした坂上」
「えっ、えっと。いま、そこに荒井さんみたいな人が……」

 そう言いかけて、僕が再度同じところを見た時にもうその人影は消えていた。
 人通りも多いし見失ってしまったのだ。

「荒井は流石に家から出てないと思うぞ。まだそこまで歩ける身体じゃないだろうからな」
「そうですよね……」

 見間違いだ、きっとそうに違いない。
 不穏な気持ちを隠すよう僕は皆の輪へと戻っていく。

 梅雨が明けたばかりの空はまだうっすらと曇っているが、きっとじきに抜けるような青空になるんだろう。

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プロフィール
HN:
東吾
性別:
男性
職業:
インターネット駄文書き
自己紹介:
ネットの中に浮ぶ脳髄。
紳士をこじらせているので若干のショタコンです。
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