インターネット字書きマンの落書き帳
アーマーガアとデカヌちゃんに関する伝承
pkmnの二次創作は印刷所によく確認をとって、急に「印刷できなくなった」と言われてもしょげない! めげない! ドラグナイ! の精神でいこうね!(挨拶)
今回はTwitterで書いた「どうしてパルデアではアーマーガア・タクシーが一般的ではないのか」という話を、模造伝承としてレホール先生に語ってもらいました。
「デカヌチャンはアーマーガアを打ち落とし素材とする」
「デカヌちゃんはパルデアでは野生で存在しない」
「アーマーガアのタクシーは存在しない」(イキリンコがタクシーをしている)
こういった部分を踏まえて「パルデアにはかつてアーマーガアを打ち落とせるデカヌチャンが存在していたが、今は伝承になっている」みたいな模造ですぞい。
今回はTwitterで書いた「どうしてパルデアではアーマーガア・タクシーが一般的ではないのか」という話を、模造伝承としてレホール先生に語ってもらいました。
「デカヌチャンはアーマーガアを打ち落とし素材とする」
「デカヌちゃんはパルデアでは野生で存在しない」
「アーマーガアのタクシーは存在しない」(イキリンコがタクシーをしている)
こういった部分を踏まえて「パルデアにはかつてアーマーガアを打ち落とせるデカヌチャンが存在していたが、今は伝承になっている」みたいな模造ですぞい。
『因縁』
ほぅ、キサマは何故このパルデアにアーマーガアのタクシーが存在しないのか気になるのか?
確かにガラルなどではアーマーガアのタクシーが一般的だ。
パルデアでは「デカヌチャン」と呼ばれている存在がアーマーガアを打ち落としてしまうから危険なのでイキリンコタクシーが一般的であるという事はキサマも理解しているな。
それを理解した上でなお疑問に思うという事はキサマも気付いているな。
そうだ、このパルデアでは野生の「デカヌチャン」は存在していない。
アーマーガアに対して脅威となるポケモンは事実上存在していないのならパルデアでもアーマーガアタクシーが主流となってもおかしくない、そう思うのは当然だな。
だがパルデアでは未だアーマーガア・タクシーによる落下事故が少なくない頻度でおきているという事実があるのだ。
その比率はイキリンコ・タクシーと比べると数倍から時には十数倍に上ると言われているのだから無視できない数字だろう。
理由はわからんが利便性に大差がないのであればより事故の少ないイキリンコがタクシーに利用されるのは当然だ。
わかったか?
なるほど、理解はしたが納得はしていないといった顔だな。
そうだな。キサマが納得できるかどうかはさておき一つ、私から話をおくろう。
今となっては遠いムカシの物語、伝承と呼んでも良い話だ。
パルデアは我々がこちらに住まう以前は多数の民族で構成されており、その中には『カヌ族』と呼ばれる狩猟に長けた一族がいた。
彼ら、あるいは彼女らは時期により居場所を転々とし狩りのしやすい土地に住み獲物がいなくなるとまた別の土地へと向かうといった流浪の民だったという。
これは大進行がおこる前の話だからおおよそ3000年前といったところか。
パルデアの軍隊は当時としても洗練されていてな。
この土地に住む多くの少数部族は戦に長けたものが少なかったのもありパルデアという国に降伏するといった形で吸収されていったのだがパルデアの支配を良しとしない部族も多数あった。
カヌ族もまたそのような部族の一つであり、最後まで抗ったただ一つの部族だと伝えられている。それ故に3000年前滅んでしまったともな。
カヌ族は勇猛な狩人であり戦士であったから武力による服従が受け入れられなかったのだろうというのが歴史家の見解だが、狩猟民族であり流浪の民でもあったカヌ族にとって特定の場所に住居を強要されるのは死活問題でもあったのだろうな。
パルデアの政策を受け入れる事ができなかったカヌ族はパルデア軍と戦いついには滅亡に追いやられたのだが、この時カヌ族に対して驚異となったのが当時のパルデアの軍が率いていたアーマーガア空軍だという。
アーマーガアに乗った多くの兵士たちがカヌ族に時に火矢をかけ時に丸太を落とし時に巨石を投じるといった戦法は狩猟民族であり戦争らしい戦争を経験していなかったカヌ族にとってまさに未知の戦いだったのだろうな。
当時は狩りにて弓を使うほか、ハンマーや槍、落とし穴のような罠が主たる武器だったカヌ族にとって宙を舞うアーマーガアにはなすすべもなく滅亡したと、軍記には残されている。
最もこの軍記はカヌ族滅亡から数百年経った後に書かれたものだから書物そのものが伝承の寄せ集めのようなものなのだがな。
