インターネット字書きマンの落書き帳
荒井を狼狽えさせたい新堂パイセン(新堂×荒井/BL)
平和な世界線で普通に付き合ってる新堂×荒井の話ッ……します!
基本的におうちデートをする新堂×荒井がすきなので……。
おうちデートの話つい書いちゃう!
今日はおうちデートしてたら急に虫が出てきてビックリする新堂に対して、めちゃくちゃ冷静な荒井を見て、荒井のことちょっと狼狽えさせたい、と思う新堂さんみたいな話です。
たまにはお外デートもさせたいですね。
お外デート、よくわからない、俺は外に出ないから……。
お外デートしてほしい場所があったら教えてください。
でも荒井は遊園地ぜったい行かない気がします。
基本的におうちデートをする新堂×荒井がすきなので……。
おうちデートの話つい書いちゃう!
今日はおうちデートしてたら急に虫が出てきてビックリする新堂に対して、めちゃくちゃ冷静な荒井を見て、荒井のことちょっと狼狽えさせたい、と思う新堂さんみたいな話です。
たまにはお外デートもさせたいですね。
お外デート、よくわからない、俺は外に出ないから……。
お外デートしてほしい場所があったら教えてください。
でも荒井は遊園地ぜったい行かない気がします。
『躊躇』
その日、荒井の部屋に遊びに来ていた新堂が床に寝そべりスマホを眺めていると、部屋の片隅から黒い影が動き、一匹の虫が飛び出してきた。
「うわっ、何か出てきやがった! ゴキブリじゃねぇかよッ……」
新堂は一瞬狼狽え、室内を見渡す。そうしている間にパン! と思いっきり床を叩く音が室内に響いたので目をやれば、すでにハエたたきを手にした荒井が、床に這う虫を仕留めていた。
「お、悪いな荒井。サンキュー、いきなり出てきて何かと思ったぜ」
「別に構いませんよ、まったく、掃除していても出てくるんですよね、この手の虫は」
荒井はためらう様子もなく、ゴキブリをティッシュに包むとゴミ箱へと投げ捨てた。
その所作に一切の無駄はなく、機械的にすら思える。
整った顔に不自然なほど青白い肌をもつこともあり、その身体には血が通ってないのではないか。実は人形なのではないか。そんな錯覚さえ抱かせた。
だからつい、荒井の頬に手を伸ばす。指先から温もりを感じ、大丈夫だ、荒井昭二は生きている。それを実感し、ようやく安心するのだ。
「どうしたんですか、新堂さん。急に……」
荒井の頬が僅かに赤らむのを見て、新堂は慌てて頬から手を離す。
「いや、別に。それにしても荒井、おまえいつも冷静だよな。こういう時も声をあげたりしねぇし」
「新堂さんが驚きすぎなだけですよ。驚いているだけでは何の解決もしませんから」
「そうかァ? いや、まぁ俺は……鳴神学園で妙なものを見ると、大概ヤバい怪異だったから、つい声が出ちまうんだよな」
「そうですか……新堂さんは、怖がりですからね」
「ちっ……違うっての、別に怖いとかそういうのじゃなくてな……いや、鳴神の怪異も殴れる奴と殴れない奴がいるし、俺にだって苦手なもんがあるんだよ。あぁいうふうに、急に物陰から出てくる奴は苦手なんだ。オマエだって苦手なこととか、一瞬気を取られてボーっとする事とかあるだろ」
「さぁ、どうでしょうか。それほど経験がないように思いますけど」
荒井はどこまでも涼しい顔のまま、両手をウエットティッシュで拭う。
その横顔を見て、新堂は何かを閃いた顔になる。少しでもこの涼しい顔が、焦り狼狽えるところを見たいと思い、その方法を思いついたのだ。
「な、荒井。キスしたくなったから、するぞ」
「えっ? あっ、ちょっ……いいですけど、待ってください新堂さ……」
不意に言われ、驚き声をあげる荒井の隙を突くように唇を重ねる。
僅かに開いた唇から舌を滑り込ませてたっぷり慰めれば、荒井もまた辿々しく舌を絡めてきた。
「……何ですか、急に。新堂さんは、いつも突然ですよね」
唇を離した後、荒井は視線を逸らし赤面する。
その姿を見て、新堂はどこか安心したように笑った。やはり、荒井でも驚き狼狽えたりするのだ。
「いや、良かったぜ。オマエはいつも冷静で何したって動じないように見えるけどよ……こうして、キスしたいって言った時は戸惑って慌てる顔見せてくれるんだから」
