インターネット字書きマンの落書き帳
お互い気になるユーリとファラの話。(グラブル)
ぐらぶるくん。
ファラとユーリの同期組、メチャクチャ好きなんだよねぇ。
二人の間に恋愛感情があるのかどうか。
そういったのはさておいて、「お互い同期だから苦難を乗り越えたりして何とか今まで生き抜いてきた」という共通体験がある中、よく知っているようで時々知らない顔を見ると「あれ、ユーリこんな所あったんスね」「ファラってこういう所あったんだな……」みたいに、お互いの知らない一面に戸惑ったりしてほしいな。
そういう気持ちをもっているので描きました。
お互いがお互いの事を語るスタイルになっているので、ファラとユーリ両面でお楽しみください。
グランくんが話しているイメージなので、ユーリはややフランクな感じにしてます。
軍人正義感真面目っぽさが難しかったので。(何故本音を言ってしまうのだ)
ファラとユーリの同期組、メチャクチャ好きなんだよねぇ。
二人の間に恋愛感情があるのかどうか。
そういったのはさておいて、「お互い同期だから苦難を乗り越えたりして何とか今まで生き抜いてきた」という共通体験がある中、よく知っているようで時々知らない顔を見ると「あれ、ユーリこんな所あったんスね」「ファラってこういう所あったんだな……」みたいに、お互いの知らない一面に戸惑ったりしてほしいな。
そういう気持ちをもっているので描きました。
お互いがお互いの事を語るスタイルになっているので、ファラとユーリ両面でお楽しみください。
グランくんが話しているイメージなので、ユーリはややフランクな感じにしてます。
軍人正義感真面目っぽさが難しかったので。(何故本音を言ってしまうのだ)
『一人で呆けるファラの話』
ひやぁっ! だだだ、誰っすか、急に背後をとるなんて……。
……なんだ、団長だったっすか。
驚かさないで欲しいっす、自分、急に肩を叩かれてビックリしちゃったじゃないっすか。
えっ?
何度か声をかけたけど気付いてない様子だった……って、れ本当っすか。
自分、ボーッとしてたみたいっすね、迂闊でした。
……悩みがあるなら相談に乗ってくれるっすか?
やっぱり団長は優しいっすね。でも悩みとかそういうのじゃ全然ないので大丈夫っす!
ただ、何と言えばいいのか……むむ……。
いや、ユーリの事なんっすけどね。
自分とユーリはエルステ帝国の同期で、ムカシからの知り合いで……。
自分はカタリナ先輩が間違いなんかするはずない! って先に帝国を抜けたワケなんすが……って、それは団長はもうご存じっすよね。
で、ユーリはその頃の同期で歳が近いってのもあって、一緒に訓練した一緒のチームにいたり、二人任務の時はコンビにされたり……。
最終的に所属する隊は別だったんすけど顔を合わせる機会が多くて、結局今も一緒の艇に乗ってる……腐れ縁って奴っすね。
ちちちち、違うっすよ!
ユーリとはその、こ、恋人みたいな感じにはなった事なんてないっす。
自分は今、カタリナ先輩のような立派な騎士になるのが夢なんで、色恋沙汰にうつつを抜かしている場合じゃないって事くらい分っているつもりっすから。
でも……。
い、いや、別にユーリの事は何とも思ってないっすよ。
ただ、この前ちょーっと高い所にある箱に手が届かなくてこまってたら、ユーリが代りに取ってくれたんっす。
自分で出来ない事は誰かを呼んだ方が早いぞーなんて言いながら、その箱を渡してくれた時ちょっとだけ手が触れたんすけどね。
……知らない間に、自分の手より大きくなっていたというか。
いや、元々大きい手だったのに気付いてなかっただけだったのかも知れないんすけど。
あぁ、ユーリも男の身体をしてるんだな……なんて思ったら、何ていうんすかね……。
それまで隣で笑って、背中併せて闘ってって、当たり前にしてきたはずの仲間に、まだ自分の知らない部分があったような気がして、むず痒いというか、不思議というか……何かこう、心にモヤモヤした気分が湧き上がってきて、どうしてこんな風に思うのかなーって不思議に思っていただけっす。
なーんて、何か話してみたらスッキリしてきたっす。
ユーリは男なんだから自分より背が高かったり、手が大きかったりするのなんて当たり前っすよね。ましてや自分は他の女の人からしてもあんまり大きい方じゃないっすから。
何となく普段と違うような気がして落ち着かない気持ちになったけど、ユーリが堅物で正義好きで融通が利かない奴ってのは全然変わってないワケですし。
団長、相談に乗ってくれてありがとうございますっす。
安心したらお腹減って来ちゃったっすね。
団長も何か食べるっすか? 今なら余り物で何か作ってくるっすよ。相談にのってくれたお礼っす。
ちちち、違うッっすよ!?