さて、それから数百年ほど経ったころだ。
かつてカヌ族がいた土地や廃墟にてパルデア固有のポケモンが発見されるようになった。
そう、キサマらの知る「カヌチャン」だな 。
カヌチャンの名前はカヌ族が魔除けとして使っていた子供の依り代、人形によく似ていると思った発見者がそのように名付けたと言われているのだが、その頃から各地のアーマーガアが打ち落とされるという事件が多発するようになった。
とりわけ打ち落とされるのは人に飼い慣らされたアーマーガア多く、それがカヌチャンの発見と時を同じくした事から何時しかそれは「カヌ族の怨念」だとか「生き残りのカヌ族による復讐」などと呼ばれ怖れられたのだ。
実際に力をつけたカヌチャンはデカヌチャンとなり、デカヌチャンとなった姿だとアーマーガアを撃ち抜いて落とすだろうというのが生物学の常識として扱われているな。
もちろん、デカヌチャンにとってもアーマーガアはかなりの強敵だ。
一撃で打ち落とすなんて真似は出来ないだろう。
もし当時、本当にアーマーガアを打ち落とせる程のデカヌチャンがいたとしたらテラスタルで特殊な状態のデカヌチャンであった可能性もあるのだろうが、そういった話はジニアの授業を熱心に受けているキサマの方が詳しいだろうから説明は割愛しよう。
野生のデカヌチャンがパルデアに存在しないのは、「デカヌチャンがアーマーガアを打ち落としている」といった噂から野生のデカヌチャンを捕獲し減らしていったのも一つの理由になるだろうな。
カヌ族の呪いを怖れた兵士の末裔たちはことさらデカヌチャンの捕獲に熱心だったそうだ。
軍記はカヌ族が滅亡してから数百年後に書かれたものであり多分の嘘偽りも記載されているとは言われているが末裔たちも思う所があったのだろうな。
さて、これらはすべて伝承で詳細な記録は一切残っていない。
本当にアーマーガアが撃墜されるような事態が存在したのか、その原因が野生で存在していたデカヌチャンだったのかそれらを記録しているような書物が存在してないからだ。
それに先にも少し話をしたが、パルデアには野生のデカヌちゃんは存在していない。
当時の噂の域を出ていなかったのだが、現在においても実際にアーマーガアを打ち落とすデカヌチャンの姿を確認した事例は極めて少ないものとなっているのだ。
詳しくはジニアに聞いてみるといいだろうが、目撃された事例の記録は数件。
しかもデカヌチャン単体で打ち落としたのではなくデカヌチャン・ナカヌチャン・カヌチャンといった、廃墟に住むポケモンたちが協力し罠や道具を駆使してやっと狩っていたという事例の方が多いだろう。
ポケモンバトルではアーマーガアを打ち落とすデカヌチャンとのバトル例は何度か存在するようだが、その事例もまた極めて鍛え上げられたデカヌチャンがあまり訓練の行き届いてないアーマーガアを打ち落とした事例であり、双方が名うてのトレーナーにより鍛えられた状態であればアーマーガアのほうがデカヌチャンよりやや優勢のバトルをするといった話も聞いているな。
故にすべては伝承、真実とは言いがたい部分が多いのは確かだ。
だが先にも伝えた通りこのパルデアではアーマーガアの墜落事故が後を絶たないのだ。
アーマーガアが空の運び手を担うガラルと比べてもその差は一目瞭然だろう。
キサマがこれを聞いてどう思うかは知らん。
だがパルデアにおいて アーマーガアで空を飛ぶのが一般的ではない理由として心に留めておくんだな。
キサマとて得体の知れないモノにより打ち落とされて命を落としたくはないだろう?
古き歴史に学ぶとはそういうことだ。
ほぅ、キサマは何故このパルデアにアーマーガアのタクシーが存在しないのか気になるのか?
確かにガラルなどではアーマーガアのタクシーが一般的だ。
パルデアでは「デカヌチャン」と呼ばれている存在がアーマーガアを打ち落としてしまうから危険なのでイキリンコタクシーが一般的であるという事はキサマも理解しているな。
それを理解した上でなお疑問に思うという事はキサマも気付いているな。
そうだ、このパルデアでは野生の「デカヌチャン」は存在していない。
アーマーガアに対して脅威となるポケモンは事実上存在していないのならパルデアでもアーマーガアタクシーが主流となってもおかしくない、そう思うのは当然だな。
だがパルデアでは未だアーマーガア・タクシーによる落下事故が少なくない頻度でおきているという事実があるのだ。
その比率はイキリンコ・タクシーと比べると数倍から時には十数倍に上ると言われているのだから無視できない数字だろう。
理由はわからんが利便性に大差がないのであればより事故の少ないイキリンコがタクシーに利用されるのは当然だ。
わかったか?
