インターネット字書きマンの落書き帳
寝ぼけてキスする赤川×袖山の話(BL)
平和な世界線で普通に付き合ってる赤川×袖山の話を……します!
(げんき な あいさつ)
そういう訳で、派手にイチャイチャする訳じゃない。だけどしっかりイチャイチャしている。
そんな青春っぽい赤川くんと袖山くんがイチャイチャしている話を……します!
今回は、普段おうちで寝落ちしちゃう時、泊まってた袖山くんが起こしてくれる。
そんな日常を送っていたがため、いつもの癖でついついキスしちゃったら「ここ教室!」みたいになる話ですよ。
あらすじで全部説明するスタイルを今年も貫いていこうと思います。
ちょっとだけおまけもあるよ。
(げんき な あいさつ)
そういう訳で、派手にイチャイチャする訳じゃない。だけどしっかりイチャイチャしている。
そんな青春っぽい赤川くんと袖山くんがイチャイチャしている話を……します!
今回は、普段おうちで寝落ちしちゃう時、泊まってた袖山くんが起こしてくれる。
そんな日常を送っていたがため、いつもの癖でついついキスしちゃったら「ここ教室!」みたいになる話ですよ。
あらすじで全部説明するスタイルを今年も貫いていこうと思います。
ちょっとだけおまけもあるよ。
『寝ぼけ眼のキス』
ゲーム専用に購入した自分用のテレビに身体にフィットしたゲーミングチェアといくら環境を整えても長時間ゲームをしていれば集中力も途切れるし自然と疲れも溜まってくるものだ。もう少し、もう少しとズルズル夜更かししついに限界がきて机の上で寝落ちする日々が続けば尚更である。
そんな生活が半ば当たり前になっていた赤川の肩に触れながら
「こんな所で寝ちゃダメだよ赤川くん、ほら起きて」
袖山はそうやって優しく囁くとベッドまで肩を貸してくれる。それが袖山が泊まりに来ている時の赤川のルーティーンとなっていた。
「もう、起きてよ赤川くん。机で寝ちゃダメだってば」
だから今日も、微睡みから目覚めれば温かなベッドがあり、袖山を腕に抱いて共に眠る事ができる喜びを噛みしめながら赤川はぼんやりと顔を上げる。 目の前には心配そうにこちらをのぞき込む袖山の姿があった。
また迷惑をかけてしまったと思う。せっかく来てくれたのに自分はゲームばかりしてちゃんと構ってあげられなかったとも。だからせめてその詫びにと、そしていつもそばに居てくれる感謝を込めて赤川は寝ぼけたまま唇を重ねた。
袖山の唇は相変わらず柔らかく暖かい。そしていつも彼はキスをするたび、驚いたように顔をあげ耳まで真っ赤にするのだ。何度キスをしても慣れないのだろうが、それがまた愛しく思う。
このまま抱きしめて一緒にベッドまで行こう。そう思い手を伸ばす赤川の手を、止めるよう袖山は声をあげた。
「まって、赤川くん寝ぼけてるでしょ。ここ教室だから!」
叫びに近いその声で赤川は我に返る。改めて周囲を見渡せば確かにそこは見慣れた教室だ。昼休みに少しうたた寝をするつもりで、すっかり寝入ってしまったようだ。そして、次の授業は教室を移動するから、皆がすでに教室を出ているのにまだ寝ていた赤川を見かねて袖山が起こしてくれたようだ。
移動教室のおかげで幸い他のクラスメイトは殆どいなかったが、公開キスをした後悔がじわじわと押し寄せてくる。
「あ、あ……ご、ごめん袖山くん。何かつい、いつもの癖で!」
「や、やめてよいつもの癖とか。い、いつもそうしてるみたいで恥ずかしいからッ……」
顔を真っ赤にする二人をよそに、教室の出入り口で待っていた荒井と時田はどこか呆れた様子を見せた。
「今さら何を照れてるんだか。周知の事実だから驚きはしないよ、早く行こうよ」
と、時田などは時間のほうが気にかかる様子だ。
「袖山くんを辱めるような過度の接触は謹んで欲しいものですけどね」
荒井は少し怒っている。何ならこの後強めの追求を受けそうだ。
赤川は慌てて教科書をそろえ席を立つと
「ごめん袖山くん、行こうか」 そう言いながら彼の手を引く。
袖山は顔を真っ赤にしたまま手を引かれると、こくりと小さく頷いて見せた。
「……みんなに見られちゃったね」
くすぐったそうに一言、そう呟きながら。
<おまけ>
教室でキスをしたのを引きずっているのか、袖山は少し不満そうな表情を向けていた。
「ごめんって、本当に油断してたんだよ」
「それはわかるけど……」
「そんなにキスを見られたの、嫌だったかなぁ」
