インターネット字書きマンの落書き帳
ハロウィンの新堂×荒井(BL)
平和な世界線で普通に付き合ってる新堂×荒井の話……します!
ハロウィンなので仮装!
なんかの仮装をた荒井を愛でてほしい!
という気持ちで書きました。
なんかの仮装をする姿を新堂に特別に見せてくれる荒井という概念です。
すけべな話してる!?
そうかも!
ハロウィンなので仮装!
なんかの仮装をた荒井を愛でてほしい!
という気持ちで書きました。
なんかの仮装をする姿を新堂に特別に見せてくれる荒井という概念です。
すけべな話してる!?
そうかも!
『気にしてほしいから』
ハロウィンが間近に迫る中、新堂は荒井に呼ばれ彼の家に向かっていた。
昨日はキョンシーの仮装をしていた。一昨日は吸血鬼だったか。
姫乃から「ハロウィンも近いし、色々な可愛い荒井くんが見たいから」なんて理由で様々なコスプレ衣装を着させられ、時田に「何かに使えるかもしれないから」なんて理由で撮影に付き合わされているのだが、その衣装をせっかくだから新堂にも見せたいと、こっそり家に誘ってくれているのだ。
学校で衣装を着て撮影にまで付き合わされているというのに、その姿を見に来るようには言わずあえて家まで呼びつけて改めて着替え直し新堂に見せるという、回りくどい事をするのは荒井の性分からだろう。
ハロウィンなんて行事に浮かれているとは思われたくない。
他人がはしゃいで、自分に仮装をさせ面白がっているのも見るのは不快だ。
そう思ってはいるが、それはそれとして普段と違う自分の姿を新堂に見てほしいという気持ちが抑えられないのだろう。
とはいえ、新堂は荒井がわざわざ仮装した姿にはそこまで興味はなかった。
荒井は普段の姿でも充分可愛いと思っていたから、わざわざ妙な仮装なんてする必要がないだろう、というのが新堂の本音だったからだ。
だが、荒井の「他人には見せたくないし、はしゃいでいるとも思われたくはないが、新堂にはこの姿を見せたい」という面倒な欲求は嫌いではない。新堂は荒井の可愛げがない性格が愛しかったのだ。
「来たぜ、荒井。入るからな」
荒井の家は合鍵を植木鉢の下に隠してあるのはもう心得ているので、新堂はインターフォンでそう告げるとなれた様子で家に入る。
特に出迎えなどはないが、インターフォンを鳴らしたのだから新堂が来たのは気付いているだろう。
荒井が新堂を家に呼ぶ時は、両親がいないのもわかっている。新堂はそのまま二階にある荒井の部屋へと向かいドアを開ければ、荒井はベッドの上でちょこんと座っていた。
全身に包帯のような布を巻き付け、片目だけがこちらを見ている。
今回はミイラ男の仮装だろう。顔の半分は隠れているので一瞬誰かと思ったが、身体の細さと髪型から荒井であるのは間違いない。
「いらっしゃいませ、新堂さん……」
荒井はもじもじしながら、新堂へと視線を向ける。
ただ包帯を巻いただけという今までと比べてずっとシンプルな姿だったが、あまり着飾らないことや身体のラインがはっきりわかる事で、今まで見て来た仮装より随分と蠱惑的に思えた。
「今日はミイラ男か? いや、すげぇな。全部自分で巻いたのか?」
「いえ、流石にこれは自分では……手の届かないところは、袖山くんに頼んでやってもらいました」
「ふぅん、触ってもいいか?」
「どうぞ……新堂さんなら、好きにしてください」
うつむく荒井は、最後は消え入りそうな声になる。
やけに恥ずかしがっている気がする。キョンシー姿や吸血鬼の衣装と比べればずっと薄着に思える。いくら仮装でもあまりに薄手の服を着るのは恥ずかしいのだろうと思いながら頭を撫で、頬に触れ、肩を撫でれば包帯がずれ、その下から荒井の肌が露わになった。
「……ん? いや、まて荒井! おまえ、その下ッ……裸なのか!?」
包帯をわずかにずらしただけで肌が露わになったことで、新堂はようやくそれに気付く。
