インターネット字書きマンの落書き帳
壁の向こうの暴力と贖罪(松ガス/BL/ネタバレ要素多め)
可能性としての松ガスの世界を書いてみたくなって……。
と、犯人は供述しており……。(挨拶)
えぇと……。
山田ガスマスクが出所する時、あるいは仮釈放中に、松田がパートナーシップ契約をしていた場合、強固な居場所になる可能性があるよね。
でも、松田が山田を復讐目的で囲っていたとしたら……!
という視点に気付いてしまったので、書いてみました。
「松田の隣人」という立場の夢男子(異常成人男性)が、
「へー、松田って彼氏いるんだ。どんな事してるんだろ」と、興味本位に盗聴していたら、やべー事実に気付いてしまう話です。
登場人物、クズしかいねぇ!
いいんだよ、へんに感情移入できたほうがしんどいだろ……。
優しさのクズだよ。
と、犯人は供述しており……。(挨拶)
えぇと……。
山田ガスマスクが出所する時、あるいは仮釈放中に、松田がパートナーシップ契約をしていた場合、強固な居場所になる可能性があるよね。
でも、松田が山田を復讐目的で囲っていたとしたら……!
という視点に気付いてしまったので、書いてみました。
「松田の隣人」という立場の夢男子(異常成人男性)が、
「へー、松田って彼氏いるんだ。どんな事してるんだろ」と、興味本位に盗聴していたら、やべー事実に気付いてしまう話です。
登場人物、クズしかいねぇ!
いいんだよ、へんに感情移入できたほうがしんどいだろ……。
優しさのクズだよ。
『欲望の観察者』
遠くから泣き叫ぶ声が聞こえる――。
何かが倒れる音がし、バシャバシャと激しい水音がする。
許して、助けて。
時々、力なく謝る声が響くが、そんな言葉など最初から聞くつもりはないように、また水音が響く。
水のたまった浴槽に無理矢理頭を押し付けて、幾度も溺れさせ、窒息する前に引き上げる。
そんな拷問を繰り返しているのは、音だけで理解できた。
――なんでこんな事をしてるんだ、こいつら。
別に俺は、こんなものを聞きたかった訳じゃない――だが――。
「ゆ、るして……松田さ……、ぼ、く……」
途切れ途切れになる男の声を無視し、また水音が響く。
バシャ、バシャ。
……ゴボ、ゴボッ。
散々暴れる水音と、泡が漏れる音に紛れて
「……野村はもう、誰からも許してもらえへんし、謝ることすらできないんやで」
松田の、冷めた声だけがやけに響いていた。
※※※
周囲より頭ひとつデカくて、腕は太く胸板も分厚い。
色つきのシャツなんか着ている時はスジモンにしか見えないし、実際に腕には刺青も入っているらしい。
時々、エレベーターで一緒になるが二人しか乗ってないのに窮屈に思えるほど威圧感のある男――。
それが、俺の隣に住んでいる松田という男だった。
顔を合わせたら挨拶する程度の間柄で、込み入った話はしたことがないのだが、マンション住まいだと耳が早い奴もいるものだ。
在宅勤務が多い俺が、散歩がてらにコンビニにでも行こうと思った時、数人のマダムに呼び止められた。
「ねぇねぇ、知ってる? あなたの部屋の隣に住んでる、松田さん――若い男の子と、住んでるらしいじゃない」
マダムの話はあちこち飛んでひどく分かりづらかったが、ようは松田がパートナーシップとかいう契約を、年下の男と結んでいるらしい。
長い間、遠距離恋愛のような状態だったが、最近になってやっと同棲できるようになったのだそうだ。
俺より随分と年上のマダムたちには「同性のカップル」という概念が珍しいか、受け入れがたいのだろう。
あることないこと喋り倒して、一時の娯楽扱いしていたが、俺には関係のない話だ。
別に、松田が誰と暮らそうと俺の生活が変わる訳ではない。
心底、どうでもいいと思っていたのだが――。
「あ……お隣さん? あは、どーも」
買い物から帰った時、俺の部屋の隣に見知らぬ男が立っていた。
歳は……まだ若い。ひょっとしたら俺より少し、年下かもしれない。
