インターネット字書きマンの落書き帳
急に秋になって一緒に寝る新堂と荒井(新堂×荒井/BL)
急に秋めいて、寒くなってきましたねッ!
でも明日は暖かくなるみたいです。
狂うッ、体調も情緒も……!
というワケで、押しCPにイチャイチャしてもらうことで正常を保つ事にします♥
平和な世界線で普通に付き合ってる新堂×荒井が、荒井の家で半同棲している。
みたいな話ですよ。
湯船であったまるといいくらいの気温。
秋っぽくてイイネ~。
でも明日は暖かくなるみたいです。
狂うッ、体調も情緒も……!
というワケで、押しCPにイチャイチャしてもらうことで正常を保つ事にします♥
平和な世界線で普通に付き合ってる新堂×荒井が、荒井の家で半同棲している。
みたいな話ですよ。
湯船であったまるといいくらいの気温。
秋っぽくてイイネ~。
『芯まで暖かく』
夏がすぎても長らく秋が来る気配はなく暑い日々が続き、秋のないまま冬が来るのではないだろうか。 誰もがそんなことを感じ始めたその日、前日と比べ10度も気温が下がり一気に世間は秋の気配に包まれた。
それでも例年のこの時期に比べればまだ暖かいようだが、前日と比べて10度も下がると肌寒い気持ちが勝る。
「なぁ、荒井。今日は風呂入れてもいいか?」
普段の新堂はランニングの後、火照った身体を冷ますよう汗を流していた。
だが流石にこの急な気温の変化に対応できなかったようだ。空っ風の吹く中、外を走ってきたらすっかり身体が冷えてしまい、暖かい湯船が恋しくなったのだろう。
「湯船はしばらく使ってませんでしたから、洗わないと湯を張るには汚いかもしれませんよ」
「何だ、そのくらいなら俺が洗っておいてやるよ」
よほど湯船につかりたかったのか、新堂は風呂を洗うと湯を張り、たっぷり30分は暖まってきた。
「いやー、いい湯だったぜ。荒井も早く暖まってこいよ、今日みたいな日はやっぱり湯船にゆっくり浸かるのがいいぜ」
そう言いながら風呂から出てきた新堂は、パンツ1枚にスポーツタオルをかけただけという格好で牛乳を一杯、グラスに注いで一気飲みをする。
そんな寒そうな格好で何を言っているのだろうとは思ったが。
「ほら、早く入ってこいって。お前いつも顔色悪いからな、寒いんだろ? ほらほら早く、何なら脱がしてやろうか?」
そういって風呂に入るのを急かされるから、荒井も仕方なく普段より早めに湯船へ浸かる。
「……あぁ、本当だ。暖かいですね」
湯船に肩までつかった時、荒井はついそう呟いていた。
身体中を湯に包まれると、その熱がじわじわと内側に伝わり芯まで温まっていくのがわかる。
荒井は冬場でも滅多に湯船につかることはない。汗を流すだけで充分だと思い、シャワーをあびるだけの事が多いのだ。だからこうして、湯船に浸かり温まること事態が随分と久しぶりに思えた。
身体の内側から温まっていくと同時に、この湯船には先に新堂が浸かっていたことを思い出す。 そういえば、新堂の身体も温かい。いつ抱きしめられても、身体の芯まで温まる気持ちになる。彼に抱きしめられ、肌が触れ、優しく名前を囁かれた時も、こんな風に暖かいものだ。
「な、何を考えてるんですか僕は……」
頬が赤くなる自分に気付き、荒井は慌てて湯船から出た。
そして手早く着替えると、自分の部屋に戻る。部屋の電気は付いていたが、新堂はすでにベッドで寝転がっているようだった。
10月が過ぎた今、新堂はボクシング部を引退し受験勉強の真っ最中だ。
夏の大会で上々の成績を出せた新堂はスポーツ推薦枠を狙っている事もあり、受験勉強をしながらトレーニングとしてランニングを出るのは欠かさない。
また、長らく朝練を強いられていたのもあってか、早寝早起きの習慣がすっかりと身についていた。
金髪ピアスの不良じみた外見とは裏腹に、新堂の生活習慣は健康優良児そのものだ。
日付をまたいでまで起きていることはほとんどない。
荒井は部屋の電気を消すと、ベッドの淵に腰掛けた。
新堂は早寝早起きだが、荒井はどちらかといえば宵っ張りの朝寝坊だ。まだ眠たくなる時間ではない。 パソコンでも立ち上げて、ゲームでも作っていようか。それともSNSの下らない討論を見て時間を潰すか。あれこれ考える前に、ベッドから腕が伸びると新堂は無理矢理に荒井の身体をベッドへと引きずり込んだ。
「ちょっ、何をしているんですか新堂さん」
「いいだろ、荒井。どうせやることないんなら、もう寝ちゃおうぜ。今日は寒いし…」
「僕はまだ眠くはないですよ」
「……お前の身体、暖かいもんな」
