インターネット字書きマンの落書き帳
大学生の新堂と荒井と(BL)
平和な世界線で普通に付き合っている新堂×荒井の話をします。
平和にすごして大学では二人で同棲して生活していると……いいなッ。
そう思って書きました。
荒井と一緒にいれば幸せだぜ! ってのほほんとしている新堂が、荒井の計算づくで囲われて老いるみたいなお話だよッ、だよッ。
平和にすごして大学では二人で同棲して生活していると……いいなッ。
そう思って書きました。
荒井と一緒にいれば幸せだぜ! ってのほほんとしている新堂が、荒井の計算づくで囲われて老いるみたいなお話だよッ、だよッ。
『ボク以外とは出会わせない』
大学生ともなれば交友関係も広がり、人付き合いも忙しくなる。
大学へはスポーツ推薦でボクシングを続ける事になった新堂なら尚更だろう。
日中はよくわからない講義を必死で聞き、時にはボイスレコーダーで録音もして、その後はたっぷりと練習漬けだ。時々開いた時間があれば、先輩から合コンのセッティングを任されて、それに付き合う羽目になる。
本当は一刻も早く家にいる荒井と会いたいと思っていたし、合コンで集まった相手から優しくされたり気易く触れられたりするたび、ここい荒井がいてくれたらどんなにいいかと思うのだから仕方ないだろう。
先輩が気に入った女の子の中を上手く取り入り、自分は「もう終電がない」とお決まりの文句を並べる相手にタクシー代を掴ませさっさと家に帰れば、荒井は遅く帰った新堂を攻める事もなく受け入れた。
「今日は遅かったですね、お風呂はもう一度沸かした方がいいと思いますよ。何か、お茶漬けでも食べますか? 簡単なもののほうがいいですよね」
新堂は荒井に会えた嬉しさと、特に実入りの無い会話がようやく終わったのに安堵しながら荒井の身体を抱きしめ、しばらく彼の体温とその匂いを堪能した。
いかにも甘い少年のような顔立ちをしている荒井だが、その身体からは涼しいオスの匂いがする。このギャップが、新堂は好きだった。
荒井は新堂を抱きしめると、彼の頭を撫でる。黙っているが「よくがんばりました」「よくガマンしましたね」と指先が十二分すぎるほどに語っていた。
しばらく荒井を堪能した後、新堂は名残惜しそうに彼から離れる。そして身体に残る温もりを反芻し、どこか陶酔したような表情をむけた。
「あぁ、やっぱり荒井のそばが一番落ち着くなァ。結局大学にいってもなぁ、合コンってのか? 確かに出会いの場は増えるけど、俺はお前のそばにいるのが一番だぜ」
新堂は荒井の頭をぐりぐり撫でると、満足そうにシャワーを浴びに行く。
その後ろ姿を眺め、荒井は一人ほくそ笑んだ。
「当たり前じゃないですか。新堂さん。新堂さんはもう僕の恋人なんですから、僕より素敵な恋人なんかに決して出会わせてはあげませんよ」
それは歪だが美しい、荒井昭二の笑みだった。
大学生ともなれば交友関係も広がり、人付き合いも忙しくなる。
大学へはスポーツ推薦でボクシングを続ける事になった新堂なら尚更だろう。
日中はよくわからない講義を必死で聞き、時にはボイスレコーダーで録音もして、その後はたっぷりと練習漬けだ。時々開いた時間があれば、先輩から合コンのセッティングを任されて、それに付き合う羽目になる。
本当は一刻も早く家にいる荒井と会いたいと思っていたし、合コンで集まった相手から優しくされたり気易く触れられたりするたび、ここい荒井がいてくれたらどんなにいいかと思うのだから仕方ないだろう。
先輩が気に入った女の子の中を上手く取り入り、自分は「もう終電がない」とお決まりの文句を並べる相手にタクシー代を掴ませさっさと家に帰れば、荒井は遅く帰った新堂を攻める事もなく受け入れた。
「今日は遅かったですね、お風呂はもう一度沸かした方がいいと思いますよ。何か、お茶漬けでも食べますか? 簡単なもののほうがいいですよね」
新堂は荒井に会えた嬉しさと、特に実入りの無い会話がようやく終わったのに安堵しながら荒井の身体を抱きしめ、しばらく彼の体温とその匂いを堪能した。
いかにも甘い少年のような顔立ちをしている荒井だが、その身体からは涼しいオスの匂いがする。このギャップが、新堂は好きだった。
荒井は新堂を抱きしめると、彼の頭を撫でる。黙っているが「よくがんばりました」「よくガマンしましたね」と指先が十二分すぎるほどに語っていた。
しばらく荒井を堪能した後、新堂は名残惜しそうに彼から離れる。そして身体に残る温もりを反芻し、どこか陶酔したような表情をむけた。
「あぁ、やっぱり荒井のそばが一番落ち着くなァ。結局大学にいってもなぁ、合コンってのか? 確かに出会いの場は増えるけど、俺はお前のそばにいるのが一番だぜ」
新堂は荒井の頭をぐりぐり撫でると、満足そうにシャワーを浴びに行く。
その後ろ姿を眺め、荒井は一人ほくそ笑んだ。
「当たり前じゃないですか。新堂さん。新堂さんはもう僕の恋人なんですから、僕より素敵な恋人なんかに決して出会わせてはあげませんよ」
それは歪だが美しい、荒井昭二の笑みだった。
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