「そうじゃない! そうじゃないんだけど、ね……」
袖山は口元を手で押さえると、頬を赤くしたまま赤川から視線を逸らす。
「そうじゃないんだけど、寝起きの赤川くんを起こした時、優しくキスをしてくれるのは僕たちだけの秘密だと思っていたから……みんなに知られちゃったのが、ちょっと悔しくて……」
その言葉を聞いて、赤川は自然と袖山の肩を抱き寄せる。
何て可愛いんだろう。そして愛しいんだろう。
「ごめんね、また二人だけの秘密を作るから」
囁く赤川に、袖山は相変わらず赤い顔をしながら小さく頷くのだった。
ゲーム専用に購入した自分用のテレビに身体にフィットしたゲーミングチェアといくら環境を整えても長時間ゲームをしていれば集中力も途切れるし自然と疲れも溜まってくるものだ。もう少し、もう少しとズルズル夜更かししついに限界がきて机の上で寝落ちする日々が続けば尚更である。
そんな生活が半ば当たり前になっていた赤川の肩に触れながら
「こんな所で寝ちゃダメだよ赤川くん、ほら起きて」
袖山はそうやって優しく囁くとベッドまで肩を貸してくれる。それが袖山が泊まりに来ている時の赤川のルーティーンとなっていた。
「もう、起きてよ赤川くん。机で寝ちゃダメだってば」
だから今日も、微睡みから目覚めれば温かなベッドがあり、袖山を腕に抱いて共に眠る事ができる喜びを噛みしめながら赤川はぼんやりと顔を上げる。 目の前には心配そうにこちらをのぞき込む袖山の姿があった。
また迷惑をかけてしまったと思う。せっかく来てくれたのに自分はゲームばかりしてちゃんと構ってあげられなかったとも。だからせめてその詫びにと、そしていつもそばに居てくれる感謝を込めて赤川は寝ぼけたまま唇を重ねた。
袖山の唇は相変わらず柔らかく暖かい。そしていつも彼はキスをするたび、驚いたように顔をあげ耳まで真っ赤にするのだ。何度キスをしても慣れないのだろうが、それがまた愛しく思う。
このまま抱きしめて一緒にベッドまで行こう。そう思い手を伸ばす赤川の手を、止めるよう袖山は声をあげた。
「まって、赤川くん寝ぼけてるでしょ。ここ教室だから!」
叫びに近いその声で赤川は我に返る。改めて周囲を見渡せば確かにそこは見慣れた教室だ。昼休みに少しうたた寝をするつもりで、すっかり寝入ってしまったようだ。そして、次の授業は教室を移動するから、皆がすでに教室を出ているのにまだ寝ていた赤川を見かねて袖山が起こしてくれたようだ。
移動教室のおかげで幸い他のクラスメイトは殆どいなかったが、公開キスをした後悔がじわじわと押し寄せてくる。
「あ、あ……ご、ごめん袖山くん。何かつい、いつもの癖で!」
「や、やめてよいつもの癖とか。い、いつもそうしてるみたいで恥ずかしいからッ……」
顔を真っ赤にする二人をよそに、教室の出入り口で待っていた荒井と時田はどこか呆れた様子を見せた。
「今さら何を照れてるんだか。周知の事実だから驚きはしないよ、早く行こうよ」
と、時田などは時間のほうが気にかかる様子だ。
「袖山くんを辱めるような過度の接触は謹んで欲しいものですけどね」
荒井は少し怒っている。何ならこの後強めの追求を受けそうだ。
赤川は慌てて教科書をそろえ席を立つと
「ごめん袖山くん、行こうか」 そう言いながら彼の手を引く。
袖山は顔を真っ赤にしたまま手を引かれると、こくりと小さく頷いて見せた。
「……みんなに見られちゃったね」
くすぐったそうに一言、そう呟きながら。
<おまけ>
教室でキスをしたのを引きずっているのか、袖山は少し不満そうな表情を向けていた。
「ごめんって、本当に油断してたんだよ」
「それはわかるけど……」
「そんなにキスを見られたの、嫌だったかなぁ」
「そうじゃない! そうじゃないんだけど、ね……」
袖山は口元を手で押さえると、頬を赤くしたまま赤川から視線を逸らす。
「そうじゃないんだけど、寝起きの赤川くんを起こした時、優しくキスをしてくれるのは僕たちだけの秘密だと思っていたから……みんなに知られちゃったのが、ちょっと悔しくて……」
その言葉を聞いて、赤川は自然と袖山の肩を抱き寄せる。
何て可愛いんだろう。そして愛しいんだろう。
「ごめんね、また二人だけの秘密を作るから」
囁く赤川に、袖山は相変わらず赤い顔をしながら小さく頷くのだった。
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