改めて見れば、いくら仮装でも身体のラインがハッキリとわかりすぎるくらいだ。 胸元の包帯をずらせば、薄紅色の突起が露わとなった。
「は、はい……」
「おまっ……何でそんなカッコしてんだよ!? 姫乃や時田にやれって言われたのか? 袖山に手伝わせたって言ってたよな、袖山にもお前の裸見せたのか!? どうなんだよ!?」
思わぬ事実に幾つもの疑問が口からついでる。
その姿を見て、荒井は少し安心したように笑った。
「何笑ってんだよ、俺は結構本気で心配してんだぞ。どうしてそんな……」
「いえ、すいません。少し……安心したので」
「何を安心してんだよ、サッパリわかんねぇんだけど」
「そうですよね。僕が勝手に不安になって心配していただけですから……実は、仮装をして新堂さんに見せても反応が芳しくないので、仮装に対して興味がないというのは薄々感じてはいたのです。ですが……ひょっとしたら、僕自身に興味がないのでは……と、少しだけそう思ってしまって……それで、今までより少し大胆な仮装を……ですが、杞憂でしたね。新堂さんはちゃんと僕のことを心配してくれているし、気遣ってくれている……今の言葉で、充分すぎるほどそれがわかりましたから」
ずれた包帯ごしに、荒井の頬が赤らんでいるのに気付く。
「おまえ、俺よりずっと頭がいいけど、時々本当にバカなことするよな。そんなの当然だろ……で、どうなんだよ。その格好、他の奴に見せてないよな」
「は、はい。袖山くんに手伝ってもらったのは本当ですけど、大事なところは自分でしっかり隠して、出来ないところだけ手伝ってもらったので……だから、新堂さんだけにしか見せてませんよ」
荒井はそう言うと、両手を広げ新堂を抱きしめる。
薄い布一枚を隔て温かな体温を感じ、新堂は荒井の口元にある包帯をずらして唇を重ねた。
「……心配しなくても、嫌いになんてなるかよ。本当にお前は面倒くさい奴だな」
「わかってますよ、面倒くさくて可愛くない奴なんです僕は。でも……新堂さんは、そんな僕が好きなんでしょう」
「ま、そういう事だな」
互いに笑いながら、新堂は荒井をベッドへと押し沈める。
そしてさらに深いキスをしながら、やはりこの男は面倒くさいし可愛げがない、だから愛おしいと思うのだった。
ハロウィンが間近に迫る中、新堂は荒井に呼ばれ彼の家に向かっていた。
昨日はキョンシーの仮装をしていた。一昨日は吸血鬼だったか。
姫乃から「ハロウィンも近いし、色々な可愛い荒井くんが見たいから」なんて理由で様々なコスプレ衣装を着させられ、時田に「何かに使えるかもしれないから」なんて理由で撮影に付き合わされているのだが、その衣装をせっかくだから新堂にも見せたいと、こっそり家に誘ってくれているのだ。
学校で衣装を着て撮影にまで付き合わされているというのに、その姿を見に来るようには言わずあえて家まで呼びつけて改めて着替え直し新堂に見せるという、回りくどい事をするのは荒井の性分からだろう。
ハロウィンなんて行事に浮かれているとは思われたくない。
他人がはしゃいで、自分に仮装をさせ面白がっているのも見るのは不快だ。
そう思ってはいるが、それはそれとして普段と違う自分の姿を新堂に見てほしいという気持ちが抑えられないのだろう。
とはいえ、新堂は荒井がわざわざ仮装した姿にはそこまで興味はなかった。
荒井は普段の姿でも充分可愛いと思っていたから、わざわざ妙な仮装なんてする必要がないだろう、というのが新堂の本音だったからだ。
だが、荒井の「他人には見せたくないし、はしゃいでいるとも思われたくはないが、新堂にはこの姿を見せたい」という面倒な欲求は嫌いではない。新堂は荒井の可愛げがない性格が愛しかったのだ。
「来たぜ、荒井。入るからな」
荒井の家は合鍵を植木鉢の下に隠してあるのはもう心得ているので、新堂はインターフォンでそう告げるとなれた様子で家に入る。
特に出迎えなどはないが、インターフォンを鳴らしたのだから新堂が来たのは気付いているだろう。