体は細く、色白で、どちらかというと印象に残りにくい顔立ちだが――。
「僕、普段は在宅で仕事してるから……うるさいとかあったらゴメンね。言ってくれれば気をつけるから。よろしく」
ペコッと小さく頭を下げる姿は、小動物のようだ。
――可愛いな、と思った。
同時に、松田みたいなタイプがこんな男を引っかけたのかという、ゲスな思いを抱く。
いかにも横柄で偉そうなガキ大将といった風体の大男が、吹けば飛びそうな細身の男を選ぶというのが意外だった。
歳も、松田より随分と年下に見える。
松田はどうひいき目に見ても「おじさん」やら「壮年」といった言葉しか当てはまらない歳だが、この男は「青年」といってもいい年頃だろう。顔立ちはまだ少し幼さすらある。
こんな男を、あの松田がいったいどんな風に「可愛がって」いるのだろう――。
全てはそんな、些末な好奇心からだった。
あんなコワモテの男が年下の可愛い坊やを猫っかわいがりしているのだろうか。
それとも大男の方が可愛がられている方なのか。
考えるだけで顔がニヤつく。
俺は家に帰るとすぐに準備をした。
盗聴器の準備だ。
小さい頃から器用だった俺がラジオを弄るのも飽きた頃、手を出したのが盗聴器だった。
思いの外、簡単に作ることができて、いとも容易く他人の生活を盗み聞きできるという興奮にとりつかれた事もある。
だが、実際に盗聴をしたところで秘密が暴かれるのは稀だ。
時々に夫婦の営みなどを聞く事もあったが、セックスなんて所詮は粘膜のこすれあいにすぎず、誰のを聞いても似たり寄ったり。
当然の如く、すぐに飽きてしまった訳だが――。
「ゲイのセックスを盗み聞きするチャンスなんて、あんまりないもんな」
隣人の若い男は在宅勤務をしている、といっていた。
それなら延長コードはいくつあってもいいだろう。それと、部屋にあっても違和感がない小物にいくつか盗聴器をしかけておこう。コレならそっと置いても特に起因されないはずだ。三叉ソケットなど使っていたら、こっそり入れ替えておこう。
「はぁ、我ながら手慣れたもんだ」
在宅勤務で役立ちそうなものをいくつかまとめた後、コーヒーや紅茶なども差し入れとして詰め込み隣の部屋に行く。
現れた青年に、自分も隣で在宅勤務をしていることや、近い年頃の人が来てくれて嬉しい事など伝えると、相手は簡単に信じて、部屋に入れてくれた。
「ちょっと、お茶でもどうぞ」
そうして上がった部屋は、いかにもヤンチャそうな松田の印象とはやや違っていた。
部屋はシックで、趣味のものは釣り具くらいしかない。部屋には本がやけに多く、ファイリングされた資料も目につく。
大学時代にいたゼミのようだな――と思っていると。
「松田さん、博物館の職員なんだよ。だから、考古学……じゃなかった。古代史の文献とか、そういうの多いんだ」
コーヒーをもって、隣人がやってくる。
長らく隣に住んでいたが知らなかった。最も、隣に住んでいたからといってそれほど話しているわけでもないから当然だろう。
隣人は松田と比べれば人懐っこくて愛嬌があり、話も上手だった。
今は大きな仕事をしてないが、以前はライティングで仕事をしていたのだという。
なるほど、フリーのライターなら自分を売り込むのが何よりも大事だから、こんなに愛想がいいんだろう。
俺はそんな事を思いながら、一時間ほどで部屋を出た。
当然、ちょっとした隙を見て盗聴器を仕掛けた小物を、いくつか置くのは忘れずにだ。
さて、あの若い男をどんな風に可愛がっているのだろう。
イカつい横柄な男でも、デレたり甘えた声を出すのか。
松田が帰り、そろそろ寝静まる頃合いを見計らう。
ゲスな期待を胸に、盗聴器のスイッチを入れた。
そうして聞こえてきたのが、激しい暴力と罵倒、繰り返される拷問だった。
一体なんで、こんな事をしてるんだ。
何であの若い男は、こんなことまでされている?
松田は一体何を考えてるんだ? どうしてこんなことになった?