なるほど、理解はしたが納得はしていないといった顔だな。
そうだな。キサマが納得できるかどうかはさておき一つ、私から話をおくろう。
今となっては遠いムカシの物語、伝承と呼んでも良い話だ。
パルデアは我々がこちらに住まう以前は多数の民族で構成されており、その中には『カヌ族』と呼ばれる狩猟に長けた一族がいた。
彼ら、あるいは彼女らは時期により居場所を転々とし狩りのしやすい土地に住み獲物がいなくなるとまた別の土地へと向かうといった流浪の民だったという。
これは大進行がおこる前の話だからおおよそ3000年前といったところか。
パルデアの軍隊は当時としても洗練されていてな。
この土地に住む多くの少数部族は戦に長けたものが少なかったのもありパルデアという国に降伏するといった形で吸収されていったのだがパルデアの支配を良しとしない部族も多数あった。
カヌ族もまたそのような部族の一つであり、最後まで抗ったただ一つの部族だと伝えられている。それ故に3000年前滅んでしまったともな。
カヌ族は勇猛な狩人であり戦士であったから武力による服従が受け入れられなかったのだろうというのが歴史家の見解だが、狩猟民族であり流浪の民でもあったカヌ族にとって特定の場所に住居を強要されるのは死活問題でもあったのだろうな。
パルデアの政策を受け入れる事ができなかったカヌ族はパルデア軍と戦いついには滅亡に追いやられたのだが、この時カヌ族に対して驚異となったのが当時のパルデアの軍が率いていたアーマーガア空軍だという。
アーマーガアに乗った多くの兵士たちがカヌ族に時に火矢をかけ時に丸太を落とし時に巨石を投じるといった戦法は狩猟民族であり戦争らしい戦争を経験していなかったカヌ族にとってまさに未知の戦いだったのだろうな。
当時は狩りにて弓を使うほか、ハンマーや槍、落とし穴のような罠が主たる武器だったカヌ族にとって宙を舞うアーマーガアにはなすすべもなく滅亡したと、軍記には残されている。
最もこの軍記はカヌ族滅亡から数百年経った後に書かれたものだから書物そのものが伝承の寄せ集めのようなものなのだがな。
さて、それから数百年ほど経ったころだ。
かつてカヌ族がいた土地や廃墟にてパルデア固有のポケモンが発見されるようになった。
そう、キサマらの知る「カヌチャン」だな 。
カヌチャンの名前はカヌ族が魔除けとして使っていた子供の依り代、人形によく似ていると思った発見者がそのように名付けたと言われているのだが、その頃から各地のアーマーガアが打ち落とされるという事件が多発するようになった。
とりわけ打ち落とされるのは人に飼い慣らされたアーマーガア多く、それがカヌチャンの発見と時を同じくした事から何時しかそれは「カヌ族の怨念」だとか「生き残りのカヌ族による復讐」などと呼ばれ怖れられたのだ。
実際に力をつけたカヌチャンはデカヌチャンとなり、デカヌチャンとなった姿だとアーマーガアを撃ち抜いて落とすだろうというのが生物学の常識として扱われているな。
もちろん、デカヌチャンにとってもアーマーガアはかなりの強敵だ。
一撃で打ち落とすなんて真似は出来ないだろう。
もし当時、本当にアーマーガアを打ち落とせる程のデカヌチャンがいたとしたらテラスタルで特殊な状態のデカヌチャンであった可能性もあるのだろうが、そういった話はジニアの授業を熱心に受けているキサマの方が詳しいだろうから説明は割愛しよう。
野生のデカヌチャンがパルデアに存在しないのは、「デカヌチャンがアーマーガアを打ち落としている」といった噂から野生のデカヌチャンを捕獲し減らしていったのも一つの理由になるだろうな。
カヌ族の呪いを怖れた兵士の末裔たちはことさらデカヌチャンの捕獲に熱心だったそうだ。
軍記はカヌ族が滅亡してから数百年後に書かれたものであり多分の嘘偽りも記載されているとは言われているが末裔たちも思う所があったのだろうな。
さて、これらはすべて伝承で詳細な記録は一切残っていない。
本当にアーマーガアが撃墜されるような事態が存在したのか、その原因が野生で存在していたデカヌチャンだったのかそれらを記録しているような書物が存在してないからだ。
それに先にも少し話をしたが、パルデアには野生のデカヌちゃんは存在していない。
当時の噂の域を出ていなかったのだが、現在においても実際にアーマーガアを打ち落とすデカヌチャンの姿を確認した事例は極めて少ないものとなっているのだ。
詳しくはジニアに聞いてみるといいだろうが、目撃された事例の記録は数件。
しかもデカヌチャン単体で打ち落としたのではなくデカヌチャン・ナカヌチャン・カヌチャンといった、廃墟に住むポケモンたちが協力し罠や道具を駆使してやっと狩っていたという事例の方が多いだろう。
ポケモンバトルではアーマーガアを打ち落とすデカヌチャンとのバトル例は何度か存在するようだが、その事例もまた極めて鍛え上げられたデカヌチャンがあまり訓練の行き届いてないアーマーガアを打ち落とした事例であり、双方が名うてのトレーナーにより鍛えられた状態であればアーマーガアのほうがデカヌチャンよりやや優勢のバトルをするといった話も聞いているな。
故にすべては伝承、真実とは言いがたい部分が多いのは確かだ。
だが先にも伝えた通りこのパルデアではアーマーガアの墜落事故が後を絶たないのだ。
アーマーガアが空の運び手を担うガラルと比べてもその差は一目瞭然だろう。
キサマがこれを聞いてどう思うかは知らん。
だがパルデアにおいて アーマーガアで空を飛ぶのが一般的ではない理由として心に留めておくんだな。
キサマとて得体の知れないモノにより打ち落とされて命を落としたくはないだろう?
古き歴史に学ぶとはそういうことだ。
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