荒井が新堂を家に呼ぶ時は、両親がいないのもわかっている。新堂はそのまま二階にある荒井の部屋へと向かいドアを開ければ、荒井はベッドの上でちょこんと座っていた。
全身に包帯のような布を巻き付け、片目だけがこちらを見ている。
今回はミイラ男の仮装だろう。顔の半分は隠れているので一瞬誰かと思ったが、身体の細さと髪型から荒井であるのは間違いない。
「いらっしゃいませ、新堂さん……」
荒井はもじもじしながら、新堂へと視線を向ける。
ただ包帯を巻いただけという今までと比べてずっとシンプルな姿だったが、あまり着飾らないことや身体のラインがはっきりわかる事で、今まで見て来た仮装より随分と蠱惑的に思えた。
「今日はミイラ男か? いや、すげぇな。全部自分で巻いたのか?」
「いえ、流石にこれは自分では……手の届かないところは、袖山くんに頼んでやってもらいました」
「ふぅん、触ってもいいか?」
「どうぞ……新堂さんなら、好きにしてください」
うつむく荒井は、最後は消え入りそうな声になる。
やけに恥ずかしがっている気がする。キョンシー姿や吸血鬼の衣装と比べればずっと薄着に思える。いくら仮装でもあまりに薄手の服を着るのは恥ずかしいのだろうと思いながら頭を撫で、頬に触れ、肩を撫でれば包帯がずれ、その下から荒井の肌が露わになった。
「……ん? いや、まて荒井! おまえ、その下ッ……裸なのか!?」
包帯をわずかにずらしただけで肌が露わになったことで、新堂はようやくそれに気付く。
改めて見れば、いくら仮装でも身体のラインがハッキリとわかりすぎるくらいだ。 胸元の包帯をずらせば、薄紅色の突起が露わとなった。
「は、はい……」
「おまっ……何でそんなカッコしてんだよ!? 姫乃や時田にやれって言われたのか? 袖山に手伝わせたって言ってたよな、袖山にもお前の裸見せたのか!? どうなんだよ!?」
思わぬ事実に幾つもの疑問が口からついでる。
その姿を見て、荒井は少し安心したように笑った。
「何笑ってんだよ、俺は結構本気で心配してんだぞ。どうしてそんな……」
「いえ、すいません。少し……安心したので」
「何を安心してんだよ、サッパリわかんねぇんだけど」
「そうですよね。僕が勝手に不安になって心配していただけですから……実は、仮装をして新堂さんに見せても反応が芳しくないので、仮装に対して興味がないというのは薄々感じてはいたのです。ですが……ひょっとしたら、僕自身に興味がないのでは……と、少しだけそう思ってしまって……それで、今までより少し大胆な仮装を……ですが、杞憂でしたね。新堂さんはちゃんと僕のことを心配してくれているし、気遣ってくれている……今の言葉で、充分すぎるほどそれがわかりましたから」
ずれた包帯ごしに、荒井の頬が赤らんでいるのに気付く。
「おまえ、俺よりずっと頭がいいけど、時々本当にバカなことするよな。そんなの当然だろ……で、どうなんだよ。その格好、他の奴に見せてないよな」
「は、はい。袖山くんに手伝ってもらったのは本当ですけど、大事なところは自分でしっかり隠して、出来ないところだけ手伝ってもらったので……だから、新堂さんだけにしか見せてませんよ」
荒井はそう言うと、両手を広げ新堂を抱きしめる。
薄い布一枚を隔て温かな体温を感じ、新堂は荒井の口元にある包帯をずらして唇を重ねた。
「……心配しなくても、嫌いになんてなるかよ。本当にお前は面倒くさい奴だな」
「わかってますよ、面倒くさくて可愛くない奴なんです僕は。でも……新堂さんは、そんな僕が好きなんでしょう」
「ま、そういう事だな」
互いに笑いながら、新堂は荒井をベッドへと押し沈める。
そしてさらに深いキスをしながら、やはりこの男は面倒くさいし可愛げがない、だから愛おしいと思うのだった。
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