耳元で囁かれるくすぐったい言葉は、今はとても心地よい。
そうだ、今日はいつもより寒い。ただ寒いというだけで、普段より随分と疲れた気がする。
「えぇ、そうですね……今日は寒いですし、貴方の身体も……温かいです」
荒井は自然と、新堂の身体を抱きしめ返す。
急に寒くなった秋の夜長、部屋の中で二人の間だけが暖かかった。
夏がすぎても長らく秋が来る気配はなく暑い日々が続き、秋のないまま冬が来るのではないだろうか。 誰もがそんなことを感じ始めたその日、前日と比べ10度も気温が下がり一気に世間は秋の気配に包まれた。
それでも例年のこの時期に比べればまだ暖かいようだが、前日と比べて10度も下がると肌寒い気持ちが勝る。
「なぁ、荒井。今日は風呂入れてもいいか?」
普段の新堂はランニングの後、火照った身体を冷ますよう汗を流していた。
だが流石にこの急な気温の変化に対応できなかったようだ。空っ風の吹く中、外を走ってきたらすっかり身体が冷えてしまい、暖かい湯船が恋しくなったのだろう。
「湯船はしばらく使ってませんでしたから、洗わないと湯を張るには汚いかもしれませんよ」
「何だ、そのくらいなら俺が洗っておいてやるよ」
よほど湯船につかりたかったのか、新堂は風呂を洗うと湯を張り、たっぷり30分は暖まってきた。
「いやー、いい湯だったぜ。荒井も早く暖まってこいよ、今日みたいな日はやっぱり湯船にゆっくり浸かるのがいいぜ」
そう言いながら風呂から出てきた新堂は、パンツ1枚にスポーツタオルをかけただけという格好で牛乳を一杯、グラスに注いで一気飲みをする。
そんな寒そうな格好で何を言っているのだろうとは思ったが。
「ほら、早く入ってこいって。お前いつも顔色悪いからな、寒いんだろ? ほらほら早く、何なら脱がしてやろうか?」
そういって風呂に入るのを急かされるから、荒井も仕方なく普段より早めに湯船へ浸かる。
「……あぁ、本当だ。暖かいですね」
湯船に肩までつかった時、荒井はついそう呟いていた。
身体中を湯に包まれると、その熱がじわじわと内側に伝わり芯まで温まっていくのがわかる。
荒井は冬場でも滅多に湯船につかることはない。汗を流すだけで充分だと思い、シャワーをあびるだけの事が多いのだ。だからこうして、湯船に浸かり温まること事態が随分と久しぶりに思えた。
身体の内側から温まっていくと同時に、この湯船には先に新堂が浸かっていたことを思い出す。 そういえば、新堂の身体も温かい。いつ抱きしめられても、身体の芯まで温まる気持ちになる。彼に抱きしめられ、肌が触れ、優しく名前を囁かれた時も、こんな風に暖かいものだ。
「な、何を考えてるんですか僕は……」
頬が赤くなる自分に気付き、荒井は慌てて湯船から出た。
そして手早く着替えると、自分の部屋に戻る。部屋の電気は付いていたが、新堂はすでにベッドで寝転がっているようだった。
10月が過ぎた今、新堂はボクシング部を引退し受験勉強の真っ最中だ。
夏の大会で上々の成績を出せた新堂はスポーツ推薦枠を狙っている事もあり、受験勉強をしながらトレーニングとしてランニングを出るのは欠かさない。
また、長らく朝練を強いられていたのもあってか、早寝早起きの習慣がすっかりと身についていた。
金髪ピアスの不良じみた外見とは裏腹に、新堂の生活習慣は健康優良児そのものだ。
日付をまたいでまで起きていることはほとんどない。
荒井は部屋の電気を消すと、ベッドの淵に腰掛けた。
新堂は早寝早起きだが、荒井はどちらかといえば宵っ張りの朝寝坊だ。まだ眠たくなる時間ではない。 パソコンでも立ち上げて、ゲームでも作っていようか。それともSNSの下らない討論を見て時間を潰すか。あれこれ考える前に、ベッドから腕が伸びると新堂は無理矢理に荒井の身体をベッドへと引きずり込んだ。
「ちょっ、何をしているんですか新堂さん」
「いいだろ、荒井。どうせやることないんなら、もう寝ちゃおうぜ。今日は寒いし…」
「僕はまだ眠くはないですよ」
「……お前の身体、暖かいもんな」
耳元で囁かれるくすぐったい言葉は、今はとても心地よい。
そうだ、今日はいつもより寒い。ただ寒いというだけで、普段より随分と疲れた気がする。
「えぇ、そうですね……今日は寒いですし、貴方の身体も……温かいです」
荒井は自然と、新堂の身体を抱きしめ返す。
急に寒くなった秋の夜長、部屋の中で二人の間だけが暖かかった。
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