インターネット字書きマンの落書き帳
あなたの奏でる旋律(ヤマアル)
エルデンリングで遊んでいるので、ヤマアルの話をします。(挨拶)
今回のヤマアルは、以外にも楽器を弾けたりするヤマムラさん概念とそんなヤマムラさんを見てたらえっちな気分になってしまうアルフレートくんです。
この説明だけ見て何言ってるかさっぱりわかんねーな!
でもそういう話です。
当然のようにヤマムラさんとアルフレートくんがお付き合いしている世界線の話ですよ。
俺の中で公式設定ですが、俺の中の公式設定でしかありません。
つまり……幻覚ってことだよ!
だが自分が「そうであってほしい」と思った幻覚は「俺の中の公式設定」という勢いで強く生きていこうな!
あわよくば、キミの中の公式設定にもなってくれ。
今回のヤマアルは、以外にも楽器を弾けたりするヤマムラさん概念とそんなヤマムラさんを見てたらえっちな気分になってしまうアルフレートくんです。
この説明だけ見て何言ってるかさっぱりわかんねーな!
でもそういう話です。
当然のようにヤマムラさんとアルフレートくんがお付き合いしている世界線の話ですよ。
俺の中で公式設定ですが、俺の中の公式設定でしかありません。
つまり……幻覚ってことだよ!
だが自分が「そうであってほしい」と思った幻覚は「俺の中の公式設定」という勢いで強く生きていこうな!
あわよくば、キミの中の公式設定にもなってくれ。
「指先は滑るように」
アルフレートがヤマムラの部屋で楽器を見つけたときは正直驚いた。 地味で質素な生活を好むヤマムラは激しい楽曲など好まないと勝手に思っていたからだ。
ちょうど縦に割った洋梨の断面図に似たフォルムをもつ弦楽器はおそらくリュートなどと呼ばれているものだろう。楽器を奏でて歌を楽しむ余裕などないヤーナムには無縁の品でありアルフレートも話しに聞いた事はあるが実物を見るのは初めてだった。
試しに抱えて弾いてみればでたらめな旋律ながら心地よい音が響き渡る。何だか楽しくなってきてあれこれ触っているうちに部屋にはヤマムラが戻ってきた。
「誰かが楽器を弾いてると思ったけど、キミだったのかアルフレート」
「えぇ、すいません勝手に触って。初めて見るものなのでどんな音がするのかと思って」
アルフレートは一人ではしゃぎ調子に乗りすぎていた自分がやや恥ずかしくなりリュートをヤマムラへと渡す。彼はそれを受け取ると確かめるように弦をつま弾いた。
「ずっとしまっていたけど、音は乱れていないみたいだな」
「音って乱れるものなんですか?」
「あぁ、楽器は手入れを怠ったり雑に厚かったりすると音域が乱れてちゃんとした音が出なくなるんだ。だから時々手入れをしないといけないんだが、俺はどうも無精でね」
ヤマムラは喋りながら軽くリュートを奏でて見せる。少し試しに弾いてみたつもりだろうがそれは見事な曲となっており、適当にかき鳴らしてみたアルフレートとの違いは歴然としていた。
「すごいじゃないですか、ヤマムラさん。どこで覚えたんですか、それ」
「とっかかりを教えてくれた人がいてな。それから自分の耳で聞いて覚えたり、見よう見まねだ。俺は長らく旅をしていたが、荒事だけじゃ稼げない場所もあった。そんな場所ではこういった特技で日銭を稼いだものさ」
慣れた様子でリュートを鳴らせば、それはいくつかの旋律となり響き渡る。明るい曲調もあれば静かな曲調もあったが人生のほとんどをヤーナム近郊で過ごしていたアルフレートにとって生の演奏は心地よいものだった。
ヤマムラの節くれ立った手は優しくリュートを抱き指先が弦の上を滑れば甘い旋律が響く。慈しむようにリュートを眺め思い思いの曲を奏でる姿にアルフレートは胸に熱を抱いている事に気付いた。
ヤマムラはよくアルフレートの優しく慈しむように抱きしめてくれる。
そしてあの傷と肉刺だらけの手でアルフレートの柔らかい所を滑るように撫でてくれるのだ。
今は楽器を抱いているが、いつもであればあの場所が自分のものだと思うとヤマムラに抱かれている時はきっとこんな風に見えるのだろうと思い恥ずかしくなる。
同時にとたんにリュートの事がうらやましくなった。
その場所は本来、自分のものなのだ。
楽器に対して嫉妬するなんて子供っぽすぎるとわかっているがこみ上げてくる感情を抑えることなど出来ないのだから仕方ない。
「こんなものかな……ヤーナムでは娯楽を疎んじる傾向があるだろう。だからしまいっぱなしにしてたけど、キミが喜ぶならたまには弾いてもいいかな」
「あっ、ありがとうございます。私、あまり楽器の演奏など目の当たりにする機会がなかったのでとても嬉しかったです」
「それなら良かった。もしまた聞きたくなったら言ってくれ。知っている曲なら弾くし、知らない曲なら覚えるよ」
照れたように笑い楽器をしまうヤマムラの体をアルフレートは後ろから抱きしめ顔を背中に押し当てていた。
楽器を離した今ならば、ヤマムラの腕は自分のためにあるべきだ。
「あの、これからも。何か弾いてください。私は世界にどんな音楽があるのか。どんな楽曲があるのか知らないからあなたにもっと教えて欲しいです」
「えっ。あぁ、うん……いいよ。俺が知ってる限りの曲を、キミに聴かせてあげよう」
「それと……楽器を大事にしているあなたを見たとき、私は楽器がうらやましかった。あなたにそうやって優しくされるのは、本当は私なんだと思ったら少し嫉妬してしまった。私はそんな、面倒くさい子供なので……」
ヤマムラはアルフレートの手を握り振り返ると、彼の額にキスをした。
「まったく、キミはいつも子供扱いすると怒るくせに。こういう時は子供っぽい顔をするんだからズルイな……」
「わ、わかってます。楽器に嫉妬するなんておかしいなんてこと。でも、ヤマムラさんが優しくするのは私であってほしいんです。私をいちばん……」
「そんなこと心配しなくても、俺はずっとキミが一番大切だよ」
そう言いながら抱きしめるその手は楽器を抱いている時よりずっと優しくずっと暖かだったろう。ヤマムラの体にすがるよう抱きしめ返し、アルフレートは幸福ですっかり熱っぽくなった体を委ねる。
「ヤマムラさん。だから、あの……私を……」
「もう何も言わなくていい……キミの嫌がる事なんてしないし、キミにあまり恥ずかしい事を言わせたくもないんだ。求めてくれているんだろう? 答えさせてくれ」
それからヤマムラは挨拶のキスよりもっと情熱的に唇を求める。
彼の指先が優しい音色を奏でた時と同じように、今度はアルフレートの体を狂わせる程かき鳴らすのだろう。
それを思うだけでアルフレートは嬉しくも恥ずかしくもなり、静かに横たわるベッドの中で心地よい胸の高鳴りに全てを預けるのだった。
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