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インターネット字書きマンの落書き帳

   
津詰のオッサン臭さが好きな襟尾概念(パラノマ二次)
Twitterにたれがし不法投棄していた、津詰警部の背広をかりて寝る襟尾という概念です。
多少書き足しくらいはしたかなッ。

徹夜で仕事が連日つづいてぐったりしている襟尾がまったく冷静じゃない行動をする話です。
まったく冷静じゃない行動をしているけど……襟尾ならやるんじゃないかなッ。

こんな日が実際にケーサツであるとかないとかはひとまずおいておいて、「俺の宇宙ではあるんだよ」って方向でひとまずおねがいしたいと思います。
一部の台詞が1980年じゃないネットミームなのはバグではなく仕様です。



『おじさんの背広』

 都心では毎日のように犯罪が起こり一つの捜査が終わる前に次の事件が起こる事も決して珍しい事ではない。 本庁に詰める刑事が休みもなくかり出され靴をすり減らし捜査にあたるといった事もまた日常であり幾日も帰らず詰める事も珍しくはなかった。
 さりとて刑事もまた人間であり働き続けていれば当然疲れは溜まるものである。
 すでに三日家にも帰らず捜査を続けていた襟尾純の疲労いま限界に達しようとしていた。

「おいエリオ、少し寝たらどうだ。流石にぶっ続けで働きすぎじゃ無ェのか」

 インスタントコーヒーを注ぎながら津詰は椅子にこしかけてウトウトする襟尾を見やる。まだ若いから顔色にこそ疲れは見えていなかったが椅子に座ったとたんに船をこぐようでは随分と疲れているのだろう。

「全然大丈夫ですよボス。まだ元気はつらつ、捜査やる気満々ですから」

 津罪に声をかけられた襟尾はすぐに白い歯を見せ笑うと力こぶなどつくって見せる。確かには元気であるが、そう言い終わるより先に椅子へもたれて目を閉じるとまたウトウトしはじめるのだからやはり疲れているのだろう。首などぐらぐら上下左右と揺れ、まるで首がすわってない赤子のように危なっかしい。
 襟尾の頭を支えるようにその後ろへと立つと肩へ触れる。津詰が後ろにいることに気付いたのだろう、襟尾は首を上に向けるとそのまま津詰へ頭を預けた。

「あー……ボスの背もたれ暖かいです……部下への愛を感じます……」
「おうおう、そう思うなら家に帰ってとっとと休んでくれ。だいぶ疲れてるみてぇだからな。随分と帰ってねぇんだろ、オマエくらい仕事してりゃぁ家に帰って寝るくらいしてもバチなんざあたらねぇよ。家に戻って風呂でも入りゆっくりと寝るんだな。そうしねぇと、いざって時に手痛いミス仕出かすぞ」
「んー、でも事件は解決してませんし……俺ならちょっと寝ればすぐ回復しますから……」

 そう言ってる合間にも襟尾はそのま寝落ちてしまいそうになり今にも頭が机に付きそうである。津詰は襟尾の額を抑えながら呆れた顔を見せた。

「それならちょっと寝ろ。そこのソファーが開いてっからよ……今はコッチで他の連中が戻ってくるまでの待機時間だ、何かあったら起こしてやるから」
「んー、そうですね……」

 家に帰って寝るのは気が引けてもソファーで仮眠をとるのならばと襟尾も納得したのだろう。あくびをかみ殺しながら立ち上がると覚束ない足取りでソファーまで向かうのだが、後ろから眺める津詰は立ち上がったばかりの赤子を見るような危なっかしさすら感じ転びはしないかとヒヤヒヤした。
 そうして何とかソファーまでたどり着いたかと思うと襟尾は何かを思いだしたように振り返るとまたあくびをかみ殺しながら覚束ない足取りで津詰の隣へと戻ってきた。

「お、どうしたエリオ。忘れ物か? というかそんな綱渡りするみたいな足取りで戻ってくんな、オマエが床に転がるんじゃないかって心が不安定になるだろうがよ」
「はいボス、バンザイしてください。ばんざーい」
「こうか……ほら、バンザイ」

 コーヒーを机に置きバンザイと言いながら手をあげれば、襟尾は迷わず津詰の背広を脱がそうとする。いや、脱がすというよりひったくるという方が正しいだろう。とても眠そうな男のする行動ではない。

「お、おい何すんだオマエは……」

 何故か身の危険を感じた津罪は慌てて背広の裾を掴むと襟尾の手を振り切った。ふらついた襟尾がそのまま転がらないか心配だったがそこは鍛えている警察官だ、びくともせず大あくびなどをしているから暢気なものだ。

「ふぁ……あぁ、寝る時にボスの上着を借りようと思って……俺、ボスのこと尊敬してますしボスのこと大好きですから、ボスの匂いがそばにあれば安心すると思うんですよね。だからボスの上着を毛布代わりにしようと思って。きっとボスからはマイナスイオンが出てるから疲労回復効果もありますし、今はガンに効かないですけどこれから絶対に効きますから寝て起きたらスッキリですよ」
「何だ俺の匂いに対する絶対な信頼は……まぁ、オマエがそうしたいってんなら別にいいけど無理矢理脱がせようとはすんな、かなり怖ェからマジで。ほら、これでいいんだろ」

 津詰が身につけていた背広を脱ぎ襟尾に手渡せば襟尾はそれを宝物のように抱きしめソファーで横になるとタオルケットのように身体にかけて目を閉じた。
 よほど疲れていたのだろう、横になってすぐにソファーから寝息が聞こえてくる。

「まったく、こんなオッサンの背広なんかで眠れるとはホントに変わってんなァこいつは……」

 津詰はソファーのアームに腰掛けるとコーヒーを啜る。
 そして眠りについた襟尾の頭を優しく撫でてやるのだった。

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