放っておいたら、あの青年は殺されてしまうのではないか。
鬼気迫る声と暴力の繰り返しに、俺は怯えて動けなくなる。
その最中、断片的な言葉が記憶の隅に引っかかる。
――野村。
――上野。
――GR。
断片的な言葉は、全てがつながっていった。
そうだ、上野……上野天誅事件だ。
もう10年以上前にあった事件の被害者は、確か野村といったはずだ。
あの事件がきっかけで、GRというサイバーテロ事件がおきたのだ。
GRのせいで、俺の盗聴趣味がばらされ、前の仕事をしてられなくなった。
俺にとっても因縁のある事件だが、どうしてその話を松田がしているのだ――。
俺は、ふと気になる事があり、当時の事件記事を漁る。
そして、出てきた記事と写真を見て、俺はようやく気がついた。
「……あいつ、山田ガスマスクか!」
上野天誅事件の犯人の一人に、山田ガスマスクという男がいた。
Web中心に活躍していたライターで、SNSでは常にガスマスクをつけていた男だ。
事件の時に素顔が出て、本名も明かされてはいたが、その後もずっと「あの山田ガスマスクが犯人だった」という印象しかなかったから、素顔のことなど忘れていた。
あの物腰柔らかな青年が、まさか山田ガスマスクだったなんて――。
「ってことは、俺に名乗ったのが本名か」
あの人懐っこい青年が山田ガスマスク――人殺しだ。出所したか、仮釈放って奴だろう。
松田は、被害者の野村と、知り合いだったのだろうか。
それならこの「パートナーシップ」の意味は――。
「……復讐?」
俺は、壁を背にして座り込む。
壁伝いには聞こえない。
だが、繰り返される水音と泣き喚き許しを乞う声が耳の中を通り過ぎて行く。
「はッ……最高のショーじゃねぇかよ。こんな地獄――俺が聞かなきゃ、誰も気付かなかったのか?」
俺は、自然とほくそ笑む。
体はすこぶる興奮し、脳髄が溶けるほど昂ぶる。
――壁の向こうからは、まだ、水の音がしていた。
遠くから泣き叫ぶ声が聞こえる――。
何かが倒れる音がし、バシャバシャと激しい水音がする。
許して、助けて。
時々、力なく謝る声が響くが、そんな言葉など最初から聞くつもりはないように、また水音が響く。
水のたまった浴槽に無理矢理頭を押し付けて、幾度も溺れさせ、窒息する前に引き上げる。
そんな拷問を繰り返しているのは、音だけで理解できた。
――なんでこんな事をしてるんだ、こいつら。
別に俺は、こんなものを聞きたかった訳じゃない――だが――。
「ゆ、るして……松田さ……、ぼ、く……」
途切れ途切れになる男の声を無視し、また水音が響く。
バシャ、バシャ。
……ゴボ、ゴボッ。
散々暴れる水音と、泡が漏れる音に紛れて
「……野村はもう、誰からも許してもらえへんし、謝ることすらできないんやで」
松田の、冷めた声だけがやけに響いていた。
※※※
周囲より頭ひとつデカくて、腕は太く胸板も分厚い。
色つきのシャツなんか着ている時はスジモンにしか見えないし、実際に腕には刺青も入っているらしい。
時々、エレベーターで一緒になるが二人しか乗ってないのに窮屈に思えるほど威圧感のある男――。
それが、俺の隣に住んでいる松田という男だった。
顔を合わせたら挨拶する程度の間柄で、込み入った話はしたことがないのだが、マンション住まいだと耳が早い奴もいるものだ。
在宅勤務が多い俺が、散歩がてらにコンビニにでも行こうと思った時、数人のマダムに呼び止められた。
「ねぇねぇ、知ってる? あなたの部屋の隣に住んでる、松田さん――若い男の子と、住んでるらしいじゃない」
マダムの話はあちこち飛んでひどく分かりづらかったが、ようは松田がパートナーシップとかいう契約を、年下の男と結んでいるらしい。
長い間、遠距離恋愛のような状態だったが、最近になってやっと同棲できるようになったのだそうだ。
俺より随分と年上のマダムたちには「同性のカップル」という概念が珍しいか、受け入れがたいのだろう。
あることないこと喋り倒して、一時の娯楽扱いしていたが、俺には関係のない話だ。
別に、松田が誰と暮らそうと俺の生活が変わる訳ではない。
心底、どうでもいいと思っていたのだが――。
「あ……お隣さん? あは、どーも」
買い物から帰った時、俺の部屋の隣に見知らぬ男が立っていた。
歳は……まだ若い。ひょっとしたら俺より少し、年下かもしれない。
体は細く、色白で、どちらかというと印象に残りにくい顔立ちだが――。
「僕、普段は在宅で仕事してるから……うるさいとかあったらゴメンね。言ってくれれば気をつけるから。よろしく」
ペコッと小さく頭を下げる姿は、小動物のようだ。
――可愛いな、と思った。
同時に、松田みたいなタイプがこんな男を引っかけたのかという、ゲスな思いを抱く。
いかにも横柄で偉そうなガキ大将といった風体の大男が、吹けば飛びそうな細身の男を選ぶというのが意外だった。
歳も、松田より随分と年下に見える。
松田はどうひいき目に見ても「おじさん」やら「壮年」といった言葉しか当てはまらない歳だが、この男は「青年」といってもいい年頃だろう。顔立ちはまだ少し幼さすらある。
こんな男を、あの松田がいったいどんな風に「可愛がって」いるのだろう――。
