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インターネット字書きマンの落書き帳

   
手元が狂うと○しちゃうタイプのシンドーぱいせん(BL)
平和な世界線で普通に付き合っている新堂×荒井のハナシします。
嘘つきました、普通には付き合ってません。
新堂は自分の暴力衝動と性欲がまったく制御できないまま荒井に暴力を振るうし、荒井はその暴力を全部受け入れていつか自分は殺されるんだろうなぁ、それもまぁ楽しみだなぁくらいに思っているお付き合いをしてます。

終末の恋煩いかよ。

正味なハナシ、『おまえ何度荒井のこと殺すほどキツい抱き方をする新堂のこと描いてんだよ』って自分でも思うんですが超好きなんで許してください。
好きで自分でも美味しい料理は何度も作っちゃうんですよ。
あるいは若干の物忘れがひどくなっているのかな? そうかもね、そうだね。

セックス! 暴力! ロックンロールだで!



『錆びた味の渇き』

 耐え難い程の衝動は日に日に募っていき新堂誠は己でそれを制御するのも難しくなりはじめていた。
 飢えや渇きといった表現が相応しい暴力への衝動と煮えたぎるような情欲は常識の枷をつけられ倫理の鎖で己を縛していた時は秘める事を当然としまたそれを良しとしていたが一度全てを許され受け入れられてしまったのなら衝動をおさえる術などすぐに忘れてしまっても仕方のないことだろう。
 元より享楽的に生きたい願望が強い性格なのだから尚更である。

 新堂が我に返った時、ベッドの上で荒井昭二は身じろぎひとつせず横たわっていた。身体には痛々しい傷が幾つも残っているがそれは全て新堂の暴力的な交わりによるものだ。
 昂ぶれば噛み、逃げる素振りを見せれば押さえつけ、声をあげれば首を絞め、感情の赴くまま殴る蹴るを繰り返す。 快楽を求めるだけではなく内にある欲望の全てを吐き出すように思う存分荒井の身体を扱うものだから荒井の身体は常に傷と痣に満たされていた。
 最近は夏だというのにインナーを着込み傷を隠そうとしているが顔にも傷があり首筋には幾つも噛み傷が残っているのだから異質な性欲のはけ口にされている事を察するのは容易いだろう。
 それでも周囲から何も言われていないのは腫れ物扱いされているからか、家庭内暴力でも疑われているのかもしれない。その前に家族から何か言われそうなものだがそういった様子もないのも不思議なものだがそれは新堂が知る必用のない事情だろう。

「おい、荒井。起きてんのか? ……気ぃ失ってんのか」

 新堂はテーブルに置いたペットボトルの水をあけるとそれを飲みながら荒井の身体へと触れる。 華奢で蒼白な肌をした荒井の身体は生きているのを疑わせるほどに冷たかった。
 元々、荒井はあまり体温が高い方ではない。
 触れればいつだって氷でも握ったかのように冷たく、それは彼の顔立ちが人形のように整っているのもあいまってどこか人間らしくない異質さを感じさせていた。
 それでも殴れば痣になるし強く噛めば血も出るのだから一応は生きた人間なのだろう。新堂は荒井の身体から血が滴り、噛み傷がひどく腫れているのを見ると荒井も生きた人間なのだと感じられ僅かに安心していたし苦痛で顔を歪める姿に悦びを感じてもいた。
 だが今の荒井は呼吸すらしていないように見える。普段より激しく身体を貪り激情のまま暴力をふるった。ひょっとしたら死んでしまったのだろうか。
 血の気が失せ、一気に冷静さを取り戻す。
 死んだとしたらどうする。こんな強姦まがいのセックスをして、散々と暴力をして殺してしまったのなら何の言い訳が出来るものか。 もし死んでなかったとしても当たり前のようにこんな振る舞いをしていたら荒井がいつ壊れたっておかしくない。「貴方にはもうついていけません」なんて一言で終わりにされたら自分はそれを許せるのだろうか。
 いや、許せるはずはない。だとしたらどうする。

 もし死んでなかったとしても今すぐ殺してしまったほうが自分自身のためではないか。
 そうすれば、死ぬまで自分を愛した荒井昭二が永遠になるのだから。
 新堂は荒井の首へと手を伸ばすと少し力を入れ首を絞める。その指先は微かだが荒井の鼓動を感じさせた。
 まだ、生きている。生きているのだ。

「何死んだフリなんてしてんだよ。生きてんなら起きろ」

 新堂はペットボトルのフタを開け乱暴に水をかければ荒井は声を殺して笑うと濡れた頬を拭って見せた。

「バレましたか。片手の脈まで止めてみせたんですけどね」

 荒井はそう言いながら丸めたタオルを脇から取り出す。ボールなどで強く脇を締めれば触れた時に脈を止める事ができる、というハナシは新堂も聞いた事があったが実際に死んだふりでそれをやる奴は初めて見た。 だが荒井は死んだふりまでして何をしたかったのだろう。

「新堂さん、僕のこと死んでると思いました? 本当は殺そうと思ってたんじゃないですか? そうですよね」

 そんな新堂の心を見透かすような目をすると荒井はさも楽しそうに笑うのだ。

「死んでるかもしれないと思った僕のこと、殺そうと思いましたよねぇ。殺したらどうするつもりでした? 埋めますか? それとも死体を手元においてくれますか。僕はどっちでも構わないんですけれども、貴方だったらどうですかね。死んだ後のことまで考えず、ただ殺すために首を絞めるんでしょうか」

 どっちでも構わないというのは本当にそうなのだろう。荒井は自分が殺される事になっても自分が望んだのだから仕方ないと思い、ただ自分の死をじっと観察するようなタイプの人間なのだ。 もし新堂が本気で殺そうと思い首を絞めたとしても抵抗せずじっと呼吸のできなくなる身体を観察していることだろう。
 いや、実際新堂は本気で殺そうと思っていた。その後どうするかまでは考えていなかったが、いま絞め殺してしまえれば良いのではないか。そういう気を起こしていたのは間違いなかったからだ。

「まだ殺してやらねーよ、バーカ。もっと死ぬ程傷を残して、身体中に俺の痕を染み付けてな。身も心も俺の色に染まってから、そうしたら殺してやる」

 新堂は荒井の身体についた幾つもの傷をなぞりながら笑う。
 荒井が死んだように眠っている時は恐れていた。もしこの先荒井が他の誰かに笑いかけ心を向けるのならば耐えきれないという思いがあったからだ。
 だがいま、荒井を目を見ていればそれが杞憂であった事がわかる。
 新堂は荒井を手放したくないと思っているが荒井だって新堂から放されたくないと思っている、それを確信したからだ。

「それは……楽しみです、本当に」

 荒井は淡く笑うと静かに目を閉じる。キスをしろとせがんでいるのだろう。新堂は誘われるように唇を重ねると舌を這わせる。
 新堂の殴った痕を舌でなぞれば冷たい錆のような味が口いっぱいに広がった。

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東吾
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インターネット駄文書き
自己紹介:
ネットの中に浮ぶ脳髄。
紳士をこじらせているので若干のショタコンです。
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