インターネット字書きマンの落書き帳
大会をひかえた新堂パイセンと荒井のはなし(新堂×荒井)
平和な世界線で普通に付き合っている新堂×荒井の話を虚空に向かってし続けている人です。
(挨拶と自己紹介と幻覚を兼ねた説明)
夏休みシーズン到来ですね。
俺的にも夏休みらしく、最後の夏休みで三年生最後の大会が近づいており普段の100倍くらい真面目に練習をしている新堂パイセンとそれを真面目に支えている荒井の話を書いたりしたいと思います。
俺にとって都合がいいため、新堂は鳴神学園から離れた場所より電車通学。
荒井は鳴神学園が徒歩圏内という設定です。
イチャイチャする男子高校生は健康にいいと思うので皆さんもバンバン摂取して健康になりましょう!
(挨拶と自己紹介と幻覚を兼ねた説明)
夏休みシーズン到来ですね。
俺的にも夏休みらしく、最後の夏休みで三年生最後の大会が近づいており普段の100倍くらい真面目に練習をしている新堂パイセンとそれを真面目に支えている荒井の話を書いたりしたいと思います。
俺にとって都合がいいため、新堂は鳴神学園から離れた場所より電車通学。
荒井は鳴神学園が徒歩圏内という設定です。
イチャイチャする男子高校生は健康にいいと思うので皆さんもバンバン摂取して健康になりましょう!
『抑制と反動』
勝手知ったる人の家、なんて言葉があるが今の新堂にとって荒井の家はまさにその通りの状態だろう。新堂が荒井の家で暮らし始めてもう一週間になる。
「よー、ただいま」
外から帰ってきた時の挨拶が当然のようにただいまになるのも仕方ない事だろう。
ドアが開く音に気付いたのか、荒井はすぐに出迎えてきて微笑むと
「おかえりなさい」
そういって、新堂を歓迎した。
夏の全国大会が近くなり三年生である新堂にとっては最後の試合が近づく最中、自宅と学校が遠く始発に乗らなければ朝練に間に合わない新堂に「良かったら、うちから通いませんか?」と提案してきたのは荒井だった。
荒井の家では両親が不在がちで夏休み中も長期に海外出張が入って暫くは戻ってこない。彼の家から鳴神学園は徒歩通学圏内だから移動時間が省ける分練習に集中できるはずだ。
それに、今の荒井は新堂の恋人でもある。練習で会えない日々が続くなら傍にいてほしい、というのは荒井の希望でもある。
まさに渡りに船といった提案に新堂は飛びつき、夏休みが始まって早々に荒井の家で生活するようになっていた。一時的な同棲生活とも言えたかもしれないが、もしそれに新堂が気付いていたのならきっと気恥ずかしさが勝り何としても断って自宅に戻っていただろう。
「いつも出迎えてくれてありがとうな、無理に待ってなくてもいいんだぜ」
汗を拭いながら新堂は靴を脱ぐ。
夕食が終わり小一時間ほどのランニングを終えてきた彼のシャツはじっとりと汗が滲んでいた。
「おかえりなさい新堂さん。すぐシャワーを浴びてきてください、僕は洗濯を回してきますから」
荒井の家で生活するようになってから、家事の多くを荒井が負担していた。
練習で汚れた服はすぐに洗濯してくれるし食事も減量メニューを徹底してくれている。洗濯しない汗だくの服で家に入って欲しくないから当然だとか、減量メニューなんて面倒くさいと思っていたがやってみると楽しいなんて口にはしてくれているがかなり気を遣わせているという事は鈍感な新堂でも察する事ができる。
「いつも悪いな、荒井。サンキュー」
新堂はそう言うと出迎えた荒井の身体を強く抱きしめていた。
「まってください、ちゃんとシャワー浴びてきてくださいと言ったでしょう。僕まで汗で濡れてしまうじゃないですか」
口では可愛げのない事を言いつつも荒井は彼の身体を優しく抱きしめ返す。
新堂は練習に集中できて、荒井は毎日新堂に会う事ができる。恋人らしい付き合いを始めるようになって間もないという事もありお互いに利点の多い生活ではあったのだが。
「……あー、くっそ。まだお前の事抱けねぇんだよなァ」
だが、何事にもメリットがあればデメリットがいくつか出てくるものである。
恋人同士で生活している、親の目が届かない所で好き放題に出来る状態だというのにセックスが出来ないのが二人にとってのデメリットだった。
「仕方ないですよ、新堂さんは練習のために泊まりに来ているんですから」
学校までの移動時間も練習にあてられるようになった新堂は朝5時頃に起きてランニングに出かけ、小一時間ほど走り込みをしてから食事をしてボクシングの練習に向かう。それからたっぷり練習をして、戻ってきて夕食をとってからまたランニングの後、精根尽きて眠ってしまうのだ。
想像していた以上にストイックな練習をしているのは荒井の家に泊まっている手前、生半可な気持ちで練習しては申し訳ないという半端な義理堅さを持っていたからだろうがおかげで今の荒井も10時までには寝て5時前には起きるという健康的な生活を送っていた。 学校から出ていた宿題は全部終わっているし塾での勉強も捗っているのだが、目の前に恋人がいるというのにふれ合う時間があまりに少ないのはお互いにとってもどかしい。
「何か悪ィな本当に、お前だってちょっとはその気で呼んだんだろ」
荒井の身体を抱きしめたまま、新堂は申し訳なさそうな口ぶりで言う。期待してなかったといえば嘘になるが、それでも倒れるほど練習をしている新堂に無理強いする訳にもいかないだろう。
新堂にとって夏の大会は彼自身の集大成だ。ここで妙な嫉妬をし彼の足を引っ張るような男にはなりたくなかったから、荒井は新堂から離れると彼の頬を撫でて笑って見せた。