全てはそんな、些末な好奇心からだった。
あんなコワモテの男が年下の可愛い坊やを猫っかわいがりしているのだろうか。
それとも大男の方が可愛がられている方なのか。
考えるだけで顔がニヤつく。
俺は家に帰るとすぐに準備をした。
盗聴器の準備だ。
小さい頃から器用だった俺がラジオを弄るのも飽きた頃、手を出したのが盗聴器だった。
思いの外、簡単に作ることができて、いとも容易く他人の生活を盗み聞きできるという興奮にとりつかれた事もある。
だが、実際に盗聴をしたところで秘密が暴かれるのは稀だ。
時々に夫婦の営みなどを聞く事もあったが、セックスなんて所詮は粘膜のこすれあいにすぎず、誰のを聞いても似たり寄ったり。
当然の如く、すぐに飽きてしまった訳だが――。
「ゲイのセックスを盗み聞きするチャンスなんて、あんまりないもんな」
隣人の若い男は在宅勤務をしている、といっていた。
それなら延長コードはいくつあってもいいだろう。それと、部屋にあっても違和感がない小物にいくつか盗聴器をしかけておこう。コレならそっと置いても特に起因されないはずだ。三叉ソケットなど使っていたら、こっそり入れ替えておこう。
「はぁ、我ながら手慣れたもんだ」
在宅勤務で役立ちそうなものをいくつかまとめた後、コーヒーや紅茶なども差し入れとして詰め込み隣の部屋に行く。
現れた青年に、自分も隣で在宅勤務をしていることや、近い年頃の人が来てくれて嬉しい事など伝えると、相手は簡単に信じて、部屋に入れてくれた。
「ちょっと、お茶でもどうぞ」
そうして上がった部屋は、いかにもヤンチャそうな松田の印象とはやや違っていた。
部屋はシックで、趣味のものは釣り具くらいしかない。部屋には本がやけに多く、ファイリングされた資料も目につく。
大学時代にいたゼミのようだな――と思っていると。
「松田さん、博物館の職員なんだよ。だから、考古学……じゃなかった。古代史の文献とか、そういうの多いんだ」
コーヒーをもって、隣人がやってくる。
長らく隣に住んでいたが知らなかった。最も、隣に住んでいたからといってそれほど話しているわけでもないから当然だろう。
隣人は松田と比べれば人懐っこくて愛嬌があり、話も上手だった。
今は大きな仕事をしてないが、以前はライティングで仕事をしていたのだという。
なるほど、フリーのライターなら自分を売り込むのが何よりも大事だから、こんなに愛想がいいんだろう。
俺はそんな事を思いながら、一時間ほどで部屋を出た。
当然、ちょっとした隙を見て盗聴器を仕掛けた小物を、いくつか置くのは忘れずにだ。
さて、あの若い男をどんな風に可愛がっているのだろう。
イカつい横柄な男でも、デレたり甘えた声を出すのか。
松田が帰り、そろそろ寝静まる頃合いを見計らう。
ゲスな期待を胸に、盗聴器のスイッチを入れた。
そうして聞こえてきたのが、激しい暴力と罵倒、繰り返される拷問だった。
一体なんで、こんな事をしてるんだ。
何であの若い男は、こんなことまでされている?
松田は一体何を考えてるんだ? どうしてこんなことになった?
放っておいたら、あの青年は殺されてしまうのではないか。
鬼気迫る声と暴力の繰り返しに、俺は怯えて動けなくなる。
その最中、断片的な言葉が記憶の隅に引っかかる。
――野村。
――上野。
――GR。
断片的な言葉は、全てがつながっていった。
そうだ、上野……上野天誅事件だ。
もう10年以上前にあった事件の被害者は、確か野村といったはずだ。
あの事件がきっかけで、GRというサイバーテロ事件がおきたのだ。
GRのせいで、俺の盗聴趣味がばらされ、前の仕事をしてられなくなった。
俺にとっても因縁のある事件だが、どうしてその話を松田がしているのだ――。
俺は、ふと気になる事があり、当時の事件記事を漁る。
そして、出てきた記事と写真を見て、俺はようやく気がついた。
「……あいつ、山田ガスマスクか!」
上野天誅事件の犯人の一人に、山田ガスマスクという男がいた。
Web中心に活躍していたライターで、SNSでは常にガスマスクをつけていた男だ。
事件の時に素顔が出て、本名も明かされてはいたが、その後もずっと「あの山田ガスマスクが犯人だった」という印象しかなかったから、素顔のことなど忘れていた。
あの物腰柔らかな青年が、まさか山田ガスマスクだったなんて――。
「ってことは、俺に名乗ったのが本名か」
あの人懐っこい青年が山田ガスマスク――人殺しだ。出所したか、仮釈放って奴だろう。
松田は、被害者の野村と、知り合いだったのだろうか。
それならこの「パートナーシップ」の意味は――。
「……復讐?」
俺は、壁を背にして座り込む。
壁伝いには聞こえない。
だが、繰り返される水音と泣き喚き許しを乞う声が耳の中を通り過ぎて行く。
「はッ……最高のショーじゃねぇかよ。こんな地獄――俺が聞かなきゃ、誰も気付かなかったのか?」
俺は、自然とほくそ笑む。
体はすこぶる興奮し、脳髄が溶けるほど昂ぶる。
――壁の向こうからは、まだ、水の音がしていた。
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