インターネット字書きマンの落書き帳
新堂さんの家に遊びにいこうず(BL)
平和な世界線で普通に付き合っている新堂×荒井の話を繰り返し何度もしています。(挨拶)
今回は、「たまにはウチにこないか」と新堂から誘いを受けて「はいはい、わかりました行きますよ仕方ないです」ムーブをしながら内心めちゃくちゃウキウキしているような荒井の話を書いていますよ。
新堂さんの家に遊びに行くの少しずつ書いて行きたいネー。
新堂の家が普段から両親常駐している家だったり学校からやや離れた場所にあること、荒井の家は学校の比較的近所にあることや両親が滅多にいないことは全て俺にとって都合のいい妄想です。
俺にとって都合のいい妄想をしてたら何かいっぱい妄想が増えちゃったァ。
妄想は秘伝のタレみたいなもんだからまぁ仕方ないよね。
今回は、「たまにはウチにこないか」と新堂から誘いを受けて「はいはい、わかりました行きますよ仕方ないです」ムーブをしながら内心めちゃくちゃウキウキしているような荒井の話を書いていますよ。
新堂さんの家に遊びに行くの少しずつ書いて行きたいネー。
新堂の家が普段から両親常駐している家だったり学校からやや離れた場所にあること、荒井の家は学校の比較的近所にあることや両親が滅多にいないことは全て俺にとって都合のいい妄想です。
俺にとって都合のいい妄想をしてたら何かいっぱい妄想が増えちゃったァ。
妄想は秘伝のタレみたいなもんだからまぁ仕方ないよね。
『前日に連絡メッセージが届くの巻』
荒井昭二はいつものように自室に籠もると積んであったエラリー・クイーンの小説などを読みふけっていた。 時計を見ればそろそろ学校では午後の授業が終わり昼休みに入る頃だろう。多少小腹は空いているが料理を作る気分にはなれなかったので荒井はそのまま小説を読み続ける事にした。
普段から好きな授業がある時と気が向いた時にしか学校に行く事のない荒井にとって学校を休んで本を読むなどは日常茶飯事である。それでも親や教師から別段何も言われないのは出席日数に問題がないよう調整しながら出ている事とテストの成績は常に高得点をキープしつづけているからだろう。
大概の場合、テストの成績がよく表面上大人しくしていれば学校から何か言われる事などないものだ。実際に教師たちは荒井のことをサボり癖のある生徒ではなく少し病弱な生徒なのだろうくらいの認識でいた。もちろん、実際の荒井は風邪など滅多にひくような事もなければ持病で身体が弱いという訳でもないのだが。
そうして本来は学校にいなければいけない時間でもお構いなしに本を読み続けていれば、机に置いたスマホから短い着信音がなる。目を向ければ、どうやら新堂誠からメッセージが入ってるようだった。
ページをめくる手をとめスマホを手に取れば「今日学校来てるのか?」との一文が目に入ったので行ってませんから教室を訪ねても僕はいませんよ」と、報告だけの返事をした。
新堂も荒井が気乗りしない時はほとんど学校に来ない事を知っているから普段なら「わかった」程度の返事で終わる所なのだがその日は少し違っていた。
「そうか、直接話したかったんだが仕方ねぇよな。明日からうちの親が出かける予定なんだけどウチ来るか?」
そのメッセージを見て、荒井は口元へ手をあて少し考えていた。
新堂と付き合いはじめて幾分か経つが二人で会うのは学校か荒井の家というのが定番になっている。これは二人で会える場所が学校しかないという事と、普段から荒井の両親が出張などでいない日が多いというのが理由だった。
新堂が自分の家に来ないかと誘ったのは普段から荒井の家にばかり招かれている負い目のようなものからだろう。当然、両親がいない所で二人ゆっくりと過ごしたいという思いがあるのが一番の理由ではあるが。
だが明日から、と書いてあるがいつ頃までいないのだろう。
今日が木曜日だから金曜から日曜まで家にいないのならば特に問題がないのだが土曜日の早朝には戻ってくる等であったら少々せわしない気がする。
それに新堂の家は随分と遠いのだ。荒井の自宅は鳴神学園から歩いて通える距離にあるのだが新堂の家までは電車など乗り継いでも1時間以上かかる。
荒井の両親も明日から来週の水曜日まで家を空けるのが決まっており、わざわざ遠い場所にある新堂の家まで行く利点は荒井にとって何もないだろう。他人の家で気を遣うという行為も荒井はあまり好きではなかった。
「その日でしたら僕の家にも誰もいませんから、ウチに来ても大丈夫ですよ」
荒井はそう返事をしようと半分ほど書いてから指を止めると全てを消して新しく書き直す。
「了解しました。何かこちらから持っていくものなどあったら言ってください」