「大丈夫ですよ、貴方がベストを尽くして大会に挑むためだと僕も覚悟をしてましたし、それに……」
と、そこで荒井は背伸びをすると新堂の耳元で小さく囁く。
「……それに、試合みたいな大きい事を成し遂げた後は激しく求めてしまうものだといいます。僕は貴方がどれだけの反動を僕にぶつけるのか、今から楽しみにしてますよ」
自然と笑みになる荒井の顔を見据えると新堂もまた微かに笑う。
そして彼の頭を撫でてやるとシャワーを浴びるため浴室へ向かうのだった。
勝手知ったる人の家、なんて言葉があるが今の新堂にとって荒井の家はまさにその通りの状態だろう。新堂が荒井の家で暮らし始めてもう一週間になる。
「よー、ただいま」
外から帰ってきた時の挨拶が当然のようにただいまになるのも仕方ない事だろう。
ドアが開く音に気付いたのか、荒井はすぐに出迎えてきて微笑むと
「おかえりなさい」
そういって、新堂を歓迎した。
夏の全国大会が近くなり三年生である新堂にとっては最後の試合が近づく最中、自宅と学校が遠く始発に乗らなければ朝練に間に合わない新堂に「良かったら、うちから通いませんか?」と提案してきたのは荒井だった。
荒井の家では両親が不在がちで夏休み中も長期に海外出張が入って暫くは戻ってこない。彼の家から鳴神学園は徒歩通学圏内だから移動時間が省ける分練習に集中できるはずだ。
それに、今の荒井は新堂の恋人でもある。練習で会えない日々が続くなら傍にいてほしい、というのは荒井の希望でもある。
まさに渡りに船といった提案に新堂は飛びつき、夏休みが始まって早々に荒井の家で生活するようになっていた。一時的な同棲生活とも言えたかもしれないが、もしそれに新堂が気付いていたのならきっと気恥ずかしさが勝り何としても断って自宅に戻っていただろう。
「いつも出迎えてくれてありがとうな、無理に待ってなくてもいいんだぜ」
汗を拭いながら新堂は靴を脱ぐ。
夕食が終わり小一時間ほどのランニングを終えてきた彼のシャツはじっとりと汗が滲んでいた。
「おかえりなさい新堂さん。すぐシャワーを浴びてきてください、僕は洗濯を回してきますから」
荒井の家で生活するようになってから、家事の多くを荒井が負担していた。
練習で汚れた服はすぐに洗濯してくれるし食事も減量メニューを徹底してくれている。洗濯しない汗だくの服で家に入って欲しくないから当然だとか、減量メニューなんて面倒くさいと思っていたがやってみると楽しいなんて口にはしてくれているがかなり気を遣わせているという事は鈍感な新堂でも察する事ができる。
「いつも悪いな、荒井。サンキュー」
新堂はそう言うと出迎えた荒井の身体を強く抱きしめていた。
「まってください、ちゃんとシャワー浴びてきてくださいと言ったでしょう。僕まで汗で濡れてしまうじゃないですか」
口では可愛げのない事を言いつつも荒井は彼の身体を優しく抱きしめ返す。
新堂は練習に集中できて、荒井は毎日新堂に会う事ができる。恋人らしい付き合いを始めるようになって間もないという事もありお互いに利点の多い生活ではあったのだが。
「……あー、くっそ。まだお前の事抱けねぇんだよなァ」
だが、何事にもメリットがあればデメリットがいくつか出てくるものである。
恋人同士で生活している、親の目が届かない所で好き放題に出来る状態だというのにセックスが出来ないのが二人にとってのデメリットだった。
「仕方ないですよ、新堂さんは練習のために泊まりに来ているんですから」
学校までの移動時間も練習にあてられるようになった新堂は朝5時頃に起きてランニングに出かけ、小一時間ほど走り込みをしてから食事をしてボクシングの練習に向かう。それからたっぷり練習をして、戻ってきて夕食をとってからまたランニングの後、精根尽きて眠ってしまうのだ。
想像していた以上にストイックな練習をしているのは荒井の家に泊まっている手前、生半可な気持ちで練習しては申し訳ないという半端な義理堅さを持っていたからだろうがおかげで今の荒井も10時までには寝て5時前には起きるという健康的な生活を送っていた。 学校から出ていた宿題は全部終わっているし塾での勉強も捗っているのだが、目の前に恋人がいるというのにふれ合う時間があまりに少ないのはお互いにとってもどかしい。
「何か悪ィな本当に、お前だってちょっとはその気で呼んだんだろ」
荒井の身体を抱きしめたまま、新堂は申し訳なさそうな口ぶりで言う。期待してなかったといえば嘘になるが、それでも倒れるほど練習をしている新堂に無理強いする訳にもいかないだろう。
新堂にとって夏の大会は彼自身の集大成だ。ここで妙な嫉妬をし彼の足を引っ張るような男にはなりたくなかったから、荒井は新堂から離れると彼の頬を撫でて笑って見せた。
「大丈夫ですよ、貴方がベストを尽くして大会に挑むためだと僕も覚悟をしてましたし、それに……」
と、そこで荒井は背伸びをすると新堂の耳元で小さく囁く。
「……それに、試合みたいな大きい事を成し遂げた後は激しく求めてしまうものだといいます。僕は貴方がどれだけの反動を僕にぶつけるのか、今から楽しみにしてますよ」
自然と笑みになる荒井の顔を見据えると新堂もまた微かに笑う。
そして彼の頭を撫でてやるとシャワーを浴びるため浴室へ向かうのだった。
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