本当にユーリの事は、その。恋人とか、そういう風に考えた事は一度もないっすから。
本当っすからね!?
……こんな事、ユーリには絶対に言っちゃダメっすよ!
『一人で呆けるユーリの話』
あっ、団長。
悪い、気付かなくて……少し考え事をしていたから……。
別にたいした事じゃないんで気にしないでくれ。
個人的な事というか……えぇ、本当にたいした事じゃないから……。
……悩んでいるようには見えないけど、上の空だった?
確かにそうかもしれないかな……たいした事じゃないんだけど、些細な事が心に引っかかってしまって、それから変に考えてしまうんだ。
ファラの事なんだけど……。
……ち、違う。別に恋愛とか、そういう感情じゃないぞ!
ファラとは帝国時代の同期で、歳も近いから何かと同じチームで行動する事も多かったのは確かだが俺からすると歳の近い妹みたいな感覚で……。
同じエルステ帝国の軍人として切磋琢磨した身でもあるし、同世代の他の異性と比べれば話す機会は多くなるけどそれはただ顔見知りで話しやすいだけで……。
……実際、俺自身もファラをどう思っているかと言われると難しいんだ。
帝国で腕を磨き合った時間があるから、ただの友人以上にファラとの時間は長いと思う。
同じ寮で生活していたし、同じように訓練を受けそれを乗り越えていったという苦しい時間とその先にある喜びを知っている……こういう体験を共有している分、彼女は俺にとって「特別」であるのは間違いない。それは分っているんだ。
だけどそれが恋愛感情のものなのか、と言われると俺自身もよくわからないんだよな。
仲間だから守りたいと思うし、同時にファラの腕は知っている。頼れる時は背中を守れる相棒として頼ってもいる……。
国を裏切って、今は同じ艇にいる人間というのも話しやすい所なんだろうな。
故郷であった話や料理の話、癖のある隊長の話なんて共通の話題も多いし……元々、ファラは俺よりずっと話しやすい性格だからそれもあるんだろうな。
だから……本当に、ただ俺にとって話しかけやすいだけで……。
この感情が恋愛なのかときかれると、自分も未熟だからわからない事が多いんだ。
ただ……。
ただこの前、ファラが珍しく普段着になって出かける姿を見たんだ。
いつもは帝国の鎧姿が多いだろう? 珍しいな、と思って……。
いや、見慣れない服だったが別段、特別に目立った服というワケでもなかったんだ。
むしろどこにでもいるような年頃の女の子が着るにしては、少し地味なくらいだったんじゃないか。
ただ、それでも何となく……。
何というのだろうな。
ファラも、年頃の一人の女の子で、普通の女の子が着るような服を着て街に行くんだ。
そう考えた時、あいつがえらく遠い所にいるような存在に思えてしまったんだ。
おかしいよな?
ファラは元・帝国軍人とはいえ私生活では普通の女の子なんだ。
そんな当然のことを目の当たりにしただけで、彼女がやけに自分と遠い世界の人間に思えてしまって……それに対して、寂しいような空しいような……。
妙な感じがしたんだよ。別にファラが何か変わった訳でもないのにな。
……そう、ファラが何か変わった訳ではないんだ。
改めて話してみてよかったよ、頭がスッキリした気持ちだ。
ただ、ファラにもそういう一面がある。ただそれだけの事が妙な事に思えるなんて、我ながら変な事に引っかかっていたものだよ。
話を聞いてくれてありがとう、団長。
おかげで自分が下らない考えに取り憑かれていたのに気づけたよ。
なっ……!?
ほ、本当にファラに対して恋愛とか。そういう気持ちはないんだ。
本当だからな?
……ファラには言わないでくれよ。
絶対に、絶対にだぞ?
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