インターネット字書きマンの落書き帳
あなたにあげたい、キミにしてあげたい。(ヤマアル)
いつもヤマムラへ手土産を買うと、ついついグイグイ押しまくってしまうアルフレートくんが、たまにはヤマムラの手引きする「お礼」という名のお接待を受けるオハナシです。
ヤマムラ×アルフレートの世界!
ヤマムラさんをいつもスパダリマシマシで書いてしまうなッ。
たまにはゆっくりアルフレくんを味わいたい(意味深)ヤマムラさんと、暖かく軟らかい空気にちょっと慣れていないからムズムズしてしまうアルフレ君ですよ。
尊いね!
ヤマムラ×アルフレートの世界!
ヤマムラさんをいつもスパダリマシマシで書いてしまうなッ。
たまにはゆっくりアルフレくんを味わいたい(意味深)ヤマムラさんと、暖かく軟らかい空気にちょっと慣れていないからムズムズしてしまうアルフレ君ですよ。
尊いね!
『温かな空気、温かな手、温かな愛』
アルフレートが市場で見かけ何とはなしに「いいな」と思った焼き菓子を手土産にしてヤマムラに手渡せば、ヤマムラは訝しげな顔をしアルフレートを見ると。
「何が狙いなんだ、アルフレート」
そんな事を言うのだった。
「ね、狙いなんかありませんよ。ただ美味しそうだなぁと思ったから買ってきただけです」
「そうか、それならいいんだがな」
ヤマムラはそう言いながら棚に置かれた茶葉をティーポットへと入れる。
その姿を眺めながら、アルフレートは不服そうに唇を尖らせた。
「狙いとか、何ですか。私は別にそんな、打算でヤマムラさんにプレゼントとか買ってきてませんよ」
「そういうがキミはプレゼントをする時、すぐに求めてくるじゃないか」
ヤマムラにそう言われ、アルフレートは首を傾げる。
心当たりが無かったからだ。
その顔を見てヤマムラは少し呆れたようにため息をついた。
「お土産を買ってきました、偉いでしょう。ハグしてください……キスして下さい……そうやってなし崩し的にキミとベッドまで運んだ事が何度あったか覚えてないワケではないよな」
何度あったかなんて数えた事はないから覚えてないが、手土産を口実にヤマムラを誘った事があるのは事実だった。
「えーっと、それは、そうですけどっ……でもイヤだったら言ってくれれば……」
「別にイヤではないんだが、こう何度もあると警戒しても仕方ないだろう。何か下心があるんじゃないかとな」
ポットに吐いたややぬるめのお湯を入れ茶葉を温めながら、ヤマムラは紙袋を開くとそれをアルフレートに向けた。
「ほら、アル。アルも一つどうだ?」
「えっ、いいですよ私は……私が買った物ですし」
「でも自分でいいな、と思って買ったんだろう? キミはいつも俺にくれるばかりでキミ自身一つも食べないだろう? 俺に付き合うと思って一つくらい食べてくれ」
そう進められ、アルフレートは椅子にすわる。
それを待っていたかのようにぬるめの紅茶が差し出された。
見た目で美味しそうだと思って買ってきたものだが、味はどうだろう。おそるおそる口に含めば、僅かな蜂蜜の味と香りがほろほろと口の中で溶けるように崩れていく。
「あ、おいしい……」
思わずそう口にするアルフレートを眺め、ヤマムラは一息ついてから笑う。
「そうだろう、キミが買ってくる手土産はいつも美味しいんだ。だから俺が一人で食べるのは勿体ない気がしていたから、今日はキミと食べれて嬉しいよ」
そう言われ、少しくすぐったいような気持ちになる。
同時に今までこうしてゆっくりヤマムラとお茶をした事など殆どなかった事を思いだした。
いつも手土産を渡すだけで自分は食べるつもりなどなかったから。
(ヤマムラさん、ずっと私とこうしてお茶を飲んでゆっくりしたかったんでしょうか……)
だとしたら申し訳ない気がする。
ヤマムラにはいつも手土産を押しつけて速く帰ってしまうか、そのまま抱きしめてもらうかのどちらかでゆっくり二人で過す図鑑があまり無かったからだ。
そんな事を考えるアルフレートの頬に手を伸ばすと、ヤマムラは口元についた食べ滓をそっとつまんで口に入れた。
「ちょ、ちょっ、何してるんですかヤマムラさっ……」
「キミがボンヤリしていて、口についてる食べかすに気付いてなかったみたいだからね」
当然のようにそう告げ笑うヤマムラを前に、何だか気恥ずかしくなる。
ただ口元についた食べかすをとってもらっただけだというのにやけに落ち着かないような気持ちになっていた。
「あぁ、そういえば手土産のお礼がまだだったね」
ヤマムラは徐ろに立ち上がるとアルフレートの隣に立ち。
「……ありがとう」
そう言いながら唇を重ねる。
ヤマムラらしからぬ突然の、だが流れるように自然なキスにアルフレートの顔は自然と赤くなっていた。
「なっ、何すっ……」
「いいだろう? いつもキミが求めるままに与えてきたつもりだけど……たまには俺のペースにあわせてお礼をさせてくれ」
そう言いながら優しく笑うヤマムラの顔は普段と変わらないが、今はやけに気恥ずかしくて真っ直ぐ見つめる事が出来ない。
つい俯いてしまうアルフレートの頭をヤマムラや優しく撫でてやる。
その手はこれから二人で紡ぐ時間のように暖かく、優しさに満ちていた。
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