「何言ってるですか……あぁ、さっき僕に怖がりって言われたのを根に持っているんですか? 僕は……あまり感情を乱したくはないと、常々そう思っているだけです。でも、それでも人間ですから……貴方の前では、人並みに恥じらいくらいは見せますよ」
そして、新堂の指先を握るを上目遣いで問いかける。
「……だから、もう一度、キスしてくれませんか? さっきは突然で、心の準備が出来てませんでしたから」
「何だよ、仕方ない奴だな。ま、いいけどな」
荒井にせがまれ、もう一度唇に触れる。
二度目のキスは、もっと深くもっと情熱的に交わされた。
その日、荒井の部屋に遊びに来ていた新堂が床に寝そべりスマホを眺めていると、部屋の片隅から黒い影が動き、一匹の虫が飛び出してきた。
「うわっ、何か出てきやがった! ゴキブリじゃねぇかよッ……」
新堂は一瞬狼狽え、室内を見渡す。そうしている間にパン! と思いっきり床を叩く音が室内に響いたので目をやれば、すでにハエたたきを手にした荒井が、床に這う虫を仕留めていた。
「お、悪いな荒井。サンキュー、いきなり出てきて何かと思ったぜ」
「別に構いませんよ、まったく、掃除していても出てくるんですよね、この手の虫は」
荒井はためらう様子もなく、ゴキブリをティッシュに包むとゴミ箱へと投げ捨てた。
その所作に一切の無駄はなく、機械的にすら思える。
整った顔に不自然なほど青白い肌をもつこともあり、その身体には血が通ってないのではないか。実は人形なのではないか。そんな錯覚さえ抱かせた。
だからつい、荒井の頬に手を伸ばす。指先から温もりを感じ、大丈夫だ、荒井昭二は生きている。それを実感し、ようやく安心するのだ。
「どうしたんですか、新堂さん。急に……」
荒井の頬が僅かに赤らむのを見て、新堂は慌てて頬から手を離す。
「いや、別に。それにしても荒井、おまえいつも冷静だよな。こういう時も声をあげたりしねぇし」
「新堂さんが驚きすぎなだけですよ。驚いているだけでは何の解決もしませんから」
「そうかァ? いや、まぁ俺は……鳴神学園で妙なものを見ると、大概ヤバい怪異だったから、つい声が出ちまうんだよな」
「そうですか……新堂さんは、怖がりですからね」
「ちっ……違うっての、別に怖いとかそういうのじゃなくてな……いや、鳴神の怪異も殴れる奴と殴れない奴がいるし、俺にだって苦手なもんがあるんだよ。あぁいうふうに、急に物陰から出てくる奴は苦手なんだ。オマエだって苦手なこととか、一瞬気を取られてボーっとする事とかあるだろ」
「さぁ、どうでしょうか。それほど経験がないように思いますけど」
荒井はどこまでも涼しい顔のまま、両手をウエットティッシュで拭う。
その横顔を見て、新堂は何かを閃いた顔になる。少しでもこの涼しい顔が、焦り狼狽えるところを見たいと思い、その方法を思いついたのだ。
「な、荒井。キスしたくなったから、するぞ」
「えっ? あっ、ちょっ……いいですけど、待ってください新堂さ……」
不意に言われ、驚き声をあげる荒井の隙を突くように唇を重ねる。
僅かに開いた唇から舌を滑り込ませてたっぷり慰めれば、荒井もまた辿々しく舌を絡めてきた。
「……何ですか、急に。新堂さんは、いつも突然ですよね」
唇を離した後、荒井は視線を逸らし赤面する。
その姿を見て、新堂はどこか安心したように笑った。やはり、荒井でも驚き狼狽えたりするのだ。
「いや、良かったぜ。オマエはいつも冷静で何したって動じないように見えるけどよ……こうして、キスしたいって言った時は戸惑って慌てる顔見せてくれるんだから」
「何言ってるですか……あぁ、さっき僕に怖がりって言われたのを根に持っているんですか? 僕は……あまり感情を乱したくはないと、常々そう思っているだけです。でも、それでも人間ですから……貴方の前では、人並みに恥じらいくらいは見せますよ」
そして、新堂の指先を握るを上目遣いで問いかける。
「……だから、もう一度、キスしてくれませんか? さっきは突然で、心の準備が出来てませんでしたから」
「何だよ、仕方ない奴だな。ま、いいけどな」
荒井にせがまれ、もう一度唇に触れる。
二度目のキスは、もっと深くもっと情熱的に交わされた。
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