返事を出してから1分とも経たずにまたすぐメッセージが届いた。
「何もいらねぇよ、おまえだけ来てくれればいい」
真っ直ぐすぎる言葉に荒井はつい吹き出してしまう。
格好付けたつもりなのだろうか。それともあまり考えず反射的に返事を出したのか。 どちらにしても歓迎されているのならそう悪い気はしない。
「何もいらないなんて言ってますけど、本当に手ぶらではいけませんよね……少し準備だけはしておきましょうか」
荒井は誰に聞かせるともなく呟くと普段より大きめのリュックをクローゼットから引っ張り出す。その時無意識に鼻歌を口ずさんでいる事すら気付いてはいなかった。
荒井昭二はいつものように自室に籠もると積んであったエラリー・クイーンの小説などを読みふけっていた。 時計を見ればそろそろ学校では午後の授業が終わり昼休みに入る頃だろう。多少小腹は空いているが料理を作る気分にはなれなかったので荒井はそのまま小説を読み続ける事にした。
普段から好きな授業がある時と気が向いた時にしか学校に行く事のない荒井にとって学校を休んで本を読むなどは日常茶飯事である。それでも親や教師から別段何も言われないのは出席日数に問題がないよう調整しながら出ている事とテストの成績は常に高得点をキープしつづけているからだろう。
大概の場合、テストの成績がよく表面上大人しくしていれば学校から何か言われる事などないものだ。実際に教師たちは荒井のことをサボり癖のある生徒ではなく少し病弱な生徒なのだろうくらいの認識でいた。もちろん、実際の荒井は風邪など滅多にひくような事もなければ持病で身体が弱いという訳でもないのだが。
そうして本来は学校にいなければいけない時間でもお構いなしに本を読み続けていれば、机に置いたスマホから短い着信音がなる。目を向ければ、どうやら新堂誠からメッセージが入ってるようだった。
ページをめくる手をとめスマホを手に取れば「今日学校来てるのか?」との一文が目に入ったので行ってませんから教室を訪ねても僕はいませんよ」と、報告だけの返事をした。
新堂も荒井が気乗りしない時はほとんど学校に来ない事を知っているから普段なら「わかった」程度の返事で終わる所なのだがその日は少し違っていた。
「そうか、直接話したかったんだが仕方ねぇよな。明日からうちの親が出かける予定なんだけどウチ来るか?」
そのメッセージを見て、荒井は口元へ手をあて少し考えていた。
新堂と付き合いはじめて幾分か経つが二人で会うのは学校か荒井の家というのが定番になっている。これは二人で会える場所が学校しかないという事と、普段から荒井の両親が出張などでいない日が多いというのが理由だった。
新堂が自分の家に来ないかと誘ったのは普段から荒井の家にばかり招かれている負い目のようなものからだろう。当然、両親がいない所で二人ゆっくりと過ごしたいという思いがあるのが一番の理由ではあるが。
だが明日から、と書いてあるがいつ頃までいないのだろう。
今日が木曜日だから金曜から日曜まで家にいないのならば特に問題がないのだが土曜日の早朝には戻ってくる等であったら少々せわしない気がする。
それに新堂の家は随分と遠いのだ。荒井の自宅は鳴神学園から歩いて通える距離にあるのだが新堂の家までは電車など乗り継いでも1時間以上かかる。
荒井の両親も明日から来週の水曜日まで家を空けるのが決まっており、わざわざ遠い場所にある新堂の家まで行く利点は荒井にとって何もないだろう。他人の家で気を遣うという行為も荒井はあまり好きではなかった。
「その日でしたら僕の家にも誰もいませんから、ウチに来ても大丈夫ですよ」
荒井はそう返事をしようと半分ほど書いてから指を止めると全てを消して新しく書き直す。
「了解しました。何かこちらから持っていくものなどあったら言ってください」
返事を出してから1分とも経たずにまたすぐメッセージが届いた。
「何もいらねぇよ、おまえだけ来てくれればいい」
真っ直ぐすぎる言葉に荒井はつい吹き出してしまう。
格好付けたつもりなのだろうか。それともあまり考えず反射的に返事を出したのか。 どちらにしても歓迎されているのならそう悪い気はしない。
「何もいらないなんて言ってますけど、本当に手ぶらではいけませんよね……少し準備だけはしておきましょうか」
荒井は誰に聞かせるともなく呟くと普段より大きめのリュックをクローゼットから引っ張り出す。その時無意識に鼻歌を口ずさんでいる事すら気付いてはいなかった。
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