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インターネット字書きマンの落書き帳

   
わかりたい、わからせたい、わかるまでしたい。(ヤマアル)
ヤマムラ=サンは「私のもの」なのだと理解させたいアルフレートくんです。
お誘いはアルフレートくんからな感じでイニシアチブはアルフレートくん。
抱くのもアルフレートくんなんだけど、入れるのはヤマムラ=サンなので、話としてはヤマアルですね。

精神的イニシアチブはアルフレートくんのヤマアル……。
ま、有り体にいうと「誘い受けアルフレートくん」ですなッ!

誘い受け。
それはキミが見た希望。




「言葉じゃなく理解(わか)らせたい」

 アルフレートはヤマムラの膝へと座ると、長いキスを続けていた。
 舌を絡め、ヤマムラの中に自らの雫を注ぐようなキスは貪るような激しいキスでもなければ快楽を煽るような扇情的なキスでもない。
 ただ長くヤマムラの唇と舌とを慰めるようなキスだったから。

「んっ……アル、アル……」
「ヤマムラさん……静かにしていてください。舌を……噛んでしまいますよ」
「いや……もう、いい。もう充分だ……これ以上していたら、溺れてしまいそうだ」

 先にヤマムラが根を上げる。
 息継ぎする暇もなく繰り返されるキスは穏やかだったが、だからこそ苦しい程にヤマムラの唇を責め立てるのだった。

「ダメです、ヤマムラさん。私は、まだ……」

 アルフレートの手がヤマムラの胸元に触れる。
 キスの最中、はだけた胸元からはアルフレートの熱を帯びた指先が胸から首筋へ、そして頬へと移動し、俯いていたヤマムラの顔は強引にアルフレートへと向けられた。

「私はまだ、あなたが欲しい……」

 整った美しい顔とくすんだ翠の目がヤマムラの姿だけを捉える。

「欲しい、か。俺はとっくにキミのものだよ……こころも、身体も。キミに出会ってから俺の全てはキミだけのためにある」

 ヤマムラは正直な男だ。
 その言葉に嘘偽りはなく、今のヤマムラにとって唯一の男がアルフレートなのだろう。
 分っていた。だがそれでも。

「私は、あなたに理解(わか)らせたいんです。私の唇で、私の舌で、私の肌で、私の身体で。貴方の愛その全てが私だけに注がれるのだという事を。そう、あるべきだという事を、だから……」

 アルフレートはその場で服を脱ぐ。
 普段白い肌がやや紅潮しているのは寒さのせいだけでも無かっただろう。

「抱いてください。抱いて……感じて、理解(わか)ってください。私には貴方しか、貴方には私しかいないのだという事を……」

 ヤマムラはアルフレートの背中に手を回すと、その身体に触れる。
 鋼のように鍛えられた身体も今は全てをヤマムラに委ねるといった様子ですっかり力が抜け、まるで焼きたてのパンのように軟らかく弾力がある。

「……わかった。キミが満足するまで……俺が理解(わか)るまで、キミが好きなように……満足するまで、抱いてあげるよ」

 その言葉を前に、アルフレートは穏やかに笑って見せる。
 それはまるでお伽噺を読み聞かせられ、空想にふけって楽しむ少年のように無垢で、だからこそ危うかった。

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インターネット駄文書き
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